大神 絶景版
【2024年特大ニュース】
あっぱれな心温まるアドベンチャーゲーム『大神』なんと新作が発表!令和になった今、絶景版を遊んでみた感想をレビュー!
先日、「The Game Awards 2024」にて『大神』の完全新作ゲームが発表された。みなさんは、『大神』をご存じだろうか?
『大神』は、かつて世界を救った白いオオカミが復活し、再び訪れた危機に立ち向かう和風なアドベンチャーゲーム。
新作が発表されるや否や、SNSでは大盛り上がりを見せており、ここ1か月のXでのポスト数はなんと5万件にも及ぶ勢い。
「『おおかみ』ってプレイしたことありますか?」と編集の方に口頭で質問された筆者は、上記のようにホットな話題であるにもかかわらず、「オオカミ(狼)?」と思ってしまった。
お恥ずかしながら、全然知らんかも……、マイニンテンドーストアなどでタイトルくらいは目にしたことがあったと思うけど。
実は、上記の「おおかみ」のくだりは半分違うけど半分正解とも言える。
本作は、タイトル『大神(おおかみ)』と主人公「アマテラス(天照大神)」、設定(主人公は白いオオカミ)が綺麗にかけてあるようなのだ。
あぁ、ゲームの『大神』、めっちゃ人気だったゲームというのはチラッと耳にしたかもしれない。
和風な雰囲気のゲームで、BGMはファンから人気が高く、時々インターネットで話題になっていたような気もする。
SwitchやPCのような現代機では「絶景版」で遊べるのだったかな。
調べてみると……
オリジナル版は2006年にPS2で発売されていて……、ぴ、PS2!?
思った以上に歴史のあるゲームだった。DSでは2010年に続編『大神伝 〜小さき太陽〜』も発売されていて、ファンがたくさんいるゲームだということがわかってきたのと同時に、本作を遊んでみたくなってきた。
ここで、先日発表された映像「『大神 完全新作』プロジェクト ティザートレーラー」をご覧いただきたい。
墨や筆を思わせるような手描き調のグラフィックに、和を思わせる音楽、白いオオカミのような生き物が疾走する姿、「咲」という漢字が現れると一面が花畑になる……など、オリジナル版に近い雰囲気がありつつ、細部がより美しい表現に進化しているように感じる。
本記事は、『大神』(絶景版)を遊んで、最後にもう一度最新映像を見て、シリーズの“気になる度”を(筆者と一緒に) バチバチに高めてもらいたいという願いで執筆させていただいた。
溢れだすあっぱれな雰囲気から、遊んでいて元気が出そうな感じのゲームに見える方が多いかと思う。
その直感の通り、フフッと笑顔になれるシーンがたくさんある作品だったので、ぜひこのレビューの中で一緒にニコニコできる時間を共有できたら幸いだ。
目次
大神 絶景版
平成チックな“ノリ”でテンポが最高だ!
本作の主人公は「アマテラス」という白いオオカミ。
本作は、“ヤマトノオロチ”が蘇って荒れ果てた世界に光を取り戻すため、1匹のわんこが冒険していくアドベンチャーゲームだ。
名前からご想像の通り「アマテラス」は、本作でも過去に世界を救った英雄。
だけど、記憶や本来の力を失っているせいか、今は能天気な感じ。
こちらは相棒(?)ぽいキャラ「イッスン」。お供に玉虫……!?という衝撃設定だが、どうやら絵描きらしい。
ところでさァ、平成っていつのことを指すんだ?
西暦だと1989年から2019年あたりのことをいうらしいぜェ。
ほんで筆者、急に口調が変わったように思うが、大丈夫か。
失礼。「イッスン」の喋り方が移ってしまったようだ。
江戸っ子っぽいべらんめえ口調を現代っぽくアレンジした感じだろうか。
本作は、登場人物や舞台など設定がありつつも、とっつきやすいように現代っぽい雰囲気も感じられる点が、昔話“風”な世界観を作り出していてGoodだと思う。
この子らのやりとりが面白い。ボケとツッコミがほどよいバランスのコンビみたいで、ずっと見ていられる。
「アマテラス」がわんわん言うだけの代わりに「イッスン」がいっぱい喋ってくれるのだが、「アマテラス」の方は表情とか……行動に感情が出まくっていて、こっちはこっちで何を言いたいのかすごく分かりやすくて面白い。
最初はあんまり仲良くなさそうだよね。
だけど虫が勝手にくっついてきて、「アマテラス」はおおらか(何にも考えていない)だから、まぁいっかって一緒にいて。これ、冒険の中でいろいろ大変なことを一緒に乗り越えて、絆が芽生えていく展開じゃないか?
