pingを下げる方法を有線接続、ルーター、PC設定の順に解説。改善しないときの原因の切り分けも紹介します。
pingとは?下げると良い理由
pingとは、自分のPCとゲームサーバーがデータを往復送受信する所要時間です。単位はミリ秒(ms)で表され、数値が小さいほど通信遅延が少なく快適になります。
操作が画面に反映されるまでの速さに直結するため、pingが高いと位置ズレや入力遅延の原因になります。特に勝敗を争う対戦ゲームでは、安定して低い数値を維持できる環境が有利です。
pingの数値ごとの快適さの目安
同じオンラインゲームでも、ping値によってプレイ感覚は変化します。一般的な目安は次の通りです。
| ping値 | 体感の目安 |
| 15ms以下 | 対戦ゲームでも快適にプレイしやすい |
| 16〜30ms | 多くのゲームで問題なく遊べる範囲 |
| 31〜50ms | 対戦ゲームでわずかにラグを感じ始める |
| 51ms以上 | 遅延が目立ち操作ストレスになりやすい |
目安の数値はゲームのジャンルやサーバー側の処理によっても異なります。まずは利用しているゲーム内の情報表示機能や計測サイトで、現在のping値を確認してみましょう。
速度(Mbps)とpingは別物
回線の「速さ」として使われる通信速度(Mbps)とpingは異なる指標です。通信速度は一度に運べるデータ量を示し、pingは応答速度の速さを示します。
そのため、大容量の通信速度が出ていてもpingが高ければラグは生じます。オンラインゲームの快適性においては、通信速度の広さだけでなくpingの低さと安定性が重要です。
pingを下げる方法
pingを下げる際は、効果を得やすく手軽な対策から順に試すのが確実です。まずは次の優先順位で設定や接続環境を確認しましょう。
◆Wi-Fiから有線LAN接続に切り替える
◆IPv6(IPoE)接続を利用する
◆物理的に近いサーバーを選ぶ
◆PC内のバックグラウンド通信を停止する
1. Wi-Fiから有線接続に切り替える
最初に見直したい対策が、LANケーブルによる有線接続への切り替えです。Wi-Fiは遮蔽物や電波干渉の影響を受けやすく、通信の揺らぎ(ジッター)やping悪化を招きやすくなります。
有線接続に切り替えることで電波干渉を排除でき、通信パケットの損失を抑制可能です。ルーターからPCまで直接ケーブルをつなぐだけで通信が安定しやすくなります。
2. IPv6(IPoE)で接続する
光回線を利用していても、従来の接続方式(PPPoE)では夜間などアクセス集中時にネットワーク終端装置で遅延が発生しがちです。これを回避する仕組みがIPv6(IPoE)接続です。
IPoE方式は混雑地点を経由せずに通信するため、時間帯によるping悪化を防ぎやすくなります。プロバイダの契約状況とルーターのIPoE対応を確認し、切り替え手続きを検討しましょう。
3. 近いサーバーを選ぶ
ゲームサーバーとの物理的な距離が離れているほど、データ伝送に時間を要してping値は高くなります。基本的には日本国内など、自分に近い地域のサーバーを選択することが有効です。
タイトルによってはサーバー地域の手動選択や、各サーバーの応答速度表示に対応しています。自動選択で海外サーバーに接続されている場合は、手動で最も低遅延なサーバーを選んでください。
4. バックグラウンドの通信を止める
PC上で動作する他の通信アプリが帯域を消費していると、ゲームの通信パケットが滞りpingが上昇します。ストリーミング配信や自動アップデートは代表例です。
プレイ前に以下の項目を確認し、不要な通信を一時停止しておきましょう。
| 1 | 動画や音楽のストリーミング再生を終了する |
| 2 | クラウドストレージの自動同期や大容量ダウンロードを止める |
| 3 | OSやゲームクライアントのバックグラウンド更新を停止する |
| 4 | 同一宅内LANで他端末が大容量通信を行っていないか確認する |
同一ルーターに接続している家族の端末通信も影響を及ぼします。混雑する通信帯域を空けておくことが低pingの維持につながります。
回線・ルーター側の見直し
PC側の設定で改善が見られない場合は、回線設備やルーター機器自体の見直しが必要です。次の3つのポイントを確認しましょう。
回線種別を光回線にする
