10月31日(日)にG1レース天皇賞(秋)が開催。天皇賞(秋)についての解説や、ウマ娘史実馬が繰り広げた過去の天皇賞(秋)の名勝負も紹介。今回の2021天皇賞秋についてもまとめています。
目次
「天皇賞(秋)」について
天皇賞(秋)とは?
天皇賞秋(G1)の開催概要 | |
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開催日程 | 主に10月下旬 |
出走条件 | 3歳以上 |
競馬場 | 東京競馬場 |
距離 | 芝2000m/左回り |
天皇賞(秋)はJRAのG1レース。毎年春秋に2回行われる「天皇賞」の1つで、秋に開催される方は通称天皇賞(秋)と呼ばれる。天皇賞(春)が京都3200mで施行されるのに対して、天皇賞(秋)は東京2000mで行われる。
長い歴史と伝統を誇るレース
天皇賞はその名の通り天皇に縁を持つレースで、日本のG1の中でも特に長い歴史と伝統を誇っている。天皇賞では優勝トロフィーの代わりに、皇室から楯が下賜される。
Point! | 天皇賞は実際に天皇陛下が観戦に訪れることもあり、日本の全レースの中でも特に格式高いレースとなっています。 |
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ウマ娘登場馬の天皇賞(秋)
天皇賞(秋)を勝利したウマ娘モデル馬まとめ
1984年 | ミスターシービー | 1988年 | タマモクロス |
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1989年 | スーパークリーク | 1990年 | ヤエノムテキ |
1997年 | エアグルーヴ | 1999年 | スペシャルウィーク |
2000年 | テイエムオペラオー | 2001年 | アグネスデジタル |
2004年 | ゼンノロブロイ | 2008年 | ウオッカ |
2011年 | トーセンジョーダン | 2012年 | エイシンフラッシュ |
2017年 | キタサンブラック |
ウマ娘登場馬の天皇賞(秋)優勝経験馬は13頭。この内、天皇賞(春)も勝利したことがあるのはタマモクロス、スーパークリーク、スペシャルウィーク、テイエムオペラオー、キタサンブラックの5頭。
ウマ娘関連馬のエピソードを紹介
ここでは、ウマ娘史実馬の過去の天皇賞(秋)でのエピソードをご紹介。全ては紹介しきれないため、ライターの中で特に印象深いエピソードを独断と偏見でピックアップ。
2001 アグネスデジタル
この年の天皇賞(秋)、ファン達はテイエムオペラオーのある偉業達成を心待ちにしていた。その偉業は天皇賞4連覇。オペラオーは前年の天皇賞(春・秋)⇒当年の(春)と3連続で天皇賞を優勝。この時点で初の快挙だが、4連覇という更なる偉業達成の瞬間を見ようと、多くのファンが会場に詰めかけた。
そんなオペラオーのオッズは単勝2.1倍の1番人気。その年の宝塚記念でオペラオーを破ったメイショウドトウが3.4倍の2番人気、G1 2着を何度も重ねていたステイゴールドが4.5倍の3番人気。この3頭のオッズが突出していた。
しかしこの天皇賞(秋)を制したのはそのどの馬でもなく、オッズ20.0倍の4番人気、アグネスデジタルであった。
アグネスデジタルはダートを中心に活躍していたが、前年のマイルCSを勝利し芝でも活躍できることは示していた。ただその後は芝で思うような結果が出せず、その年の安田記念も11着の惨敗。やはりダート馬だという評価を下す人も多かった。
しかしレース当日、東京は雨で馬場状態は「重」。オペラオーは馬場状態を問わない馬ではあったが、あらゆる馬場を得意とするアグネスデジタルにとっては恵みの雨であった。
この時、アグネスデジタルの四位騎手は陣営から馬場状態のマシな大外を使うように言われており、「観客席に向かって走れ」という指示があったと語っている。
迎えたレース本番、最後の直線でオペラオーがドトウをかわして先頭に躍り出る。そのまま大きく引き離していくと思われたが、大外から凄まじい勢いで追い込んでくる馬が一頭。アグネスデジタルだった。指示通り大外を上手く使い、見事ゴール前でオペラオーを差し切り優勝した。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
