移植出すならメインストーリーだけじゃなくて他のルートも全て移植してほしかった
スパイク・チュンソフトから発売のゲームソフト『かまいたちの夜×3』は、「かまいたちの夜」シリーズ3作目となるサウンドノベル。
本作は、オリジナル版の『かまいたちの夜』のようなドット絵のフォント切り替え機能や、全74曲のBGMを再生できるサウンドプレイヤーなど追加機能が収録。
ストーリーは、今までに発売されたシリーズの「ペンション“シュプール”編」「監獄島のわらべ唄編」、そして、今回でシリーズ完結編となる「三日月島事件の真相編」による3作を全て体験できるのが特徴だ。
また、「三日月島事件の真相編」では、複数の主人公をタイムチャート(時間で区切られている表)に基づいて切り替えが可能に。様々な視点で事件の真相に迫っていく本格ミステリーを楽しめる作品となっている。
コンテンツ量 3点
自由度 2点
ソーシャリティ 2点
BGM 3点
グラフィック 1点
感情移入 4点
ゲーム性 1点
1994年発売の『かまいたちの夜』、2002年発売の『かまいたちの夜2』、2006年発売の『かまいたちの夜3』をセットにしたタイトル(『1(かまいたちの夜)』『2』はいずれもメインシナリオのみの収録)。
「かまいたちの夜」シリーズ3部作がまとめて収録されており、名作ミステリーの世界にゼロからどっぷりハマることができます。
システムはベーシックなテキストアドベンチャーで、文章の途中に出てくる選択肢を選びながら物語を読み進めていく形式。数あるミステリーADVの中でもひときわ有名になった作品だけあって、その面白さはお墨付きと言えるでしょう。選択肢(や、たまに直接のテキスト入力)というプレイヤーの介入要素があることで、より没入感のあるゲームプレイが楽しめます。特に本作はプレイヤー側に推理を促す仕掛けが多数用意されていて、ただ漫然と読むだけではない、能動的でスリリングなミステリー体験が大きな魅力です。
移植作ということもあってグラフィックや演出の前時代感は正直ぬぐえませんが、ADVというある種古典的なジャンルのためかプレイ中の違和感は少なく、むしろ「味」として現代のゲーマーにも受け入れられるものだと感じます。極限まで情報を削いだ青いシルエットも、プレイヤーの想像力を掻き立て、物語に入りこませる一つのファクターになっています。
惜しむらくは先述のように『1』『2』がメインシナリオのみの収録で、オリジナル版からは大きくボリュームが削られてしまっていること。シリーズを通して分岐の振れ幅が大きく、選択肢によってコメディ、ホラー、サスペンスと大きく雰囲気を変える作品だけに、シナリオが削られてしまったことはタイトルのアイデンティティそのものに大きく響きます。DLCかなにかで補完してくれると嬉しいですね。
コンテンツ量 3点
自由度 2点
ソーシャリティ 2点
BGM 3点
グラフィック 1点
感情移入 4点
敷居の低さ 4点
かまいたちの夜×3をプレイしたユーザーのレビュー。
会社 | Spike-Chunsoft |
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ジャンル | アドベンチャー |
ゲーム システム |
アドベンチャー |
タグ | |
発売日 |
Switch : 2024年9月19日
PS4 : 2024年9月19日
PC : 2024年9月19日
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価格 |
Switch : 3,600円(税抜)
PS4 : 3,600円(税抜)
PC : 3,600円(税抜)
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最大プレイ人数 |
1人
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公式サイト | |
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この判定基準は「メーカーが発表している必要・推奨スペック」と「CPUやGPUなどのベンチマークスコア」を基に独自の基準で算出されています。
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