第46回:大井出身の小柄なファイター、イナリワンの物語

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【ウマ娘】第46回:大井出身の小柄なファイター、イナリワンの物語

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【ウマ娘】第46回:大井出身の小柄なファイター、イナリワンの物語

競馬好きのライターが送るウマ娘コラム第46回。今回は、大井出身の小柄なファイター「イナリワン」について熱く語ります。

目次

競馬ブームに現れた小さな巨人

大井から中央へ

第46回:大井出身の小柄なファイター、イナリワンの物語の画像

また楽しみなキャラクターがウマ娘の育成キャラに加わった。べらんめえ口調でトレーナーを「お前さん」と呼ぶ小柄な江戸っ娘イナリワン。コミック「シンデレラグレイ」でもオグリキャップのライバルとして登場する注目のウマ娘である。

大井から平成三強の一角へ

第46回:大井出身の小柄なファイター、イナリワンの物語の画像

引用元:JRA日本中央競馬会

時は競馬ブーム真っ只中。笠松から来た芦毛の怪物・オグリキャップが社会現象を巻き起こしていた平成元年にその馬は現れた。オグリキャップが笠松から中央へ移籍したのが昭和63年(1988年)だから、それから遅れること1年、イナリワンもまた地方競馬・南関東の大井競馬から中央へと移籍を果たす。

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その後、あれよあれよと中央のG1馬となり、オグリキャップ、スーパークリークらとともに「平成三強」と呼ばれるまでになったイナリワンの史実を追っていく。

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デビュー前

父ミルジョージの生き写し

イナリワンの父ミルジョージは、現役時代は怪我でこれといった実績を残せなかったが、名馬ミルリーフの貴重な血を継ぐ種牡馬として日本に輸入された。初年度産駒から地方馬ながらジャパンカップでシンボリルドルフの2着に入るなどの活躍をしたロッキータイガーを排出し、芝ダート問わない適性を見せて種牡馬として大成功した。

のちにそんな父の代表産駒となるイナリワンを仔馬時代に見出したのは大井競馬の福永二三雄調教師。(現・JRAジョッキー福永祐一騎手の父で天才ジョッキーと謳われた福永洋一騎手の兄)

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引用元:JRA日本中央競馬会


牧場を訪れた大井の福永二三雄調教師が「この馬は必ず走る」と直感した。「小柄だが精悍でバランスが良い馬だ。ミルジョージの仔は最初の世代から世話して熟知しているが、イナリワンはミルジョージの分身といった感じで生き写し。賢そうで、気性も競走馬向きと思った」引用元:TCK東京シティ競馬公式サイト「TCKコラム」

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名前の由来

福永調教師からイナリワンの購入を勧められた馬主の保手浜弘規氏は、中央所属の馬には「カミノ」地方所属の馬には「イナリ」の冠名をつけていた。その冠名に表れるように、信心深い保手浜氏は大井競馬場に近い穴守稲荷神社によく参拝していたそうだ。その「イナリ」で一番出世してほしいという願いから「イナリワン」と命名された。

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大井競馬時代

デビュー前

大井競馬の福永厩舎に入厩したイナリワン。小柄ながらも柔らかい筋肉を備えていたイナリワンの動きはバネが効いてパワーが溢れていた。

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福永調教師に紹介されて調教をつけた大井競馬所属の宮浦正行騎手もイナリワンのダイナミックなフォームから繰り出されるパワーに舌を巻いた。同時に、激しい気性による乗り難しさも感じ取っていた宮浦騎手がデビュー以降もイナリワンの主戦騎手を務めることとなる。

2歳時

メイクデビュー

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大井競馬でのデビューは2歳の暮れ、ダート1000mの新馬戦を4馬身差で快勝してデビュー勝ちを収めた。

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しかしそのまま正月開催に使われる予定を取り消すと、羽田杯や東京ダービーといった春の大レースには出走態勢が整わず間に合わなかった。

3歳時

連戦連勝

3歳の5月に復帰すると、そこから連戦連勝。一歩ずつ出世すると、秋には無敗のままオープン入りして南関東三冠レースの最後の一冠に位置する東京王冠賞に登場する。

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その東京王冠賞も1番人気に応えて地方重賞初制覇。その勢いのまま船橋競馬の新設重賞・東京湾カップも制し、ここまですべて1番人気で8連勝を達成。無敗のまま3歳シーズンを終えた。

