競馬好きのライターが送るウマ娘コラム第127回。今回は2026年・午年最初のサプライズ。昨年末の発表からスピード実装されたウマ娘、キセキについて熱く語ります。
午年の最初を飾る
スピード実装

昨年のクリスマスイブ。聖夜のパカライブTVの中で新キャラクターとして発表されてXのトレンドに入るほどの話題となったキセキ。実装はもう少し先かと油断していたところ、年が明けた2026年・午年の新育成ウマ娘第一号としてスピード実装されて再びトレンド入りを果たした。
不良馬場の菊花賞、世界レコードを演出したジャパンカップ、そして「あ、キセキィ」で有名なあのレース。変幻自在の走りでファンを魅了した、キセキの軌跡を追っていく。
ウマ娘のキセキ
公式プロフィール

漫画を読むこと&描くことが大好きなクリエイター気質のウマ娘。日々自室で新作ネームを描き溜めながら、自分の脚でも漫画のようにワクワクするレースを創りたいと夢見ている。三度の飯よりも面白い創作を愛する彼女の目標は――“主人公”になること。
「キセキ」【トレセン学園生徒紹介】
引用元:ぱかチューブっ!【ウマ娘公式】
面白いを創りたい
ウマ娘のキセキが目指すのは、漫画の主人公のような走りで面白いレースを創ること。時代の主人公になりたい一心で、より面白いシナリオを考え、日夜必殺技の習得に励む。

実際にキセキの育成をしてみると、トレーナーと二人三脚で主人公への道を歩む健気な彼女の姿を見ているうちに、応援したくなってしまうのである。いつの間にかみんな「キセキ民」にされているということか。

史実のキセキ
血統
キセキの父はルーラーシップ。母に女帝エアグルーヴ、父にキングカメハメハを持つルーラーシップは、牝系としても優秀な血脈を広げ続けるエアグルーヴ一族直系の種牡馬として活躍中である。

キセキの母ブリッツフィナーレは未出走だが、祖母にロンドンブリッジを持つ日高の名門・下河辺牧場ゆかりの血統。キセキの全妹には23年のマーメイドステークスなどを勝ったビッグリボンがいる。
2-3歳時
メイクデビュー
父ルーラーシップの現役時代も管理した角居勝彦厩舎に入厩し、2歳の12月に阪神競馬場の芝1800m新馬戦でデビューを迎える。鞍上にはC.ルメール騎手を配し、2番人気の支持を集めた。

道中は3番手につけて折り合い、直線に入ると1頭際立つ末脚で危なげなく抜け出し快勝。2着に3馬身半の差をつけて見事デビュー戦を勝利で飾った。
2勝目は足踏み
年が明けて3歳になると、2勝目を目指して1勝クラスのセントポーリア賞(東京芝1800m)に出走。1番人気に支持されたが中団から末脚不発でダイワキャグニーの5着に終わった。
続いて格上挑戦のすみれステークスでは中団からじりじり伸びたもののクリンチャーから5馬身以上離された3着。
そして果敢に出走したG3毎日杯でも、のちの皐月賞馬アルアイン、サトノアーサーに次ぐ3着。惜しくも賞金の上積みはならず、クラシックには間に合わなかった。
因みにこの時期に戦った上位馬たちはいずれも古馬になってからも共に重賞戦線を賑わすことになる。

待望の勝利
皐月賞、ダービーへの出走は叶わず、放牧でひと息入れて立て直す。そして7月、夏の中京開催で復帰。芝2000mの1勝クラスに出走すると、単勝オッズ1.5倍の圧倒的な1番人気を集めた。鞍上は乗り替わりで福永祐一騎手。
レースでは後方待機策で脚を溜めると、直線で目の覚めるような末脚を繰り出して他馬をまとめて差し切って圧勝。待望の2勝目を挙げた。
この勝利は福永祐一騎手にとっても節目の2000勝を決めるメモリアル。ただし継続騎乗は叶わず、チームアスケラ入りとはならなかった。

