ゲーミングPCのfpsを上げる方法です。ゲーム内設定と解像度の見直し、DLSSなどのアップスケーリング、ドライバ更新、冷却まで、今すぐ試せる順に解説します。スペックは足りているのにカクつく場合の対処も掲載しています。
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fpsが上がらない主な原因
fps(1秒あたりの描画コマ数)が伸びない原因は、設定面とハード面の両方にあります。まずは自分のPCがどれに当てはまるかを確認していきます。本記事の内容は2026年9月5日時点の情報です。
グラフィック設定が重すぎる
影や反射、ライティングといった画質設定を上げるほど、グラフィックボードへの負荷は大きくなります。画質を最高設定のまま遊んでいると、PCの性能に対してfpsが伸びにくくなります。fpsを優先したい場合は、設定の見直しが最初の一歩です。
解像度がモニターと合っていない
4Kなど高い解像度は描画する情報量が多く、fpsが大きく下がります。動作を優先する場合は、フルHD(1,920×1,080)が画質とのバランスを取りやすい解像度として選ばれることが多いです。
PCのスペックがゲームの要求に届いていない
そもそもグラフィックボードやCPUがゲームの推奨スペックに届いていないと、設定を下げてもfpsには限界があります。遊びたいゲームの推奨スペックを満たしているかは、最初に確かめておきたいポイントです。
発熱でPCが性能を抑えている
内部の温度が上がりすぎると、PCは故障を防ぐために自動的に性能を下げる動作(サーマルスロットリング)に入ります。長時間プレイで急にカクつく場合は、発熱が原因のことも多いです。
常駐アプリやドライバが足を引っ張っている
裏で動くアプリが多いと、その分だけCPUやメモリが使われ、ゲームに回せる余力が減ります。グラフィックボードのドライバが古い場合も、本来の性能を出しきれません。
スペックは足りているのにカクつくときは
平均fpsの数値は十分なのに、プレイ中に一瞬止まる・操作が重いと感じることがあります。これはfpsが低い問題とは別の「カクつき(スタッタリング)」や遅延で、切り分けて対処するのがコツです。
1% Lowとタスクマネージャーで原因を切り分ける
NVIDIA appのパフォーマンスオーバーレイでは、FPSに加えて1% Low、GPU/CPU使用率、システム遅延を表示できます。(NVIDIA公式)
平均fpsは高いのに1% Lowだけ大きく落ちている場合、瞬間的な処理落ちのサインです。
タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブも併せて見ます。GPU使用率が振り切っていればGPU側、GPUに余裕があるのにfpsが伸びなければCPU側が原因と切り分けられます。
ゲームが内蔵GPUで動いていないか確認する
ノートPCなど内蔵GPUと外付けGPUを両方搭載する環境では、ゲームが内蔵GPU側で動作しているとfpsが安定しません。「設定 > システム > ディスプレイ > グラフィックス > アプリのカスタムオプション」で対象アプリを選び、「高パフォーマンス」を指定します。(Microsoft公式)
可変リフレッシュレート(VRR)・動的リフレッシュレート(DRR)を見直す
モニターがVRR対応の場合、Windowsが自動でDRR(動的リフレッシュレート)を有効にすることがあります。Microsoftは「DRRで低いリフレッシュレートに見える場合はDRRを無効にするのが最も効果的」と案内しています。(Microsoft公式)
V-Syncをオフにして排他的フルスクリーンで遊ぶ
NVIDIAは「ティアリングを許容できるならV-Syncはオフを強く推奨する」「可能なときは常に排他的フルスクリーンで実行する」と案内しています。Windowsの画面合成を経由しない分、遅延を抑えやすくなります。(NVIDIA公式)
Windows 11「ウィンドウ ゲームの最適化」をオンにする
「設定 > システム > ディスプレイ > グラフィックス > 既定の設定」から「ウィンドウ ゲームの最適化」をオンにできます。Microsoftは、DirectX 10・11のウィンドウ・ボーダーレスゲームで性能が向上すると説明しています。
あわせて、フレームの待機時間を短縮する効果もあるとしています。(Microsoft公式)
今すぐできるfpsを上げる設定
ここからは、パーツを買い足さずに試せる設定を紹介します。効果が大きく手軽な順に並べているので、上から順に試すのがおすすめです。
1. ゲーム内のグラフィック設定を下げる
最も手早くfpsを上げられるのが、ゲーム内設定の調整です。特に負荷が高いのは次の項目で、下げてもプレイ感への影響が少ないものから調整します。
◆影・シャドウ:負荷が高く、下げると効果が出やすい
◆反射・ライティング:下げても見た目への影響は小さいことが多い
◆レイトレーシング:オフにすると負荷が大きく下がる
◆アンチエイリアシング:かけすぎると重くなりやすい
◆アンビエントオクルージョン:陰影表現の負荷が高め