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4歳時

連勝ストップ

年が明けて4歳になると、破竹の勢いだったイナリワンにスランプが訪れる。理由は重馬場だった。3月の金盃で初の重馬場を経験。ここで連勝ストップの3着と敗れてしまう。

苦手の重馬場

全身を使ったダイナミックな走法のイナリワンは、しっかりと大地を踏みしめられる乾いた馬場でこそ力を発揮できたが、水を含んで滑りやすい馬場はからっきしダメだった。

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金盃に続き、帝王賞も重馬場となったため7着と初の掲示板を外す惨敗。秋は中央競馬への挑戦も視野に入れていたが、連敗によって道は絶たれてしまった。

スランプ脱せず

立て直して臨んだ8月の関東盃も重馬場に見舞われて5着。重馬場で3連敗を喫した。あれだけ強かった馬が、苦手な重馬場とは言え勝ちに見放されてしまった。こうなると勝負とは難しいもので、スランプから脱するのは容易ではなかった。

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ようやく良馬場のレースとなった東京記念でも3着と勝ちきれないレースが続いた。

笠松遠征での一戦

11月、笠松競馬場で開催される全日本サラブレッドカップに招待されると、初めて関東を飛び出して岐阜にある笠松競馬場へ遠征した。ここでイナリワンを待ち受けていたのは、オグリキャップの笠松時代の主戦騎手だった安藤勝己騎手。

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オグリキャップが中央へ移籍したのと入れ替わりの時期に中央から笠松へ移籍してきたフェートノーザンは、安藤勝己騎手とのコンビで笠松や名古屋のレースを勝ちまくっていた。

そして、1番人気に支持された安藤勝己騎手のフェートノーザンがイナリワンを下して勝利した。

中央移籍を宣言

連敗脱出こそならなかったが、復活の兆しも見せた笠松でのレース。イナリワン陣営は、年末に大井競馬場で行われる名物レース・東京大賞典を勝ったら中央へ移籍することを表明した。

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東京大賞典

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4歳になってから5戦連続で勝ちのないイナリワンは3番人気。それでも、デビューからコンビを組んできた宮浦騎手の手綱さばきに導かれたイナリワン。当時3000mで行われていた長丁場の東京大賞典、スタートして中団に控えるとインコースでジッと我慢して折り合い、最後の直線で上位人気の2頭を捉え、勝利した。

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1年ぶりの勝利は、大井競馬場へ惜別の勝利となった。

いざ、中央へ

移籍

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年が明けて5歳となったイナリワンは、宣言通り大井競馬の登録を抹消しJRA・中央競馬へと移籍した。美浦の鈴木清厩舎に移籍したイナリワン。移籍に際し福永調教師は、これまでイナリワンの育成を通して得た経験を伝えるためにアドバイザーとして関係を継続し、JRAでの出走レース時には毎回競馬場を訪れた。

5歳時

中央移籍後初レース

5歳の2月に移籍後初となるレースにイナリワンが登場。京都競馬場・芝2000mのすばるステークスは、残念ながら重馬場だった。初めての芝レースに加え、芝でもやはり重馬場は不得手なイナリワンは、入れ込み気味で折り合いも欠いて4着に敗れた。

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阪神大賞典

天皇賞(春)を目標とするイナリワンは、前哨戦として阪神大賞典に出走。中団後方から追い込み態勢だったが、進路を妨害される不利もあり5着に終わる。中央移籍後の2戦は思うような結果が得られなかった。

中央の大舞台で輝く

天皇賞(春)

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兎にも角にも中央の大舞台・天皇賞(春)への出走が決まると、注目されたのはその鞍上。本来であれば有力馬の中心となるはずだった前年の菊花賞馬スーパークリークが脚部不安による休養中だったため、そのパートナーだった武豊騎手にイナリワンの騎乗依頼が舞い込む。

一筋縄ではいかないイナリワンにとって、これ以上ないパートナーだった。

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1枠1番に入ったイナリワンと武豊騎手。スタートすると後方の馬群の中に位置取り、落ち着かせる。終始、今にも弾けそうな手応えで手綱を引っ張るイナリワンだが、上手くいなす武豊騎手。3コーナー手前から徐々に進出を開始すると、最終コーナー4番手のポジションで内に潜り込む。

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直線に向くと、解き放たれたイナリワンはあっという間に抜け出し、後続を突き放す。最後は2着に5馬身差をつけて圧勝。中央移籍後の初勝利を、天皇賞という大舞台で成し遂げてしまった。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

