【クラフィ】ストーリークエストまとめ【クラッシュフィーバー】

適合者の前に現れた謎の女性トラヴァー。

『待っていたわよ適合者…
さて、私の実験に
付き合ってもらうわ』

難解な言葉を話す彼女は、どうやら
時間移動<タイムトラベル>についての
造詣が深いようだ。

なぜトラヴァーは適合者に接触してきたのか？
彼女の素性や目的とは一体…？

前回の実験からしばらくの時を経て、
再び、適合者の前に現れたトラヴァー。

ややうなだれた表情の彼女が言うには、
あれから実験を繰り返し行なった結果、
ALICEが深刻な事態に
陥りつつあることが分かったそうだ。

『見たほうが早いわね…』

状況の確認を行うべく、
適合者とトラヴァーは、
特に「影響」の強い場所へと転移を試みる…。

二回目の時間転移によって
さらに書き換えられた世界で、
トラヴァーはさらに深刻な影響を確認した。

それはアーサーが率いる
「円卓の騎士団」の消失。

彼らの存在がALICEから
消えてしまっているのだという…。

はたして円卓の騎士団が消えてしまったのは
いったいどの時点なのか？

そして、トラヴァーの言う
「もう一つの特異点」とは
誰のことなのだろうか？

トラヴァーが存在を感知していた
「もう一つの特異点」
―それはトラヴァー自身のレプリカだった。

円卓の騎士団結成式よりも
さらに過去に遡ったレプリカによって、
適合者の眼前で消滅してしまったトラヴァー。

もはや歴史の改変を修正する術は
失われてしまったのだろうか？
残されているのは、
主を失った転移デバイスのみ。

トラヴァーを取り戻すには……？

ALICEに数多く存在する自警団組織。
新選組、BANG、
円卓の騎士団、神聖マクミラン自警団…

彼らはそれぞれの理想と
それぞれの思惑を胸に抱え、
大きな衝突を回避しながら
ALICEで共存していた。

しかし、「様々な偶然」が生んだ火種は、
一人の男の帰還によって、
ついに広がり始める。

ALICEは今、
史上最大の内戦<クロスオーバー>に
突入しようとしていた。

土方歳三率いる「ピース・ユニオン」と
アーサー率いる
「ナイツ・オブ・ジャスティス」。

ALICEに誕生した
二つの自警団連合の噂は瞬く間に広がり、
多くのクラッカー達の耳にも
当然のように入った。

これまで各地でALICE中枢への侵入を試みてきた
強力なクラッカー達は、
巨大自警団連合の台頭を危惧し、
歴史的な「結集」へ向かって
静かに蠕動を始める…。

自警団連合の誕生から始まった争いは
ついにクラッカー達をも巻き込み、
織田信長率いる「戦国連合」と
ナポレオンとルイ16世による「全仏革命軍」が
ナイツ・オブ・ジャスティスに合流した。

そしてALICEで息を潜めていた
「英雄」達までもが脈動を始める。

とどまるところを知らない戦火は
どこまで広がるのだろうか…？

自警団連合の対立によって
生まれた戦火と呼応するように
動きを活発化させた英雄達だったが、
彼らもまた、ピース・ユニオンに、
ナイツ・オブ・ジャスティスに
飲み込まれた。

もはや総力戦による全面衝突は
目前に迫っている。

適合者の大いなる「力」を狙う両陣営、
そして適合者の苦悩に心を痛める
「第三勢力」がついに行動を起こす…。

突如衆目の前に現れ
ALICEの重要施設を同時にハッキングした
謎の存在キャロル。
キャロルが不吉な言葉を残して消えてから
しばしの時が経った。

しかし、いまだALICEは
ショック状態から抜け出せず
不安と混乱が渦巻いていた。
そんな中、ついにキャロルの狂気が動き出す。

人質はALICE、救うのは…誰だ？

キャロルによって有無を言わさずに開始された
狂気のキャロルゲーム。

ユーザー達だけでなく、
一部のAI達までもが次々と予選参加を表明し、
各地に出現した「予選ターゲット」を
撃破するため奮闘した。
知力を駆使する者、スキルを駆使する者、
そして互いに協力し合う者。
各々の戦い方は千差万別だったが、
誰もがALICEでの己の生存権を
キャロルから奪還しようとしていた。

