番外編:名牝揃いの19年牝馬クラシックを振り返る

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【ウマ娘】番外編:名牝揃いの19年牝馬クラシックを振り返る

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【ウマ娘】番外編:名牝揃いの19年牝馬クラシックを振り返る

競馬好きのライターが送るウマ娘コラム。今回はクラシック開幕を告げる桜花賞に合わせて、名牝揃いで知られる2019年の牝馬クラシックを振り返る番外編。

目次

牝馬の時代到来!19年牝馬クラシック

アーモンドアイに続け

番外編:名牝揃いの19年牝馬クラシックを振り返るの画像

4周年に合わせて発表されたウマ娘たちの中でも、ひときわ輝く完全無欠のアイドルウマ娘ことアーモンドアイ。彼女が史実で牝馬三冠を達成したのが2018年。そしてその翌年の2019年の牝馬クラシックを争った世代は、史上でも指折りのハイレベルな世代と言われている。

今週末の桜花賞で開幕する2025年のクラシックを前に、綺羅星のごとき牝馬たちが頂点を競った2019年の牝馬クラシック路線の戦いを紹介していく。

4周年で発表された4人のウマ娘

2019年の牝馬三冠は、三頭が一冠ずつを分け合ったいわゆる「三強」世代。実際には、グランアレグリア、ラヴズオンリーユー、クロノジェネシスの三強に加えて、2歳女王のダノンファンタジーや名脇役としてレースに華を添えたカレンブーケドールを加えた群雄割拠のメンバー構成だった。

ウマ娘の4周年ではこの4人のウマ娘が一気に発表されており、いち早く育成ウマ娘実装となったグランアレグリアの育成では彼女たちの活躍を存分に見ることができる。

番外編:名牝揃いの19年牝馬クラシックを振り返るの画像
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まずはウマ娘の公式プロフィールとともに史実馬の血統や概要を見ていこう。

グランアレグリア

公式プロフィール

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天真爛漫かつ超絶アサーティブな性格と、驚異的運動神経を併せ持つ天才ウマ娘。独自の尺度でライフスタイルを確立しており、『ラジオの国会中継でリラックスタイム』等をはじめとした数々の不思議なルーティン――彼女曰く『マイルール』に準じて生活している。

史実のグランアレグリア

基本情報2016年1月24日 牝馬 鹿毛
血統父ディープインパクト
母タピッツフライ(父Tapit)
馬主サンデーレーシング
調教師藤沢和雄(美浦)

ラヴズオンリーユー

公式プロフィール

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ネット上で自分のファンクラブを運営しており、会員登録してくれているファンのために、よく動画配信などの活動をしている。夢は世界中のファンと『愛』を分かち合うこと♡ファンからは応援という名の『愛』をもらい、自分は勝利という名の『愛』を返すのだとか。

史実のラヴズオンリーユー

基本情報2016年3月26日 牝馬 鹿毛
血統父ディープインパクト
母ラヴズオンリーミー(父Storm Cat)
馬主DMMドリームクラブ
調教師矢作芳人(栗東)

クロノジェネシス

公式プロフィール

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控え目な性格の、歴史学好きなウマ娘。歴史の中でもとりわけ『レース史』、すなわち数多のウマ娘やトレーナーたちの『夢』が織りなす熱いドラマが大好き。好きすぎて、毎回レースの結果を本気で予想したり、毎週のようにレース場へ大きなカメラを担いで出かけたりしている。

史実のクロノジェネシス

基本情報2016年3月6日 牝馬 芦毛
血統父バゴ
母クロノロジスト(父クロフネ)
馬主サンデーレーシング
調教師斉藤崇史(栗東)

カレンブーケドール

公式プロフィール

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花の世話やフラワーアレンジメントが好きな、優し過ぎるほどに優しいウマ娘。常に他人を慮り、心を砕き、相手の気持ち第一で行動しがち。それゆえいろいろと強烈な同世代ウマ娘たちの中で埋もれがちだが、その実力は間違いなく本物。『時代』という花束には欠かせない一輪。

史実のカレンブーケドール

基本情報2016年4月23日 牝馬 鹿毛
血統父ディープインパクト
母ソラリア(父Scat Daddy)
馬主鈴木隆司
調教師国枝栄(美浦)

2歳戦の勢力図

この世代の2歳戦で早くから頭角を現したのは、グランアレグリアとダノンファンタジー。二頭は同じ東京のメイクデビュー新馬戦でデビューし、グランアレグリア1着、ダノンファンタジーが2着。その後、グランアレグリアは連勝でG3サウジアラビアRCを勝ち、ダノンファンタジーも順当に勝ち上がって連勝。グランアレグリアは朝日杯フューチュリティS、ダノンファンタジーは阪神ジュベナイルFへ、暮れの2歳チャンピオン決定戦へとそれぞれ駒を進めた。

