第123回:至高のライバル対決を演じた、レッドディザイアの物語

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【ウマ娘】第123回:至高のライバル対決を演じた、レッドディザイアの物語

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【ウマ娘】第123回:至高のライバル対決を演じた、レッドディザイアの物語

競馬好きのライターが送るウマ娘コラム第123回。今回は、6thライブでサプライズ発表されたブエナビスタのライバル、レッドディザイアについて熱く語ります。

目次

牝馬三冠レースでのライバル対決

ブエナビスタのライバル登場

第123回:至高のライバル対決を演じた、レッドディザイアの物語の画像

ウマ娘のライブイベント「6th EVENT The New Frontier」秋公演にてサプライズ発表された、レッドディザイア。育成ウマ娘実装が待たれるブエナビスタと同世代のライバルがついにウマ娘に登場したことで、俄然ブエナビスタ世代の物語に注目が集まっているところだ。

稀代の女傑・ブエナビスタのライバル、レッドディザイアの史実を追っていく。

ウマ娘のレッドディザイア

ウマ娘のレッドディザイアは、まだまだ情報が少なく正直謎だらけである。公式プロフィールから判ることは、セカイを目指しているらしいことと、カフェラテを淹れてくれる憧れの先輩がいることぐらいか。

史実を知ることで、どんなウマ娘なのか想像を膨らませてみるのも悪くない。

公式プロフィール

第123回:至高のライバル対決を演じた、レッドディザイアの物語の画像

いずれ遥かなる“異セカイ”へ到り、崇め奉られる聖女となる宿命を背負いしウマ娘(自称)。『嗚呼、きっと全てはかの“セカイ”へ昇るための“聖女の試練”――必ずや乗り越えてみせます』なんて話を、憧れの先輩が淹れてくれたカフェラテを飲みながら語る姿がよく目撃されている。

幼少期~デビューまで

血統

レッドディザイアの父はマンハッタンカフェ。そう、ウマ娘のレッドディザイアが憧れる先輩とは実父のマンハッタンカフェのことであろう。母は外国産馬のグレイトサンライズ(父Caerleon)。

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グレイトサンライズの2006は、赤地に白星の勝負服(赤、白星散、袖白一本輪)とレッドの冠名でお馴染みのクラブ法人、東京ホースレーシング所属馬として一口6万円(200口、総額1200万円)で募集された。

デビュー前の試練

2歳になって社台ファームでの調教ピッチも上がって順調に育成が進んでいたところだったが、転倒して外傷を負ってしまう。さらに、立て直してデビューに向けてこれからという9月になってからも軽い疝痛を発症して再び一頓挫してしまう。

3歳時:ライバルとの戦い

メイクデビュー

この試練を乗り越えたレッドディザイアはデビューする頃には評判になるくらいの動きを見せていた。所属厩舎は栗東の松永幹夫厩舎。騎手時代からファンの多かった師の厩舎開業(2007年3月)2年目に入厩したうちの1頭がレッドディザイアである。

待ちに待ったレッドディザイアのデビュー戦は、明けて3歳になった1月の開幕週。京都競馬場の芝1800m、3歳新馬戦でデビューすることが決まった。

鞍上にはウオッカとのコンビで2007年のダービーを勝った四位洋文騎手。レッドディザイアは単勝オッズ3.4倍で1番人気に支持された。

スタートすると、中団の後方で折り合いをつけて追走。終始馬群の7,8番手につけて最後の直線を迎えると、ただ1頭際立つ末脚を発揮して差し切り勝ち。見事にデビュー戦を勝利で飾った。

エルフィンステークス

続いて牝馬限定のオープン特別・エルフィンステークスに格上挑戦。新馬戦の勝ちっぷりが評価されここでも1番人気の支持を集めた。

そして後方待機策から上がり最速の末脚を繰り出して接戦を制して勝利。2連勝で一躍牝馬クラシック戦線に名乗りをあげた。

ブエナビスタ登場

桜花賞

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1月のデビューからトントン拍子で駒を進めた牝馬三冠の初戦・桜花賞。トライアルに使わなかったこともあって他の有力馬とはほとんど初対戦となる。