走破タイムは従来の記録を0秒4更新するコースレコード。そして、地方競馬出身馬として天皇賞馬に輝いたのは21年振り6頭目の快挙だった。

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宝塚記念

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中央へ移籍して3戦目で大仕事をやってのけたイナリワンは、勢いに乗って春のグランプリ宝塚記念に出走。前年の皐月賞馬ヤエノムテキやダービー馬サクラチヨノオー、安田記念馬バンブーメモリーらオグリ世代のG1馬を含めて7頭のG1馬が揃った。

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スタートすると、天皇賞とは打って変わって3番手につける先行策をとる武豊騎手とイナリワン。最終コーナーで早くも先頭に並びかけて最後の直線へ。

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後方の有力馬が伸びあぐねる中、抜け出したイナリワンの楽勝かと思われたが、最後に脚色が鈍ったところへ伏兵のフレッシュボイスが強襲し、クビ差まで迫ったところがゴールだった。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

G1を2連勝したイナリワンだったが武豊騎手とのコンビはこれが最後となった。なんとG1で2戦2勝という破格の成績を残した抜群の相性だったが、それだけスーパークリークという馬の存在の大きさと、天才ジョッキーならではの人気ぶりがわかるというものだ。以降、イナリワンのパートナーを務めるのは名手・柴田政人騎手となる。

平成三強の秋

秋になると、戦列を離れていたスーパークリークとオグリキャップがともに戻ってくる。そこへ春にG1を2勝したイナリワン。この3頭がのちに平成三強と呼ばれるが、3頭揃って対決したのはこの秋の短い期間のことである。

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毎日王冠

まずはイナリワンの秋初戦となったG2毎日王冠。オールカマーでの復帰戦を勝利で飾ったオグリキャップとの初対決だ。

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人気は、1番人気に芦毛の怪物オグリキャップ、2番人気には前年のダービー2着馬メジロアルダンと続き、イナリワンは離れた3番人気だった。

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ともに地方競馬から移籍してきた2頭のスーパーホースに未完の大器メジロアルダン。戦前からG1並の盛り上がりを見せたこの年の毎日王冠は、レース自体も史上に残る名勝負が生まれた。

スタート直後からレジェンドテイオーがハイペースで逃げ、縦長の展開に。3番手にメジロアルダン、オグリキャップは中団6番手あたり。その後ろにイナリワンといった態勢。淀みのないペースで流れて最後の直線へ。

先行勢の争いから抜け出したウインドミルとメジロアルダンに、外からオグリキャップとイナリワンが襲いかかる。

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内メジロアルダン、外オグリキャップ、真ん中にイナリワン。外の2頭の脚色が勝り、イナリワンが一旦は先頭に出たかと思ったがオグリキャップが食い下がる。最後にオグリキャップがグイッとひと伸びしたところがゴールだった。

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ハナ差の激戦を制したのはオグリキャップだった。スーパーG2と呼ばれる毎日王冠の歴史の中でも屈指の名勝負に挙げられるレースだ。

ちなみに同日の京都大賞典に出走したスーパークリークもまた、武豊騎手騎乗で復帰戦を勝利で飾った。こうして、この秋の主役が出揃ったのである。

天皇賞(秋)

イナリワンは、中央競馬に移籍してから1番人気になったことがなかった。春の天皇賞と宝塚記念を連勝し、秋初戦の毎日王冠もオグリキャップとハナ差の接戦を演じてもまだそれほど人気が出ないというのは不思議ですらある。天皇賞の人気順は、オグリキャップ、スーパークリーク、メジロアルダン、そして4番人気がイナリワンだった。

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レースは、3番手につけたスーパークリーク、その後ろにメジロアルダン、オグリキャップの順に続く。3頭が前めのポジションにつけたのに対し、イナリワンはあまりスタートがよくなく後方からの競馬。これが響き、直線で懸命に追い上げるものの、人気3頭による熾烈なデッドヒートに加わることはできなかった。

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勝ったのはスーパークリーク。クビ差の2着にオグリキャップ、さらにクビ差でメジロアルダンが続いた。イナリワンは6着までだった。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

ジャパンカップ

天皇賞まではメジロアルダンを含めて実質的に4強の戦いだったが、メジロアルダンが怪我で戦線離脱。

ジャパンカップでは、マイルチャンピオンシップから異例の連闘策で出走したオグリキャップの驚異的な走り(世界レコードで勝ったホーリックスにタイム差なしの2着)と強力な海外勢に対し、イナリワンは12着といいところがなかった。

有馬記念

ジャパンカップでの大敗もあり、有馬記念ではスーパークリークとオグリキャップの2強ムード。イナリワンは4番人気に甘んじた。しかし、ここぞという大舞台で本領を発揮する。