低pingを安定して維持するには固定の光回線環境が推奨されます。モバイルルーターやCATV回線、ホームルーターと比べ、光ファイバー接続は外部ノイズに強く応答速度に優れます。
現在光回線以外の接続方式を利用している場合、回線契約そのものを光回線へ移行することで大幅に改善する場合があります。開通工事や契約形態を事前に確認してください。
無線環境を最適化する
配線の都合で有線接続が難しい場合は、無線通信の環境を整えます。一般的なルーターが発する周波数帯のうち、家電干渉を受けにくく高速な5GHz帯へ接続しましょう。
ルーターとPCの間に遮蔽物を置かず見通しの良い位置に配置するほか、空いている無線チャンネルへの固定が有効です。ただし電波状況により変動するため有線ほどの安定性は保証されません。
ルーターを買い替える
長年使用している古いルーターは、処理能力不足や最新規格非対応によって通信速度・pingのボトルネックになることがあります。
最新のWi-Fi規格やIPv6(IPoE)に対応したルーターへの更新で改善するケースがあります。ゲーム用通信を優先制御するQoS機能を搭載した機器も選択肢です。選び方は以下の記事を参考にしてください。
それでも改善しない場合
諸対策を実施してもping値が下がらない場合は、原因の所在を順序立てて切り分ける必要があります。
原因を切り分けて確認する
障害や遅延の原因が自宅の機器にあるのか、外部ネットワークにあるのかを次の手順で確認します。
| 1 | 他のゲームやWebサイトの応答速度も同様に遅いか測定する |
| 2 | PC、ルーター、ONU(回線終端装置)を再起動して再試行する |
| 3 | LANケーブルや接続ポートを変更して断線・接触不良を排除する |
| 4 | 早朝など混雑しない時間帯に測定し混雑影響の度合いを調べる |
特定のゲームタイトルのみ高pingになる場合は、ゲーム会社側のサーバー過負荷や障害が疑われます。全体的に遅い場合は宅内配線や回線経路を調査しましょう。
プロバイダや回線の混雑を疑う
夜間や週末など特定時間帯に限ってpingが悪化する場合、プロバイダの収容設計や上位網の混雑が主因となっているケースがあります。
この状態はユーザー側の機器設定では解消できないため、IPoE接続サービスの適用や、混雑耐性の高いプロバイダへの乗り換えを検討する判断基準になります。
PCの性能不足が原因のことも
通信のping値自体に問題がなくても、PCのCPUやGPUの性能不足によりフレームレートが低下し、操作遅延として体感される場合があります。
ゲームの推奨動作環境を下回っている構成では、PC本体の更新も視野に入れましょう。推奨スペックを満たすモデルは以下のまとめ記事で確認できます。
pingに関するよくある質問
pingはどのくらいなら快適ですか?
一般的に15ms以下であれば競技性の高い対戦ゲームでも快適に操作しやすい水準です。30msを超えると微小な入力遅れを体感し始め、50ms以上ではプレイに支障が出やすくなります。
Wi-Fiと有線でpingはどのくらい変わりますか?
住居環境や電波状況によりますが、有線LANにすることで数ms〜数十msの改善や、数値のブレ幅(ジッター)の減少が期待できます。特に電波干渉の多い住宅では有線化が確実です。
pingと通信速度(Mbps)の違いは何ですか?
通信速度(Mbps)は一定時間内に送受信できるデータ容量を示し、ping(ms)はデータの往復にかかる応答時間を示します。大容量を運べても応答が遅ければオンライン対戦ではラグが生じます。
IPv6にすれば必ずpingは下がりますか?
必ず下がるとは断定できませんが、PPPoE終端装置の混雑が原因で遅延していた環境であれば、IPoE接続によってpingが改善・安定化する可能性は高くなります。
まとめ
pingの改善には、まず「有線LAN接続への変更」「IPv6(IPoE)の導入」「近距離サーバーの選択」「不要なバックグラウンド通信の停止」を優先して行いましょう。
環境を整えても改善しない場合は、機器の再起動や時間帯別の切り分けを行い、ルーターや回線プロバイダの見直しを進めてみてください。関連機器やPC選びの詳細は各関連記事で解説しています。
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