中でも抜けた人気を集めていたのは、前年の最優秀2歳牝馬ブエナビスタ。驚異的な末脚を武器にここまで4戦3勝。単勝1.2倍という圧倒的な1番人気である。

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未知の可能性を秘めたレッドディザイアが離れた2番人気(14.4倍)でブエナビスタに挑む。

綺麗に揃ったスタートから1番人気ブエナビスタはスッと後方に控えて追い込みにかける。レッドディザイアも大外18番枠から12,3番手の外に位置取り、脚をためる展開。ともに末脚の切れ味は一級品だ。

前のペースはさほど速くない。後ろから大外を回って直線へ向かう二頭は、果たして届くのか。

最後の直線に入ると、横に広がった馬群からどの馬が抜けてくるのかわからない。先行勢が飲み込まれると、馬群の外から鋭い末脚でレッドディザイアが抜け出してくる。

そして、一瞬先頭に立ったレッドディザイアのさらに外から追い込んできたブエナビスタの末脚一閃。女王ブエナビスタが直線一気の追い込みを決めて桜花賞を制したのだった。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

盤石の強さで桜花賞馬となったブエナビスタに対して、キャリア3戦目で見せ場をつくったレッドディザイア。二頭の着差は1/2馬身。ライバル対決はまだ始まったばかりである。

オークス

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続く牝馬クラシック二冠目のオークス。1番人気のブエナビスタの単勝1.4倍という圧倒的な支持は変わらずだったが、レッドディザイアも6.0倍と一桁台の2番人気で逆転を期待されていた。

距離2400mはともに未経験だったが、ブエナビスタの父はダービー馬スペシャルウィーク、レッドディザイアの父は名ステイヤーのマンハッタンカフェなのだから、どちらも血統的にはスタミナに不安はないと見られた。

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オークスのゲートが開くと、4枠7番ブエナビスタはやはり後方2番手に下げて追い込み策。2枠3番レッドディザイアはなだめながら中団馬群のイン10番手あたりで折り合いをつけた。

ややスローな流れの中、虎視眈々と末脚をためるレッドディザイア。ブエナビスタは悠然と後方を進む。

最後の直線に入ると、内のほうから馬群をかき分けてレッドディザイアが抜け出してくる。ブエナビスタは大外へ持ち出した。

レッドディザイアが力強く抜け出し、単独先頭へ躍り出る。一時は3馬身ほどリードを取ったレッドディザイアがそのまま押し切りを図るが、外からブエナビスタがグングン迫る。一完歩ずつ差を詰めて、ついに馬体が並んだところがゴールだった。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

結果はハナ差でブエナビスタが差し切っていた。当時、運転中の車を停めて小さなモニターで観戦していた筆者は、ゴールの瞬間どちらが勝ったかまったく分からず、ただただこの二頭の激闘に興奮したことを鮮明に覚えている。

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ローズステークス

逆転の秋へ。春二冠でブエナビスタの前に涙をのんだレッドディザイアは秋華賞へ向けてローズステークスから始動。ブエナビスタ不在のここはレッドディザイアが断然の1番人気を集めた。+10キロの馬体重も夏を越しての成長を感じさせる。

フルゲート18頭が揃った注目のトライアル。レースでは道中は中団後方につけて追走。馬群の外へ持ち出され徐々に進出を開始すると、最後の直線でも上がり最速の脚で追い込む。

しかし、インを突いて先に抜け出したオークス4着馬ブロードストリートを捉えきれず2着でゴールした。

最後の冠は渡さない

秋華賞

よもやのトライアル敗戦を受けて、秋華賞へ向けた中間はハードな調教を積んで打倒ブエナビスタの体制を立て直す。

対する二冠馬ブエナビスタも前走の札幌記念で2着。相手は歳上の牡馬とは言え、新馬戦以来の敗戦を喫しての三冠挑戦となった。

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迎えた秋華賞当日。レッドディザイアの馬体はローズステークスから-14キロと絞り込まれ、研ぎ澄まされていた。単勝オッズは2枠3番ブエナビスタ1.8倍、3枠5番レッドディザイア3.2倍とオークスよりさらに接近。前哨戦で浮上した3番人気ブロードストリートが10.3倍であるから、完全に2強ムードである。

