任天堂から発売のSwitch対応ゲームソフト『ピクミン1』は、ピクミンの力を借りて未知の惑星からの脱出を目指すアクションゲーム。
惑星の大気には猛毒が含まれており、オリマーが活動できるのは30日間。プレイヤーは限られた時間の中でピクミンたちの力を借りながら船の修理に必要なアイテムを集めて脱出を目指すこととなる。
惑星にはピクミンたちを狙う危険な原生生物たちが生息しているので、食べられてしまわないように立ち向かっていく。
Switch版ではグラフィックスのHD化のほかに、投げや引っこ抜きやすさの向上など、ゲームキューブ版よりもより遊びやすくなるように調整が施されている。
コンテンツ量 2点
自由度 3点
ソーシャリティ 3点
BGM 4点
グラフィック 2点
感情移入 2点
ゲーム性 3点
『ピクミン』の記念すべき一作目が、HD画質となって新登場。
最後に発売されたのがWiiだったこともあり、スイッチへの移植を心待ちにしていた人も多いのではないでしょうか?
「物を運んでピクミンを増やし、敵と戦い、また物を運ぶ」という一連の過程には言葉にしがたい独特な魅力があり、つい無心でのめりこんでしまいます。
なによりピクミンたちがとても可愛い。彼らの一挙一動をぼーっと眺めているだけでも、自然と癒されてしまうこと間違いなしです。
操作も直感的で、遊び方を覚えるのに苦労することは殆どないはず。
限られた日数の中で戦略を練り、ピクミンをやりくりして段取りよくパーツを集めるのも、『1』ならではの楽しさ。
本作はシリーズの中でも比較的シビアな難易度ですが、だからこそ試行錯誤した上で編み出した攻略プランが通用した時の達成感は計り知れないものがあります。
また、原作と比べると引っこ抜きの速度やバグなどが改善され、全体的に遊びやすくなっているのも見逃せないポイント。
特にバグの改善はとても重要で、原作でプレイヤーたちを悩ませていた「ピクミンの不審死」が格段に減ったことは本作を遊ぶ上でとても大きいと言えるでしょう。
ただ、上記のような改善はあれど基本はシリーズ初期作のベタ移植のため、荒削りさもそのままなのが惜しいところ。
ピクミンのAIの微妙な融通の利かなさは、『2』以降を知っていると歯がゆく感じてしまうかもしれません。
また本作には『4』の時間巻き戻しのような救済要素がなく、難易度の高さゆえピクミンが一気にやられることも少なくありません。そのため、「ピクミンを死なせるのが嫌だ」という人にはやや難しいかも…。
とはいえ、そういった点を踏まえてなお名作であることには違いありません。
原作を遊んだ人はもちろん、『4』や『Bloom』からシリーズの原点に触れてみたいという人にも、手堅くオススメできる内容となっています。
コンテンツ量 2点
自由度 3点
ソーシャリティ 3点
BGM 4点
グラフィック 2点
感情移入 2点
敷居の低さ 5点
ピクミン1をプレイしたユーザーのレビュー。