君はポケモンと一緒に暮らしたいか!? 私はもうマジで相棒にそばにいてほしい
みなさんこんにちは、ポケモンだいすきライターの伊藤いつきです!
突然ですが、皆さんは「ポケモンと暮らしたい」と思ったことはありませんか? 私はいつもそればかり考えています。
ポケモンはゲームやアニメやグッズなどさまざまな展開をしていますし、ポケモンセンターも現実にあり、われわれの生活に密接した存在です。もはや画面の中のモンスターではないんですよ。
「じゃあもう一緒に暮らしたいじゃん!」となるのがポケモンファンの本音です。サトシやリコばかりではなく、
私もポケモンと暮らさせてくれぇ~~~!
と騒いでいるあなたにぴったりな“そういうゲーム”があるんですよ! それが『帰ってきた 名探偵ピカチュウ』です。
「名探偵ピカチュウ」シリーズの最新作でも、「人間とポケモンが共生する世界」がバッチリ描かれる!
2023年10月6日(金)にNintendo Switchで発売された『帰ってきた 名探偵ピカチュウ』は、主人公の「ティム」と名探偵ピカチュウがさまざまな事件に挑むアドベンチャーゲームです。
ティムと名探偵ピカチュウはなぜか会話ができ、その謎をきっかけとした事件に巻き込まれていきます。状況を調べ、証拠を集めて、“ピカッとひらめいて”謎を解決していきましょう。
2016年から続くシリーズ作品で、ハリウッドで映画化されたのでご存知の方も多いかもしれません。そんな本作の最大の特徴は「ポケモンと人間が一緒に暮らしている」という世界設定です。
それこそ「ポケットモンスター」シリーズ本編は、さまざまなポケモンをモンスターボールで捕まえていくというゲームになっています。
それはそれで楽しいのですが、「ポケモンたちが本当にパートナーならば、モンスターボールなしで一緒に暮らすのが筋では……?」と思うのも無理はありません。そして、それを本当に実現しちゃっているのが「名探偵ピカチュウ」シリーズなんですね。
本シリーズの舞台となるライムシティでは、ポケモンたちがモンスターボールから解放されています。むしろ無理やり拘束するのは犯罪!先進的で素晴らしい街ですね~。
ちなみに、『帰ってきた 名探偵ピカチュウ』は続きものとなっています。ただし前作をいまから遊ぶのは少し面倒なうえに、物語としてもフォローが入っているので今作から遊んでもOKです。
「かわいい見た目で中身はおじさん」名探偵ピカチュウの魅力
ここからは『帰ってきた 名探偵ピカチュウ』に登場するキュートなポケモンたちを紹介したいのですが、まずはやっぱり名探偵ピカチュウについて語る必要があるでしょう。
本作のピカチュウはおっさんです。名探偵を自称するちょっとキザな性格で、コーヒーが大好き。
CVは山寺宏一さんなのでイケオジ的な雰囲気を漂わせているのですが、中性脂肪を気にする“お年頃”なところもあります。
どんなにカッコいいことを言っても、見た目はピカチュウ。そのギャップがたまりません!
ライムシティには多種多様なポケモンが「ボールの外」で暮らしている!
続いては、ライムシティにいるポケモンたちを紹介していきましょう。
まずは「ナッシー(アローラのすがた)」! 高さ10メートルを超えるこのポケモンも、ライムシティではモンスターボールに入らず過ごしているのです。
本作では名探偵ピカチュウの帽子がナッシーにひっかってしまい、それをとるために登るイベントが発生。この高さを素手だけで登る名探偵ピカチュウ……、おっさんとは思えないパワーです!
そして、かぜかくれポケモンの「エルフーン」。ライムシティでは特定の季節に、エルフーンたちが風に乗ってやってきます。
エルフーンは本編で「いたずらごころ」という特性を持っているポケモンで、実はその設定が本作にも反映されています。なんと、そのいたずら好きな精神が事件に絡んでくるんですね。
また、エルフーンが飛んでいったあとには綿が残るという設定もあるのですが、こちらもきちんと反映されています。こういう「ポケモン愛」がスゴいゲームなんですよ……!!