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クロノジェネシスもデビュー2連勝でアイビーステークスを制覇。2戦続けて強烈な決め手を発揮して注目の存在となり、阪神ジュベナイルフィリーズでダノンファンタジーと人気を分け合った。

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阪神ジュベナイルFはダノンファンタジーが制して2歳女王となり、クロノジェネシスは出遅れも響いて2着まで。朝日杯フューチュリティSで牡馬に挑んだグランアレグリアは3着となり戴冠は成らなかった。

一方、秋デビューのラヴズオンリーユーは荒削りなレースぶりながら新馬、1勝クラスと2連勝でオープン入り。カレンブーケドールも3戦目で勝ち上がり、それぞれ牝馬クラシックへの道のりを歩み始めていた。

桜花賞

桜の冠は誰の手に

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1番人気は2歳女王のダノンファンタジー。トライアルのチューリップ賞も勝ってここまで5戦4勝。

そのダノンファンタジーを新馬戦で敗ったグランアレグリアが僅差の2番人気で続く。こちらは朝日杯3着からぶっつけ本番のローテーションで挑む。

そして3番人気はクロノジェネシス。阪神ジュベナイルFではわずかにダノンファンタジーに先着を許したものの、年明け初戦のクイーンカップを快勝し4戦3勝。切れ味ナンバーワンの末脚で逆転を狙う。

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ゲートが開くと、好位集団の4,5番手につけたグランアレグリア。そのすぐ後ろにダノンファンタジー、クロノジェネシスと続く。

3,4コーナーに差し掛かると、抑えきれない手応えでグランアレグリアが早くも先頭に並びかける。後続も仕掛けて最後の直線へ。クロノジェネシスは道中でややスムーズさを欠いて中団の馬群の中だ。

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直線に入ると、抜け出したグランアレグリアが内ラチ沿いを独走。そのままセーフティリードを保ったまま先頭でゴールし桜の女王の座を射止めた。

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熾烈な2着争いには、伏兵のシゲルピンクダイヤが飛び込み、遅れて伸びてきたクロノジェネシスが最後にダノンファンタジーを交わして3着に入った。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

オークスへ向けて

桜の女王グランアレグリアは距離適性を重視してNHKマイルカップへと矛先を向け、オークスは桜花賞組と別路線組の争いとなる。

クロノジェネシスら桜花賞上位勢に対し、3戦3勝で忘れな草賞を勝ち上がってきたラヴズオンリーユー、トライアルのスイートピーステークスを勝ったカレンブーケドールといった別路線組が挑む。

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オークス

樫の女王をかけて

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混戦模様となったオークスは、新星ラヴズオンリーユーが桜花賞上位のクロノジェネシス、ダノンファンタジーらを上回る支持を集め1番人気。クロノジェネシスが僅差の2番人気で続く。

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スタートすると、最内枠から先手を奪ったジョディーがレースを引っ張る。クロノジェネシスはスタートを決めて4,5番手のインを追走。その外にカレンブーケドールが並び、ラヴズオンリーユーは中団につけた。

終始淀みのない流れでレースが進み、終盤に差し掛かる。最終コーナーから直線へ向かうと、外から仕掛けていったカレンブーケドールが馬場の真ん中を堂々と抜け出して先頭に立つ。

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内からクロノジェネシスが詰め寄るが、粘るカレンブーケドールが抜かせない。

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このまま決するかというところへ、外からラヴズオンリーユーが直線一気の伸び脚を見せて差し切り、なおも食い下がるカレンブーケドールとの叩き合いを制して優勝した。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

勝ちタイムの2分22秒8はジェンティルドンナの従来記録を大幅に上回るレースレコード。ハイレベルな戦いを制したラヴズオンリーユーが、無敗のまま樫の女王に上り詰めた。

2着は12番人気の低評価を覆しあわやのシーンをつくり出したカレンブーケドール、クロノジェネシスは桜花賞に続いて3着となった。

秋華賞へ向けて

春の二冠が終わり、残るは秋華賞。夏を越して勢力図に大きな変化はなかったものの、桜の女王グランアレグリアは短距離マイル路線へ進む半ばで体制が整わず休養中。樫の女王ラヴズオンリーユーも秋華賞を目指して調整中に脚元の問題で出走回避が発表された。

桜花賞馬、オークス馬ともに不在のなか、トライアルのローズSを勝ったダノンファンタジーが再び有力馬の中心となり、カレンブーケドールは紫苑ステークス3着から、クロノジェネシスはオークスから直行で逆転を目指す。

秋華賞

悲願の冠はどちらに

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1番人気ダノンファンタジー、2番人気カレンブーケドール、3番人気には夏の上がり馬エスポワールがダークホースとして食い込み、春二冠3着のクロノジェネシスは4番人気に甘んじた。

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ゲートが開くと最内ダノンファンタジーが好スタートをきって前に出る。それを交わしていったビーチサンバが逃げる展開となり、隊列が決まる。