◆ボリュメトリックライティング:光の表現に負荷がかかりやすい
◆モーションブラー:オフにすると軽くなりやすい
◆レンダースケーリング:数値を下げると解像度を抑えて軽くなる
すべてを最低にする必要はありません。fpsを見ながら、気にならない範囲で1つずつ下げていくのがコツです。(Intel公式)
2. 解像度を見直す
解像度を下げると、fpsは大きく改善します。動作を最優先したい場合はフルHDがおすすめです。表示が小さく感じるときは、画質を保ったまま負荷を抑える次のアップスケーリング技術も検討します。
3. DLSS・FSRなどのアップスケーリングを使う
DLSSやFSRは、内部的に低い解像度で描画した映像を高解像度に引き上げる技術です。画質をできるだけ保ったまま、fpsを底上げできるのが大きな利点です。GeForce RTXシリーズはDLSS、Radeonの多くはFSR、Intel ArcはXeSSに対応しています。
さらに、AIが中間のコマを生成して見かけのfpsを増やすフレーム生成という機能もあります。
DLSS Frame GenerationはGeForce RTX 40・50シリーズが対象です。Dynamic Multi Frame GenerationはRTX 50シリーズのみに対応しています。
映像はなめらかになりますが、操作の反応がわずかに遅れる場合があるため、競技系のゲームでは好みが分かれます。
ゲームが対応していなくても、NVIDIA appの「DLSS Override」で新しいDLSSモデルへ更新できます。
対応GPUなら「Smooth Motion」でドライバ側のフレーム生成も使えます。(NVIDIA app公式)
AMD Software: Adrenalin Editionにも、ドライバ側でFSRを有効化するトグルがあります。
「AMD FSR Upscaling」と「AMD FSR Frame Generation」の2つです。(AMD公式)
なお、DLSS 5(3D-Guided Neural Rendering)だけはアップスケーリングではありません。描画に写実性を足す追加のステージです。
| 技術 | 対応GPU |
| DLSS Super Resolution/Ray Reconstruction/DLAA | GeForce RTX 20・30・40・50 |
| DLSS Frame Generation | GeForce RTX 40・50 |
| DLSS Dynamic Multi Frame Generation | GeForce RTX 50のみ |
| DLSS 5(3D-Guided Neural Rendering) | GeForce RTX 50のみ(2026年9月3日提供開始) |
| FSR Upscaling(FSR「Redstone」・旧FSR 4) | Radeon RX 9000以上(アップスケーリングのみRX 7000以上/RX 6000は2027年対応予定) |
| FSR 3・2・1 | 幅広いGPU |
| XeSS 3(XeSS-SR) | Intel ArcのほかShader Model 6.4以上のGPU |
4. モニターのリフレッシュレートを確認する
リフレッシュレートとは、モニターが1秒間に画面を書き換える回数のことです。設定が低いままだと、PCが高いfpsを出していても画面に反映されません。Microsoft公式の手順で最大値になっているかを確認します。
| 1 | 「スタート」→「設定」→「システム」→「ディスプレイ」を開く |
| 2 | 「ディスプレイの詳細設定」を選ぶ |
| 3 | 「リフレッシュ レートの選択」で最大値を指定する |
現在の解像度が対応していないリフレッシュレートには「*」が付きます。(Microsoft公式)
144Hz対応モニターなのに60Hzになっている、というケースは珍しくありません。一度は確認しておきたい項目です。
5. 電源モードとゲームモードを最適化する
Windowsの電源モードを「最適なパフォーマンス」にすると、CPUなどの性能が引き出されやすくなります。あわせて、バックグラウンドの動作を抑える「ゲームモード」をオンにしておきます。
| 1 | 「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」→「電源モード」を「最適なパフォーマンス」にする |
| 2 | 「設定」→「ゲーム」→「ゲームモード」をオンにする |
ノートPCの場合は、ACアダプターをつないだ状態でプレイするのも重要です。バッテリー駆動では性能が抑えられることがあります。(Microsoft公式)
ソフト面の対処
設定を見直してもfpsが改善しないときは、PC側の状態を整えます。ここで紹介する対処も、追加の出費なしで試せます。
グラフィックボードのドライバを更新する
GPUメーカーは、人気ゲームに合わせた性能改善を含むドライバを定期的に配布しています。ドライバを最新版に更新するだけで、fpsが改善するケースもあります。