夏の上がり馬に
続いては新潟に遠征して芝2000mの2勝クラス、信濃川特別に出走。新たに迎えたM.デムーロ騎手とのコンビで連勝なるか。
1番人気を背負ったレースでは再び後方待機策から追い込みの構え。新潟外回りコースの長い直線に入ると、満を持して追い出され直線一気のゴボウ抜き。ほぼ持ったままの手応えで上がり3ハロン32秒台の切れ味を発揮し、鮮やかに2連勝を決めた。
神戸新聞杯から菊花賞へ
夏の上がり馬として注目の存在になりつつあったキセキ。秋は神戸新聞杯から菊花賞を目指すこととなった。菊花賞出走を確実にするためにはトライアルで優先出走権が欲しいところ。
強敵はダービー馬レイデオロ。サトノアーサー、ダンビュライトといったダービー出走組も侮れない。
鞍上は引き続きM.デムーロ騎手。デビュー以来初めての継続騎乗で挑む。
スタートして中団後方10番手あたりで折り合いをつける。レイデオロほかの人気馬は好位からレースを進める。
直線では進路を内にとり上がり最速の末脚で追い込んでダンビュライト、サトノアーサーらを交わしたが、先に抜け出したレイデオロには届かず2着でゴール。それでも菊花賞の優先出走権を確保した。
雨を切り裂きG1制覇
菊花賞

迎えたクラシック三冠ラストの菊花賞。日本列島に接近した超大型の台風21号の影響により、京都競馬場の馬場は稀に見る極悪の不良馬場。

ダービー馬レイデオロが天皇賞・秋へ向かったことを筆頭に春の実績馬が手薄なメンバーとなったことも相まって混戦模様の一戦となった。
そんな中で、皐月賞馬アルアインを差し置いて1番人気に支持されたのは勢いのあるキセキだった。M.デムーロ騎手とのコンビも3戦目。息の合ったコンビでG1制覇に挑む。

ゲートが開くと、ダービーでも先手を取ったマイスタイルがハナに立って逃げる展開。キセキは変わらず後ろからの競馬を選択。中団後方の外目でレースを進める。

ドロドロの馬場で極端に時計がかかるためペースが速いのか遅いのかの判断すらつかない状況である。レースが進むにつれて過酷なレースであることがより鮮明になっていく。逃げたマイスタイルは早々に後退していき、前目の位置でレースを運んでいた馬たちも力のいる馬場に体力を削られて次々に脱落。
2周目の最終コーナーを周る頃には前と後ろが一気に入れ替わり、余力の見られる馬は数えるほど。過酷なサバイバルレースは最後の直線勝負に差し掛かった。

4コーナーで先頭に立った武豊騎手騎乗のダンビュライト、人気薄のクリンチャー、ポポカテペトルといったあたりが先頭争いを繰り広げる。しかし大外から力強く上がってきたキセキの脚色がいい。

メンバー中唯一「39秒台」の脚を繰り出したキセキが抜け出す。雨を切り裂くキセキの脚で、先頭でゴール板を駆け抜けた。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
勝ちタイムは3:18.9。標準的な菊花賞の勝ち時計より15秒も遅い記録的なタイムに加え、2着10番人気クリンチャー、3着には13番人気ポポカテペトルが飛び込んだことで3連単は55万円を超える大波乱となり、記憶にも記録にも残る菊花賞となった。

香港へ
激闘の菊花賞後は、香港ヴァーズで父ルーラーシップとの父子香港G1制覇を狙ったが、9着に敗れて3歳シーズンを終えた。
4歳時
脚質転換で新たな境地
年が明けて4歳になると、前年の菊花賞馬キセキは堂々古馬王道路線を歩んでいく。春シーズンは日経賞9着、宝塚記念8着とひと息の結果に終わったが、体勢を立て直して臨んだ秋のG1で新たな境地を見せることになる。
天皇賞・秋
秋初戦の毎日王冠では、春の成績から6番人気の低評価に落ち込んでいたものの、3着と復調気配を見せていた。このレースから乗り替わりでコンビを組んだ川田将雅騎手により、2番手につける積極的なレース運びできっかけを掴んでG1戦線へと進んでいく。
そして天皇賞・秋。レイデオロやアルアイン、スワーヴリチャードといった同世代のライバルに加え一つ上のダービー馬マカヒキなど、最終的に12頭立てと少頭数ながらも実力馬が顔を揃えた。