最高だろ。めっちゃいいコンビになりそうやん。
本作には、「オイィ!」と思わずツッコミたくなるヘンテコなシーンがいっぱいあって、それを見てフフってなるのは、平成でよく味わった当時の空気感にすごく近いのかなと思う。
畑を荒らして○○の家のかーちゃんに怒られるって、令和だったら笑い話にならなくてドン引きされそう。
まあ平成も実際にそんなことをする人は少なかったと思うけれど、こういうエピソードがギャグとしてイキイキとしていたことが、今となってはもう懐かしい話なのかもしれない。
思わずプフフフ!な個性的キャラとの出会い
まさかのウフフフなシーンも
「プフフフ!」て何?と思った方へ。
こちらは、「イッスン」が笑うときの癖をリスペクトして使わせていただいた。
笑い方のクセ強くない?「プフフフ!」
笑うとき、最初に「プ」という文字が出るのかなり珍しいよね。
新作には「イッスン」登場するのかな。そして、ボイスはあるのかな。もし新作でも出会えるなら、どういう感じで表現されるのかすごく気になる。想像してニコニコしちゃう。プフフフ!
本作では、主人公たちの冒険を通してたくさんのキャラクターと出会っていく。
なまけ&逃げ癖がある剣士「スサノオ」、目的は近そうなのに主人公とぶつかってしまうライバル的存在「ウシワカ」、神木村の長老「ミカン爺(じい)」など……
主人公は「大神」なのに、本来の力を失っているためか、民には普通の白いわんこに見えてしまっているようだ。
主人公のことは、「ワンちゃん」「シロ」など、おのおのが勝手に呼び名を付けて可愛がってくれる。
民の困りごとを聞きつけては、神の不思議な力(※バトル&探索パートで詳しく解説)で解決してあげる。
人々は、なんかこのわんこの近くでいいことばかり起きてる!?しかも、言い伝えの「大神」に雰囲気が似ているような……というように感じているのだろうか。
村人や商人たちにはそれぞれにエピソードがあって、こちらがほんの少し働きかけることで、世界がちょっとずつ幸せになっていく感じがよい。
こころがポカポカしたり、おかしくて思わず笑顔になったりするような物語をいくつも味わえるのが素敵だった。
■ウフフフなシーンとは
本作に登場するサクヤ姫に注目していただきたい。何を注目したらいいかって?それはすぐにわかるから大丈夫だ。
彼女は桃がモチーフだろうか。正面に大きな桃が……
あ、うしろにも桃が……!
何がとは言わないけれどすごい強調されてる……
えぇ、懐(ふところ)がムズムズするって。なんだこのサービスたっぷりなシーンは!
なんと玉虫の「イッスン」が中に入っていたようだ。
虫になればそんなこともできてしまうのか。犬として民に可愛がられるのもいいけど、小さきものになる人生もいいかもしれないと思った。
新作ではグラフィック表現がよりパワーアップしているのではないかと思うので、どのような方向性で進化を遂げているのか非常に興味深い。
大神 絶景版
バトル&探索は好きなだけ極められる!
本作は、3系統の装備やアクセサリーを身に付けることができ、アクションがほどよく楽しめるアドベンチャーゲームとなっている。
フィールドではシンボルエンカウント方式での戦闘があり、作りこまれたマップによって探索要素もけっこう充実しているのが嬉しかった。
決まったエリアに到着したり、条件を満たしてキャラクターに話しかけるとストーリーが進行していくものの、道中はかなり自由度高く好きなペースで行動でき、自分の気になった部分に集中して触れられるから、びっくりするほど飽きがこない。
気になったものに接近したり行動を起こすと、多くは何かしら反応や結果が見られるので、何これ!?という興味関心が満たされまくる。
自分が英雄であることを忘れ、キラキラ目のわんこになってフィールドを駆け回っていた時もあったと思う。
フィールドの奥地では、ボスが待ち構えている。
本作に登場する強敵は、普通に攻撃を連打しただけではなかなか倒せないことが多く、後述の特別なアクション“筆しらべ”を駆使することで、弱点を狙って戦うのが重要になってくる。
主人公と比べて体格差があり、攻撃チャンスがなかなか取れないような敵でも、知恵を絞って上手に立ち回ることで打ち勝つことができる。
敵がちょうどよい強さになっているので、激しいアクションゲームに慣れていないような方でも楽しめるし、回避やコンボなどの要素もあり、戦闘の結果に評価があるので、アクションゲームが得意な方は結果にこだわって遊べるのがよいと思った。
描いて世界に介入できるおもしろアクション“筆しらべ”
本作の特徴的なゲームシステムに“筆しらべ”というアクションが登場する。
空間のあらゆる場所に筆で線を書き足すことで、なんとお日さまを出現させたり、物をジャキっと切断してしまったりなどさまざまな作用を起こすことができるのだ。
“筆しらべ”は戦闘でも大活躍。敵を倒すトドメにうまく技が決まると気持ちいい。
枯れてしまった枝も……神の力があれば元通り!
