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【プレイレビュー・評価】 気分はまさに『マリオ&ルイージ&俺RPG』。『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』は没入感マシマシの挑戦作に

【プレイレビュー・評価】 気分はまさに『マリオ&ルイージ&俺RPG』。『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』は没入感マシマシの挑戦作に

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2024年11月7日(木)に『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』が任天堂より発売された。アクションRPG『マリオ&ルイージRPG』シリーズ最新作となる本作は実に9年ぶりの完全新作だ。

シリーズおなじみのアクション要素を加えたコマンドバトルに、本作からの新要素「バトルプラグ」が加わり、戦闘の自由度は格段にアップ。よりアクションRPGとして正統に進化している。

この他にも、本作は従来のシリーズ作と比べてさまざまな点で挑戦的な新要素が加えられており、結果として没入感マシマシに。気分はまさに『マリオ&ルイージ&俺RPG』

そんな本作のプレイしての感想を、本記事でご紹介していく。

目次

マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!

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携帯機メインだったシリーズ作から演出面が格段に進化!

オープニング映像のワンカット

従来のシリーズ作はGBA、DS、3DSと携帯機で展開されていたが、今作は初となる据え置き機Switchへ進出。その分、今まで以上に演出面が強化されている。

ムービーシーンも増加しているが、シリーズで特徴的だったマリオとルイージのバリエーション豊かすぎるコミカルな動きは健在。

戦闘も従来作以上に派手に動き回る印象になっており、持ち味を損なっていないと感じた。

何故そのように思えたのか、ここから深掘りさせていただく。

ドット絵の無茶で派手な動きを3Dグラフィックでもしっかり実現

砲台でマリオとルイージが覗いているシーン

シリーズ作と比較した今作での大きな変化点は、メインのグラフィックがドット絵から3Dへと一新されたことだろう。

ドット絵時代は、キャラクターの目や口が大きく動くいわゆるアニメ的な表現や、戦闘時に画面内を派手に動き回るような無茶な表現が非常に特徴的で、これがマリオたちの個性をさらに際立たせていた。

この点がしっかり引き継がれているかは注目点だったが、本作は3Dグラフィックでこの辺りを見事に再現した。マリオやルイージたちが表情豊かに動き回ってくれるので、プレイ時に感情移入もしやすくなるだろう。

こういった迫力ある動きは、アニメーションにおけるいわゆる「中割り」「オバケ」と言われるようなコマとコマの間の表現によって強調されている。

3Dグラフィックでは中々再現しづらいのだが、本作は見事にこれを実現。タメのフレーム数のこだわりや、奥行きの表現により、ドット絵さながらの派手なアクションをより立体的なカメラワークが惹きたてている

こういった細部に至るこだわりが、本作の演出面を更に引き上げており、ゲームへの没入感を高めてくれている。

▲バトルプラグを組み合わせると単純なダメージ量だけでなく、マリオたちのモーションも細かく変わってくる。こういった点も爽快感の向上に寄与している。

ちなみに、上記の動画の1フレームを切り取ると、ハンマーはひしゃげて、マリオの顔と腕は伸び切ってと、すごい形になっている。作画崩壊と勘違いされがちな「中割り」だが、この表現のおかげで躍動感につながっているのである。

▲こっちはいわゆる「オバケ」。アニメ的な表現を3Dでうまく実現している。

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ボス戦に新たな遊びを加えた「ルイージセンス」

ルイージセンス

本作の目玉となる新要素の1つが「ルイージセンス」だろう。

これはゲームの進行をルイージが手助けしてくれるシステムとなっており、通常のアクションでは行けない場所の打開策だったり、新たなブラザーアクションだったりを閃いてくれる。

ルイージといえば帽子のLマークが印象的だが、意外にもフィールド上でLボタンを使う機会はこれまでのシリーズでは少なかった。

本作で遂にLボタンがルイージを動かすボタンとなったのは、芸の細かさにニヤリとする部分だ。

フィールド上でルイージが手伝ってくれるシーン

▲フィールド上ではルイージがブロック壊しを手伝う……といった痒い所に手が届くようなこともやってくれる。

そんな「ルイージセンス」だが、本領が発揮されていると感じたのはボス戦での使用シーンだった。

ルイージセンス発動シーン

従来までのボス戦はアクションRPGというシステムの都合から、ボスのターンで「いかに敵の攻撃を避けるか」という形でバトルごとに個性を出していた。

だが、攻撃ターンでやることはザコ戦と変わらないといったケースがほとんどで、この部分はターン制RPGというシステムを採用する上ではどうしても抱えてしまう問題に思えた。

そこにアクセントを加えたのが「ルイージセンス」。こちらの攻撃ターンを使って、ルイージがボスによってさまざまな対抗策を打ち出してくれる。

たとえば、ボスが飛ばしてきた岩を逆利用して打ち返してチャンスを作り出したり、防御カチカチになった敵をベルトコンベアで誘導してブロックの下敷きにしたり……と、どれも戦況をひっくり返すような大チャンスを作れる。

もちろんボスごとに要求されるアクションも異なるので、より「アクションRPGらしさ」が強くなっており、ボス戦のギミックとして非常にワクワクさせるつくりとなっている。

RPGという形式上単調になりがちな部分にさらなるアクセントを加え、よりアクション性が高いものとして昇華しており、ターン制RPGのジレンマを払拭することに成功しているとさえ言えるだろう。

マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!

