11月14日(日)にG1レース、エリザベス女王杯が開催。エリザベス女王杯についての解説やウマ娘登場馬にまつわる過去のエピソード紹介、今回の2021エリザベス女王杯の概要などをまとめています。
目次
「エリザベス女王杯」について
エリザベス女王杯とは?
エリザベス女王杯(G1)の開催概要 | |
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開催時期 | 11月 |
出走条件 | 3歳以上の牝馬限定 |
競馬場 | 京都競馬場※ |
距離 | 芝2200m/右回り |
エリザベス女王杯はJRA(中央競馬)のG1レースの1つで、主に11月上旬~中旬に京都競馬場※芝2200mで行われる牝馬限定のレース。1976年に創設され、今年で第46回目を迎える。
※今年は京都競馬場の改修工事に伴い阪神競馬場で開催。
『女王』を決める牝馬限定G1戦
エリザベス女王杯は牝馬限定のG1レース。3歳馬・古馬※ともに出走可能で、競馬ファンの間では「最も強い牝馬(=女王)を決めるレース」というような意味合いが強い。
※古馬:4歳以上の競走馬の総称。
Point! | その名の通り英国のエリザベス女王に縁のあるレースで、来日を記念して創設されました。 |
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以前は牝馬三冠の最終戦だった
エリザベス女王杯は1995年までは3歳牝馬限定で、3歳牝馬三冠の最終レースとして試行されていた。1996年に現在の三冠最終戦である秋華賞が創設され、エリザベス女王杯は3歳以上参加可能に変更された。
Point! | 3歳馬はどちらにも出走できるため、現在は秋華賞⇒エリザベス女王杯というのもよく見られるローテーションの1つになっています。 |
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ウマ娘登場馬のエリザベス女王杯
過去に優勝したウマ娘登場馬
ウマ娘登場馬のエリザベス女王杯優勝経験馬は5頭。中でもメジロドーベルは98年/99年と2連覇を達成している。
ウマ娘関連馬のエピソードを紹介
ここでは、ウマ娘史実馬の過去のエリザベス女王杯でのエピソードからいくつかをピックアップして紹介する。
1998 メジロドーベル
メジロドーベルは牡牝混合レースでは結果が残せなかったが、牝馬戦で非常に素晴らしい成績を収めた馬だ。これはウマ娘でも「男性の前で極度に緊張してしまう」という設定に反映されている。
そんなメジロドーベルは1998-1999年にエリザベス女王杯の2連覇を達成している。中でもエアグルーヴとの対決となった1998年エリザベス女王杯を紹介する。
牝馬二冠後は思うように結果残せず
ドーベルのエリザベス女王杯挑戦は古馬となった4歳時※。前年の3歳三冠戦では牝馬二冠という華々しい成績を残したが、その後は牡牝混合戦で連敗が続いていた。
※当時の馬齢表記では5歳だが、現在の表記で掲載。最強牝馬との対決
そんなドーベルは府中牝馬Sで久々の勝利を飾りエリザベス女王杯に出走するのだが、そこには強敵エアグルーヴが待ち構えていた。エアグルーヴは前年の天皇賞秋も制覇しており、まさに当時の最強牝馬といっていい状況だった。現にドーベルはこれまで牡牝混合戦で3回対戦していたが、いずれも先着されていた。
迎えた本番、エアグルーヴは1.4番の1番人気、ドーベルは4.6倍の2番人気となる。レースでは途中首を上げて掛かっているような様子を見せていたが落ち着きを取り戻し、ラストスパートで最内から追い上げ見事1着を手にした。
エアグルーヴは3着となり、約2年ぶりに牝馬に先着を許した。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
そんな2人だが、ストーリーイベント「花咲く乙女のJunePride」でもこの2人のやり取りが多く描かれている。もし閲覧可能でまだ見られていない人がいたら是非読んでみてほしい。
2007 ダイワスカーレット
次に取り上げるのはダイワスカーレットだ。彼女は2007年にエリザベス女王杯を勝利している。
ウオッカvsスカーレット 秋華賞から連戦へ
このエリザベス女王杯の直前の秋華賞では、ダイワスカーレットとライバルのウオッカが激闘を繰り広げた。そして両馬ともに次走がエリザベス女王杯となり、再び直接対決に。ウオッカ陣営は雪辱に燃えていた。
