11月28日(日)にG1レース、ジャパンカップが開催。ジャパンカップについての解説やウマ娘登場馬にまつわる過去のエピソード紹介、今回の2021ジャパンカップの概要などをまとめています。
目次
「ジャパンカップ」について
ジャパンカップとは?
ジャパンカップ(G1)の開催概要 | |
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開催時期 | 11月下旬頃 |
出走条件 | 3歳以上(国際招待) |
競馬場 | 東京競馬場 |
距離 | 芝2400m/左 |
ジャパンカップはJRA(中央競馬)のG1レースの1つで、主に11月下旬頃に東京競馬場芝2400mで行われるレース。1981年に創設され、今年で第41回目を迎える。
国際招待G1レース
ジャパンカップは他国の競走馬を出走費用や滞在費用等を負担し招待する国際招待競走レース。これまでに多数の海外強豪馬が参戦し、日本馬vs海外馬の名勝負が数多く繰り広げられた。
Point! | 海外馬が出られる競走自体は多いのですが、各種費用を負担して招待する招待競走は現在ジャパンカップカップのみです。 ただ近年は海外馬の参戦数が減ってきており、日本馬が10年以上連続で優勝しています。 |
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国内トップクラスの獲得賞金
ジャパンカップの1着獲得賞金は3億円。これは現在の日本の競走の中では同じく3億円の有馬記念と並んで最も高い賞金額となっている。
Point! | これは海外のレースを含めてもトップ10に入るほどの賞金額となっています。 |
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ウマ娘登場馬のジャパンカップ
過去に優勝したウマ娘登場馬
開催年 | 優勝馬 | 開催年 | 優勝馬 |
---|---|---|---|
1985年 | シンボリルドルフ | 1992年 | トウカイテイオー |
1998年 | エルコンドルパサー | 1999年 | スペシャルウィーク |
2000年 | テイエムオペラオー | 2004年 | ゼンノロブロイ |
2009年 | ウオッカ | 2016年 | キタサンブラック |
ウマ娘関連馬のエピソードを紹介
ここでは、ウマ娘史実馬の過去のジャパンカップでのエピソードからいくつかをピックアップして紹介する。
1989 オグリキャップ(平成三強)
1着は逃したものの、オグリキャップが2着となった1989年ジャパンCは名レースの1つだ。
「平成三強」といえば知っている人もいるかもしれないが、この時代に熾烈な戦いを繰り広げたオグリキャップ、スーパークリーク、イナリワンの3頭の総称だ。
1989年のジャパンCは、この3頭が勢ぞろいした2度目のレースだ。1度目は同年の天皇賞秋で、結果はスーパークリークが制し、オグリキャップは2着、イナリワンは6着となっていた。
この年のジャパンCはこの3頭の他にも、連覇を狙うペイザバトラー、当時の芝2400m世界レコード持ちのホークスターなど海外勢も強力な面子が集まり、平成三強vs海外強豪勢という構図に。
レースは暴走気味の逃げ馬に引っ張られて超ハイペースで進行。残り400m付近でオーストラリアの牝馬ホーリックスが先頭に立ち、それを大外からオグリキャップが猛追。
この2頭が大きく抜け出し最後はマッチレースの様相になり、オグリキャップはわずかに届かずホーリックスが勝利した。この時のタイムは2分22秒2という世界レコードを記録。東京競馬場の改装される2002年まで12年以上破られることはなかった。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
1992 トウカイテイオー
個人的にジャパンカップを振り返るうえで外せないのは1992年ジャパンカップ。トウカイテイオーが制したレースだ。
トウカイテイオーは前年の二冠後にケガに見舞われ、復帰した天皇賞春での敗北後に再びケガ。夏を休養にあて天皇賞秋で再度復帰したが7着となっていた。
無敵の連勝街道から一転しての連敗。ファンの間ではもう以前のような走りは見られないのかという声も出てきていた。そんな中、テイオーは父シンボリルドルフも制したジャパンCに向かう。
ジャパンカップはこの年から国際G1に認定され、当年のヨーロッパ年度代表馬をはじめとした当時最強クラスの海外勢が来日し「史上最強メンバー」と言われるほどの豪華な海外勢が揃った。
