シャドバプロリーグ所属のプロ選手によるコラム記事です。今回はDFM所属ミル選手による1弾環境の振り返りコラムをお届けします。
この記事について
プロ選手による環境コラム

こちらの記事は、シャドバビヨンドのプロリーグに参加するプロ選手によるコラム記事となっています。今回はミル選手による1弾環境の振り返りコラムをお届けします。
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ミル選手のプロフィール | |
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ミル選手による第1弾環境レポート
環境初期
ネメシスの台頭

6/17お昼頃リリースされたシャドバWBは、ネメシスの台頭で幕を開けた。
新ギミックのコアを融合していき『デストロイアーティファクト』を形成していくアーティファクトネメシスは、その新鮮さや『プロシードハートオーキスの超進化時の強さで瞬く間に注目を集めた。
ウィッチ、ロイヤルも活躍

またスペルウィッチ」、ミッドレンジロイヤルも、事前に構想されていたリストの完成度が他のクラスと比較した時に高くなっており、環境序盤からかなりの数を目にしたと感じた。

▲事前構想されていたスペルウィッチのリスト

▲ミルが実際に一時期使用していたロイヤル
少し時間が経つと、『魔女の錬金釜』や『最果ての罪・サタン』を採用した型のスペルウィッチが開発された。安定感の向上や超進化を失うと盤面以外から打点を出すのが難しいといった問題を解決出来るこの構築が主流となった。
ビショップは疾走寄せの形に

事前評価が高かったビショップは、受け一辺倒の構築だとこのサタン採用型のスペルウィッチに対して大きく不利を取ることから徐々に環境から退いていき、代わりに『投影の鳥像』や『セイクリッドグリフォン』を採用した疾走寄せのビショップが日の目を浴びることになった。
環境中~後期
リノセウスエルフの躍進

しばらくすると、上位プレイヤー達がエルフの研究を進めリノセウスエルフが環境に台頭してくる。
『殺戮のリノセウス』を使ったコンボデッキは終盤のターンに大きなダメージを出すことに長けているが、そのプレイ難易度の高さから扱うのが容易ではなく、多くのプレイヤーの憧れのデッキとなっただろう。
リノセウスエルフは第一弾環境で最も強いデッキの一つとされていて、伝説の幕開けを象徴するに相応しいデッキであったと筆者は感じている。
リノセウスエルフが流行る中、それに対抗する手段として生み出されたデッキがフェイスドラゴン・アグロロイヤルといった序盤からの苛烈な攻めを重視するデッキである。
リノセウスエルフの弱点である守護や回復能力の乏しさを突くため、『龍人演義ガリュウ』や『煌刃の勇者・アマリア』といったバリューカードを、『シャークソルジャー』や『常在戦場・カゲミツ』といった直接打点に変更した前寄せ構築になっている。
2弾での立ち位置の変化にも注目

第2弾インフィニティ・エボルヴでは『嗚咽の聖騎士・ウィルバート』や『天の守護神・アイテール』率いる守護ビショップが台頭してくることが予想され、現環境最強のリノセウスエルフが数を減らすことが予想されている。
次環境もメタが動き続けるゲームとなりそうで、新弾の実装がすでに待ち遠しい。
エルフ環境のメタカードとしてアポロンが活躍

この環境のメタカードといえば、『迸る光明・アポロン』である。
最初はロイヤルの横並べメタとして採用されていたが、エルフが台頭してくると、エルフ以外の全てのリーダーからアポロンがプレイされるようになり、エルフ使いは辛酸を舐めさせられたと思う。
自身の使用デッキについて
私は最初期は『デストロイアーティファクトΩ』を作ることの新鮮さに興味を惹かれ、アーティファクトネメシスを多く触っていた。
当時は人形ギミックを最低限にする構築が主流であり、『ブーストエクステンド・ララミア』から多くのアーティファクトが並ぶ姿は非常に壮観であった。
そこから数日経ち、今なおハマっているデッキは前述したリノセウスエルフである。

▲直近でミルが使用している妖精エルフ
エルフデッキの特徴であるコンボカウントを稼ぐことでそのカードが持つコスト以上のバリューを出すといった性質は、プレイをしていてとても楽しく、また多くのカードをプレイする故の、選択肢の多さから生じる難しさには、競技プレイヤー兼トッププロとしてのプライドを刺激された。
私は現在このような構築を使用しているが、初めての天井交換でフルアート仕様の『自然の妖精姫アリア』を手に入れたこともあり、このカードに非常に愛着がある。
また、ただ愛着があるから採用しているのではなく、現在の環境で流行しているエルフのミラーマッチにおいて大きく有効に働くカードであり、他マッチアップでもリノセウスの打点補助や『煌撃の戦士・ベイル』のコストを大きく下げるといった様々な役割もあり、外すことの出来ない1枚となっている。
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