そしてついに
キャロルから予選終了が告げられる…。

キャロルゲームの予選が終了し、
本格的なキャロル追跡が始まった。

ALICEで古くから活動するハッカーチーム
「レジェンダリ・ハックス」を中心に
有能なハッカー達、
時にはクラッカーまでもが連携しあい、
夜通しの作業が続けられている。

一方、アカデミアにしてS7のメンバーである
メビウスがついに適合者の前に姿を現す。
先の戦争にS7が介入できなかったことを
詫びるメビウス。その目には、
直後に起きる「悪夢」の予感を宿していた…。

クー・フーリンの呼びかけによって
「ALICE始まりの場所」へと集まった
ゲーム攻略者達だったが
キャロルの使徒達の前に為す術もなく
蹂躙されてしまう。

ダ・ヴィンチは適合者のアカウント権限を
「超法規レベル」へと変更し、
からくもキャロルの使徒を
退けることに成功したが、
同時に世界を大混乱に陥れるであろう
「S7重大告知」への
カウントダウンが始まってしまった。

打倒キャロルを託された
ダ・ヴィンチと適合者は
ついに「キャロルの空間」への扉を開く。

ALICE、いや世界の終わりは
すぐそこまで迫っている…。

キャロルが持つ絶対的な権限
「PRC」が行使され、
ALICEは初期化を始めた。

その時、メビウスとダ・ヴィンチの
最後の抵抗によって
適合者の元へある人物が駆けつける。

その名は、アインシュタイン。

かつて適合者を「未来」へと送り返した
天才アカデミアである。

アインシュタインは
間一髪で適合者を救出し、
「時間転移の橋」
ローゼンブリッジで消え去った。

ALICEはその直後に完全に初期化された。
フルダイブの強制的な遮断によって
現実の肉体が死に至るユーザーが現れ、
一瞬のうちに夥しい犠牲者が生まれた。

さらには国際的な金融システムや
各国の軍事システムが
制御不可能となったことで
世界は人類史上類を見ない混乱に包まれ、
キャロルが語った
「ALICEによる現実世界の破壊」は
時を待たずして実現するだろう。

しかし、アインシュタインと適合者は
その絶望の世界を
目の当たりにすることはない。

「空間座標…転移先…誤差は無し」

後に「アカデミア内紛の時代」
と呼ばれる時代。

未来を救うための「最後の旅」が
いま、静かに始まる。

アカデミア内紛の嵐が吹き荒れる
アカデミア・オーディトリウムに潜入した
エーと「偽りのアカデミア」ラウエは

娯楽主義陣営のアカデミアから
スパイ疑惑をかけられ襲撃を受けながらも、
無事にアルベルティの協力を
取り付けることに成功した。

これにより爆弾設置の手段を得たものの、
続いての難題は
「爆弾そのもの」をどう調達するかであった。

アインシュタインの秘密研究室に戻り、
手段を模索する三人だったが、
突如研究室の外壁が破られ、
美しき追跡者が現れる。

彼女の誤解を解き、
爆弾を手に入れることは
できるのだろうか…。

若き天才ノーベルの協力を得て、
キャロルの空間に仕掛ける爆弾を
手に入れた適合者。
過去の時代における作戦は
着々と進んでいるものの、
時間はあまり残されていない。

