ブリーズとバインドが削除、スプリットが復活
Riot Gamesは12月2日にマッププールの変更を発表。2023年1月のパッチ6.0より、コンペティティブ・アンレートのマップからブリーズとバインドが削除され、スプリットがいくつかの変更を経て復活することを明らかにしました。
マップローテーションの変更は特に競技シーンにおいて、戦略やプレースタイルに大きな影響を及ぼします。そこで本記事では今回のマップ変更により影響を受ける可能性があるチームをVLR.ggのマップピックレート・勝敗率と海外メディア「DOT ESPORTS」の情報を元に紹介します。
ブリーズの削除
VLR.ggのマップピックレートをみてみると、ブリーズの削除により最も影響を受けそうなチームは韓国強豪「DRX」です。
DRXは2022年、ブリーズの勝率が80%を超えており、16勝3敗という素晴らしい成績を収めています。同チームはアセントの次に多くブリーズをプレーしており、特にコントローラーであるMaKo選手が、ヴァイパーを使用し素晴らしい勝利を掴み取っています。このように強みの一つであるブリーズが削除されることで少なからずプレー戦略に影響を受けると推測できます。
一方、ZETA DIVISIONやFnatic、Paper Rexなどのチームは2022年ブリーズをほとんどプレーしておらず、大きな影響は受けないと思われます。
バインドの削除
次に、バインドのマップピックレートを見ると、バインドの削除により一番影響を受けそうなチームはNRGです。NRGはOpTicから3人の選手を獲得していますが、同選手がOpTicでプレイしていたとき、バインドを2番目に多くピックしていました。また、バインドで16勝4敗という成績を残しており、これは全マップの中で最高の勝率を記録しています。もちろん、yay選手とMarved選手はNRGに加入していないため、一概には言えませんがFNS選手、Crashies選手、Victor選手にとっては得意なマップが一つ減ってしまったことになります。
一方で、yay選手が加入したCloud9は、バインドが削除されたことによりプラスの影響を受ける可能性があります。Cloud9は2022年にバインドで2勝4敗を記録しており、途中で削除されたスプリットと新マップパール以外で最も選ばれなかったマップでした。実際に、チームのリーダーのVanity選手は、長年バインドを嫌っており、マップローテーション変更が発表された後、「人生で最高の日かもしれない 」と語っています。
Might be the best day of my life https://t.co/L033zkpgNi
— Anthony (@Vanityxz) December 2, 2022
スプリットの復活
スプリットは2022年VCTシーズン中に削除されたため参考にできるデーターが少なく、また、新しい変更が加えられるため異なるプレースタイル・戦略となる可能性が高いです。
しかし、前回までのスプリットの勝敗で考えると、100 Thievesは、スプリット復活を喜んでいると思われます。100 Thievesは、スプリットを最も多くプレイしており、バインドと同率でマップ勝率1位を記録しています。また、100 Thievesに加入したCryocells選手もXSET在籍中はスプリットで15勝3敗と活躍をみせていました。
一方で、ZETA DIVISION、LOUD、Paper Rexといったチームもプラスの影響を受ける可能性があります。これらのチームは、これまでディフェンス有利だとされてきたマップの中で、ディフェンスよりもアタックを強みにし良い成績を残しています。そのため、もし今回の変更でスプリットのバランスが良くなれば、一般的にディフェンスを得意としているチームよりも有利に動ける可能性があります。
マップ変更だけでなく、チェンバーの弱体化を含むエージェントの調整など様々な変更が加わる2023年。競技シーンでの新たな戦略やプレーに注目です。インターナショナルリーグに参戦する選手たちは2023年2月にブラジル・サンパウロのキックオフ・トーナメントで新シーズンをスタートさせる予定です。
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