【ウマ娘】有馬記念～年末を飾るグランプリレース～｜レースコラム

「有馬記念」について

有馬記念とは？

有馬記念はJRA(中央競馬)のG1レースの1つで、年末に中山競馬場2500mで行われる。1956年に創設され、今年2021年で第66回目を迎える。

年末を飾るグランプリレース

有馬記念は、ファン投票で出走馬を決める「グランプリ」と呼ばれるレース。中央競馬シーンの年末を締めくくる総決算的なレースとなっている。

※ホープフルSのG1昇格により、現在はホープフルSがその年最後の中央競馬G1になっている。

競馬は詳しくなくても「有馬記念」という名前は聞いたことがあるという人も多いではないだろうか。競馬ファンだけでなく、一般の人々にとっても年末の一大イベントとして知名度のあるレースだ。

ファン投票について

グランプリレースは、まず現役馬を対象にファン投票を行い、レースへの登録を行った馬の中で人気投票上位10頭に優先出走権が与えられる。人気上位になったからといって、必ず出走しなければならないわけではない。

引用元：JRA日本中央競馬会

ウマ娘登場馬の有馬記念

有馬記念を優勝したウマ娘モデル馬

開催年	馬名	開催年	馬名
1984年	シンボリルドルフ	1985年	シンボリルドルフ
1988年	オグリキャップ	1989年	イナリワン
1990年	オグリキャップ	1992年	メジロパーマー
1993年	トウカイテイオー	1994年	ナリタブライアン
1995年	マヤノトップガン	1998年	グラスワンダー
1999年	グラスワンダー	2000年	テイエムオペラオー
2001年	マンハッタンカフェ	2004年	ゼンノロブロイ
2008年	ダイワスカーレット	2012年	ゴールドシップ
2016年	サトノダイヤモンド	2017年	キタサンブラック

ウマ娘モデル馬の有馬記念優勝回数は18回。1988年～2001年の優勝馬については全てウマ娘に登場している。

投票1位を獲得したウマ娘モデル馬

開催年	馬名	開催年	馬名
1984年	ミスターシービー (3着)	1985年	シンボリルドルフ (1着)
1988年	タマモクロス (2着)	1989年	オグリキャップ (5着)
1990年	オグリキャップ (1着)	1991年	メジロマックイーン (2着)
1992年	トウカイテイオー (11着)	1993年	ビワハヤヒデ (2着)
1994年	ナリタブライアン (1着)	1995年	ヒシアマゾン (5着)
1996年	マヤノトップガン (7着)	1997年	エアグルーヴ (3着)
1998年	エアグルーヴ (5着)	1999年	スペシャルウィーク (2着)
2000年	テイエムオペラオー (1着)	2001年	テイエムオペラオー (5着)
2004年	ゼンノロブロイ (1着)	2007年	ウオッカ (11着)
2008年	ウオッカ (出走せず)	2009年	ウオッカ (出走せず)
2014年	ゴールドシップ (3着)	2015年	ゴールドシップ (8着)
2016年	キタサンブラック (2着)	2017年	キタサンブラック (1着)

ウマ娘モデル馬がファン投票で1位を獲得した回数は全24回で、その内優勝は6回。

ウマ娘関連馬のエピソードを紹介

ここでは、ウマ娘のモデルとなった馬の有馬記念にまつわるエピソードをご紹介。数が多く、全てはとても紹介しきれないため、ライターの中で特に印象深いエピソード3つを独断と偏見でピックアップ。

1990 オグリキャップ

意地のラストラン

有馬記念の名レースといわれて、オグリキャップのラストランとなった1990有馬記念を思い浮かべる人は多いのではないだろうか。

オグリキャップ最後の年となった1990年、安田記念には勝利したものの天皇賞秋で6着、ジャパンカップで11着と惨敗を続ける。走りにもかげりを見せており、ファンの間では「オグリキャップの時代は終わった」とささやかれていた。

そんな中、引退レースとして出走したのが有馬記念。ファン投票は1位だがオッズは4番人気。このことからも応援したいがもう勝利は難しいだろうという、ファンの気持ちが窺える。

ただ迎えたレース本番、3コーナー付近からスルスルと伸びたオグリは直線で先頭に立ち、追いすがるメジロライアンを抑えて見事優勝。会場は割れんばかりの大歓声に包まれ、「オグリ」コールが鳴り響いた。

