11月21日(日)にG1レース、マイルチャンピオンシップが開催。マイルCSについての解説やウマ娘登場馬にまつわる過去のエピソード紹介、今回の2021マイルCSの概要などをまとめています。
目次
「マイルチャンピオンシップ」について
マイルチャンピオンシップとは?
マイルチャンピオンシップ(G1)の開催概要 | |
---|---|
開催時期 | 11月中旬頃 |
出走条件 | 3歳以上 |
競馬場 | 京都競馬場※ |
距離 | 芝1600m/右外 |
マイルチャンピオンシップはJRA(中央競馬)のG1レースの1つで、主に11月中旬頃に京都競馬場※芝1600mで行われるマイルレース。1984年に創設され、今年で第38回目を迎える。
※今年は京都競馬場の改修工事に伴い阪神競馬場で開催。
下半期のマイル王決定戦
現在、芝マイルのG1レースは3歳限定を除くと安田記念とマイルCSの2つ。それぞれ春/秋に開催されることから、安田記念は上半期のマイル王決定戦、マイルCSは下半期のマイル王決定戦と扱われることが多い。
ウマ娘登場馬のマイルCS
過去に優勝したウマ娘登場馬
ウマ娘登場馬のマイルチャンピオンシップ優勝経験馬は4頭。その内ダイタクヘリオスとタイキシャトルは2連覇を達成している。
ウマ娘関連馬のエピソードを紹介
ここでは、ウマ娘史実馬の過去のマイルチャンピオンシップでのエピソードからいくつかをピックアップして紹介する。
1989 オグリキャップ
地方競馬出身ながら華々しい活躍を見せた「芦毛の怪物」オグリキャップ。2勝目のG1勝利となったマイルCSでは、過去のマイルCSの中でも特別印象に残るような凄まじい勝ち方をしている。
オグリキャップのマイルCS出走は4歳時の1989年。この年上半期を休養にあて秋からの始動となったオグリは、前走天皇賞秋で平成三強のライバルであるスーパークリークに敗北していた。
そして挑んだマイルCS当日、オグリは1.3倍の圧倒的1番人気に推された。2番人気は、その年の安田記念勝ち馬で前走スワンSを完勝したバンブーメモリー。ファンの間では、この2頭の一騎打ちが予想されていた。
強烈な末脚での逆転勝利
レース本番、バンブーメモリーは4コーナーで好位置から絶好のラストスパートを始め先頭に。進路確保に戸惑っていたオグリキャップとはどう見ても届かない絶望的な差が生まれていた。
多くの人がバンブーメモリーの勝利を確信したその時、オグリが内から規格外の追い上げを見せる。レース3番手以降を大きく突き放した2頭の壮絶な叩き合いになり、最後はほぼ同時にゴール。
電光掲示板にはオグリキャップのハナ差での勝利が表示され、勝利インタビューで南井騎手は感極まって涙を見せていた。バンブーメモリーの武豊騎手はこれで負けるなら仕方ないといった内容のコメントを残している。
本当に凄まじいレースなので、よければ実際のレース映像を確認してみてほしい。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
1991,1992 ダイタクヘリオス
ダイタクヘリオスはメジロパーマーとの爆逃げコンビの1頭として有名な逃げ馬。G12勝の内、どちらもマイルCSとなっている。
1991 "お嬢様"ダイイチルビーを下して勝利
1度目のマイルCS勝利は1991年。1番人気の牝馬ダイイチルビーはダイタクヘリオスと同じレースに出走することが多く、競馬ファンの間ではカップル扱いをされていた。
ダイイチルビーはウマ娘化されていないが、TVアニメでダイタクヘリオスが「お嬢様がつれないんだよー」と口にするシーンがある。この「お嬢様」はもしかしたら彼女のことかもしれない。
ダイイチルビーとはここまで4度対戦しており、先着したのは1度のみ。ルビーは1.8倍の1番人気、ヘリオスは4番人気の11.8倍とファンの評価も圧倒的にダイイチルビーが上であった。
しかしレース本番、3コーナーから先頭に立ったヘリオスは後続にどんどん差を付け、追い込んでくるダイイチルビーを2馬身半差に抑えて見事G1初勝利を収めた。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
1992 レコードタイムでの完勝