三冠か阻止か。運命のスタートが切られる。

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ゲートが開くと好スタートから中団のインにつけたレッドディザイアと四位騎手。ブエナビスタと安藤勝己騎手のコンビは定位置の後方ではなくレッドディザイアをぴったりマークするかたちで10番手あたりを進む。

縦長にバラけた先行勢を追って各馬仕掛けていく。レッドディザイアもペースを上げて、早くも4,5番手から先頭を射程に入れた位置取りで最終コーナーを周り最後の直線へ。

レッドディザイアがロスなく馬群をさばいて抜け出してくる。ワンテンポ遅れて、ブエナビスタもレッドディザイアの外に出して前が開くと一気に加速してこれを追う。

逃げるレッドディザイア。追うブエナビスタ。オークスと同じようにその差が徐々に縮まっていき、ゴール前で馬体が並んだ。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

悲願の戴冠

わずかにレッドディザイアが凌ぎききり、オークスでのハナ差を逆転して悲願のG1初制覇を果たした。

ゴール後は審議の赤ランプが灯り、ブエナビスタがブロードストリートの進路を妨害したとして3着に降着。劇的な秋華賞の結末をもって、牝馬三冠をかけた至高のライバル対決が幕を閉じたのだった。

ジャパンカップ

秋華賞後はエリザベス女王杯を見送りジャパンカップへ。同世代牝馬同士の戦いから舞台は変わり、牡馬・牝馬、世界の強豪も混じえた最高峰レース。

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注目はここまでG16勝の女傑・ウオッカ。東京競馬場で無類の強さを誇る女王に、3歳牝馬レッドディザイアが挑む。鞍上の四位騎手にとってはかつて共にダービーを制した相棒でもある。

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レースでは、これまで通り中団待機策から直線の決め手勝負にかける。最後の直線に入ると、外に出して自慢の末脚を繰り出す。4,5番手の好位から横綱相撲で早めに抜け出したウオッカを追う。

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前を次々に交わしてよく追い込んだが、ウオッカには届かず、後ろから驚異的な末脚で追い込んできた菊花賞馬オウケンブルースリに差されて3着まで。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

ウオッカがオウケンブルースリの猛追を凌いで7つ目のG1タイトルを獲得。レッドディザイアも、BCターフ連覇など世界の芝中距離最強クラスのコンデュイットをあっさり交わした脚は世界で通用することを証明したレースであった。

4歳時:セカイへ

ドバイ遠征

4歳になると、目標をドバイのビッグレース(シーマクラシックまたはワールドカップ)に定める。そして前哨戦としてドバイワールドカップと同じ条件(オールウェザーの2000m)で行われるG2のマクトゥームチャレンジラウンド3に出走。

ドバイワールドカップを目指すウオッカも同じローテーションでドバイへと渡った。

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手綱を世界の名手O.ペリエ騎手に任せたレッドディザイアが、初めての海外、初めてのオールウェザーでどんな走りを見せるか。ウオッカの走りとともに注目の一戦がはじまる。

スタートすると、後方から2番手の待機策で脚を溜める。ウオッカは好位の外につけた。

最後の直線に差し掛かると、好位からウオッカが抜け出しを図る。手応えは良さそうだったがなかなか突き抜けられないでいると、大外に持ち出された赤い勝負服のレッドディザイアが目の覚めるような末脚で伸びてくる。

そして、全馬を並ぶ間もなくまとめて差し切る豪快な勝ちっぷりで、レッドディザイアが海外重賞初制覇を成し遂げた。

日本馬がオールウェザーで重賞を勝ったのはこれが初めてで、後年ドバイワールドカップを目指す日本馬陣営の道しるべとなったと言っても過言ではない。そんな価値ある勝利であった。

ドバイワールドカップへ

前哨戦を快勝したことで、オールウェザーでの走りに自信を深めたレッドディザイア陣営は、芝のドバイシーマクラシックではなくドバイワールドカップへの出走を決断。

一方、思わぬ8着敗戦となってしまったウオッカは鼻出血を発症していたことが判明。引退レースになるはずだったドバイワールドカップ出走を見合わせてそのまま引退が決まり、繁殖生活を送るためアイルランドへと旅立ったのだった。