民を、世界を幸せにするためにこの力をどんどん使っていこうと意気込んだ。
ちなみに、民の願いをかなえるなど問題を解決すると「幸」が集まり、主人公を強化(=本来の力を取り戻す)するポイントとして使用できる。
ストーリーでの大事な局面では、突然の「リズム“筆しらべ”ゲーム」がはじまることも。
あ、我(神)のターンですか!?とあたふたしてしまう。
人は困った時に都合よく神頼みすることがあるだろう。それをされた神の気持ちが今ならわかる気がする。
また、主人公は神なので、すごく大きな胃袋を持つ。くだものや肉などを食べると数がカウントされ、集めれば集めるほどよいらしい。
せっかく覚えた技って、いろんな場所にうちたくなるじゃん?
ま、まぁ神だからね!?民を助ける代わりに少し食べ物をもらうくらいね……
ふすまを壊すくらいね……
かなりやりたい放題に特別な力を使いまくれるので、こんな体験はゲームだからこそ許されるんだと胸を張って遊ぼう。
マップのすみずみにギミックがあってずっと遊べる
先ほども少し触れているが、本作は“触れる”場所がかなり多めなのが面白いポイントだ。
“筆しらべ”はもちろん、突進して破壊できるオブジェクトや、採集できるアイテムがフィールドにたくさん存在しているのだ。
あぁ~!さっき壊したオブジェクトが復活してるし、しかもまたお金やらアイテムやら出てきた~!
物を食べて胃袋をいっぱいにするといいことが起きるらしいので、懲りずに破壊&摂取。
主人公を強化していくと胃袋を大きくしていけるのだが、どうやらそれが間に合わないペースで食べてしまったため、常に胃がパンパンに……。筆者はアイテム収集癖があるので、それでもなお食べ続けるが。
筆者は村に置いてあった巨大スイカを何回もぶっ壊して食べ、相棒の「イッスン」に怒られてしまった。
本作はいたずらっぽい行動をたくさん行えるが、調子に乗ると「イッスン」や村の民に怒られることも。
それはむしろいたずらっ子の心をくすぐるというか、そこまでセットで楽しめるのがよかった。
手が届かなそうな場所や、視点を少し変えないと気が付かないような場所にも、宝箱やオブジェクトがいっぱい。
さらに、海を少し渡った小島のような場所や、ものすごく高い場所などにも触れるギミックがあった。
それらは、ゲームを進めてアクションの幅を広げて進める場所であることも多いと思うが、打てる手が少ないうちにアクションを組み合わせて目的の場所に移動できると、「先取りできたかも!?」という達成感を得られる。
人ん家のふすまを何度も破壊して、それでもなお「シロちゃんかわいいねー」と褒められておやつをもらえるっていう犬人生、楽しすぎるだろ。
かわいかったであろうニンゲンの小学生時代でも許されないようなヤバい行動を、神パワーで強化版にした感じで遊べるのが、『大神』だ。
※世界を明るく照らし、民を救うという目標を忘れていませんかね……?
本筋はこちらです。最後まで遊んだら、胸が熱くなるような体験でこころが満たされること間違いなしだと思います。
大神 絶景版
【総括】新作楽しみすぎ!
はい。ここで最初にご紹介したトレーラーに戻ろう。
過去作をめちゃくちゃ楽しませてもらったので、新作への期待度がガンガン高まってきたところ。
『大神』は、演出やグラフィックが日本らしいあっぱれな雰囲気の中、筆を使ったアクションで世界に光と華を与えていけるところが斬新で面白いゲームだと思った。
新作にも、主人公「アマテラス」のような生き物の姿が。
絶景版では、犬となって冒険する疾走感たっぷりな感じが大好きだったが、新映像によると、新作はさらに筆の走りがリアルになり、美しさがアップしたグラフィックになっていそうだ。
水墨画のような表現を現代機でも体験できるとは……。より繊細な表現に期待できそうですごくワクワクする。
ア!これは“筆しらべ”かな。世界を明るく照らす「大神降ろし」も最新グラフィックだとどうなるんだろう。桜の花も、もっと花びらがばーっと舞って綺麗な感じになりそう。
日の出のシーンもチラリ。新作ではこんな絶景に出会えるのか。『大神 完全新作』2025年の続報が待ち遠しいなぁ。
この記事を見て『大神』を知った方、ずっと昔に遊んだ記憶がよみがえって懐かしいと感じた方は、年末年始や冬休みのゆっくり時間が取れる今こそ、『大神』を遊んでみてはいかがだろうか。
2024年もお疲れさまでした!
来年もよろしくお願いいたします。
大神 絶景版
GameWith編集者情報
大学の休学期間中に遊んだ「ドラクエ」シリーズで世界観の壮大さに心打たれ、様々なRPGに興味を持ち始める。 中でも、近年は「原神」のストーリーや音楽に夢中になる日々を送っている。 また、ゲームのサブ要素にハマってしまう傾向があり、RPGで見られる料理作りや木の実採集などをとても気に入っている。 趣味はものづくり。 |
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