まさにオグリキャップを「怪物」といわしめる理由となったレースの1つだ。

レース映像

引用元：JRA公式チャンネル

1993 トウカイテイオー

奇跡の復活劇

度重なるケガに苦しめられたトウカイテイオー。彼が奇跡の走りを見せた有馬記念も、このレースを語るうえで外せないレースの1つだ。

1993年、前年有馬記念で惨敗した後、宝塚記念に向けて調整を進めていたテイオーは3度目の骨折。休養後有馬記念に出走するが、なんと前走から丸1年ぶりの出走。さらにG1優勝馬がテイオー含めて8頭と非常に豪華なメンバーに。

テイオーは人気投票/オッズともに4番人気。ファンの多くが心のどこかで「勝てるわけがない」と思っていただろう。

中団につけたテイオーは最終コーナーまでに徐々に順位を上げ、直線では先に抜け出したビワハヤヒデに並びかけ、綺麗にかわして一着。テイオーが先頭でゴールを駆け抜けた時、日本中の競馬ファンが感動に震えた。まさに"奇跡"と言える劇的な勝利だった。

ちなみにこの有馬記念はアニメ2期で大きく取り扱われている。まだ見ていない方は是非とも見て頂きたい。

レース映像

引用元：JRA公式チャンネル

他にも魅力的なエピソードが多数

ここでは紹介しきれないが、ウマ娘史実馬の魅力的なエピソードは他にも多数存在する。当サイトでは競馬コラム記事として史実での活躍をキャラごとにまとめているので、良ければ見てほしい。

2021年の有馬記念

有馬記念(2021年)の開催概要

前人未到のグランプリ4連覇なるか

今回出走する5歳牝馬クロノジェネシスは昨年の宝塚記念/有馬記念⇒今年の宝塚記念と現在グランプリレース3連覇中。3連覇は彼女を含め3頭が達成しているが、4連覇を成し遂げた馬はまだいない。

グランプリ女王が前人未到の4連覇という偉業を成し遂げるのか、注目が集まっている。

天皇賞秋を制した3歳馬エフフォーリア

クロノジェネシス以外の有力候補の中で、特に注目度が高いのがエフフォーリア。前走天皇賞秋で昨年の三冠馬コントレイルを倒して見事優勝。古馬を含めても現在トップクラスの実力馬であることを示しており、有馬記念でも最有力候補の1頭になっている。

それ以外の馬達にも注目

もちろん、この2頭以外の馬達にも注目。近年の有馬記念では予想外の結果になることも多く、波乱の可能性も十分にあり得る。

ウマ娘血統馬は8頭！

2021年の有馬記念にはウマ娘関連の血統を持つ競走馬が計8頭出走予定。

スペシャルウィーク血統

10番エフフォーリアと11番アリストテレスはスペシャルウィーク(+マルゼンスキー)の血統を持つ競走馬。エフフォーリアは前述の通り現在トップクラスの実力馬で、今回の最有力候補の1頭だ。

エアグルーヴ血統

16番タイトルホルダーと15番キセキはエアグルーヴの血統を持つ競走馬。タイトルホルダーは前走菊花賞で非常に強い逃げ切り勝ちを見せており、こちらも今回の有力候補の一角。

キングヘイロー血統

また、キングヘイローの血統を持つ14番アサマノイタズラ、5番ディープボンドが出走予定。ディープボンドはキングヘイローに加えてマルゼンスキーの血統も持っている。

メジロマックイーン血統

メジロマックイーンも本レースに6番ウインキートス、4番メロディーレーンの2頭を送り出している。ウインキートスはゴールドシップの娘にあたる競走馬だ。

2021年ファン人気投票最終結果

(※赤字は出走馬。)

2021年有馬記念の出走馬一覧

馬番	馬名	ウマ娘関連の血統
1	ペルシアンナイト
2	パンッサラッサ
3	モズベッロ
4	メロディーレーン
5	ディープボンド
6	ウインキートス
7	クロノジェネシス
8	ユーキャンスマイル
9	ステラヴェローチェ
10	エフフォーリア
11	アリストテレス
12	シャドウディーヴァ
13	アカイイト
14	アサマノイタズラ
15	キセキ
16	タイトルホルダー