まさかの当日出走取消
しかしレース当日にウオッカがケガで出走を取りやめることになり、エリザベス女王杯でのライバル対決は叶わなかった。ダイワスカーレットはウオッカに次ぐ2番人気だったのだが、これにより1番人気に繰り上がる。
ダイワスカーレットが逃げ切り勝利
迎えたレース本番では得意の逃げを打ち、終始先頭を譲らず勝利。戦うはずだったウオッカに見せつけるような強い走りだった。
ちなみにこのレースには前々年度のエリザベス女王杯優勝馬スイープトウショウも出走していたが、先頭を行くダイワスカーレットに追い付けず3着となった。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
牝馬達の活躍は他にも盛り沢山
競馬コラム番外編として、以下の記事で内秋華賞/エリザベス女王杯で活躍したウマ娘登場の牝馬たちの活躍をまとめているので、気になる方はこちらもチェックしてみよう。
名牝達の競演~秋華賞とエリザベス女王杯~2021年のエリザベス女王杯
エリザベス女王杯(2021年)の開催概要
レース | 阪神11R エリザベス女王杯(G1) |
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日時 | 11/14(日) 15:40 |
コース | 阪神競馬場※/芝2200m/右 |
主な視聴方法 (リアルタイム) | ・テレビ(各TV局) ・グリーンチャンネル(有料)※ ※インターネット競馬配信サイト |
※本来は京都競馬場開催だが、京都競馬場の改修工事に伴い今年は阪神競馬場で開催。
3歳世代が古馬に立ち向かえるか
今回のエリザベス女王杯は今年の3歳牝馬戦線の代表馬の1頭、秋華賞馬のアカイトリノムスメが出走予定。対する古馬陣営としては、大阪杯勝馬のレイパパレ、今年G2二勝のウインマリリンなどが4歳世代の先輩として立ちはだかる。
今回に限らず、エリザベス女王杯では3歳牝馬と古馬牝馬が初めてまともにぶつかり合うG1レースとして幾度となく激戦の舞台となった。今回はどのような結果となるのか、見届けるのが楽しみだ。
ウマ娘血統馬は6頭!
今回のエリザベス女王杯にはウマ娘血統を持つ競走馬が計6頭出走予定。
レイパパレ
ウイニングチケットの血統を持つ1番レイパパレは、無敗で大阪杯を制したG1馬で今回の有力馬の1頭。大阪杯後の宝塚記念、オールカマーは3,4着と勝利を逃しているが、この舞台で2回目のG1勝利を狙う。
ウインマリリン
アカイトリノムスメ、レイパパレと並んで注目馬になっている9番ウインマリリンは父の父にグラスワンダーを持つ競走馬。日経賞、オールカマーと今年2つのG2を勝利しており、G1の栄冠を手にするための実力は十分だ。
ウインキ―トス
15番ウインキートスはゴールドシップの娘であり、メジロマックイーンのひ孫にあたる馬。同い年である上記の2頭には実績で劣るものの、G2目黒記念の勝馬でありチャンスはある。丹内騎手に悲願のG1初勝利を届けることができるか。
他にもウマ娘血統馬が出走
他には、13番リュヌルージュもメジロマックイーンも血統を持つ競走馬。また10番ムジカと4番イズジョーノキセキの2頭は父が同じエピファネイアという馬で、スペシャルウィーク+マルゼンスキーの血統を持っている。
エリザベス女王杯の出走馬一覧
馬番 | 馬名 | ウマ娘関連の血統 |
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1 | レイパパレ | |
2 | クラヴェル | |
3 | アカイトリノムスメ | |
4 | イズジョーノキセキ | |
5 | ステラリア | |
6 | ランブリングアレー | |
7 | シャムロックヒル | |
8 | テルツェット | |
9 | ウインマリリン | |
10 | ムジカ | |
11 | ソフトフルート | |
12 | デゼル | |
13 | リュヌルージュ | |
14 | ロザムール | |
15 | ウインキートス | |
16 | アカイイト | |
17 | コトブキテティス |
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