第50回:美しい金髪をなびかせて奮闘、ゴールドシチーの物語

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【ウマ娘】第50回:美しい金髪をなびかせて奮闘、ゴールドシチーの物語

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【ウマ娘】第50回:美しい金髪をなびかせて奮闘、ゴールドシチーの物語

競馬好きのライターが送るウマ娘コラム第50回。美しい金髪をなびかせて奮闘した「ゴールドシチー」について熱く語ります。

目次

100年に1人の美少女ウマ娘

ど派手な馬体とG1級の素質

第50回:美しい金髪をなびかせて奮闘、ゴールドシチーの物語の画像

栗毛の馬体に金色のたてがみと尻尾。おまけに四白流星のど派手な馬体の持ち主とくれば、そうそうお目にかかれるレベルではない容姿である。なおかつG1を勝つほどの能力となると、ますます稀な存在になってくる。

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ウマ娘の公式プロフィールで100年に1人の美少女と言われるのもうなずける。そんな稀有な、天に二物を与えられし一頭・ゴールドシチーの史実を追っていく。

美しいゴールドシチーの写真が、、ない!

第50回:美しい金髪をなびかせて奮闘、ゴールドシチーの物語の画像

引用元:ウマ娘公式サイト

いつもならJRAから公式写真を引用するのだが、よりによって今回のゴールドシチーに関してはその美しい馬体を確認できる公式画像を見つけることができなかった。画像検索をかけるとゴールドシチーの美しさがわかる貴重な写真も数点あるにはあるので、是非探して確認してみて欲しい。

今回は代わりにウマ娘公式サイトから原案バージョンの立ち絵を掲載。ウマ娘の原案イラストはどのキャラクターも美麗でかっこよくて、アプリ版とはまた違った良さがある。

デビュー前

激しい気性は血筋から

ゴールドシチーは、父ヴァイスリーガル、母イタリアンシチー(父テスコボーイ)という血統。父ヴァイスリーガルから見映えのする栗毛の好馬体と金色のたてがみを受け継ぐと同時に、激しい気性も受け継いだ。気性の難しさは母の父テスコボーイ産駒にも見られ、やんちゃな性格は避けられない血筋だったのかも知れない。

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ウマ娘でのちょっと不良っぽいギャル設定はこのやんちゃな性格を反映したものだろう。また、遅刻グセの設定も、実際にゴールドシチーは朝に弱くなかなか起きてこないという実話に基づいている。

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仔馬の時から好馬体

尾花栗毛(おばなくりげ)。栗毛の馬体に美しい金髪のたてがみと尻尾は、仔馬時代から目を引いた。競走馬として大成しなければ某テーマパークで乗馬に・・・なんてことも言われるくらいの美形。

しかし美しいだけではない好馬体からは素質の高さが伝わり、入厩した清水出美調教師は「気性の激しさがいい方に出れば」と期待を寄せていた。

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2歳時

メイクデビュー

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デビューは早く、2歳新馬戦の始まる札幌開催2週目のダート1000mでデビュー。騎手はゴールドシチーの主戦騎手となる本田優騎手。10頭立てのレースで3番人気だったが、出遅れて5着に敗れた。

初勝利

2戦目は中一週で挑んだ札幌ダート1200m新馬戦で2着。そして、同条件で挑んだ3戦目の未勝利戦(ダート1200m)で1番人気に応えて順当に勝ち上がった。

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オープンでも好走

初勝利後も札幌にとどまり、G3札幌3歳ステークスに出走。当時の札幌競馬場にはまだ芝コースが整備されておらず、ダートの1200mで行われていた。のちに札幌競馬場にも芝コースが新設され、札幌2歳ステークスと言えば今では芝1800mで行われる出世レースの一つである。

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世代最初の重賞レースに挑んだゴールドシチーは気性の難しさを発揮してパドックで激しく入れ込んでしまう。そんな様子もあってか7番人気の低評価であったが、レースでは底力を見せて中団から脚を伸ばし2着に健闘。1着馬には3馬身半差をつけられたが、重賞2着で賞金を加算してオープン入りした。

初芝挑戦で2勝目

函館へ転戦し、オープンのコスモス賞で芝のレースに初挑戦。距離が1700mに延びて、ここまで入れ込み癖を見せていたゴールドシチーにとっては気性的にもつかどうかという不安もあり6番人気であったが、これを覆して快勝。2勝目を挙げた。

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阪神3歳ステークス

間隔をとって、12月のG1阪神3歳ステークスに出走。現・阪神ジュベナイルフィリーズは牝馬限定の2歳女王を決するレースとして定着しているが、当時は牡馬も出走可能だった。東の朝日杯3歳ステークスに対し、西のチャンピオン決定戦という位置づけだった。