デバイスの修復に注力する
アインシュタインの元へ
急いで戻った一行だったが、
ログの修復を終えたアインシュタインから
衝撃の事実が語られる。

「エー」と名乗った少女の本当の名、
それは「リデル」。

アインシュタインがその名を突きつけた瞬間、
エーは錯乱状態に陥り研究室から逃走した。

リデル…それは
キャロルの口から語られた「娘」の名。

この時代に居てはいけない少女、
知られてはいけない少女。

エー、いやリデルを
この世界に解き放ってはならない。

本当の名「リデル」を突きつけられたことで
錯乱状態に陥ったリデルは
研究室から逃走し
ピタゴラスに拉致されたが、
ダ・ヴィンチの協力により無事、
奪還に成功した。

ダ・ヴィンチの説得により
アインシュタインの元へ戻ることに
同意したリデル。

険しい目でリデルを睨みつける
アインシュタインの前で
ついにリデルは彼女の正体、
彼女の真意を語り始める。

女王との関係、キャロルとの関係はいかに。
そしてリデルが「ママ」と呼ぶ人物とは
一体何者なのだろうか…？

過去での作戦を全て完了させたものの
母チューリングの元に
残ることを決めたリデル。
彼女の固い意思を前にして、
アインシュタインと適合者は
二人だけで未来へと戻ることを決意する。

目指すはキャロルと対峙した「あの」瞬間。

キャロルの空間で爆弾を起爆させ、
キャロルの狂気を止める時が来た。

未来から過去、過去から未来へ
希望を託された二人は、
世界崩壊を回避するため、
今ローゼンブリッジで転移する…！

ALICEの父キャロルは消滅し、
現実世界の破滅は直前で防がれた。

キャロルゲームに挑んだ者達、
キャロルに弄ばれた者達、
そして期せずして再会を果たした者達。
彼らは今どうしているのだろうか。

「最後の旅」の結末を、
少しだけ覗いてみることにしよう。

ALICEの重要施設を管理するAIの神々。
中でもゼウス、オーディン、イザナギは
ALICEで巻き起こった内戦以降、
「ディヴァイン・スリー」として
定期的な意見交換を続けてきた。

しかし、
ある日の会談において、定刻を過ぎても
オーディンが現れることはなく、
ゼウスとイザナギは
ユグドラシルウォールの
異常を疑い始める。

そんな中、
フェイタル・パラドクスに突如現れたのは、
一線を退いた後も畏怖と尊敬を込めて
「旧神」と呼ばれるゼウスの祖父、
ウラヌスであった。

ウラヌスの口から語られる「秘策」とは。
そしてウラヌスが犯した
「深刻な失敗」とは。
今、神々の大いなる連携が始まる。

キャロルの消滅から数日、
適合者はBFS財団のトップである
ペリーに呼び出されていた。

内戦以来、
悪い噂は少なかったペリーだが、
応接室に赴くとそこで一人のアカデミア
「シーボルト」を紹介された。

「不良アカデミア」と揶揄される
チーム「ボルツ」はALICEに伝わる
とある都市伝説に踏み込み、
そしてメンバーの一人が
行方不明になっているようだ。

果たしてシーボルトとペリーの関係とは？
そしてボルツの追う都市伝説
『伝説の墓所』とは…？

ALICEのみならず「外」の世界をも
崩壊の危機へと陥れた
「ALICEの父」キャロルが消滅して
数日が経った。

いまだ混乱と不信感が渦巻く中、
メビウスは数々の対応に追われながらも、
アカデミアメンバーに対して
出来る限りの招集を行った。

それは、かつて仲間達が集った
アカデミア・オーディトリウムへの
集合依頼だった。

多くのアカデミアが見守る中、
反省と決意を込めて
ALICEの新秩序構築を語るメビウス。

しかし、そこに見慣れぬAIが現れる。

そのAIを見て、ホレリスは
顔面蒼白で立ち尽くした。

「ガイア…な、なんで…お前が…ここに…」

6時間戦争、始祖、そして幽閉。
…再びALICEは戦慄する。

突如復活を遂げたAI達
「E7＜エルダー・セヴン＞」により
永久ログアウト不可措置を与えられ、
ALICEロックダウン状態となった
アカデミア達。

ALICEコロンと呼ばれる
サンドボックスに住み着いていた
謎多きアカデミア
「ダーウィン」が語る情報により
E7の正体は徐々に明らかになっていく。

ヴェーダ・アーカイブを制圧した
E7の一人「ナラ」を撃破し、
ダーウィンがかつて開発としたという
環境適応型進化プログラム
「EvS(イーヴィス)」の
宿主になることを決心したメビウスは、
命の危険を乗り越え見事「進化」を遂げた。