翌年、マイルCSの前走天皇賞秋は爆逃げコンビの有名なレースの1つ。2頭で大逃げを打ったパーマーとヘリオスは、つられて掛かってしまった1番人気のトウカイテイオーを道連れにし、3頭揃って着外に沈んだ。
そんな天皇賞秋の後に迎えた1992年マイルCS。1番人気は4連勝中の強豪3歳牝馬シンコウラブリィで、ダイタクヘリオスは2番人気に。また、ナイスネイチャやイクノディクタスも出走していた。
レース本番、ダイタクヘリオスはイクノディクタスらと共に先頭集団でレースを進める。4コーナーからのスパートで抜け出したヘリオスは後続を引き離し、当時のレコードタイムで完勝した。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
2021年のマイルチャンピオンシップ
マイルCS(2021年)の開催概要
レース | 阪神11R マイルチャンピオンシップ(G1) |
---|---|
日時 | 11/21(日) 15:40 |
コース | 阪神競馬場※/芝1600m/右外 |
主な視聴方法 (リアルタイム) | ・テレビ(各TV局) ・グリーンチャンネル(有料)※ ※インターネット競馬配信サイト |
※本来は京都競馬場開催だが、京都競馬場の改修工事に伴い今年は阪神競馬場で開催。
マイル女王が引退の花道を飾るか
マイルCSで大きな注目を集めている1頭はG1 5勝、うち4勝がマイルG1という凄まじい成績の現役マイル女王、5歳牝馬グランアレグリア。このレース後の引退を発表しており、G1 6勝目で花道を飾れるか期待がかかっている。
また、今年のNHKマイルCを勝利したシュネルマイスターも注目を集める1頭。古馬との対決となった安田記念では敗北したものの、前走毎日王冠ではその安田記念馬ダノンキングリーを打ち破った。3歳マイラーの代表として、マイル女王のG1 6勝目に待ったをかける存在だ。
ウマ娘血統馬は4頭!
今回のマイルチャンピオンシップにはウマ娘血統を持つ競走馬が計4頭出走予定。
ホウオウアマゾン
1番ホウオウアマゾンはアグネスタキオンを母の父(祖父)に持つ競走馬。今年の3歳G3アーリントンC(1600m)の勝ち馬で、前走スワンS3着からの挑戦となる。
サウンドキアラ
5番サウンドキアラは母の父にアグネスデジタルを持つ馬。昨年上半期に重賞3連勝⇒Vマイル2着と好成績を残したが、その後は惨敗続き。前走スワンSで久々の入着を果たし、悲願のG1勝利を狙う。
他にもウマ娘血統馬が出走予定
2番クリノガウディ―は父方にグラスワンダー、母方にメジロライアンと2頭分のウマ娘血統を持つ。また14番リプレーザはスペシャルウィーク、マルゼンスキー、マンハッタンカフェと計3頭分のウマ娘馬の血が流れている。
マイルCSの出走馬一覧
馬番 | 馬名 | ウマ娘関連の血統 |
---|---|---|
1 | ホウオウアマゾン | |
2 | クリノガウディー | |
3 | シュネルマイスター | |
4 | サリオス | |
5 | サウンドキアラ | |
6 | ケイデンスコール | |
7 | インディチャンプ | |
8 | ダーリントンホール | |
9 | グレナディアガーズ | |
10 | ロータスランド | |
11 | カテドラル | |
12 | グランアレグリア | |
13 | ダノンザキッド | |
14 | リプレーザ | |
15 | サウンドカナロア | |
16 | レインボーフラッグ |
ウマ娘のコラム記事一覧
キャラクター関連コラム
番外編コラム
ディープインパクト | 緑スキル持ちの競走馬たち |
名牝達の競演 | 一時代を築いた名門・メジロ家 |
本格参戦が待ち遠しいウマ娘① | 本格参戦が待ち遠しいウマ娘② |
凱旋門賞に挑んだウマ娘たち | 『夏の上がり馬』たち |
愛すべき『善戦ホース』たち | アニメ3期ウマ娘予習特集 |
アニメ3期世代の産駒たち |
レース関連コラム
宝塚記念 | 秋華賞 |
菊花賞 | 天皇賞(秋) |
エリザベス女王杯 | マイルチャンピオンシップ |
ジャパンカップ | 有馬記念 |
ログインするともっとみられますコメントできます