テイオーは日本馬の中では最上位人気ではあったが、強豪海外勢に人気を譲って5番人気に。スタート後、先行集団を見る5番手あたりに落ち着き、ジッと脚を溜めるトウカイテイオーと岡部騎手。
最終コーナーでペースが上がると、外からいい手応えでスーッと先頭集団に並びかける。ダービーで見たような、抜群の手応えに見える。そして大歓声の中直線で抜け出し、海外勢との激しい叩き合いを制して先頭でゴール。ダービー以来となるG1勝利、そして父子でのジャパンカップ制覇を成し遂げた。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
1999 スペシャルウィーク
最後に紹介するのはスペシャルウィークが制した1999年ジャパンカップだ。
この年、天皇賞の春秋連覇を果たしたスペシャルウィークは、つづくジャパンカップで日本馬の代表として強力な海外勢を迎え撃つこととなった。その海外勢の中でも筆頭であったのがモンジュー。凱旋門賞でエルコンドルパサーを下して優勝した馬で、当時の欧州最強馬と言われていた。
レース本番、1番人気をモンジューに譲っスペシャルウィークは、最終直線で強く抜け出すと、激しい2着争いを演じる海外勢を引き連れて先頭でゴール。日本の総大将のプライド、エルコンドルパサーの雪辱、武豊騎手初のジャパンC制覇、色々なものを背負った勝利だった。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
スペシャルウィークが主人公のTVアニメ一期でも、このジャパンカップを元にしたエピソードがある。まだ見ていない人は、よければ見てみてほしい。
TVアニメ12話予告
2021年のジャパンカップ
ジャパンカップ(2021年)の開催概要
レース | 東京12R ジャパンカップ(G1) |
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日時 | 11/28(日) 15:40 |
コース | 東京競馬場/芝2400m/左 |
主な視聴方法 (リアルタイム) | ・テレビ(各TV局) ・グリーンチャンネル(有料)※ ※インターネット競馬配信サイト |
コントレイルが有終の美を飾れるか
今年のジャパンCの注目馬は昨年の三冠馬コントレイル。当馬はこのレースがラストランで、当日レース後に引退式が予定されている。
無敗の三冠を達成した名馬が、このジャパンカップという最後の舞台を有終の美で飾れるか注目が集まっている。
またコントレイルの対抗馬として注目されているのが今年のダービー馬シャフリヤール。今年の3歳世代の代表として、先輩ダービー馬コントレイルの優勝阻止を狙う。
ウマ娘血統馬は5頭!
今回のジャパンカップにはウマ娘血統を持つ競走馬が計5頭出走予定。
オーソリティ
上位人気が予想される7番オーソリティは父方にメジロマックイーン、母方にスペシャルウィークの血統を持つ。本レースに条件が近いGIIアルゼンチン共和国杯を2年連続で快勝しており、今回の好走も十分期待できる。
ユーバーレーベン
今年のオークス勝ち馬である14番ユーバーレーベンはゴールドシップの娘(メジロマックイーンのひ孫)にあたる競走馬。本レース唯一の3歳牝馬として、ジャパンCでの活躍に期待したい。
アリストテレス
9番アリストテレスはスペシャルウィークの血統を持つ競走馬。昨年の菊花賞では三冠がかかったコントレイルとクビ差の接戦を演じた。同期のライバルの引退レースで、悲願のG1勝利を狙う。
キセキ/ムイトオブリガード
5番キセキ、1番ムイトオブリガードはともにエアグルーヴの血統が流れている。キセキは7歳と高齢だが、3歳時に菊花賞を勝っており、4歳時のジャパンCでは2着を獲得している。
2021ジャパンカップの出走馬一覧
馬番 | 馬名 | ウマ娘関連の血統 |
---|---|---|
1 | ムイトオブリガード | |
2 | コントレイル | |
3 | ブルーム | |
4 | シャフリヤール | |
5 | キセキ | |
6 | グランドグローリー | |
7 | オーソリティ | |
8 | ウインドジャマー | |
9 | アリストテレス | |
10 | ロードマイウェイ | |
11 | シャドウディーヴァ | |
12 | サンレイポケット | |
13 | モズベッロ | |
14 | ユーバーレーベン | |
15 | マカヒキ | |
16 | ユーキャンスマイル | |
17 | ワグネリアン | |
18 | ジャパン |
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