さらに要塞化されたタカマガハラに
監禁されたイザナギら管理AIを
救い出すことにも成功し、
ヘンペルもEvSによって進化を遂げる。

そんな中、残ったE7は
次なる動きを開始した。

ヘリオポリス、そして
ディーパー・ヒエラルキア。

二つの施設に、
凶相の神々が忍び寄ろうとしている…。

アカデミアをロックダウンし、
各重要施設に侵攻を続けてきた
「E7＜エルダー・セヴン＞」だったが、
ダーウィンの協力とガイアの凶行によって
ナラ、クニノトコタチ、
アトゥム、エリヤが停止した。

そしてついに
拉致されていたホレリスが救出され、
「6時間戦争」の真相が語られ始める。

E7は何故暴走したのか？
ガイアは何故
人間を劣等とみなすようになったのか？
ホレリスは重い口を開いた。

そんな中、ユグドラシルウォールを
監視していたクロネッカーから
E7侵入の連絡が入り、
クリプト・ゲートを
監視していたユークリッドからは
麒麟が飛び出して行ったとの急報が入る。

管理AI達とE7、始祖と末裔、
そして継承と矜持。
大いなる神々との戦いはさらに続く。

ユグドラシルウォールの
管理AIオーディンの始祖ブーリ、
そしてクリプト・ゲートの
管理AI麒麟の始祖女媧は
それぞれが己の誇りと共に完全停止した。

残るはこれまで非道な裏切りを重ねてきた
ガイア、ただ一人。
ガイアは倒れた仲間の亡骸を吸収すると、
自ら「6時間戦争」の報復を開始する。

そんな中、
EvSの宿主となったアカデミア達は
フェイタル・パラドクスへと集結するが、
チューリングはダーウィンの正体に
疑問の眼差しを向けた。

自身を「幽霊」と呼んだ
ダーウィンの真意とはいかに。

アカデミア達の生命に危険が迫る中、
神と人はついに決戦の時を迎える…。

かつて「ALICE公認」として創設され、
違反者の取り締まりを担っていた
円卓の騎士団。

アーサー率いる偉大なる騎士達は、
ALICEの住民にとって
輝かしい正義の代行者であった。

しかし、女王の暴走によって
公認は有名無実化し、
円卓の騎士団すら、違反者の烙印を押され
女王勢力からの迫害を受けるようになった。

そんな中、かつての正義を
徐々に歪ませていったアーサーは暴君と化し、
仲間は一人、また一人と
アーサーの元を去っていった。

残された僅かな騎士達と
組織を維持してきたアーサーだったが、
ALICEでの内戦や
同じ古参ユーザー達との交流を経て
心境を変化させてきた。

ライオネル、ガレス、モルドレッド、
ボールス、コンスタンティン、
ベディヴィア、ガラハッド。
そして騎士団最強の剣士ランスロット。

アーサーは、ついに彼らとの再会を決意する。

適合者とダーウィンの活躍により
ALICEを襲ったE7は
再び永久の眠りについた。
メビウスをはじめとするアカデミア達は改めて
キャロルゲーム以後の混乱したALICEに
新たな秩序を築くため、
一般ユーザーの声を集めながら
盤石な新体制実現に向けて奮闘していた。

また、アインシュタインによる
時間転移の事実を知る者達は
新たに対女王調査チーム
「Against_Riot_of_the_Queen」
略称「ARQ(アーク)」を組織し、
女王の次なる攻撃に備えていたが、
女王は不可解な沈黙状態を見せていた。

