
ゲーミングキーボードにこだわってFPSをより楽しもう!
キーボードとマウスを使用してプレイするゲームの中でもとりわけ素早い判断と反応が必要なFPS。当然、使用するデバイスにもたつきやカクつきがあっては、いざという時の勝敗を分けかねない差となって出てきてしまう。
そんな時におすすめしたいのがFPSに特化したゲーミングキーボード。押してからゲームに反映されるラグや押した瞬間の反応がダイレクトに伝わる反応速度など、どれをとってもFPSを十二分に楽しむために必要な要素となっている。
今回はそんなFPSをプレイするのに是非とも使用したいゲーミングキーボードを編集部が選び方とともに厳選してご紹介。是非とも最後までこの記事を読んで勝利に役立てて欲しい。
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FPSにおすすめのゲーミングキーボードとは?普通のキーボードと何が違う?

FPSに用いられるゲーミングキーボードと普通に使用しているキーボードの一番の違いは「Nキーロールオーバー」が採用されているか否かがポイントとなっている。
FPSは複数のボタンを同時に押したり連打したりといった操作が多いが、通常のキーボードは3-4個程度ボタンを同時押しすると利かないキーが出てくる。これはFPSなどをプレイしている最中には致命的で、キーが利かずに一方的にやられてしまったなどにも繋がりかねない。
しかし「Nキーロールオーバー」が搭載されているとキーを同時押ししてもしっかりとそれぞれがラグなく反応し、独立した信号を送ることが可能。操作上での不利益が無くなるため、快適にFPSをプレイすることが出来るだろう。
ちなみにNには数字が入り、例えば「10キーロールオーバー」であれば10個のキーまでを同時押しして反応させることが出来る。
FPS用ゲーミングキーボードの選び方
自分にとって最適なFPS用のゲーミングキーボードを選ぶポイントは以下の通り。
- ・スイッチ種類
- ・接続方式
- ・ラピッドトリガーの有無
- ・キーボードサイズ
上記の4点を押さえることで自分に合ったFPS用ゲーミングキーボードを選ぶことが可能。一つずつ見ていこう。
スイッチの種類はメカニカルが主流!最近は静電容量無接点式や磁気検知式も
こちらでは打鍵時の反応や打鍵感に影響を及ぼすスイッチの種類を解説する。
■メカニカル式はFPSをプレイする上でマスト

一つ一つが独立した回路になっており、金属パーツ同士の接触で製品のONOFFが行われる方式。
パンタグラフ式やメンブレン式と比べてもキーの反応速度が速く、一昔前までは最上位モデルのキーボードに使用される方式だったが、現在はミドル~ハイクラス帯と幅広いゲーミングキーボードに搭載されている。
スイッチのキャップ部分は交換がしやすく、カスタマイズが簡単なため自分の好きなように出来る範囲が広いのがポイント。
■静電容量無接点式は選択肢が狭いが爆速

名前の通り金属的な接点を持たないスイッチで、静電容量を測ることでどの程度スイッチが押し込まれたかをアナログ的に感知して押下を行う方式。
ラバードームが配置されており、その中のスプリングが反発力と静電容量の変化を示すようになっている。どの程度押し込んだか/戻したかでキーの反応の有無を調整できるため、自分の使いやすい感度に調整しやすいのはポイントだろう。
また、機械的な接点が最小限のため高耐久高寿命となっているのも特徴で、プロゲーマーにもファンが多いのが特徴。ただし、製品の選択肢が少なく、製品自体が高価なのは懸念点と言える。
■磁気検知スイッチは最新の規格