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島を繋ぐ旅は自分だけの体験に。思わず友人と語り合いたくなるようなシナリオ

物語の舞台は、大海原が広がる新たな世界「コネクタルランド」。

コネクタルツリーという大きな樹が生えた「船島」に乗って、ばらばらに切り離されてしまった島々を冒険し繋ぎ合わせていくという王道の冒険ものだ。

島を繋ぎ合わせるシーン

「コネクタル」という言葉から連想できるように、今作でフォーカスされているテーマは「繋がり」

家族や友人、上司に部下、そして兄弟といった様々な人間関係の「繋がり」が描かれており、中々深いテーマ性となっている。

人間関係の良いところにも、そして悪いところにも切り込んだシナリオ描写は本格的。思わず親しい人と話したくなる、濃密なシナリオ体験が待っているだろう。

サブキャラクターの親子愛が描かれるシーン

そして、本作は『マリオ&ルイージRPG』シリーズとしては珍しくシナリオ上の分岐が発生する。

たとえば、マリオたちに必須のアイテムであるハンマーを兄妹のどちらに作ってもらうかなどの分岐が存在している。

その分岐でどちらを選ぶかによって、船島で協力してくれる仲間が変わったり、シナリオの難易度が変わったりと明確な違いが出る

シナリオの大筋こそ変わらないものの、こういった細かい分岐があることで、より自分だけの旅らしさが増している。船旅を軸にした本作らしい仕掛けとなっているだろう。

ルイージが怯えているシーン

▲友達と感想を話し合った時に「あれ、違うの!?」ということもあるかも?

サブキャラクターたちも個性が際立つ

コネッタとタップー

今回の冒険でも、マリオとルイージはさまざまな人々と出会うことになる。

ピーチ姫やキノピオといったお馴染みのキャラクターはもちろんだが、本作オリジナルキャラとなるコネクタルランドの住人たちも非常に個性が強い

物語の最初期からコネクタルランドを繋ぎ合わせるため協力することになる「コネッタ」と、マリオとルイージの旅をサポートしてくれる「タップー」は冒険と共に自然と愛着がわくだろう。

コネクタルランドの住人1

▲「繋がり」というテーマに沿った形か、コネクタルランドの住人たちはプラグやコンセントなど、接続を連想させるようなモチーフが多い。

ゾケット

▲本作で敵対する「ゾケット」のモチーフは恐らくペンチ。「繋がり」というテーマ性とは対照的な切断するイメージが強いのも、ある意味敵役として分かりやすい。

そして、主要キャラだけでなく、サブキャラクターたちも個性派ぞろい。特に今回プレイしていて印象に残ったのが、「ツクローサ」と「カブじい」の2人(?)だったのでこちらをご紹介しよう。

ツクローサの登場シーン

まず、「ツクローサ」は物語の序盤に出てくる鍛冶師の女の子。シナリオ次第では店を開き、マリオたちの装備を制作してくれる頼もしいポジションなのだが、話し方がとにかく強烈

登場時点からやや癖の強い自作の曲を歌っていたり、「完成」と書いて「ハッピーバースデー」と読ませたりと、とにかく自由。強烈なツクローサワールドを前にしたら、まず面食らうだろう。

ツクローサのセリフシーン

▲漢字のルビはオプションからオンオフできるのだが、ツクローサのセリフは設定に関わらずルビ付き。

「カブじい」はステージ各地に埋まっている不思議な存在。見つけた数に応じてご褒美が貰える、いわば収集要素的ポジションなのだが、彼を見つける度にちょっとしたうんちくを話してくれる。

この内容が一見何のためにもならない……と思いきや、現実世界でもちょっとためになりそうな話だったり、考えさせられたりといった話をするときも。他のキャラクターとは違う形で印象に残ったキャラクターだった。

カブじい

▲口癖で「話カブってたら ゴメンッ!」とは言うが、滅多に被らなさそうな話ではある。

こういった形でサブキャラクターたちも丁寧に描かれており、その人となりを深く知ることができるサブクエストにもついつい寄り道したくなってしまう。

そうして、冒険していくうちに、この地に住む人々が好きになっていき世界観へどっぷり没入していく……という流れがきれいにハマっており、本作のシナリオをより印象深い物にしていると感じた。