ダノンファンタジーは3番手に控えて、クロノジェネシス、カレンブーケドールが続く。ビーチサンバが軽快に逃げてハイペースを刻む。

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ビーチサンバ先頭で最終コーナーを回り最後の直線へ。逃げ込みを図るビーチサンバに対し、ダノンファンタジーらは脚色が鈍い。替わって、1列後ろの集団からカレンブーケドールとクロノジェネシスが連れて伸びてくる。

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内カレンブーケドール、外クロノジェネシス。二頭の叩き合いを制したのはクロノジェネシス。

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最後はカレンブーケドールを2馬身突き放してゴールを駆け抜けた。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

クロノジェネシスが、阪神ジュベナイルFから続いた惜敗にピリオドを打ち、牝馬三冠ラストの秋華賞で悲願のG1制覇を成し遂げた。

エリザベス女王杯

ラッキーライラック登場

同世代の戦いが終わり、歴戦の古馬牝馬が待ち受けるエリザベス女王杯には、秋華賞馬クロノジェネシスと、無敗のオークス馬ラヴズオンリーユーが参戦した。

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1番人気ラヴズオンリーユー、2番人気クロノジェネシスと3歳勢優位の評価。迎え撃つ古馬牝馬代表は、前年の桜花賞を1番人気で迎えながらも三冠牝馬アーモンドアイに苦杯をなめさせられ続けたラッキーライラック。かつての無敗の2歳女王は桜花賞以降勝ち星に見放されていたが、3歳馬二頭に次ぐ3番人気に支持された。

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そしてエリザベス女王杯2年連続2着の6歳クロコスミアも侮れない。

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テンションが高かった休み明けのラヴズオンリーユーも無事にゲートにおさまり、全馬ゲートの中。スタートすると、クロコスミアが敢然と逃げの手。ラヴズオンリーユーも2番手でそれを追う。クロノジェネシスは5、6番手で追走し、ラッキーライラックは中団のインで折り合いをつけた。

スローペースに落としたクロコスミアは、終盤にかけて徐々に加速していくと最終コーナーでは5,6馬身の大きなリードをとって最後の直線を迎える。

2番手からラヴズオンリーユー、そのあとの集団からクロノジェネシスらが猛追するが、みな脚色が一緒になり届きそうもない。

そんな中で最内から一頭、ラチ沿いを矢のような伸びを見せたのがラッキーライラックだった。伸びあぐねる2番手集団を並ぶまもなく差し切り、ついにはゴールまであと一歩まで粘ったクロコスミアを捉えて先頭でゴール。チューリップ賞以来、実に1年7ヶ月ぶりに復活の勝利をあげたのだった。

レース映像

引用元:JRA公式チャンネル

ラヴズオンリーユーは3着、クロノジェネシスは5着。ともに掲示板は確保し、古馬相手に戦える力があることを示し、翌年の飛躍を予感させた。

それぞれの道へ

輝きを増す19世代の牝馬たち

翌年、古馬となった19世代の牝馬たちは、それぞれが歩んだ道でさらに輝きを増していく。グランアレグリアは三階級制覇を目指して突き進み、クロノジェネシスとラヴズオンリーユーは奥手の血を開花させて国内、そして世界の頂点へと上り詰めていく。カレンブーケドールも最強の2勝馬として数々の名勝負に足跡を残した。2019年の牝馬クラシックでしのぎを削った彼女たちの以後の活躍を見れば、「歴代最強」「黄金世代」と言われる評価も納得がいく。

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彼女たちの行く先々では絶対女王アーモンドアイやラッキーライラックが立ちはだかり、下の世代からも無敗の三冠馬が出現。

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アーモンドアイ、ラッキーライラックの世代から続く牝馬優位の時代を築いた名牝たち。彼女たちは奇しくも今年、2025年にウマ娘に同時期に登場し、しばらくは彼女たちを中心としたストーリーが見られそうだ。

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現実世界では、これまた歩調を合わせるように名牝たちの次の物語が動き出す。グランアレグリア、ラヴズオンリーユー、クロノジェネシス、カレンブーケドールはそれぞれ繁殖牝馬となり、順調に行けば25年デビュー世代に仲良く初年度産駒(しかも全員エピファネイア産駒!)を送り出す予定だ。

リアルでもウマ娘でも2019黄金世代の名牝たちから目が離せそうにない。

ありがとう、ウマ娘。

ありがとう、19世代の名牝たち。

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この記事を書いた人
ライターE
ライターE

BNW世代(93年~)から競馬を追いかけているガチガチの競馬ファン。最近は少し離れ気味だったが、ウマ娘をきっかけに競馬への情熱を取り戻す。
持ち前の競馬知識を活かして、ウマ娘ファンと競馬の間の橋渡しに少しでも貢献したいと思っている。

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いただいた内容は担当者が確認のうえ、順次対応いたします。個々のご意見にはお返事できないことを予めご了承くださいませ。


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