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8頭立ての少頭数となった西のタイトル戦。前走で芝コースと距離を克服したゴールドシチーは3番人気の支持を集めた。しかしパドックからテンションが上がってしまい、本田優騎手も「振り落とされないようにするのがやっと」と言う状態だった。

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スタートを五分に出たゴールドシチー。ポジション争いのために気合を付けられると、金色の尻尾を振り乱して掛かり気味に前へ進出していく。先頭に並んだところで折り合いがつくと、そのまま最終コーナーを周って直線へ。

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早めに抜け出したゴールドシチーに、後続からサンキンハヤテとファンドリスキーが迫る。差してきた2頭の脚色が優勢かと思われたが、そこからゴールドシチーが絶対に抜かせない根性を見せてもうひと伸び。3頭がほぼ並んだ態勢でゴールしたが、ゴールドシチーが頭ひとつ出ていた。

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レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

東西のチャンピオン

西のチャンピオンとなったゴールドシチーは、朝日杯を制した東の王者メリーナイスと並んで最優秀3歳牡馬に選出された。ともに栗毛の東西チャンピオンだった。

3歳時

クラシックへ向けて

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クラシックの有力馬として迎える3歳シーズン。休養を挟んで皐月賞トライアルのスプリングステークスで復帰する。東の王者メリーナイスも出走したため東西チャンピオンの初対決となったが、1番人気は2頭を差し置いて重賞初挑戦のマティリアルだった。

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初の東上となったゴールドシチーはパドックで激しく入れ込み、人気も5番人気まで下落。レースでも中団のまま伸びずに6着に終わった。メリーナイスも9着と惨敗し、東西のチャンピオンが揃って撃沈。勝ったのは一頭だけまるで次元の違う脚で追い込み、直線一気を決めたマティリアルだった。

皐月賞

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牡馬クラシックの第一冠・皐月賞。1番人気は追い込みが魅力の新星マティリアル。2番人気にはトライアルの弥生賞を勝ったサクラスターオーが推された。ただ一頭の関西馬ゴールドシチーは11番人気、朝日杯馬メリーナイスは8番人気だった。

レース直前に疝痛(せんつう:腹痛を伴う疾病)を発症して万全の状態ではなかったゴールドシチーは、パドックでもいつもの覇気がなく大人しかった。

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ゴールドシチーは8枠19番の外枠に入り、スタートは普通に出たもののダッシュがつかずに後方からのレースになった。序盤最後方付近の位置取りから、馬群の中に入れて徐々に前を目指す。最終コーナーでは中団まで押し上げて最後の直線へ入るが前とはまだ差がある。

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直線半ばで一気に先頭に躍り出たのはサクラスターオー。力強く抜け出すとそのまま差を拡げて独走態勢に入った。そして2番手以下の争いは熾烈だった。粘る先行勢に、差し・追い込み勢が押し寄せてゴール前は大混戦となったが、末脚自慢のマティリアルをも凌ぐ豪脚で2着に飛び込んだのがゴールドシチーだった。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

サクラスターオーに2馬身半差をつけられた2着ゴールドシチー以下は、アタマ、アタマ、クビ、ハナ、クビ、ハナ、アタマ、同着と僅差で続いた大混戦だった。ゴールドシチーについては体調不安など直前の様子からは力を発揮するのも難しいかに思われたが、予想に反する激走で実力が再評価される結果となった。

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日本ダービー

皐月賞馬サクラスターオーは、ダービーを前に怪我で戦線離脱。主役が抜けたことで、皐月賞で熾烈な2番手争いを演じた面々による大混戦が予想された。

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1番人気はゴールドシチーとアタマ差、僅差の3着だったマティリアル。そして2番人気にゴールドシチーが続き、7着とは言え着差はそれほど負けていない朝日杯馬メリーナイスも4番人気の評価。

ゴールドシチーは体調ひと息だった皐月賞から一転、絶好調でこの大一番を迎えた。逆にマティリアルは皐月賞後の調整がうまくいかず、馬体重もマイナス16キロと調子落ちは明らかだった。

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24頭のフルゲート(現在は18頭まで)により世代の頂点を決めるレースがスタートした。黄色い帽子11番のゴールドシチーは中団の後方につけて馬群の中で脚をためる。少し前にマティリアル、メリーナイスは先行集団5,6番手のポジションで落ち着いた。

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3~4コーナーでペースが上がり、勝負どころで悪い癖が出て気を抜いたために少しポジションを下げたゴールドシチーは後方から追い込みにかける。府中の長い直線に24頭が広がると、馬群の中から抜け出したメリーナイスがみるみる差を拡げていく。早め先頭の人気薄サニースワローが粘る2番手争いに、ようやく差し・追い込み勢が殺到した頃にはメリーナイスがゴール板を駆け抜けていた。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