コネクタルランドの住人

▲シナリオの進行度に応じて、かなり細かくセリフの差分がある点も好印象。特定タイミングでしか聞けないような話もあり、ついつい足を伸ばしたくなる。

ファンがニヤリとする要素も数多く存在

もう一つ触れておきたいのが、シリーズファンなら間違いなくニヤリとする場面の数々。まさしく新たな船出となった本作だが、シリーズファンへのファンサービスも決して忘れてはいない。

イエロースターが出迎えるシーン

▲『3』より長らくマリオたちの相棒として活躍してきた「イエロースター」も登場。

まず、ブラザーアタックでは、シリーズでお馴染みの「アカこうら」「ミドリこうら」はもちろん、『3』より復活した「はね~るメット」や、『4』より続投した「スピードボム」など多くの歴代技が集結。

決してそのままというわけではなく、縦横無尽のカメラワークなどで演出面も大幅に強化されており、思わず熱くなってしまうだろう。

また、かなりマニアックなものも拾われており、その一例が「タルイージ」。その名の通り、ルイージがタルに入っているというシュールな状況なのだが、こちらは初代が元ネタだ。

タルイージの登場シーン

▲タルのうわべから怪しく目が覗いている点も全く同じ。まさかの復活だった。

『マリオ&ルイージRPG』シリーズからだけでなく、本家マリオシリーズより「ヨッシー」や「キャサリン」といったお馴染みのキャラクターたちもゲスト出演しており、こちらもニヤリとできる部分だ。

キャサリンに一目惚れしてしまった住人の悩みを聞くといったサブクエストもあり、キャサリンたちの新たな一面を知ることもできるのも面白い部分だった。

キャサリン登場シーン

▲はたして恋の行方は……?

マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!

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プレイしての総評!

マリオ、ルイージ、コネッタのスリーショット

最後に本作をプレイしての総評をまとめておこう。

良かった点
  • 戦闘面は演出も爽快感も格段に進化
  • シナリオのテーマが一貫して分かりやすく、世界観に入りやすい
  • サブクエストも含めるとボリューム満点
  • キャラクターたちの個性が強く、愛着もわきやすい
気になった点
  • シリーズ経験者ほどルイージの操作に最初戸惑うかも?
  • 最序盤はやれることが少なく、やや単調に感じる

本作は、戦闘の爽快感の高さ、シナリオの丁寧な深掘りのされ方、そしてマリオやルイージたちの表情差分が豊かに描かれるといった良さが相乗効果で高め合い、没入感をより深くしてくれている

ステージクリア時のマリオとルイージ

キャラクターたちの描かれ方も非常に丁寧で、サブクエストでその辺りがより深掘りされるのも単なるお使い感を無くしてくれている。それが大ボリュームで遊べるので、世界観に一度ハマってしまえば戻ってこられないだろう。

また、船島が目的地に向かう間にサブクエストが進められるといった細かくユーザーに寄り添った仕様も多く、ストレスを軽減してよりゲーム体験をスムーズなものとしてくれているように感じた。

船島の高速移動シーン

▲逆に早く目的地に着きたかったら高速化もできる。

丁寧なつくりの分、戦闘時の選択肢が限られてたり、世界観のチュートリアル的説明が多かったりする序盤はやや単調に感じられるかもしれないが、その溜めがある分、後半から加速度的に面白くなっていく

コネッタの回想シーン

一方で一つ気になったのは、バトルのコマンド決定がマリオ、ルイージともにAボタンで決定、Bボタンでキャンセルという形で統一されている点。

こちらは従来作から変更されている部分なので、経験者ほど戸惑うかもしれないが、新規で遊ぶ方に配慮した形でベーシックなコマンド選択形式になっているのだろう。

シリーズファンにも、これから『マリオ&ルイージRPG』に触れるという方にもオススメしやすい本作。じっくり腰を据えてマリオ、ルイージと一緒に新たな船旅へ出航してみてはいかがだろうか。

ルイージが着地に成功したシーン
マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!

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発売日など基本情報

発売日

2024年11月7日

会社

Nintendo

ジャンル ベーシックRPG
対応ハード Switch
タグ
価格
Switch : 6,480円(税抜)
最大プレイ人数
1人
公式HP

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ブロウルマスター 3

★★★★★
素晴らしいRPGだ最新最高作だな

名無しのゲーマー 2

リアタイしてたけどマジびっくりした…

大魔王ダークロード 1

アルファドリーム倒産してるから
もうこのシリーズの続編絶対来ないと思ってたのに!!!
やばwww
全国のマリオファン大喜びだろうな。

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