ラピッドトリガー機能を可能にしたことで有名な磁気検知スイッチはスイッチに磁石が付いており、押し込まれるにつれて強くなる磁力をセンサーで検知し入力する方式。
接点を持たないため、スイッチの入力をONOFFのデジタルではなくアナログで感知できるのが特徴となっている。接点が無いので耐久力が高く、アナログ感知で細かくキーがONになるポイント(アクチュエーションポイント)とOFFになるポイント(リセットポイント)を設定できる製品が多いのもポイント。
そのため、キーが0.1mmでも押されたらON、キーが0.1mmでも戻ってきたらOFFと高感度かつ高反応速度でゲームをプレイすることが可能だが、最近登場した新しい方式のスイッチになっているので製品数が少なく、いずれも高価なのがネックとなってしまっている。
■メンブレン式やパンタグラフ式はFPSには不向き

メンブレン式はキーでラバードームを押し込むことにより物理的な接点を発生させてキー認識を行う方式で、パンタグラフ式はノートパソコンなどの薄型のキーボードに採用されている方式となっているが、いずれも機能的な点では上記3方式には及ばず、ゲームをプレイする上で有利に働くことはあまりない。
もちろんノートパソコンのキー入力に慣れているということであればこれらの方式を選ぶ価値もなくはないが、Nキーロールオーバーやラピッドトリガーといった「FPSをプレイする上で有利に働く機能の搭載」という点はほとんど期待できないため、ゲーム初心者であればあるほどこれらの方式は避けたほうが無難だろう。
接続は有線を選びたいが2.4GHz接続であればワイヤレスも選択肢に
FPSゲームをプレイする上でキーボードの接続方式は重要なウェイトを占めている。詳しく見ていこう。
■有線接続はやはり最優先!ただしデメリットが気になるなら無線もアリ

有線接続はその名の通り、USBケーブルでPCと接続する方式。昔はPS/2という規格もあったが、現在はほぼ使用されていないのに加え操作のラグなども考えると基本的にはUSB接続と考えておこう。
物理的に線で接続するためキー入力のラグも少なく、PCに別途電源供給を行わなくて良いというのは大きなメリット。また、接続が簡単で繋げば使えるというのも利点と言える。
しかし、どうしてもケーブルが必要になるため、あまり遠くには設置できないなどはデメリットとなるだろう。
■2.4GHz無線接続は有線のラグを凌駕するものも

PCにUSBドングルを接続し、キーボードと無線でやり取りを行う2.4GHzの製品はケーブルでの接続から解放されるため、設置場所がある程度自由になるというのが大きな利点。レイアウトも自由になるので、モニターから少し離れた方がゲームしやすいという方でも扱いやすいだろう。
また、無線の上位モデルになると有線と同等かそれ以上にラグを抑えたモデルなどもあるため、昨今ではそこまで無線のデメリットというのは目立たなくなってきた。
しかし、キーボードに別途電力を供給する、バッテリーの充電を行うなどの対策が必要な点は注意しよう。
■FPSをプレイするならBluetoothは避けたい

レシーバーが内蔵されており、USB端子などを占有しないBluetooth接続はお手軽な上にキーボード自体も軽量なものが多く、場所を取らずお手軽というのは利点。消費電力も少ないため、キーボードのバッテリー持ちが良いというのもポイントだ。
ただし、接続の安定性やキー入力のラグなどは他の2方式と全く比べ物にならず、どうしてもここは妥協せざるを得なくなってしまう。FPSをメインに考えているのであればBluetooth方式はなるべく避けたほうが良いだろう。
とにかく最速を求めるならラピッドトリガーの有無の確認を

ラピッドトリガーとは単純明快に「キーの押下が始まったらキーをON、キーが戻り始めたらキーをOFF」する機能である。
従来のキー入力は一定のポイントまで来ないとキーが入力された認識にならず、一瞬のラグはどうしても仕方ないことであったが、この技術の登場によりゲーミングキーボードは更に進化。現在はプロゲーマーをはじめとした世界中のゲーマーに爆発的に広がっている。
「キャラを静止させて正確に相手にAIMを合わせる」という、「ストッピング」と呼ばれる技術が重要なゲームでとくに重宝され、アクチュエーションポイントと共に活用されることが多く「1.0mm以下にボタンが押下されたらそこから先はラピッドトリガー」といったような設定が出来る製品が主流。
コンマ1秒でも速い反応を求めたいという方は是非ともチェックしよう。詳しくは以下の記事で解説しているので参考にして欲しい。