ゴールドシチーは直線で大外に持ち出してから、皐月賞と同じように目を見張る末脚を繰り出したもののメリーナイスに6馬身離された2着サニースワローに届かず4着までだった。

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映画『優駿』

ところで、競走馬の生涯を題材にした映画『優駿』をご存知だろうか。同名小説をもとにJRA肝いりで映画化された競馬映画の金字塔的な作品だが、主役の競走馬オラシオンのモデルこそ、この年のダービー馬メリーナイスである。

ダービーのレースシーンは実際のレース映像を使用する予定だったため、勝った馬に合わせて撮影するという手法が用いられた。そのため出演シーンの多い仔馬時代のオラシオン役の馬にはメリーナイスに似せるために栗毛の馬を探してきたが、都合よく見つからなかった”四白流星”については化粧を施したという逸話がある。他にも色々な撮影秘話が残っているので、興味のある方は調べてみると映画をより一層楽しめるだろう。

菊花賞に向けて

秋は最大目標の菊花賞に向けてトライアルの神戸新聞杯から始動。騎手はダービーまで主戦を務めた本田優騎手から猿橋騎手へ乗り替わりとなった。ここでは同世代の牝馬クラシック路線でトップをひた走る名牝マックスビューティーに歯が立たず3着。後方からの追い込みではなく、3番手から順位をキープした結果となった。

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斜行失格

秋2戦目の京都新聞杯では3位で入線したが、スタート直後に斜行して他馬が転倒・落馬競走中止するほどの妨害をしてしまい失格となった。それに伴い猿橋騎手には6日間の騎乗停止処分が科され菊花賞での騎乗は不可能となった。

菊花賞

秋2戦は不完全燃焼のゴールドシチーだったが、鞍上に名手・河内洋騎手を迎えて本番の菊花賞に挑むこととなった。

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セントライト記念を勝って万全の態勢で進んできたダービー馬メリーナイスが1番人気。次いで皐月賞2着、ダービー4着のゴールドシチーが2番人気の支持を集めた。そして、皐月賞馬サクラスターオーは怪我から復帰してぶっつけ本番で出走にこぎつけたものの、さすがに半年のブランクと怪我の影響、未知の距離という不安要素から9番人気にとどまった。

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1枠2番から好スタートを決めたゴールドシチーと河内騎手は、長丁場を見据えて手綱を抑えて中団に下げる。7番手あたりで折り合いが付き、インコースでじっと脚をためる。先行して3番手の好位につけたメリーナイスを見ながらレースを進める各馬。3コーナーから4コーナーに差し掛かると、掛かり気味に早めに動いたメリーナイスに合わせて後続も進出を開始。

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最終コーナーから直線に入ると、メリーナイスは手応えが怪しくなり後退。代わりに、いつの間にか内に潜り込んでいたサクラスターオーが抜けてくる。少し遅れてゴールドシチーも金色の尾をなびかせてそれを猛追するが、半馬身及ばず皐月賞に続く2着だった。

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サクラスターオーが皐月賞からのぶっつけで見事二冠馬に輝いた。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

関西テレビの杉本清アナウンサーによる「菊の季節にサクラが満開、菊の季節にサクラ!」という名フレーズが生まれたカンテレバージョンも是非検索して視聴してみて欲しい。

タマモクロス現る

クラシック三冠の戦いを終え、ここからまだ見ぬ相手との対戦が始まる。

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菊花賞後は2500mのG2鳴尾記念に出走。確勝を期して臨んだが、立ちはだかったのは遅れてきた同期の大物タマモクロスだった。

1勝クラスのレースを圧勝してきたばかりのタマモクロスが、完全に本格化を思わせる圧巻のレースぶりでここも6馬身差をつけて圧勝。対してゴールドシチーは好位から伸びずに6着に沈んだ。

三冠を戦い抜いた

3歳のシーズンを通してゴールドシチーは皐月賞と菊花賞で2着、ダービー4着という安定した成績を残した。結局3歳時は惜しいレースが続き勝ち星を挙げることはできなかったが、クラシック戦線の中心で三冠レースすべてを戦い抜いた。

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4歳時

王道ローテーションへ

4歳になると、中長距離の王道を歩むローテーションが組まれる。まずは天皇賞(春)を目標に、古馬初戦のG2サンケイ大阪杯から始動。中団からしぶとく伸びたが勝ち負けに加わることはできず4着。相変わらず、なかなか勝ちきれないレースが続いた。

天皇賞(春)

春の大目標の一つ、天皇賞(春)。鳴尾記念のあと重賞連勝中のタマモクロスと再び相まみえた。

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1番人気は重賞3連勝中のタマモクロス、2番人気は前年の有馬記念を勝ったメジロデュレン。ゴールドシチーはそれに続く3番人気。