アグネスデジタルはこの後海外G1の香港カップ、日本のフェブラリーS、安田記念と更にG1勝利を重ねる。芝/ダート両刀、まさにオールラウンダーといえる競走馬だった。
2008 ウオッカ
牝馬ライバル対決として有名なウオッカとダイワスカーレット。その最後の直接対決にして最も熾烈な戦いとなったのがこの2008年天皇賞(秋)。筆者も当時リアルタイムで観戦しており、特に思い入れの深いレースだ。
2頭は三歳牝馬戦線で戦った後エリザベス女王杯で対決する予定だったが、ウオッカが当日朝に関節を痛めて出走取消。1年空いて翌年の天皇賞(秋)で、チューリップ賞/桜花賞/秋華賞に続く4度目の直線対決が実現した。
レースではダイワスカーレットが先頭で逃げを打つ。迎えた直線でディープスカイ※とウオッカが追い込んでくるが、ウオッカに差し切られると思った所で驚異の粘りを発揮し、ダイワスカーレットが更に差し返すという展開に。
(※その年のダービー馬。)
2頭はほぼ同時にゴール。画面に映し出されたスローリプレイでも判別が不可能なほどの接戦となった。10分以上の非常に長い写真判定が行われ、掲示板の1着に表示されたのウオッカの馬番だった。
こうして、ウオッカは桜花賞/秋華賞での雪辱を果たすことになる。ちなみに天皇賞(秋)の牝馬ワンツーフィニッシュは非常に珍しく、実に1958年以来の出来事となった。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
ダイワスカーレットはこの後の有馬記念が引退レースとなり、この天皇賞が二頭の最後の戦いとなった。
2021年の天皇賞(秋)
天皇賞秋(2021年)の開催概要
レース | 東京11R 天皇賞(秋) G1 |
---|---|
日時 | 10/31(日) 15:40 |
コース | 東京競馬場/芝2000m/左 |
主な視聴方法 (リアルタイム) | ・テレビ(各TV局) ・グリーンチャンネル(有料)※ ※インターネット競馬配信サイト |
強豪馬3頭が激突
今年の天皇賞(秋)は現在の現役馬の中でも上位レベルの強豪G1馬3頭が出走予定。その3頭のオッズが突出しており、オッズ上では3強対決の様相を呈している。
その3頭は、今年の3歳牡馬戦線の筆頭で皐月賞1着/ダービー2着の「エフフォーリア」。G1五勝、現存のマイルG1全てを勝利した現役最強のマイル女王「グランアレグリア」。そして前年、史上3頭目の無敗三冠を達成した「コントレイル」。
レベルの高いメンツが揃った今回の天皇賞秋。この3強の内どの馬が優勝するのか、はたまた他のダークホースが勝利を手にするのか、結果が非常に楽しみだ。
ウマ娘血統馬は2頭
今回の天皇賞秋にはウマ娘血統を持つ競走馬が2頭出走予定。最近のレースの中ではウマ娘血統馬の割合は少なめとなっている。
エフフォーリア
3強の一角、エフフォーリアはスペシャルウィーク、マルゼンスキーの血統を持つ競走馬。今年の3歳最強格の1頭は、絶好の1枠1番を獲得し歴戦の古馬※相手に挑む。
(※4歳以上の馬のこと。)
ムイトオブリガード
ムイトオブリガードは父の母(祖母)にエアグルーヴを持つ競走馬。7歳の当馬は最近結果が出せず人気薄ではあるが、過去G2を勝利したことがある競走馬。この大舞台で復活できるか注目したい。
天皇賞(秋)の出走馬一覧
馬番 | 馬名 | ウマ娘関連の血統 |
---|---|---|
1 | コントレイル | |
2 | カデナ | |
3 | モズベッロ | |
4 | ポタジェ | |
5 | エフフォーリア | |
6 | トーセンスーリヤ | |
7 | ワールドプレミア | |
8 | サンレイポケット | |
9 | グランアレグリア | |
10 | カイザーミノル | |
11 | ムイトオブリガード | |
12 | ラストドラフト | |
13 | ペルシアンナイト | |
14 | カレンブーケドール | |
15 | ヒシイグアス | |
16 | ユーキャンスマイル |
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