NVIDIAは「NVIDIA app」、AMDは「AMD Software: Adrenalin Edition」から更新できます。
Intel Arcは「Intel Graphics Software」を使います。
なお、旧「GeForce Experience」はNVIDIA appへの移行が完了しています。(NVIDIA公式)
常駐アプリやブラウザを終了する
ブラウザやチャットアプリを開いたままだと、メモリやCPUが消費されます。ゲームを起動する前に、使っていないアプリは閉じておくのが基本です。タスクマネージャーで、負荷の高いアプリを確認するのも有効です。
ゲーム本体の更新とファイル整合性をチェックする
ゲームの更新プログラムには、パフォーマンスに関わる修正が含まれることがあります。SteamやEpic Games Launcherの「整合性を確認」「修復」機能で、ファイル破損によるカクつきも防げます。(Intel公式)
メモリ不足を解消する
メモリは、データを一時的に保管するパーツです。容量が足りないとカクつきの原因になります。目安として16GB、配信や動画編集を並行するなら32GB程度あると安心とされています。不要なアプリを閉じても改善しない場合は、増設も選択肢になります。
低遅延機能を活用する
NVIDIA Reflex、AMD Radeon Anti-Lag 2、Intel XeLLは、操作から画面反映までの遅延を縮める機能です。fps自体は上がりませんが、操作の反応が改善します。
対応ゲームやドライバの設定から有効にできます。(NVIDIA公式)
ハード面の根本対策
設定やソフト面を見直しても改善しない場合は、ハード面に原因があるかもしれません。順に確認していきます。
冷却を見直して発熱を抑える
内部にホコリが溜まると冷却効率が落ち、発熱でfpsが下がりやすくなります。エアダスターでファンやヒートシンクのホコリを飛ばすだけでも、温度が下がって動作が安定することがあります。設置場所の風通しを良くするのも効果的です。
Intelは清掃時の注意として、ファンのブレードを指で押さえ、回転させないことを案内しています。
また、ケースを開けると保証の対象外になる場合があるため、事前に製品マニュアルを確認するよう呼びかけています。(Intel公式)
パーツの増設を検討する
メモリ不足が原因ならメモリの増設が有効です。ストレージの空き容量が少ない場合はSSDの追加でロード時間の改善が見込めます。ただし、fpsに最も影響するグラフィックボードは、PC全体のバランスを見て交換を判断する必要があります。
性能が足りないなら買い替えを検討する
遊びたいゲームの推奨スペックに大きく届いていない場合、設定や増設での改善には限界があります。古いPCを使い続けるより、買い替えた方が快適なケースも多いです。買い替えの目安は、次の記事も参考にしてください。
fpsに関するよくある質問
設定を下げてもfpsが上がらないのはなぜ?
グラフィックボードやCPUがゲームの要求に届いていない場合、設定を下げても効果は限定的です。また、リフレッシュレートが低いままだと、fpsが出ていても画面に反映されません。まずはスペックとモニター設定を確認するのがおすすめです。
スペックは足りているのにカクつくのはなぜ?
1% Lowの低下、内蔵GPUでの動作、VRR/DRRの設定、Windowsの最適化機能など、fpsの平均値以外に原因があることが多いです。詳しくはこちらで解説しています。
fpsの上限はどこで決まる?
グラフィックボードだけでなく、CPUやメモリを含めたPC全体のボトルネックで決まります。(Intel公式)
画面に映るコマ数はモニターのリフレッシュレートが上限です。
ただしNVIDIAは「V-SyncオフとReflexの組み合わせが最も低遅延」としており、競技系では上限を超えるfpsを保つ意味もあるとしています。(NVIDIA公式)
急にカクつくようになったときの原因は?
発熱によるサーマルスロットリングや、裏で動くアプリの増加が主な原因です。長時間プレイで起きるなら発熱、起動直後から重いなら常駐アプリやドライバを疑うのが目安です。
DLSSやFSRはオンにした方がいい?
fpsを底上げしたい場合はオンがおすすめです。画質を保ちつつ負荷を下げられます。ただしフレーム生成は操作の反応に影響する場合があるため、競技系のゲームでは試しながら判断するのが無難です。
DLSSやFSRはゲーム側の対応も必要?
はい。対応GPUであることに加えて、プレイしているゲーム自体がDLSSやFSRを実装している必要があります。(AMD公式)
まとめ
fpsを上げるには、グラフィック設定と解像度の見直しから始めるのが基本です。続いてドライバ更新や常駐アプリの停止を行えば、追加の出費なしで改善が見込めます。
それでも足りないときは、冷却の見直しやパーツの増設、最終的には買い替えが選択肢になります。上から順に試して、自分のPCに合った対処を見つけてみてください。
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