カプコンより発売中のニンテンドースイッチ対応ソフト「ウルトラストリートファイター2 ザ・ファイナルチャレンジャーズ」。
本作は90年代に格闘ゲームブームを巻き起こした「ストリートファイターII」をスイッチ版に移植。単なる移植に止まらず、グラフィックのリファインや新キャラ追加、新モードなどが追加された懐かしくも新しいスト2と言える作品だ。
コンテンツ量 3点
自由度 2点
ソーシャリティ 5点
BGM 5点
グラフィック 3点
感情移入 2点
ゲーム性 5点
コンテンツ量 3点
自由度 2点
ソーシャリティ 5点
BGM 5点
グラフィック 3点
感情移入 2点
敷居の低さ 2点
ウルトラストリートファイター2をプレイしたユーザーのレビュー。
クソゲーと言うほどではないが、駄ゲー。
まず前提としてストリートファイター2は歴史に残る名作ではあるが、Switchが発売されるような現代では化石のような作品であるというのが最大の問題点。
その上で定価は4990円という超強気姿勢だったが、今現在買える廉価版でも正直高いと思える。
過去作であるハイパーはキャラのグラフィック以外に勝ってる部分が無いので本来は比較対象なのだが敢えて比較しないで評価すると、基盤でも買って来ないと遊べないレベルだったスパ2Xを「気軽に」遊べるようになったという点では良いと思う。
豪鬼が最初から使えるというのも、当時は出現コマンドが面倒くさい等の事情もあったので、「気軽に」という意味では良い。
問題になりやすい新キャラについてだが、恐らくこれは単に元々スパXHDを出そうとしていたのでは?と推察している。
しかしそれだけだと目新しさがまるで無い為、コンパチキャラだから新キャラを1から作るよりも手軽に作れるとしてあのふたりにしたのだろう。
設定的には2はZEROよりも後の時系列のシリーズなので殺意の波動に目覚めたリュウが登場してもおかしくは無いし、劇場版アニメや漫画版「Street Fighter Ryu」では2ベースでありながらベガから洗脳されたケンと戦うという展開があったので、SVCベースの性能ではあるが、設定としては2ベースのキャラと言っても問題は無いだろう。そういう意味では問題が無い人選と言えなくは無い。
敢えて言うならば下手にガイルのコンパチであるナッシュやら、時系列上2よりも後の時代である4には登場しているが2には一切登場していないダンやさくらなどを出されるよりは遥かにマシである。
問題があるならばバランス調整が全然出来ていなかったことと、そんなバランスブレイカーが「気軽」に使えるせいでオンライン対戦が忌み嫌われたというところか。
せめて一人用専用キャラとかにしても良かったのではないだろうか。
ボス格の強キャラをろくな調整もせずに普通に対戦で使えるようにしてしまったらバランス崩壊するということはストリートファイター2ダッシュで既に体験していた筈なのだがどうしてこうなったのか(ダッシュのサガットやベガは異常に強い)。
しかし、セール時などの低価格での購入としては選択肢のひとつ足りえる。
やはりストリートファイター2という作品自体が歴史に残る名作なので知っている人は多く、Switchのように気軽にオフライン対戦ができるハードにおいては友人や親戚とコミュニケーションのひとつとして楽しむことができるだろう。
昨今の格ゲーにありがちな長いコンボを使って……ということも無いのでやられている側からしても不快感は少ない(寧ろ単発の威力が大きいので、実力差が開きすぎていなければ土壇場からの逆転勝利の可能性も十分ありえる)。
そういう意味ではありな作品かもしれない。
熱中して何時間も何十時間も遊ぶような作品かと聞かれれば厳しいとしか言いようがないのだが。