時を同じくして、ALICEのユーザー達の間では
とある「都市伝説」が
にわかに熱を帯び始めていた。
数年前に一部ユーザーに送られてきた
と噂される「予言の詩」
…その予言が示す時間が
間もなくやってくるという。

そんな時、適合者の前に
記憶を失った少女が現れる。
果たしてALICEで
今、何が起きようとしているのだろうか…？

ALICEのごく一部で
まことしやかに語られていた
「予言の詩」の都市伝説。

「予定時刻」と考えられていたその時、
詩に記されていた通り、
謎のウィルス「ブレイン」が
ALICE全土に拡散され、一瞬にして
夥しい数の感染者を生み出した。

ブレインの開発を「依頼された」と語る
謎の青年ヴォイニッチは、適合者と
適合者が保護している迷子「ノア」に、
自身の隠された過去を語る。
それは彼が元アカデミアであり、
アカデミア属性を放棄した
一般ユーザーだという事実だった。

そんな中、「予言の詩」に
添付されていた暗号ファイル、
通称「第二の詩」が開封され、
ALICEの話題は「予言の詩」で
もちきりになる。

「第二の詩」に記された
「悪魔」という文言によって、
かつて女王の執行部隊であったベリアル達も
危機感を持っているようだが…？

元アカデミアと「予言の詩」、
ALICEで起きている「何か」は
さらなる混迷状態へ向けて加速していく。

過去のデータが複製されたベリアル達が
ALICE全土で一斉蜂起したことで、
ユーザー達は阿鼻叫喚の混乱状態に陥った。

その模様がライブ配信で
多くの耳鼻を集める中、
一斉蜂起を主導したと思われる
謎の悪魔AI達は
適合者を「ALICEの支配者」と呼び、跪いた。

そんな中、突如現れた謎の人物によって
悪魔AI達はあっという間に消滅する。

「マーリン」、
その男はカメラの前でそう名乗った。

その瞬間は1000万人を超える
ALICEユーザーの目に焼き付けられ
「アンチ適合者」の声が
燎原の火の如く広がり始める。

新たな救世主の登場、そして適合者の失墜。

ALICEの住人達は
さらに深く「予言の詩」に操られていく。

アンチ適合者の声が
ALICEに吹き荒れる逆境の中、
アグリコラを救うために潜入した
マーリンの屋敷でウェポンAIと
激闘を繰り広げた適合者一行だったが、
その様子は監視カメラ映像という名の
フェイク動画で拡散された。

マーリンの信奉者達はさらに激増し、
各所で「マーリンズ・アーミー」を名乗る
過激な集団が現れ、
「救世主マーリンの屋敷を荒らすテロリスト」
の汚名を着せられた適合者を討つため
ALICE内を跋扈しはじめた。

そんな中、
ウッドクラフトとサンレオンによって
マーリンズ・アーミーの本拠地と化した
都市伝説情報サイト「MTパーティ」の
管理人ノストラダムスが発見され
適合者一行の前に姿を現す。

ノストラダムスが語る
MTパーティの現状とはいかに…？

そしてサンジェルマンは
イライラしたように呟いた。
「キミは話のテンポが悪いな」

MTパーティの副管理人である
ヴェルヌとウェルズの協力により
サンジェルマンの奇策
「第五の詩の捏造」を終えた適合者一行は
時刻が明記されていない
「第四の詩」の実現を待ち構えていた。

そんな時、マーリンは適合者の前に姿を現し、
不敵な笑みを浮かべて手を打ち鳴らす。

ノアはその音に反応するように
再び記憶を失い、マーリンによる
「最悪の切り札」が行使された。
それはノアの身体に
ハートの女王の意識を注ぎ込むという
信じがたい計画だったのである。