レッドディザイアが、期待を一身に背負った大一番を迎える。レースではC.スミヨン騎手が騎乗し、前走と同じように後方で脚を溜めて直線に向いたが、世界に驚きを与えた末脚は今回は見られず伸びを欠き、結果は11着。

前哨戦快勝から本番への歩みでファンに夢を見させてくれた挑戦が終わり、帰国の途についた。

ブエナビスタと再戦

ドバイから帰国後は検疫を経て異常も見られず、ヴィクトリアマイルに向かうことが決定。同世代の最強ライバルであるブエナビスタとの再戦が待っていた。

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ドバイシーマクラシックでも2着と好走したブエナビスタが断然の1番人気ではあるが、四位騎手に手綱が戻ったレッドディザイアとの一騎打ちムード。

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ゲートが開くと各馬揃ったスタートから中団後方につけたレッドディザイアと、ブエナビスタは後ろから5,6番手といった位置取り。前3頭が競り合いながらレースを引っ張る展開。

最後の直線に入ると、粘り込みを図る先行勢に後方から各馬一気に襲い掛かる。馬場の真ん中からレッドディザイア、その外からブエナビスタも追い込み態勢。

ラスト200あたりで横に広がった馬群が一斉に押し寄せてゴールになだれ込む。内をついた伏兵のヒカルアマランサスとブエナビスタの2頭が抜け出し、ブエナビスタがわずかに前に出たところがゴールだった。

レッドディザイアは大接戦の3着争いの中で4着という結果だった。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

その後に出走を予定していた宝塚記念は調教中に鼻出血を発症したことにより回避。秋に備えることとなった。

競走馬の鼻出血はただの鼻血と侮ることはできず、口呼吸ができない馬にとって鼻呼吸が阻害されてしまうと苦しくて能力を発揮することができなくなってしまうのである。それが外傷によるものでない場合は肺出血が主な原因とされ、習慣化の恐れもある。

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そのため競争中に発症した場合は出走停止処分(初回1ヶ月、2回目2ヶ月、3回目以降3ヶ月)が課されるなど、その後のレース出走には慎重な判断が求められるのである。

偶然にも新しい育成シナリオ「ごくらく♪ゆこま温泉郷」でもウマ娘の鼻血に言及するシーンが。

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セカイを転戦

ブリーダーズカップへ

秋のローテーションは、米BCフィリー&メアターフに挑戦するためアメリカへ渡ることが決定。前述の鼻出血対策の面で投薬が認められていることや設備が整っていることもアメリカ遠征の理由として挙げられている。

まずは、芝2000mのG1フラワーボウル招待S(ベルモントパーク競馬場)をステップに再びレッドディザイアの挑戦が始まる。アメリカでの2戦、鞍上は名手K.デザーモ騎手に決定した。

フラワーボウル招待Sは、直前までの悪天候によりまともに追い切りができないという状況の中、レースを迎えた。雨の影響を受けて馬場状態は稍重~重。レースではスローペースをかかり気味に追走して直線ではいったん先頭に立ったものの最後に交わされて3着。

休み明け、アメリカ遠征初戦としてはまずまずの結果をもって予定通りBCへ向かう。

BCフィリー&メアターフ

米競馬の祭典ブリーダーズカップ。多くのカテゴリーでレースが行われる中、レッドディザイアが出走するのは牝馬限定戦の芝レース(チャーチルダウンズ競馬場芝2200m、3歳以上牝馬)である。

この年は11頭の精鋭牝馬たちで争われたフィリー&メアターフ。レッドディザイアとデザーモ騎手はスタートすると好位で折り合いをつける。

道中はロスなくスムーズに運んで脚を溜める。そして最終コーナーで積極果敢に仕掛けていって最後の直線へ。上位を狙える位置取りから末脚の伸びに期待されたが、この馬らしい抜群の切れ味は見られず勝ち馬から1馬身半ほど遅れてゴール。4着惜敗という結果で米国遠征を終えたのだった。

有馬記念に出走

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帰国後は検疫を経て年末のグランプリ有馬記念に出走。父マンハッタンカフェも勝った舞台でライバルのブエナビスタに挑んだが、終始最後方を進んでまさかの11着と大敗を喫してしまった。

