東京ゲームショウ(TGS2025)における『星のパーティータイム』のゲームデザイナーインタビューです。『星のパーティータイム』の開発におけるこだわりや、今後の構想について語っていただきました。
ゲームデザイナーの許澤臣氏にインタビュー!

『星のパーティータイム』のゲームデザイナーを務める許澤臣氏に、GameWithが直撃インタビュー。『星のパーティータイム』の魅力や開発におけるこだわりについてお話を伺いました。
![]() | 許澤臣氏 星のパーティータイム ゲームデザイナー |
本作について詳しく教えて!
GameWith
あらためて、本作について教えていただけますか?
許澤臣氏
本作の大きな魅力となる6つのキーワードについて、紹介しますね。
①「探索」
宇宙のさまざまな星を探索してみましょう。
②「素材集め」
探索して集めた素材を自分の星に持ち帰ります。
③「建築」
集めた素材を使って、自分の星を自由に建築します。
④「経営」
本作には経済システムが導入されており、お金を稼いだり、買い物をしたりといった経済活動が可能です。宇宙人(NPC)がプレイヤーの星の住民となり、お店を開くことで、星がどんどん賑わっていきます。住民には、ストーリーも用意されています。

⑤「ソーシャル」
本作は、ぜひみなさんで一緒に楽しんでいただきたいです。自分の星に他のプレイヤーを招いたり、相手の星へ遊びに行ったりできます。友達を誘って、一緒に建築やゲームを楽しんでみてください。

⑥「自由な星作り・ミニゲームづくり」
他のプレイヤーとの交流を通して、自分の発想やアイデアを活かし、様々なものを形にできます。ゲームエディターを使ったミニゲーム作りや、星作りを存分に楽しめます。
意外なジャンルの組み合わせの発想はどこから?
GameWith
「生活シミュレーション」と「パーティーゲーム」という、異なるジャンルを組み合わせようと思ったきっかけを教えてください。
許澤臣氏
本作の開発は、ゲームを自由に作れるゲームエディターから始まりました。「みんなでワイワイ遊べるような要素がほしい」という着想を得て、まずパーティーモードを実装。さらに、みなさんにより深く長く楽しんでいただけるように、生活シミュレーションモードも追加しました。
オフラインでも一緒に遊べるようにしたのはなぜ?
GameWith
本作は「オフラインでも最大8人までプレイ可能」という点が非常にユニークですが、この機能を実装しようと思ったのはなぜですか?また、オンラインプレイとはどのような点で差別化を図っていますか?
許澤臣氏
一般的に、多人数プレイのゲームは4人までというものが多い印象です。しかし、私たちは「4人だと少し物足りないのでは?」と感じました。より多くの方に一緒に楽しんでいただくために、8人プレイに対応させました。

本作は全年齢層のみなさんに遊んでいただきたいという思いがあります。ご家族やご友人と、場所を選ばずに一緒に楽しめるように、オンラインだけでなくオフラインでもプレイできるようにしました。
もちろん、オンラインとオフラインで遊び方に差はありませんよ。
建築システムの魅力を教えて!
GameWith
プレイヤーの拠点となる「キューブスター」の建築システムの魅力を教えてください。
許澤臣氏
本作の世界は全てキューブでできており、どこでも建築できます。地形や季節も、思いのままに設定可能です。家のデザインも、外観から内装まで自由にカスタマイズできます。部屋を広く拡張することも可能です。この自由度の高さが大きな魅力ですね。

さらに、建築は協力しながら進められるようになっています。一緒に建築することで、新しい発想やアイデアがどんどん生まれることを期待しています。
プレイヤーの相棒「PADI」のこだわりについて教えて!
GameWith
プレイヤーの相棒となる万能ロボット「PADI」について、キャラクターデザインや機能面のこだわりを教えて下さい。
許澤臣氏
「PADI」の発想の原点は、皆さんが普段使っているスマートフォンやタブレットです。プレイヤーが困ったときに、できるだけシンプルに解決できるという設計思想を「PADI」にも取り入れ、非常に直感的で分かりやすい画面にしました。

本作には非常に多くの機能があるため、プレイヤーが自分の遊び方に合わせて「PADI」をアレンジできる仕様にしています。例えば、よく使う機能をリストの最上位に移動させるなど、自由にカスタマイズして快適にプレイできます。
また、「PADI」は、プレイヤーが必要とする機械……例えば、車や収穫機などに変形することもできますよ。

120種類のミニゲームはどうやって生まれた?
GameWith
120種類以上のミニゲームは、どのようにして企画・開発されましたか?
許澤臣氏
ミニゲームに関しては、開発チームが「ゲームエディターを使えばこんなゲームが作れるよ」という可能性をプレイヤーの皆さんにお見せしたい、というところから始まりました。みなさんが自由にミニゲームを作れるよう、その基礎となる部分を用意したに過ぎません。

ぜひ、ミニゲームを遊びながら、「こんな機能を加えてみよう」というひらめきを得て、皆さんのオリジナルゲームの創作に役立てていただけたら幸いです。
「ゲームエディター」は誰でも簡単に使える?
GameWith
自由にゲームを作れる「ゲームエディター」は、初心者でも簡単に扱えますか?
許澤臣氏

はい、簡単ですよ。例えばレースゲームなら、以下の5ステップで作れます。
①スタート地点を決める
②ゴールを決める
③登場する乗り物を決める
④スタートからゴールまでの道を作る
⑤参加人数やチーム分けに関する設定をする

最後にテストプレイをしてみて、ちゃんとゴールできることが確認できれば完成です。本当に手軽に作れるので、ぜひどんどん作ってみてほしいですね。
今後の構想について教えて!
GameWith
今後、本作をさらに発展させるために、どんな構想をお持ちですか?
許澤臣氏
リリース後は、「キューブスター」のさまざまな「経営システム」を引き続きアップデートしていく予定です。具体的には、現実世界に近づく本格的なスペースライフ要素、例えば宇宙で鶏や牛といった動物を飼育できる仕組みなど、やり込み要素満載のコンテンツをどんどん追加していきます。
また、建物の建築様式の多様化も今後の計画に含まれています。これによって、プレイヤーの皆様に宇宙生活の独特な楽しさを感じていただけるよう、尽力してまいります。
日本のファンへ一言!
GameWith
最後に、本作のリリースを楽しみにしているファンに向けて、メッセージをお願いします。
許澤臣氏
本作をプレイすれば、皆さんに「楽しい」「癒やされる」と感じていただけるのではないかと思います。2026年のリリースを予定しているので、ぜひ楽しみにお待ちください。

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