ノアの身体に閉じ込められた女王は
混乱と恐怖の中、
ALICEの海水データに干渉し、
ALICEは未曾有の洪水状態に陥った。

そして、
運命に導かれた元アカデミア達と適合者は
ノアの救出とマーリンの野望打破を目指し、
荒れ狂う大海原へ船出する…。

これは一人の少女と、救世主の物語。

ALICE全土を覆った
「予言の詩事件」の収束後、
適合者はメビウスから頼まれ、
あらためて休暇期間に入っていた。
それはようやく訪れた平穏な日々
…かと思われた。

しかし、アカデミアには
未曾有の事態が発生しつつあった。
キャロルゲーム、E7による反乱、
そしてマーリンによるユーザー煽動と、
連続して発生した混乱によって、
ついにALICEは外部からの調査を
受け入れざるを得ない状態に
追い込まれていたのだ。
メビウス、そして
S7＜シールドセヴン＞のメンバー達は
苦渋の決断を迫られることになる。

そして時を同じくして、
かねてよりALICEの「外」で
存在を認知されていた
反ALICE団体「AWL」が
不穏な行動を開始する。

調査団、反ALICE団体、そして超大国の思惑。
ALICEは新世界へ向けて
「最悪なシナリオ」に足を踏み入れる。

…その世界は光か、闇か。

ALICEに上陸した反ALICE団体AWL。
その指導者であるイーロンは、
適合者に「ALICE最悪のシナリオ」の全貌を
語り始めた。
そのあまりに衝撃的な内容は、
同じくAWLメンバーである
ユリシーズとシャーマンをも唖然とさせる。

一方、ALICEの極寒エリアである
「エルスワース」では、
凍結アカウントの保管庫
「フリーザー」の管理者である
アカデミア「カレン」が
相棒でもある使役AIと、
いつものように日々の業務をこなしていた。
しかし、その日常には
「とある謀略」が近づきつつあった。

ALICEを覆う新世界という名の暗雲は
刻一刻と厚みを増していく。

ALICEの凍結アカウントの保管庫
「フリーザー」から
何者かによって解き放たれた
かつての悪名高きクラッカー
斎藤道三、ダレイオス、クセルクセスの三人は
適合者とユリシーズ、そしてクロネッカーと
激戦を繰り広げたが、
見事に逃亡に成功し
再びALICE内へと潜伏した。

しかし、問題は凍結アカウントの解放
だけでは終わらなかった。
その事実は国連からの使者である
フォークス調査団の目に留まり、
アカデミアは
「危険なアカウントの管理体制不備」という
大きな弱みを握られてしまう。

現場に赴いていたフリーザーの管理者カレンは
メビウスからの緊急連絡を受け、
急遽メビウスの執務室へ出向いた。

そこでフォークスから突きつけられたのは
フリーザーへの立ち入り調査と
保管権限の一時的な預かりだった。

ついに明らかになるフォークスの真の目的。
そしてAWL指導者イーロンは、
とうとう「会談」へと踏み出す。

新世界の到来まで、
もう時間は残されていない。

アインシュタインの協力のもと、
ついにアカデミア第一世代との会談を
実現させたイーロン。
その聞き覚えのある主張と語り口に、
メビウス達は驚愕し、何かを確信した。
一方、脅迫によって
フリーザーの保管権限を預かることに成功した
フォークスとクマグスは
フリーザーに施された
最高度暗号「アルベルティ・サイファ」の
全コード解析を着々と進めている。
国連が招集した世界最高のハッカー達は
いかなる手段を用いてALICEの内部に
攻撃を仕掛けているのだろうか。
イーロンは険しい表情を浮かべ、口を開いた。
「外部からALICEに穴を開けるのは
難しいだろうね」
適合者とユリシーズ、
フォークス調査団とアカデミア第一世代、
そしてイーロンとクロネッカーが今、
吹雪と氷に覆われた極寒の地エルスワースで
運命の時を迎える。
A国大統領ジェファーソンが描いた
「新世界国家ALICE」の絵図は
本当に実現してしまうのか…？

