10月24日(日)にG1レース菊花賞が開催。菊花賞についての解説やウマ娘登場馬にまつわる過去のエピソード紹介、今回の2021菊花賞の概要などをまとめています。
目次
「菊花賞」について
菊花賞とは?
菊花賞(G1)の開催概要 | |
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開催日程 | 10月下旬~11月上旬 |
出走条件 | 3歳限定 |
競馬場 | 京都競馬場※ |
距離 | 芝3000m/右回り |
菊花賞はJRA(中央競馬)のG1レースの1つで、主に10月下旬~11月上旬に京都競馬場※芝3000mで行われる3歳限定のレース。1938年に創設され、今年で第82回目を迎える。
※2021/2022年は京都競馬場の改修工事に伴い阪神競馬場で開催。
三冠クラシックの最終戦
菊花賞は、皐月賞/東京優駿(日本ダービー)/菊花賞で構成される3歳牡馬三冠クラシック※の最終戦にあたる。3歳限定のため、生涯で1度しか出られないレースとなっている。
※出走自体は牝馬でも可能。牝馬三冠と区別するために牡馬三冠と言われることが多い。
3000mという長距離で行われる
菊花賞の特徴は3000mという長距離で行われる点だ。3000mは現在JRAのG1の中では天皇賞春に次いで二番目に長い。皐月賞/ダービーと比べて一気に距離が伸びるため、これまでの二冠と異なる馬が活躍することも多い。
Point! | かなりのスタミナが必要になるため、これまで活躍の機会を逃していたステイヤー(長距離馬)が菊花賞で日の目を見るというケースもあり、予想/観戦するうえで非常に楽しみな点になっています。 |
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ライブラ杯&レジェンドレース開催中!
ウマ娘アプリ内では現在「レジェンドレース 菊花賞」、従来の菊花賞と同条件の「チャンピオンズミーティング ライブラ杯」が開催中。ウマ娘でも今月はまさに「菊花賞の月」となっている。
ウマ娘登場馬の菊花賞
菊花賞を勝利したウマ娘モデル馬まとめ
1983年 | ミスターシービー | 1984年 | シンボリルドルフ |
---|---|---|---|
1988年 | スーパークリーク | 1990年 | メジロマックイーン |
1992年 | ライスシャワー | 1993年 | ビワハヤヒデ |
1994年 | ナリタブライアン | 1995年 | マヤノトップガン |
1997年 | マチカネフクキタル | 1998年 | セイウンスカイ |
2000年 | エアシャカール | 2001年 | マンハッタンカフェ |
2012年 | ゴールドシップ | 2015年 | キタサンブラック |
2016年 | サトノダイヤモンド |
ウマ娘登場馬の菊花賞優勝経験馬は15頭。特にウマ娘モデル馬が多い1990~2001年の期間は、12回の内9回を優勝している。
ウマ娘関連馬のエピソードを紹介
ここでは、ウマ娘史実馬の過去の菊花賞でのエピソードをご紹介。全ては紹介しきれないため、ライターの中で特に印象深いエピソードを独断と偏見でピックアップ。
1992 ライスシャワー
ライスシャワーの史実馬は、「ライバル達の大記録を阻止した」ことで有名な馬だった。その始まりとなったのが1992年の菊花賞だ。
無敗の三冠を阻止した黒い刺客
この年のクラシック戦線は、ミホノブルボンが皐月/ダービーと非常に強い走りを見せ、無敗で二冠を達成。菊花賞の単勝オッズは1.5倍。ファンの多くが無敗の三冠馬誕生の瞬間を心待ちにしていた。
しかし、レースではブルボンのすぐ後ろにぴったりけたライスシャワーが最終直線で綺麗に差し切り勝利。まさにブルボンを徹底マークしたような見事な走りで、三冠馬の誕生を阻止してみせた。
ライスシャワーはヒール役?
レース後、三冠馬の誕生を心待ちにしていた場内は予想外の展開に静まり返り、異様な空気だったという。
この後もメジロマックイーンの天皇賞春三連覇という偉業を阻止し、ライスシャワーはヒーローの記録を邪魔するヒール役(悪役)のようなイメージを抱かれてしまう。
ただ、強烈な走りで本命馬を打ち負かす様はファンの心を魅了していたし、間違いなく歴史に残る名馬の一頭だ。
ウマ娘での物語も必見!
そんなライスシャワーの物語はウマ娘アニメ2期やゲーム内メインストーリー2話などでも描かれている。ヒール役と扱われることに対しての葛藤なども描かれているので、まだの方は是非チェックしてみてほしい。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
1998 セイウンスカイ
セイウンスカイも、印象的な走りで菊花賞を制覇した馬の一頭だ。
3強世代
当時のクラシック戦線はスペシャルウィーク、セイウンスカイ、キングヘイローの3強対決といわれていた。皐月賞はセイウンスカイが優勝したものの、二冠目のダービーではスペシャルウィークが圧巻の走りを見せ、5馬身差という圧倒的な差で勝利した。
菊花賞 本命はスペシャルウィーク?
迎えた菊花賞ではスペシャルウィークが1.5倍の1番人気に推され、セイウンスカイは4.5倍の2番人気に。ダービーでの圧倒的な走りから、世代最強はスペシャルウィークではないかという声が大きくなっていた。
固有スキルが炸裂!?
