ゲーミングモニターの選び方と接続方法です。ゲーム別のモニターの選び方や重視するべき性能、リフレッシュレート(Hz)の変更方法やモニターが映らない時の対処方法も掲載しています。
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ゲーミングモニターの選び方
ゲームで性能を決める
モニターの性能面で軸になるのが「応答速度」「リフレッシュレート」「解像度」の3つです。ゲームジャンルによってどれを重視するかが変わります。
応答速度(FPSやアクションゲーム)
応答速度とは「〇ms」等と表記されている数値です。この数字が大きいほど性能が低く、残像が残っているように見えてしまいます。
応答速度は計測方法が「GTG」と「MPRT」の2種類あり、GTGは色の変更速度を表しており、MPRTは輪郭の表示速度を表しています。
リフレッシュレート(FPSやアクションゲーム)
「〇〇Hz(ヘルツ)」という表記がリフレッシュレートを表しています。数字が大きいほど性能が高く、例えば144hzだと「1秒間に144回画面が書き換えられているモニター」という事になります。
一般的には144hzでそれ以上のものはFPSやアクション、スポーツなどの動きが素早いゲーム向けです。
解像度(RPGなど)
画面に表示されるドットの数を表しているのが解像度です。最近では「FHD(1920×1080)」「WQHD (2560×1440)」「QFHD(3840×2160)」等とよく使われる解像度に名前が付けられています。
ジャンルごとのおすすめ性能
FPSやアクションゲーム
項目 | 性能 |
---|---|
応答速度 | GTG 0.5ms以下 MPRT 1ms以下 |
リフレッシュレート | 240hz以上 |
解像度 | FHD(1920×1080)以上 |
RPGなど映像重視のゲーム
項目 | 性能 |
---|---|
応答速度 | GTG 5ms以下 MPRT 1ms以下 |
リフレッシュレート | 144hz以上 |
解像度 | WQHD (2560×1440)以上 |
サイズの決め方
PCデスクに置いて使用する場合、22インチ~27インチがよく使用されます。このサイズだとモニターとの距離が50cmあたりがちょうど見やすい距離となり、FPSや格闘ゲームをプレイするのに最適なサイズ感になります。
RPGなどをプレイする場合は、離れて操作すればもう少し大きなサイズでもプレイ可能ですが、あまりに大きいと文字が見づらいタイトルなども出てくるため注意が必要です。
パネル種類
モニターにはパネルに種類があり、使っているパネルによって得意不得意があります。
TN液晶
とにかく応答速度が速く、FPSやアクションゲームに特化しているモニターです。そのため、色の表現力や映像美などには弱いため他ジャンルもプレイする場合は注意が必要です。
IPS液晶
かなり幅広く使われているモニターで視野角と色の表現が得意なモニターです。応答速度等もこれといった欠点もなく使いやすいモニターです。
VA液晶
すべての性能がまんべんなく、TN液晶とIPS液晶の中間程度の性能です。そして色のコントラスト表現が2つよりも得意なモニターです。
有機EL
高価ですがすべての性能が高く優秀なハイエンドモニターです。とにかく良いモニターが欲しい場合は有機ELから検討すると良いでしょう。
G-SYNC / FreeSyncの有無
画面のティアリング(ズレ)やスタッタリング(カクつき)を抑える技術がこの2つです。
グラフィックボードメーカーのNVIDIAがG-SYNC、AMDがFreeSyncを使用しています。
この2つに対応したモニターを使用するとより滑らかな映像が体験できます。
ゲーミングモニターの接続方法
必要なものを確認
・ゲーミングPC or ゲーム機
・ゲーミングモニター
・映像ケーブル
接続端子の種類と違い
映像ケーブルは「HDMI」「DisplayPort」「Type-C(DisplayPortと同性能)」があります。それぞれの性能は下記の表のとおり。
規格 | 最大映像出力 |
---|---|
HDMI 1.4 | 1920×1080 120Hz |
HDMI 2.0 | 1920×1080 240Hz |
HDMI 2.1 | 2560×1440 240Hz |
DisplayPort 1.2 | 1920×1080 240Hz |
DisplayPort 1.4 | 1920×1080 360Hz |
HDMIの特徴

▲Amazon より
主にゲーム機で使用する規格。HDMI2.0からFPSでも十分に使用でき、HDMI2.1ならRPGなどの映像美も楽しむことができるケーブルです。
また、5メートルまで映像を乱れなく映せる特徴があります。
DisplayPortの特徴

▲Amazon より
主にゲーミングPCで使用する規格。どちらの規格でもFPS・RPGを安心してプレイ可能です。DisplayPort 1.4を使用すれば、リフレッシュレートを多少落とすことになりますが「3840×2160 120Hz」の高画質で映像美を満喫できるケーブルです。
1.8メートルを超えると映像が乱れるのであまり長い距離の接続には向きません。
Type-Cの特徴

▲Amazon より
片側がType-Cでもう片方はDisplayPortのケーブル。主にノートPCやスマートフォンで使用する規格で性能はDisplayPortと同一です。
1.8メートルを超えると映像が乱れるのであまり長い距離の接続には向きません。
ゲーミングモニターとの接続手順
ゲーム機の場合
ゲーム機本体と接続する際は基本的にHDMIケーブルでモニターとゲーム機を接続するだけで使用できます。
ゲーミングPC(デスクトップ)の場合

基本的にゲーミングPCの背面に接続部があります。注意するべきは画像の上部分にある差込口はマザーボード用の差込口でゲーミングPCでは使用しません。
下部にあるグラフィックボード用の差込口にHDMIケーブルかDisplayPortを接続してください。
ゲーミングPC(ノートパソコン)の場合
ノートパソコンの場合は通常はHDMIケーブルでの接続、ノートPCの差込口がDisplayPortに対応したType-Cのみ、Type-Cでの接続が可能です。
使用可能か接続部では見分けがつかないのでノートパソコン本体のスペック表でご確認ください。
モニターのリフレッシュレートの変更方法

スタートメニュー→設定→システム→ディスプレイ→ディスプレイの詳細設定を選択
FPSをプレイする場合は設定できる最大のHzに設定し、RPGなどで映像美を楽しみたい場合は最高解像度に設定しましょう。
モニターが映らない時の対処方法
電源ボタンを確認する

ケーブルを接続し、モニター本体の電源ケーブルも接続しているのに映らない場合は電源スイッチを押してみましょう。モニターのサイドか下部に小さいボタンがあり、購入時だと電源がオフになっています。
電源ケーブルを確認する
電源ボタンが反応しない場合は、モニター背面にある電源ケーブルの差込口を確認しましょう。やや硬くしっかりとハマっていない可能性があるので、しっかりと奥まで差し込みましょう。
ケーブルを確認する
ほかの用途で使っていたケーブルを使いまわしている場合、ケーブルの劣化や断線が考えられます。ほかの機器に使用してみても映らない場合はケーブル不良ですので買い替えましょう。
パソコン側の電源を確認する
パソコン側の電源ランプ等が点いていない場合は、モニターではなくパソコンの電源が入っていないだけですので起動してみましょう。
Windowsのメインモニター設定
モニターを複数接続している場合や、ノートパソコンと接続している場合、メインモニター設定に問題がある可能性があります。
デスクトップの何もないところで右クリックをして「ディスプレイ設定」を開きましょう。

新しく接続したモニターを選択し「これをメインディスプレイにする」にチェックマークを入れてみましょう。
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