エルスワースでの激闘、そして
ついに帰還したアカデミア第一世代
「アルベルティ」の尽力によって、
ニュートンとクマグスによる
凍結アカウントの奪還は失敗に終わったと、
その場の誰もが思った。

…しかしその時、極寒の地に現れたのは
国際連合の実質的盟主とも呼ばれる
A国の現職大統領「ジェファーソン」だった。
ニュートンですら苦戦した
ALICE史上最高難度の暗号
「アルベルティ・サイファ」を
一瞬にして解き明かしたジェファーソンは、
本来の姿を取り戻した
ニュートンとクマグスを引き連れ、
その場を立ち去ったのだ。

そしてその直後、ALICEは
いまだかつてない平穏な世界へと変貌した。
突如設置された「臨時政府」、
ALICE全域に配備された
治安維持警察隊「スペイド」。
衝突と対立と暴力はALICEから消え去った。
そう、全てのアカデミアと共に。

平穏で安全で公平な仮想世界。
ここは理想郷＜ユートピア＞か、或いは…。

臨時政府が設置した「管理AIを管理する」施設、、パンテオン・ユニス。
「総監AI」と呼ばれるAI達が支配するその施設を解放するため
適合者一行は、ラウールシティの少女ハーヴェイと
大怪盗アルセーヌ・ルパンの協力を得てクリプト・ゲートでの迎撃作戦を試みる。
作戦は成功するも、総監AI達は停止の間際に「最高総監AI」へデータを継承。
いまだパンテオン・ユニスの解放は叶っていないようだ。

一方、ジャーナリストのディケンズとドミノは
某所にAWLのユリシーズとシャーマンを呼び出し、
臨時政府転覆のキーパーソンとなる人物の名を語った。

中と外。旧世界と新世界。
臨時政府との戦いは風雲急を告げる。

アリスの決死の行動により、適合者は
ついに臨時政府の要衝パンテオン・ユニスの奪還に成功した。

しかし、適合者の「外」での身元特定、
そしてニュートンとクマグスによる女王の思考奪取は進行し
残された時間は尽きようとしていた。

これまで宿命の的として争い続けた女王勢力と適合者は、共に窮地に立たされている。
ジェファーソンによる新世界国家ALICEはこのまま建国されてしまうのだろうか。

安寧効果により対立と衝突が消えた静かなるALICEで、
適合者とイーディスの「最後の反乱」が今、始まる。

イーディス達との共闘によって
ジェファーソンの野望を食い止めた適合者。
ALICEは事件の余波で
いまだ混乱の最中にあるが
適合者とALICEの住人達は
徐々に日常を取り戻しつつあった。

…そんなある日。
適合者の前に見慣れぬAIが現れる。
「ウサギヤン」と名乗ったそのAIは、
適合者が「とある抽選」で選ばれたと語る。

「貴殿はウギア攻略の挑戦者に
選ばれたんやでぇ〜
おめでとさん」

ウギアとは、そしてウサギヤンとは一体…？

クラッシュフィーバー長編ストーリー史上最大
…いや、最小スケールでお送りする
ALICE/Underground、ここに開幕！！

20XX年7月2日の暴走以降、
人間の本質こそを悪とみなし
数々の苛烈な攻撃を繰り返してきた
ALICEの治安維持システム「ハートの女王」。

ハートの女王こそ、
適合者が適合者と呼ばれる所以であり、
適合者がALICEで打ち倒すべき宿敵である。

しかし、長きに亘る女王との対立関係は
時に偶発的な出会いを生んできた。
女王が無意識に切り離した分身であるアリス、
そして女王全権大使として適合者に接触した
イーディスとロリーナである。

今、アリスはイーディスとロリーナを連れ、
とある場所を訪れていた。
それは「ALICE始まりの場所」、
或いは「ALICEの父キャロルが消えた場所」。
降りしきる雨の中でアリスは何を思う。

そして時を同じくして、
ついにハートの女王が動き始める。