アリヴァラ(AoV/伝説対決)の9/15に行われたAIC日本代表選戦の決勝情報をまとめています。会場のTGSの様子や試合の考察、優勝チームのインタビューも公開!
※2019年に開催された大会の情報をまとめた記事です。
過去の大会結果はこちら大会当日の様子
決勝戦の舞台は東京ゲームショウ!

▲この席数で満員になるほどの賑わいとなった!
AIC日本代表決定戦は東京ゲームショウ内で行われ、多くの来場者が詰めかけた。老若男女問わず、また日本の方以外の観戦者もいた。

▲SCARZのファンも来ていた!
来場者のなかには、SCARZのファンと思われる団体の方もいた。ひとつだけやや過激なうちわがあるのが気になるところだ!
いざ試合開始!
実況解説・両チームの入場からスタート!

▲左から、MCのみそしる氏、解説のゲスト氏、実況の†キリト†氏、解説の千尋氏。和やかな雰囲気の挨拶から始まった。

▲USG選手入場。どの選手も真剣な面持ちだ。

▲SCARZ選手入場。こちらも真剣な様子…だったのだが、例のうちわのせいか、少しにこやかな表情も見れた。
まずはMCの紹介から、実況と解説者が入場し、その後両チームの選手が入場。「今から大一番が始まる…!」という雰囲気を肌で感じつつのスタートとなった!
大画面での観戦はド迫力!

現地観戦の醍醐味といえば、やはり大画面観戦の迫力と、観客の歓声を直に感じられる臨場感!選手のスーパープレイの際には、悲鳴のような歓声が上がることも…!
AIC日本代表決定戦の結果
※以下の内容には、試合結果のネタバレが含まれています。閲覧にはご注意ください。
AIC日本代表を争った2チーム
USG

Mai選手率いるUSGは、ここまで王者とも言える強さで勝ち上がってきた。個々の選手がトップクラスの操作技術を持ち、王者との呼び声も高い。また、Mai選手は病気で欠場となったKirito選手おなじみのポーズをして、必ず勝って報告をするという意思を感じた。
SCARZ

SCARZは予選で編成を変えるなど試行錯誤を繰り返し、ここまで苦しみながらも決勝の座へと駒を進めてきた。アリヴァラリリース直後からあるチームで、個々の強さはもちろんだが、特に集団戦での粘り強さが特徴だ。
決勝は時間制BO5(3試合先取)

▲緊張感が漂う中、決勝戦が始まった!
AIC日本代表決定戦は150分の時間制BO5で行われた。第1試合はお互いに狙いがハッキリしていたのか、BAN/Pickともに解説陣が追いつかないほどスピーディだった。
大会はグローバルBAN/Pick式
グローバルBAN/Pickとは、一度Pickしたヒーローはその試合中Pickできなくなるというルールで、国際大会などで用いられるルールだ。例えばAチームがヴァルハインをPickすると、その試合中Aチームは試合終了までヴァルハインをPickできなくなる(BO7の場合を除く)。
2-0でUSG有利に試合を進める

▲圧倒的強さで優勝に王手をかけた!
第1試合と第2試合は、USGがさすが王者と言わんばかりの強さで勝利した。終始安定した立ち回りで、勝負は決まったかと思われた。
なんとSCARZが2-2に盛り返す!

▲破竹の勢いで2-2まで盛り返す!
大会独自の緊張からか、集団戦での安定感がやや欠けていたSCARZだった。しかし、追い込まれたことで吹っ切れたのか、持ち前の集団戦の強さを発揮して2-2のイーブンまで盛り返した。
ルールによりUSGの勝利!