ゲートが開くと、1番人気スワーヴリチャードが立ち遅れる波乱含みの幕開け。スタートを決めたキセキと川田騎手は行く馬がいないと見るや積極果敢にハナに立ってレースを引っ張る。
前半平均ペースを刻んだキセキは、後半もペースを緩めることなくむしろラップを上げていく。2番手以下に脚を使わせ、逃げ切りを図ったが最後にレイデオロとサングレーザーの同期2頭に差されて3着。
敗れはしたものの、小気味の良い逃げで見せ場を創ったキセキの新境地が見えたレースだった。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
アーモンドアイ登場
ジャパンカップ
逃げという新たな武器を手にしたキセキは、続いてジャパンカップに駒を進める。この年の同レースには、圧倒的な強さで牝馬三冠を達成した3歳牝馬アーモンドアイが参戦し注目を集めた。

古馬との初対戦ながら、1番人気は単勝1.4という圧倒的な支持を集めたアーモンドアイ。以下、前走は出遅れで度外視されたスワーヴリチャード、京都大賞典を勝って復活気配のサトノダイヤモンドと続き、キセキは4番人気。
ゲートが開くと、スタートを決めたキセキは内で好スタートをきったアーモンドアイを交わして迷わず先頭へ。そのままレースを引っ張っていく。
淀みのないペースで先頭を走るキセキは、前走と同じように前半1000mを平均ペースで過ぎるとそこからさらにペースを上げていく。アーモンドアイが終始2番手で付かず離れずそれを追う。

最後の直線に入ると、手応えにまだ余裕のあるキセキが2馬身のリードを保って残り400を通過。後続を離して逃げ切り体勢に入る。
しかし、それ以上に抜群の手応えのC.ルメール騎手とアーモンドアイだけは突き放すことができず、満を持してアーモンドアイが仕掛けられると残り200を切ったところで並び、そのまま交わしていった。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
勝ちタイム2:20.6は従来の記録を1秒5更新する驚愕のレコード。しかもこれは当時の世界レコードをも樹立してしまったのである。

勝ったアーモンドアイが恐るべき3歳牝馬であることはもちろんだが、逃げて自身も2:20.9という世界レコードを上回るタイムで走ったキセキもあっ晴れなレースであった。
有馬記念参戦

ジャパンカップの激走後、ファン投票6位で選出された有馬記念に出走。ここでもハナを切って見せ場を創ったが、世界レコードの反動や見えない疲れの影響もあったのか最後の直線で力尽き、ブラストワンピースとレイデオロの熾烈なマッチレースから離された5着でゴールした。
こうして秋古馬三冠を沸かせたキセキの4歳シーズンが終わった。
5歳時
大阪杯
5歳を迎えたキセキの初戦は、G1昇格後の3年目を迎える大阪杯。この年はキセキを含めて8頭のG1ホースが集まり、豪華な顔ぶれとなった。人気は有馬記念優勝馬ブラストワンピースが1番人気、キセキが2番人気で分け合い、やや離れてペルシアンナイト、ワグネリアンと続いた。
スタートすると前年の皐月賞馬エポカドーロがハナに立ち、キセキは2番手につける。ゆったりしたペースの中でも折り合ってスムーズに追走。
最終コーナーで先頭に並びかけると、直線では外目のコースを通って一旦先頭に躍り出る。しかし内を突いたアルアインの脚が上回り、さらに内を強襲したワグネリアンと並んだところでゴール。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
同期の皐月賞馬が9番人気の低評価を覆し、およそ2年ぶりの復活勝利を挙げた。キセキはわずかクビ差で2着に敗れ、菊花賞以来の勝利はならなかった。
宝塚記念

続いて春のグランプリ宝塚記念に出走。12頭立てと寂しい頭数ながらも、アルアイン、レイデオロ、キセキと同期のクラシックホースが勢揃い。人気順は1番人気キセキ、2番人気レイデオロ、3番人気には紅一点リスグラシューと続く。
ゲートが開くと、最内から押してハナを取りきったキセキが逃げ、外からリスグラシューが2番手の位置を確保。アルアイン、スワーヴリチャードが3,4番手といずれも先行集団で折り合いをつけた。

川田騎手とキセキのペースで終盤に差し掛かると、先頭を譲らないまま最後の直線へ。そのまま押し切ろうかとラストスパートに入ったが、2番手からリスグラシューがあっという間にキセキを捉えて先頭に立つとさらにリードを広げていく。
最後はキセキに3馬身の差をつけてリスグラシューが圧勝。キセキも3着馬スワーヴリチャードには2馬身差を保ってゴールしたが、大阪杯に続いての2着に終わった。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
海外遠征
宝塚記念後は、凱旋門賞を目標にフランス遠征を敢行。フランスでの2戦のジョッキーはC.スミヨン騎手を配し、前哨戦のフォワ賞3着(4頭立て)から凱旋門賞に臨んだ。

