【ウマ娘】「秋華賞」～牝馬三冠の最終戦～｜レースコラム

「秋華賞」について

秋華賞とは？

秋華賞はJRA(中央競馬)のG1レースの1つで、毎年10月に京都競馬場^※芝2000mで行われる3歳牝馬限定のレース。1996年に創設され、今年2021年で第26回目を迎える。

※今年は京都競馬場の改修工事に伴い、阪神競馬場で開催。

牝馬三冠の最終戦

秋華賞は、桜花賞/優駿牝馬(オークス)/秋華賞で構成される3歳牝馬三冠レースの最終戦。夏を超えた牝馬達が、牝馬三冠路線の最後の冠を求めて競い合う。

以前はエリザベス女王杯が三冠最終戦だった

秋華賞が創設される96年より前は、エリザベス女王杯が牝馬三冠の最終戦にあたるレースだった。現在のエリザベス女王杯は3歳以上が参加可能になり、3歳/古馬含めた女王を決めるレースという位置付けになっている。

菊花賞に比べて2000m開催という点に注目

3000mという長距離で開催される牡馬三冠目の菊花賞に比べて、秋華賞は2000mでの開催。1/2冠目から距離が大きく伸びるためこれまでと異なる馬が活躍することも多い菊花賞に比べて、桜花賞/優駿牝馬で結果を残した馬が活躍しやすい傾向がある。

Point!	あくまで菊花賞に比べての傾向なので、もちろん秋で突然頭角を現した馬が活躍することもありますね。

ウマ娘登場馬の秋華賞

ウマ娘モデル馬の秋華賞優勝馬

ウマ娘モデル馬の秋華賞優勝経験馬は5頭。ウマ娘のモデル馬は牡馬が多く、また秋華賞創設前の95年以前の競走馬も多いため、数としては他G1に比べて控えめとなっている。

秋華賞1着を獲得したウマ娘登場馬

開催年	競走馬
1997年	メジロドーベル
2002年	ファインモーション
2004年	スイープトウショウ
2006年	カワカミプリンセス
2007年	ダイワスカーレット

他の秋華賞出走馬

開催年	競走馬(着順)
1996年	エアグルーヴ(7着)
2007年	ウオッカ(3着)

Point!	下記ではウマ娘モデル馬が過去出走した秋華賞の内、特に印象深いものをピックアップしてご紹介します。

2007 ダイワスカーレット＆ウオッカ

一冠目 激戦の桜花賞

ダイワスカーレット、ウオッカはどちらも当初から期待されていた有力馬だったが、桜花賞の前哨戦のチューリップ賞で初の直接対決が実現。結果としてはウオッカが制し、桜花賞でも1.4倍の1番人気に推された。

ダイワスカーレットは3番人気だったが、レースでは好位から早めに抜け出す先行策でウオッカの追撃を抑え、見事桜の女王の座を手にした。現在では非常に有名な牝馬のライバル対決の物語がここから始まる。

二冠目 両馬不在のオークス

桜花賞の後、ウオッカ陣営は牝馬二冠目の優駿牝馬ではなくクラシック二冠目の日本ダービーへの出走を表明。同年代の牡馬達を打ち負かし、60年以上ぶりの牝馬でのダービー優勝という偉業を成し遂げる。

ダイワスカーレットはオークスへ出走予定であったが、体調を崩したため出走を回避。優駿牝馬は、世代の最有力馬2頭が不在での開催となった。

ウマ娘のダイワスカーレット育成ではダービーとオークスから出走レースを選べる。ダービーでのウオッカとの対決、オークスの出走そして三冠、現実では実現しなかった物語がウマ娘で楽しめるのは非常に感慨深い。

三冠目 3度目の直接対決

二冠目では直接対決できなかった二頭の再戦は、三冠目の秋華賞で実現。単勝オッズはウオッカが1番人気2.7倍、ダイワスカーレットが2.8倍とほぼ同じと言っても良いほどの僅差に。このオッズからも、ファンにもどちらが勝つか予想が難しかったことが窺える。

レースではダイワスカーレットが先頭2番手、ウオッカが最後方から3番手の位置につける。ウオッカが終盤凄まじい追い込みをみせるも、抜け出していたダイワスカーレットがそのまま逃げ切り、桜花賞に続いて二冠を達成した。

この2頭はこの後他のレースでも激闘を繰り広げることになる。

牝馬達の活躍は他にも盛り沢山

競馬コラム番外編として、以下の記事で内秋華賞/エリザベス女王杯で活躍したウマ娘登場の牝馬たちの活躍をまとめているので、気になる方はこちらもチェックしてみよう。

2021年の秋華賞

秋華賞(2021年)の開催概要

※本来は京都競馬場開催だが、京都競馬場の改修工事に伴い今年は阪神競馬場で開催。

白毛馬「ソダシ」に注目

現在の3歳牝馬世代の中心となっている馬は桜花賞馬の「ソダシ」だ。美しい純白の毛並みが特徴で、白毛馬の活躍は非常に珍しいため、現在この世代で最も注目を浴びているといっていいだろう。

無敗で阪神JF/桜花賞を制したソダシだが、オークスでは8着という結果に。距離が課題と思われていたが、前走の札幌記念を勝利し、古馬相手に2000mも戦えることを示した。

秋の舞台で牝馬二冠を狙いに行くソダシ、阻止をもくろむ他馬たち。今回の秋華賞は、ソダシを巡る戦いになる可能性が高そうだ。

ウマ娘血統馬は7頭！

今回の秋華賞にはウマ娘血統を持つ競走馬が計7頭出走予定。

ユーバーレーベン

オークス馬である11番ユーバーレーベンは、ゴールドシップの娘でありメジロマックイーンのひ孫にあたる。オークスに続き、ソダシを倒しての牝馬二冠を狙う。

アンドヴァラナウト

アンドヴァラナウトはユーバーレーベンと同じく人気上位を獲得しそうな馬で、エアグルーヴを母の母(祖母)に持つ。牝馬三冠レースへの出走は初になるが、前哨戦のローズステークスを制し、秋華賞の舞台に臨む。

アナザーリリック

アナザーリリックは母の父にサクラバクシンオーを持つ競走馬。また、父方にはスペシャルウィーク＋マルゼンスキーの血も流れており、母方/父方ともにウマ娘の関連血統を持つ馬となっている。

ホウオウイクセル

ホウオウイクセルはなんと5頭分のウマ娘血統が流れる競走馬。スペシャルウィークとメジロドーベルの子であるメジロオードーリーを母に持ち、スペシャルウィークの母父はマルゼンスキー、ドーベルの父はメジロライアンなのでこの時点で4頭分。さらに父方の祖母がエアグルーヴなので計4頭。
まさに「ウマ娘血統馬」というのに申し分のない競走馬だ。

他にもウマ娘血統馬が出走

他にはグラスワンダーの血統を持つクールキャット、メジロマックイーンの血統が流れるスルーセブンシーズ、スライリー出走予定。ソダシの活躍にはもちろん注目だが、ウマ娘血統馬の活躍にも期待したい。

秋華賞の出走馬一覧

馬番	馬名	ウマ娘関連の血統
1	スルーセブンシーズ
2	ステラリア
3	クールキャット
4	ソダシ
5	エイシンヒテン
6	スライリー
7	サルファーコスモス
8	エンスージアズム
9	アンドヴァラナウト
10	アールドヴィーヴル
11	ユーバーレーベン
12	アカイトリノムスメ
13	ホウオウイクセル
14	ファインルージュ
15	アナザーリリック
16	ミスフィガロ