▲決勝後の瞬間。ここまでの戦いを称え合う両雄。
残念ながら最終戦の途中でタイムリミットとなり、キル数の多さでUSGの勝利となった。苦しみながらも優勝を勝ち取り、日本代表として世界へリベンジする抱負を語っていた。
試合結果の詳細はこちら※「*」がついているチームが先攻
決勝(時間制BO5) | |||
---|---|---|---|
USG | W | L | *SCARZ |
USG | W | L | *SCARZ |
*USG | L | W | SCARZ |
*USG | L | W | SCARZ |
USG | D | D | *SCARZ |
合計キル数 | |||
USG | 55 | 43 | SCARZ |
第1試合目の内容
BAN/Pick
※「*」がついているチームが先攻
USG | |||||
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BAN | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
Pick | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
*SCARZ | |||||
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BAN | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
Pick | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
凄まじい速さでB/Pが進む
1試合目の注目ポイントのひとつとして、お互いのBAN/Pickの速さがあげられる。あらかじめ構成やBANを決めていたかというほどの速度で、すぐに構成が決まった。
適格に射貫くSLASHmoon
最序盤はお互い安全な立ち上がりを見せたが、1stドラゴン出現付近の時間でSLASHmooN選手のエルスが、適格にサポートのバルダムをアビ2で射貫いていく。HPが大幅に削られたバルダムはリコールするしかなくなり、人数差でレーンを押せたUSG側が1stドラゴンを倒した。
2ndドラゴンでもエルスが大活躍
2ndドラゴン出現間近というところで、大きな集団戦が起こった。やや引き気味に立ち回るUSGだったが、後方よりエルスがアビ2を低耐久のヒーローに次々命中させていく。HPがかなり削られたSCARZは撤退するしかなくなり、2ndドラゴンもUSGに取られてしまう。
USGの勢いは止まらず勝利
序盤に有利を取れたUSGは3rdドラゴン・ダークスレイヤーも取り切り、有利な状況を作り続けていた。一度ドラゴンレーンの2ndタワーまで破壊される場面があったものの、終始安定した立ち回りでUSGの勝利となった。
第2試合目の内容
BAN/Pick
USG | |||||
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BAN | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
Pick | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
SCARZ | |||||
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BAN | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
Pick | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
序盤はともに痛み分けのような立ち上がり
第2試合の序盤も両者ともに安定した立ち上がりとなり、1stドラゴンへと突入した。SCARZ側がスピリットセンチネルを倒している間のスキを逃さず、USG側が1stドラゴンを倒したものの、逃げ遅れたクリシーが捕らえられ、ファーストブラッドはSCARZとなった。
2ndドラゴン付近でザニエルが跳ぶ!
2ndドラゴンで4対4の大規模な集団戦へと発展したとき、Mai選手のザニエルがウルトで集団戦に駆け付ける。ダメージ軽減や回復をうまく活かしてUSGは集団戦に勝利し、ドラゴンレーンのタワー破壊に成功した。
スプリットでタワー有利を作るSCARZ
中盤の集団戦ではUSG側が、ザニエルのアルティメットを活かして人数差を活かした戦いをしていた。しかし、レーンががら空きになっているスキを逃さず、Fujidai選手のキルグロスがスプリットを次々成功させる。集団戦で負けていたSCARZだったが、タワー差でかなりの有利を得た。
セインのアグレッシブな攻めが刺さる
中盤以降は人数差を活かした攻めで、ややSCARZ有利で試合は進み勝利間際というところまで進んだ。しかし、終盤に差し掛かるところでUSGはダークスレイヤーを餌に集団戦を仕掛けた強気の攻めを展開。その集団戦でUSGが勝利し、その後も流れを離さなかったUSGの勝利となった。
第3試合目の内容
BAN/Pick
USG | |||||
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BAN | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
Pick | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
SCARZ | |||||
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BAN | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
Pick | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
カウンター構成を仕掛けたSCARZ
あとが無くなったSCARZだったが、BAN/PickでUSGの構成に大きくカウンターとなる構成を仕掛ける。そのため、構成の段階ではSCARZ有利に試合が進むと思われた。
序盤のドラゴンはSCARZが取る
序盤はSCARZ側がドラゴンを倒すものの、ミッドで茂みに隠れていたUSGの4人にトゥーレンが捕まってしまう。ここでUSGに流れが傾くかと思われたが、その後HP有利をうまく取っていたSCARZが、人数差をうまく活かして2ndドラゴンも取り切った。
ナクロスが機動力を活かしてファームする
カウンター構成なので集団戦で苦労していたHiiPiii選手のナクロスだったが、2ndドラゴン以降機動力を活かしてSCARZ側のジャングルを荒らしまわった。その結果、ロークの育成は大きく妨害され、思うような活躍が出来ず苦しむこととなる。
終盤で凄まじい逆転劇が起こる
終盤まで終始USGが有利な展開で試合は進んでいたが、終盤の集団戦で大きく試合が動く。Fujidai選手のスーパーマンが敵をうまく分断し、火力役であったヴァルハインが集団戦に一切参加できなくなる。一方SCARZは火力差を活かして集団戦を勝ち切り、そのままコアを破壊して逆転勝利となった。
第4試合目の内容
BAN/Pick
USG | |||||
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BAN | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
Pick | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
SCARZ | |||||
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BAN | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
Pick | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
SCARZが珍しい構成を採用
この試合は、SCARZ側がドラゴンレーンでフラッシュを使う珍しい形を採用した。Pickミスかと思われた試合だったが、USG側のフェニックやイウネスに刺さりまくる展開になる。
近づけないUSG
序盤からSCARZ側のリリアナとフラッシュの攻撃により、SCARZ側は常にHP有利を作っていた。集団戦が始まるという流れの前には、常に両者がタンクや主軸となるヒーローのHPを一歩的に減らし、USGは近づくことも困難な状況となっていた。
散り散りの場面をリンディスが逃さない
Machi選手のリンディスは、近づけないUSGを尻目にファームをし続け、また集団戦で逃げた相手を的確に攻撃し続けた。その結果リンディスがLv15到達時点で、USG側の最高レベルだったジャングルのクリクナックはLv12という大差となった。
2-11でSCARZの勝利
その後育ったリンディスを止められるヒーローはおらず、SCARZの攻め手は一切緩むことが無かった。その結果、USGのキル2に対しSCARZは11という大差をつけての勝利となった。
第5試合目の内容
BAN/Pick
USG | |||||
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BAN | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
Pick | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
SCARZ | |||||
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BAN | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
Pick | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
最序盤にUSGがインベード!
最終戦となる第5戦目の最序盤、USGはここで相手ジャングルに攻め入る。Mai選手以外がSCARZ側の赤ゴーレムへと行き、被ダメージも少なく赤ゴーレムを倒すことに成功する。
1stドラゴンはなんとSCARZ
最序盤に赤ゴーレムを取られ、そのままスピリットセンチネルをUSGに取られてしまったSCARZだったが、ミッド付近の小競り合いが起きている間にドラゴンを倒すことに成功。USG有利と思われた試合は、これでまったく先がわからなくなった。
中盤で試合が大きく動く!
試合は中盤に差し掛かり、3rdドラゴンが出現したあたりで集団戦が起こる。Royal選手のイグニスがうまく集団にコンボを叩き込み、そしてFujidai選手とMachi選手が確実にキルを重ね、そのままミッドタワー破壊へと繋がっていった。
タイプアップにて試合終了
SCARZがミッドとドラゴンレーンの2ndタワーを破壊した時、無情にもタイムアップの鐘がなってしまう。この試合はドローとなり、そして全試合の合計キル数が上回っていたUSGの勝利となった。
試合後にUSGの選手にインタビュー!