ブエナビスタとハナ差の大接戦を制したのはこの年の皐月賞馬ヴィクトワールピサ。この馬が翌年、ドバイワールドカップを日本馬として初めて制することになるのだ。

5歳時:ラストラン

翌年も現役を続行したレッドディザイア。春は全休となり、札幌記念で待望の復帰戦を迎えた。

トーセンジョーダンに次ぐ2番人気でレースを迎え、後方待機策から末脚にかける。徐々に進出を開始して最終コーナーでラストスパート。直線では最速の上がりで追い込んだが、勝ったトーセンジョーダンにはハナ+半馬身およばず3着という結果だった。

引退

その後、エリザベス女王杯を目標に調整が進められていたが、鼻出血を再発して出走を断念。協議の結果、そのまま引退・繁殖入りが決まった。

ブエナビスタとのライバル関係に注目

レッドディザイアとブエナビスタの3歳牝馬三冠レースでの戦いは強烈に記憶に残るほどの名勝負だった。そんな二頭の史実を元に描かれるウマ娘のストーリーが楽しみでならない。

第123回:至高のライバル対決を演じた、レッドディザイアの物語の画像
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一癖も二癖もありそうなレッドディザイアとはどんなウマ娘だろうか?育ちのいいお嬢様といった印象のブエナビスタも、男勝りな別の一面も見られるだろうか?

2009年の、あのハナ差のオークスと秋華賞を何度も見返しながらウマ娘の二人に想像を巡らせるのであった。

ありがとう、ウマ娘。

ありがとう、レッドディザイア。

史実のレッドディザイア

基本情報2006年4月19日 牝馬 鹿毛
血統父マンハッタンカフェ
母グレイトサンライズ(父Caerleon)
馬主東京ホースレーシング
調教師松永幹夫(栗東)
生産牧場社台ファーム(北海道千歳市)
通算成績14戦4勝(国内10戦3勝、海外4戦1勝)
主な勝ち鞍09'秋華賞、10’マクトゥームチャレンジ ラウンド3(UAE G2)

エピソード①ウオッカ先輩が大好き!?

ジャパンカップでの初対戦から始まり、のちにドバイ遠征を共にしたウオッカはレッドディザイアにとって特別な存在だったようだ。

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遠征先や移動中に一緒に過ごしたことで仲が深まり、ドバイワールドカップを前にウオッカが居なくなってしまった際にはレッドディザイアは寂しさのあまり落ち着きがなくなったというのだから、よほどの信頼関係があったのだろう。

苦肉の策としてウオッカの顔写真を貼り付けて落ち着かせようとしたという話は語り草だ。

その後、ライバルのブエナビスタがドバイシーマクラシック出走のために合流すると、近くの馬房で過ごしてようやく落ち着きを取り戻したそうだ。「宿敵」と書いて「とも」と読む。馬同士の絆というものを感じずにはいられない心温まるエピソードである。

エピソード②ブリーダーズカップ挑戦の歴史

レッドディザイアが挑戦して4着だったBCフィリー&メアターフ。同レースをのちに日本馬として初めて優勝したのがウマ娘でもお馴染みのラヴズオンリーユーだった。

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またラヴズオンリーユーと同じ年にBCディスタフ(ダート1800m)を勝った僚馬マルシュロレーヌにも驚かされた。ブリーダーズカップは、今年2025年のプログラムでは2日間に渡り13レースものG1レースが行われる一大イベント。その中でもダート競馬が主流のアメリカにおいてダートコースで勝ったことは快挙と言えるものだった。

これら先達の挑戦の歴史があってこそ、今年も日本馬が参戦するブリーダーズカップを応援することができるのだろう。今週末に行われるブリーダーズカップでは、我らがフォーエバーヤングを筆頭とした日本の人馬たちによる挑戦を見守りたい。

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BNW世代(93年~)から競馬を追いかけているガチガチの競馬ファン。最近は少し離れ気味だったが、ウマ娘をきっかけに競馬への情熱を取り戻す。
持ち前の競馬知識を活かして、ウマ娘ファンと競馬の間の橋渡しに少しでも貢献したいと思っている。

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