ゲームの進行状況によってはまだ行けない場所があったりするのですが、その道を塞ぐ役割もきちんとポケモンたちが請け負っています。
噴水広場の近くでは、「ニョロボン」と「ハリテヤマ」が腕力を競っており、ティムたちが先へ進めない状況に……。
好戦的なポケモンたちがいるのも、よく考えてみれば当たり前で、こういうポケモンがいて当然な世界だからこその状況を描くのも見事ですよね。
はものポケモンの「コマタナ」は、公園にある岩を斬りつけて日々修行をしています。なんてストイックな子……!
しかし、その行動から事件の主犯であることを疑われてしまうなんてことも。多様なポケモンがいるからこその推理ものになっているのもアツい!
物語が進むと、遺跡の調査に協力することもあります。本作の世界では昔からポケモンが当たり前に存在するので、当然ながら古い旧跡にもポケモンの姿が描かれているのです。
伝説のポケモンが絵画として描かれていたり、生活に密接したポケモンの姿を見られるのが嬉しいですよね。
筆者の推しポケは、なんといっても「レントラー」です。レントラーとは留置所で出会うのですが、あくタイプのポケモンを従えているだけあって、最初はかなり悪そうなヤツに見えます。
しかし、名探偵ピカチュウと交流を続けるうちに、そのツンデレぶりが明らかになってきます。
デレたレントラー、かわいすぎか!
このように、ポケモンの特徴を活かした描写がたっぷり用意されています。実質「ポケモンハーレム」といえるような世界で、とにかく最高としか言いようがありません。
ポケモンライドならぬ名探偵ピカチュウライドがたまらない!
もうひとつ『帰ってきた 名探偵ピカチュウ』ならではのたまらんポイントをご紹介しましょう。
それは名探偵ピカチュウがほかのポケモンに乗って捜査をするというもの。CMでご覧になった方もいるかと思いますが、ピカチュウが「ガーディ」に乗るんですよ……!!
ポケモン同士の絡みだけでもたまらないというのに、かわいいガーディにかわいいピカチュウが乗ったらもう……! かわいい大爆発が起こってしまいますよ!
しかも、これは単にかわいいだけでなく捜査においても重要です。ガーディのニオイを追う能力を駆使して、重要参考人物を探すといったフェーズがあるわけですね。
このほかにも名探偵ピカチュウとそのほかのコンビネーションがたくさん披露されます。
遺跡では「ヒヒダルマ(ガラルのすがた)」の頭部に埋め込まれてしまう名探偵ピカチュウ!寒そうでちょっとかわいそうですが、そこがまたキュートでたまらない!
そして、最高の相棒であるレントラーに乗って留置所からの脱出を目指すなんて場面もあります。
それまでいがみ合っていたレントラーと協力することになった瞬間は、まさしく感動の一言。最近どうも涙もろく、ポケモン同士が仲良くしているだけで泣きそうになります。
人間キャラクターにも注目! ツンデレ刑事や抜けているイケオジなどもたまらない!
ここまでポケモンたちに注目してきましたが、実は人間のキャラクターもかなり魅力的だったりします。
筆者のイチオシは、刑事の「ブラッド・マクマスター」。彼はティムのライバル的な存在で、かなり嫌味なヤツだったりします。
ストイックで忠実な性格が仇となってティムとぶつかりあうのですが、しかし、腐ってもブラッドは警察官です。内に秘めた正義が燃え盛るとき、彼への評価はがらっと変わるでしょう!
ちなみに、前作ではティムとかなりバチバチにやりあうキャラクターになっており、そちらを見ているとさらに魅力アップ。マジであざとい……!