試合後に、優勝したUSGの選手達に独自インタビューを行った!
GameWith | まずは日本代表決定、おめでとうございます! |
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ありがとうございます。 | ![]() |
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GameWith | あと1戦で勝てる、という状況で負け始めてしまった時、ゲームプレイヤーとしては一番メンタルコントロールが難しい時間だと思うのですが、チーム内ではどのようなコミュニケーションを行っていたのでしょうか? |
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なんだろう…空元気?w 自信はあったんですけど、どこかで不安もあって、そういう中で落としたくない1戦を落としてしまったので、もうあとは空元気みたいな感じでしたw | ![]() |
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GameWith | ありがとうございます。皆さんがそれぞれ国内最強、最強クラスと言われているプレイヤーだと思うのですが、そういう中で普段どういう風にチーム間の連携を意識して練習しているかお教えいただけますか? |
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うーん…とにかく回数をこなすこと…ですかね。 | ![]() |
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GameWith | あと、これは戦略に関わってきてしまうかもしれないので言えないことかもしれないのですが、今回のBAN/Pickで意識されていたことがあればお教えください。 |
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事前にアセットを用意しておいて、こうしてきたらこうしよう、みたいなのを用意しておきました。ただ、それはうまく発揮できなかったです。 | ![]() |
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GameWith | ありがとうございます。最後になるんですが、今回グローバルBAN/Pickということで、何か1つのヒーローに注力して練習するというのは効果的ではなかったと思うのですが、その中で練習した、もしくは意識したヒーローなどはいますか? |
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なんでしょう…(Mai選手) ランバーとか、サポートで普段あまり(プロシーンで)ピックされないヒーローを意識して練習しました。 | ![]() dejiwo選手 |
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GameWith | ありがとうございました。 |
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