本番の凱旋門賞ではブラストワンピース、フィエールマンと日本馬3頭で難関に挑んだが、キセキの7着が日本馬最先着という結果だった。
有馬記念

帰国後、キセキは2年連続となる有馬記念に鞍上R.ムーア騎手を迎えて参戦した。この年、ドバイターフと天皇賞・秋を勝ったアーモンドアイが抜けた1番人気、続く2番人気には豪G1コックスプレートを勝ったリスグラシューと女傑2頭。そして中山でG12勝を誇る3歳馬サートゥルナーリアまでが単勝10倍以下。フランス帰りのキセキは7番人気と人気を落とした。
結果はリスグラシューが2着サートゥルナーリアに5馬身差をつける圧勝。引退の花道を自ら飾り春秋グランプリ連覇を成し遂げた。中山初見参のアーモンドアイは生涯唯一となる掲示板外に沈み、キセキは出遅れ気味のスタートから追い込んで5着となった。
6歳~7歳時
牝馬の時代
前年のJRA年度代表馬には有馬記念の結果を受けてリスグラシューが選出された。一昨年のアーモンドアイに続く牝馬の受賞。牝馬の時代が到来していた。
キセキはこの年、菊花賞以来となる長距離路線、阪神大賞典から天皇賞・春というローテーションを歩んだが、7着→6着と結果は振るわず、3年連続の参戦となる宝塚記念へと向かっていた。
クロノジェネシス登場
迎えた宝塚記念。今季初戦を勝ってきたサートゥルナーリアが1番人気、大阪杯の1,2着馬ラッキーライラック(3番人気)とクロノジェネシス(2番人気)の牝馬二頭が続き三つ巴の様相。

前走から武豊騎手に乗り代わっていたキセキは6番人気から巻き返しを期した。
スタートでやや後手を踏むも、後方で折り合いをつけてリズムよく追走。3,4コーナーでは早めに動いていったクロノジェネシスに追従するように上がっていく。
直線に入ると、クロノジェネシスが独走態勢に入った後ろを懸命に追い上げ、前も後ろも大きく差が開いた単独2番手でゴール。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
久しぶりにキセキらしい走りを見せ、宝塚記念は前年に続いて2年連続の2着に入った。と、同時に前年の覇者リスグラシューの引退と入れ替わるように、またしてもグランプリを圧勝するような男勝りの女傑が現れたことがはっきりと認識されたのだった。
伝説のジャパンカップへ
秋
秋は京都大賞典2着惜敗から天皇賞・秋へ。いつからか父ルーラーシップ譲りのゲート難に苦しんでいたキセキだったが、スタートを決めてすんなり好位で折り合う絶好の展開。
しかしながら直線では究極の切れ味勝負となった上位争いに遅れを取り5着まで。前人未到の8冠に到達したアーモンドアイの後ろ姿を見届けた。
ジャパンカップ

そして伝説のジャパンカップ。9冠達成を目指すアーモンドアイに挑む若き三冠馬が二頭。この年、コロナ禍の競馬界に誕生した無敗のクラシック三冠馬コントレイルと、同じく無敗の牝馬三冠馬デアリングタクトである。

3頭の三冠馬がぶつかるという世紀の一戦が始まった。

浜中俊騎手騎乗のキセキは、好スタートから迷うことなく先手を奪うとリードを大きく広げていく。大逃げだ。

一時は10馬身以上引き離して逃げまくったキセキが、大きなリードを保ったまま最後の直線へ。残り400を切ったあたりから2番手グローリーヴェイズ、その後ろからアーモンドアイが一気に迫る。さすがに力尽きて交わされると、あとはアーモンドアイと二頭の三冠馬たちによる争い。