本番、レース開幕から大逃げを打ったセイウンスカイは、大差を付けてから上手くペースを落として、終盤再び加速。2着のスペシャルウィークに影をも踏ませず3馬身半差をつけて圧勝した。そのレース振りは、まさしくウマ娘での固有スキル「アングリング×スキーミング」を彷彿とさせる走りで、実に気持ちのいい勝ちっぷりだった。
勝利タイムは当時の菊花賞のレコードを1秒以上も上回り、芝3000mの世界レコードでもあった。逃げ切ることが難しいとされていた菊花賞(菊花賞の逃げ切り勝ちは38年ぶり)でこのタイムというので、本当にとんでもない走りである。
ちなみに当時の京都競馬場の空模様は、まさにセイウンスカイの名前通りの快晴だった。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
また史実のセイウンスカイの活躍は下記コラムでも取り上げているので、良かったらこちらも合わせて読んでみて欲しい。
セイウンスカイの物語 ~黄金世代の隠れたエース~2021年の菊花賞
菊花賞(2021年)の開催概要
レース | 阪神11R 菊花賞(G1) |
---|---|
日時 | 10/21(日) 15:40 |
コース | 阪神競馬場※/芝3000m/右 |
主な視聴方法 (リアルタイム) | ・テレビ(各TV局) ・グリーンチャンネル(有料)※ ※インターネット競馬配信サイト |
※本来は京都競馬場開催だが、京都競馬場の改修工事に伴い今年は阪神競馬場で開催。
皐月賞馬&ダービー馬不在で混戦に
今年の皐月賞馬「エフフォーリア」は菊花賞を回避し天皇賞秋で古馬との戦いへ。ダービー馬「シャフリヤール」も菊花賞を回避したため、今年は皐月賞馬&ダービー馬ともに不在の菊花賞となる。
本命馬2頭の不在により、菊の舞台は大混戦の様相へ。どの馬が勝つのか予想しづらく、目が離せない戦いとなりそうだ。
その中でも、皐月/ダービーともに3着、前走の神戸新聞杯を勝利したステラヴェローチェは注目を集めている。最後の菊の舞台で念願のクラシックの栄冠を狙う。
ウマ娘血統馬は9頭!
今回の菊花賞にはウマ娘血統を持つ競走馬が計9頭出走予定。
オーソクレース
ステラヴェローチェと並んで特に注目を集めているのがオーソクレース。スペシャルウィーク、マルゼンスキー、エルコンドルパサー3頭分のウマ娘血統を持つ競走馬だ。
当初はクラシック有力候補の一頭であった当馬。故障でクラシックを断念していたが、セントライト記念3着でレースに復帰。クラシック初挑戦となる菊の舞台で華麗に復活を見せることができるか注目したい。
タイトルホルダー
タイトルホルダーはエアグルーヴの血統が流れる競走馬。春には弥生賞1着、皐月賞2着と華々しい成績を残したが、近走では結果を残せていない。今回の菊花賞で返り咲きを狙っている。
アサマノイタズラ
アサマノイタズラは母父(祖父)にキングヘイローを持つ馬。皐月賞、ラジオNIKKEIと惨敗したものの、前走トライアルのセントライト記念を見事に勝利し、菊花賞でのG1勝利を目指す。
ディヴァインラヴ
スペシャルウィーク、マルゼンスキーの血統を持つディヴァインラヴは今回唯一の牝馬。スタミナ自慢の彼女は、牝馬限定の秋華賞ではなくこちらにエントリー。牝馬の菊花賞制覇は、もし達成すれば74年ぶりの快挙となる。
ヴァイスメテオール
ヴァイスメテオールは母父にキングヘイローを持つ競走馬。前走のラジオNIKKEI賞で見事勝利を収め、初めてのクラシックに挑む。鞍上の丸山騎手に初のG1勝利を持ち帰ることができるか。
ヴェローチェオロ
ヴェローチェオロはゴールドシップの息子にあたる競走馬。ゴールドシップはメジロマックイーンの孫で、ヴェローチェオロは母父がタイキシャトルなので、合計3頭分のウマ娘血統を持つ馬だ。
他にもウマ娘血統馬が出走
他にはエアグルーヴの血統を持つアリーヴォ、マルゼンスキーの血統を持つロードトゥフェイム、スペシャルウィーク/マルゼンスキー/アグネスタキオンの血統を持つワールドリバイバルが出走予定。これらのウマ娘血統馬の活躍にも期待したい。
菊花賞の出走馬一覧
馬番 | 馬名 | ウマ娘関連の血統 |
---|---|---|
1 | ワールドリバイバル | |
2 | アサマノイタズラ | |
3 | タイトルホルダー | |
4 | ロードトゥフェイム | |
5 | レッドジェネシス | |
6 | セファーラジエル | |
7 | ディープモンスター | |
8 | エアサージュ | |
9 | ヴェローチェオロ | |
10 | モンテディオ | |
11 | ディヴァインラヴ | |
12 | ノースザワールド | |
13 | アリーヴォ | |
14 | ステラヴェローチェ | |
15 | ヴァイスメテオール | |
16 | グラティアス | |
17 | ヴィクティファルス | |
18 | オーソクレース |
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