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レースはタマモクロスの強さだけが際立つ内容となった。中団から直線で一気に抜け出すと後続を寄せ付けず2着に3馬身差をつける完勝。3着メジロデュレンはさらに2馬身半離され、5着に入ったゴールドシチーは大差をつけられていた。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

秋以降

秋はゴールドシチーの鞍上に本田優騎手が戻った。しかし相手なりに走って勝ちきれないというレースぶりは変わらず、G2京都大賞典では伏兵のメイショウエイカン、オークス馬コスモドリームに先着を許して3着。もともと気を抜くところがあったが、最後の末脚もいい頃の切れ味ではなくなってきていた。

芦毛対決の陰で

そして、タマモクロスとオグリキャップの対決に沸いたジャパンカップでは12着と大敗して4歳シーズンを終えた。

5歳時

引退

5歳になったゴールドシチーは、G2産経大阪杯でヤエノムテキの3着。オグリ世代のヤエノムテキに4馬身離されたが7番人気の低評価を上回る走りを見せた。

そのあとは天皇賞11着と宝塚記念10着を最後に引退が決まった。最後の2レースを勝ったのは大井から中央へ転厩してきたイナリワン。タマモクロスと同様、同世代から遅れてやってきた大物がまたまた登場したのだ。

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時代を彩った名馬たち

この世代は、クラシック二冠馬のサクラスターオーをはじめ、ダービー馬メリーナイスや未完の大器マティリアルなど錚々たる顔ぶれだった。そしてひとつ下にはオグリ世代。競馬ブームに火をつけたのはオグリキャップやタマモクロスだったかもしれないが、周りのライバルたちも個性的なタレント揃いの時代だった。

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その強者たちがひしめく世代でひと際目を引く金髪をなびかせ、堂々とクラシック三冠レースを戦い抜いたゴールドシチーもまた、この時代を彩った名馬の一頭だった。

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ありがとう、ウマ娘。

ありがとう、ゴールドシチー。

史実のゴールドシチー

基本情報1984年4月16日生 牡 栗毛
血統父 ヴァイスリーガル
母 イタリアンシチー(父テスコボーイ)
馬主友駿ホースクラブ
調教師清水出美(栗東)
生産牧場田中茂邦(北海道門別町)
通算成績20戦3勝
主な勝ち鞍86'阪神3歳ステークス
生涯獲得賞金1億5770万円

エピソード① 引退後もなお激しい気性

引退後は乗馬となり、その容姿と実績から馬術競技への転向が期待された。しかし、ここでも激しい気性がアダとなってしまう。他の馬とは喧嘩ばかりで馴染めなかったそうだ。そしてある日、放牧場で脚を痛めた状態で発見される。右前脚には重度の骨折を負っており、予後不良の診断だった。

まだ現役を引退して1年も経たず、6歳(旧馬齢で7歳)の若さでこの世を去った。

エピソード② 悲運のライバルたち

この世代でゴールドシチーとクラシックを争ったライバルたちは、次々と悲運に見舞われた。皐月賞と菊花賞の二冠を制した世代の王者サクラスターオーは、その年の有馬記念で発症した重度の骨折により予後不良の診断。前例のない大掛かりな治療によって命を繋ぎ止めたものの完治は難しく、翌年に短い生涯を終えた。

同じくクラシック戦線の中心にいたマティリアルは、体調不十分で参戦したダービー以降長いスランプに陥り、復活を遂げた5歳の京王杯オータムハンデキャップでの勝利後に骨折が判明。レースの4日後に容態が悪化しこの世を去った。

エピソード③ 華やかな尾花栗毛の馬たち

尾花栗毛の名馬と言えば、タイキシャトル。ゴールドシチーは、同じ尾花栗毛でもタイキシャトルよりも明るい金髪でゴージャスな印象を受ける。ウマ娘ではアメリカ生まれでブロンドヘアーを持つタイキシャトルに対し、ゴールドシチーの金髪は染めているという設定だろうか?

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さらに明るい金髪の持ち主と言えばトウショウファルコ。この馬もまた類まれなグッドルッキングホースとして有名だ。トウショウの冠名のウマ娘にはスイープトウショウがいるので、いつか金髪美少女ウマ娘として登場するかもと密かに期待している。

今週の一枚

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同世代の金と銀が並んで走るシーンがお気に入りの一枚。

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この記事を書いた人
ライターE
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BNW世代(93年~)から競馬を追いかけているガチガチの競馬ファン。最近は少し離れ気味だったが、ウマ娘をきっかけに競馬への情熱を取り戻す。
持ち前の競馬知識を活かして、ウマ娘ファンと競馬の間の橋渡しに少しでも貢献したいと思っている。

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