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スタートすると、ややかかり気味に2番手につけるオグリキャップ。それをマークするようにスーパークリークが続き、外枠15番のイナリワンは後方待機策で馬群の後ろにつけて脚をためる。

3コーナーからまくり気味に上がっていくイナリワンが先行勢を射程に捉えて最終コーナーに差し掛かる。早めに先頭に立ったオグリキャップをスーパークリークが交わしにかかる。

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イナリワンはインコースに潜り込んでいつの間にかオグリキャップとスーパークリークの直後に迫っていた。そして伸びあぐねるオグリキャップを交わして中山の急坂を力強く駆け上がると、勝利目前のスーパークリークに並んでゴール板に飛び込んだ。

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イナリワンが、スーパークリークをハナ差交わしていた。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

イナリワンが春の天皇賞、宝塚記念に続くこの年3つ目のG1タイトルを獲得。勝ちタイムはシンボリルドルフの従来記録を更新するレコードタイム。宝塚記念と有馬記念の両グランプリレースを同一年に勝ったのは、史上4頭目の快挙達成となった。

消化不良だった秋のG1レースの鬱憤を晴らすとともに、この大舞台での勝利によってイナリワンはこの年の年度代表馬に選出され、大井から中央の頂点に立ってみせた。

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6歳時

連覇に向けて

6歳の春はG2阪神大賞典から始動し、天皇賞(春)連覇を目指す。しかし、まったく見せ場なく6頭立ての5着に敗れた。負担重量62キロはイナリワンの小柄な馬格には堪えたのかもしれない。

天皇賞(春)

連覇を狙った天皇賞では、産経大阪杯を順当に勝ってきたスーパークリークと再戦。断然の1番人気に支持されたのはスーパークリーク。イナリワンは離れた2番人気となった。

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レースでは、先行策から抜け出す横綱相撲のスーパークリークに、中団待機からまくり気味に上がるイナリワン。有馬記念と同じような作戦でイナリワンが迫るが、先頭のスーパークリークには届かず2着まで。連覇はならなかった。

宝塚記念

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結果的にイナリワンの引退レースとなった宝塚記念。今度はオグリキャップと有馬記念以来の対決となる。単勝オッズ1.2倍の支持を集めたオグリキャップが、早め先頭のオサイチジョージの会心のレースに屈し2着。イナリワンは後方から追い込んだものの、大きく遅れての4着だった。

引退

この春イナリワンは未勝利に終わり、秋シーズンを迎える前に脚元を痛めて引退が決まった。

オグリキャップと同じ時代を彩った個性豊かなライバルたちの中でも、イナリワンは同じ地方出身ということもあり熱狂的な競馬ブームを牽引したスターホースの一頭だった。

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ありがとう、ウマ娘。

ありがとう、イナリワン。

史実のイナリワン

基本情報1984年5月7日生 牡 鹿毛
血統父 ミルジョージ
母 テイトヤシマ(父ラークスパー)
馬主保手浜弘規
調教師福永二三雄(大井)→鈴木清(美浦)
生産牧場山本実儀(北海道門別町)
通算成績25戦12勝(うち地方14戦9勝、中央11戦3勝)
主な勝ち鞍’89天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念
生涯獲得賞金5億932万円

エピソード① 大舞台に強い

イナリワンが中央で記録した戦績は11戦3勝。そう、3勝すべてがG1レースという驚異の勝負強さを誇った。また、結局中央に移籍してから一度も1番人気にならないまま並み居るライバルを押しのけて年度代表馬にまで上り詰めたのだから、これもまた大した根性である。

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エピソード② 種牡馬として

引退後は種牡馬入りし、中央でG1級の大物を排出することはなかったものの東京王冠賞を父子制覇したツキフクオーや、大井で活躍したイナリコンコルドなど地方を主戦場に活躍馬を出した。

今週の一枚

今週も撮影機能で激写した一枚を選んでみた。

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毎日王冠の直線を再現するような1枚。内のメジロアルダンに襲いかかる、外オグリキャップと真ん中からイナリワン。時を超えてしまったエイシンフラッシュはご愛嬌。

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この記事を書いた人
ライターE
ライターE

BNW世代(93年~)から競馬を追いかけているガチガチの競馬ファン。最近は少し離れ気味だったが、ウマ娘をきっかけに競馬への情熱を取り戻す。
持ち前の競馬知識を活かして、ウマ娘ファンと競馬の間の橋渡しに少しでも貢献したいと思っている。

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