キセキを交わしてからはアーモンドアイが危なげなく先頭を守り切り、最後まで食らいついたコントレイルが2着に入り、デアリングタクトも最後の最後でカレンブーケドールを交わして3着に飛び込んだのだった。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
ウマ娘のキセキが「大逃げ」を発動できるのは、もちろんこのジャパンカップが元となっているのだろう。育成において「逃げ」か「大逃げ」かを選択することで、2018年世界レコードのジャパンカップか、この年2020年のジャパンカップのいずれかに分岐するのも嬉しい演出である。
無事是名馬
この年も有馬記念に参戦し、秋古馬三冠レースにフル参戦したキセキ。クロノジェネシスの12着でシーズンを終えたが、翌7歳のシーズンも現役続行が決まった。
3歳の菊花賞から久しく勝利から遠ざかっているものの、無事是名馬を突き進む。
7歳春は金鯱賞5着、香港のQE2世Cで4着、そして4年連続参戦の宝塚記念はクロノジェネシスの5着。
あ、キセキィ
京都大賞典
そして秋初戦のG2京都大賞典。今やキセキの代表的レースと言っても過言ではないほど有名なあのレースである。
鞍上はこれが初騎乗の和田竜二騎手。かつて菊花賞の手綱をとったM.デムーロ騎乗のアリストテレスが1番人気で、キセキは4番人気。
ゲートが開くと、ベレヌス、ダンビュライトの先手争いに、外め11番枠から気合をつけて加わっていったキセキ。

これこそが「あ、キセキィ」の瞬間であるが、これはカンテレ版の実況アナがかなり気合の入ったキセキ民であったことで思わず出てしまったと推察される。いや、終始ずっとキセキ愛が漏れまくっているか。

さて、レースを冷静に見ていくと、そのまま2,3番手の好位を進んだキセキは最終コーナーで気合を入れられると先頭を伺う手応えで最後の直線を迎える。ここで「和田竜二の闘魂注入」が発生したわけだ。

直線では1番人気アリストテレスとの壮絶な叩き合いを演じ、二頭で決するかと思われたところに矢のような伸びで突っ込んできたのが8歳馬マカヒキ。
マカヒキにとって、これが実に5年ぶりの勝利であった。故・藤岡康太騎手に導かれた5年前のダービー馬の復活劇に、温かい拍手が湧く。
末永く語り継がれてほしい名レースである。
レース映像
引用元:JRA公式チャンネル
カンテレ版
引用元:カンテレ競馬【公式】
引退
その後、ジャパンカップとラストランの有馬記念(ともに10着)を無事に走り終えたキセキは、引退種牡馬入り。結局菊花賞を最後に5勝目の勝ち星こそ掴むことができなかったが、常に王道G1レースの常連として名を連ね、アーモンドアイ、リスグラシュー、クロノジェネシスといった歴史に名を残す名馬たちと名勝負を繰り広げた。
7歳までタフに走り続けた競争生活では7億円を超える賞金を積み重ね、父ルーラーシップの代表産駒として、そして後継種牡馬として期待され故郷日高のブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドイン。第二の馬生を送ることとなった。

キセキ民

追い込み、逃げ、大逃げ。まさに変幻自在、多彩なレースぶりに心を掴まれた多くのファンは、いつしか「キセキ民」と呼ばれるようになっていた。

クリスマスにウマ娘のキセキが発表された時、そして彼女が午年の最初を飾る新育成ウマ娘として実装が決まった時。「キセキ」ではなく「あ、キセキィ」というキセキ民を象徴するようなフレーズがトレンド入りしたことが未だ衰えない人気を物語っている。
これから来たるべきアーモンドアイ実装、そして噂される三冠ウマ娘の登場。そのたびにまたキセキの走りにも注目が集まることだろう。キセキの物語はまだまだ始まったばかりだ。
ありがとう、ウマ娘。
ありがとう、キセキ。
史実のキセキ
| 基本情報 | 2014年5月13日 牡馬 黒鹿毛 |
|---|---|
| 血統 | 父ルーラーシップ 母ブリッツフィナーレ(父ディープインパクト) |
| 馬主 | 石川達絵 |
| 調教師 | 角居勝彦(栗東)→中竹和也(栗東)→角居勝彦(栗東)→辻野泰之(栗東) |
| 生産牧場 | 下河辺牧場(北海道日高町) |
| 通算成績 | 33戦4勝(国内29戦4勝、海外4戦0勝) |
| 主な勝ち鞍 | 17’菊花賞 |
メインストーリーにも堂々登場!
ウマ娘のメインストーリー第二部後編の「伝説のジャパンカップ」を描くシーンでは、当初キセキは登場していなかったはずだが、このたびの実装後にこちらもさり気なくアップデートされていた。

そこには、大逃げでレースを盛り上げるキセキの勇姿がしっかり追加されているのだ!まだ観ていないというトレーナーは是非チェックしてみてほしい。

そして、この伝説のレースはまだ未完であることも忘れてはならない。
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