ライムシティの市長である「ハワード・マイヤーズ」も要注目のイケオジです。
彼は人間とポケモンの共生を掲げている真面目な人なのですが、ちょっと抜けているのが特徴です。というのも、あまりにも純真すぎるんですよね。
その純粋さは
「こんなやつが市政に関わっていて大丈夫なのか!?」
と思ってしまうほど。「こんなにイケオジなのにこんなにマヌケでかわいい」という新境地のキャラクターです。
主人公の妹である「ソフィア・グッドマン」も注目キャラクターです。
彼女はあくまでふつうのサブキャラです。特に捜査に参加するわけでもないですし、これといって物語に絡んでくるわけでもありません。
ただし、探偵であるティムの妹だけあって「鋭さ」はあるわけです。それが明らかになる終盤に、思わずハッとさせられることでしょう。
誰でもクリアできるゲームシステム! 気軽に楽しく遊べるアドベンチャー
ここまでポケモンや人間キャラクターの魅力ばかり語ってしまいましたが、改めて『帰ってきた 名探偵ピカチュウ』のゲームシステムを紹介しましょう。オタクは熱く語ってしまうのがよくないところですね……。
本作は、前述のように事件を推理・捜査して真実を追い求めるアドベンチャーゲームです。
ゲームの流れはシンプルで、現場を調べて証拠を集めたり、人間やポケモンと会話してアリバイを調べていきます。
証拠が集まると推理ができるようになり、選択肢で正しい謎の答えを選びます。間違ってもペナルティはないですし、ヒント機能もあるので、ゲームに不慣れな人も安心です。
また、高速移動やムービー倍速機能も取り揃えており、快適にプレイできるのも嬉しいところ。
チャプターセレクトも用意されており、基本システムはかなり充実しています。「ピカチュウがガーディに乗るところをまた見たい!」というポケモンオタクの欲望も満たされますね。
ちなみにメインストーリー以外にも、街中で困っている人を助けるサブクエストが用意されています。
サブクエストを達成すると、翌日の新聞に関連記事が掲載されます。ティムと名探偵ピカチュウの活躍が世界に影響を与えているのが実感できて、よき……!
笑いと涙が詰まったエンディングは必見!これぞ「名探偵ピカチュウ」!
さて、ここまで『帰ってきた 名探偵ピカチュウ』の魅力をお届けしてきたわけですが、本作の何がいいって
「エンディングが泣ける」
ところなんですよね。
そもそも本シリーズにはさまざまな謎が残されていました。なぜ名探偵ピカチュウはティムと喋れるのか? 行方不明だったティムの父親はどうなっているのか? そしてミュウツーは事件の何を知っているのか? などなど。
エンディングではその真相がすべて明らかになったうえに、すべてが救われる超超超ハッピーエンドになるのです! ネタバレになるので詳しく話せないのが悔しいですが、とにかく自分の目で見てほしいですね。
その様子はまさしく、人間とポケモンが共生する世界への福音。ともに暮らす人間とポケモンに幸あれ! ついでに悪者も救われたまえ! というハートフルすぎるメッセージが心に染み入ります。
ハッピーエンドになる方法はかなり強引でぶっちゃけ笑ってしまうのですが、しかし登場人物・ポケモンが幸せになるのはいいことです。
なので私は、『帰ってきた 名探偵ピカチュウ』のエンディングを見て泣きながら笑ってしまいました。マジで泣けますよ。
ポケモンと人間の共生を描き、事件に見舞われながらも彼らが幸福な結末を迎える。『帰ってきた 名探偵ピカチュウ』はそんな心温まるゲームなのです。推せる。
今後発売の注目作をピックアップ!
魔導物語 フィアと不思議な学校
7,800円(税抜) 2
/PC/Xbox
FANTASIAN Neo Dimensio
5,909円(税抜) 3
ドンキーコング リターンズ HD
5,980円(税抜)