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FPSメインならキーボードサイズはテンキーレスがおすすめ

キーボードのサイズにはそれぞれフルサイズ、テンキーレス、60%キーボードなどがあるが、FPSをメインに据えるのであれば断然テンキーレスがおすすめだ。
大きさと性能のバランスが良く、FPSでテンキーを使用する場面というのはほぼほぼ無いため、その分マウスを広く振れる空間を作ることが出来る。限られたスペースにも置きやすいため、狭い場所でのプレイにも好適。
他にもタイピングを行うのであればテンキー付きのフルサイズ、持ち運びに特化させたいのであれば60%キーボードというのも選択肢はあるが、フルサイズはキーボードが大きいので場所を取ってしまうし、ファンクションキーを使用するFPSも多い中でFnキー+数字ボタンで対応しなければいけない60%キーボードは操作の無駄が多くなってしまう。この辺りも考えながらサイズは選定すると良いだろう。
FPS用ゲーミングキーボードのおすすめ6選
Razer(レイザー)『BlackWidow V3 Tenkeyless RZ03-03491800-R3M1』
アメリカの大手ゲーミングデバイスメーカー、Razerのロングセラーモデル。黄軸を採用しており、音を抑えつつ滑らかなキータイプが特徴となっている。
また、8000万回のキータイプに対応できる耐久性も利点で、価格と性能のバランスの良さが定評。
スイッチ種類 | メカニカル式 |
---|---|
接続方式 | 有線 |
ラピッドトリガー | 無 |
サイズ | テンキーレス |
Logicool(ロジクール)『Logicool G PRO G-PKB-002LNd』
こちらもアメリカの大手ゲーミングブランド、ロジクールのリニアスイッチを搭載した有線ゲーミングキーボード。3段階の角度調整ができ、快適性と安定性に定評がある。
優れた性能、応答性、耐久性を実現したGXメカニカルスイッチを採用しており、プロゲーマーを中心に世界的に愛好家も多い。
スイッチ種類 | メカニカル式 |
---|---|
接続方式 | 有線 |
ラピッドトリガー | 無 |
サイズ | テンキーレス |
ASUS(エイスース)『ROG Strix Scope NX TKL Moonlight』
台湾のPCメーカー、ASUSのゲーミングブランドであるROGシリーズのゲーミングキーボード。マクロ機能を搭載しており、5+1種類のマクロ設定を行うことが出来るため、作業などを効率化することが可能となっている。
また、ASUS独自の「RX NXメカニカルスイッチ」を採用していて、低遅延で安定したキーストロークを実現しているのが特徴だ。
スイッチ種類 | メカニカル式 |
---|---|
接続方式 | 有線 |
ラピッドトリガー | 無 |
サイズ | テンキーレス |
DrunkDeer『A75』
ポーリングレート1000Hz、従来より10倍レスポンスが速いと謳うラピッドトリガー対応のゲーミングキーボード。
0.1-3.6mmの範囲でアクチュエーションポイント/リセットポイントを設定することができ、自分のニーズに合わせて詳細なカスタマイズが簡単にできるのが利点。
磁気検知スイッチを採用しているので、高耐久である点も見逃せない。
スイッチ種類 | 磁気検知スイッチ |
---|---|
接続方式 | 有線 |
ラピッドトリガー | 有 |
サイズ | テンキーレス |
HyperX『HX-KB7RDX-JP』
メディアメーカーで有名なKingstonのゲーミングブランドであるHyperXのゲーミングキーボード。
コスパに優れており、この価格帯では珍しいフルアルミボディを採用。USB-Cケーブルは取り外すことができ、収納や持ち運びの利便性も高い。
また、ライティングを直接キーボード内に保存しておくことが出来るので、外出先でも変わらぬ操作感で使えるのもポイントだ。
スイッチ種類 | メカニカル式 |
---|---|
接続方式 | 有線 |
ラピッドトリガー | 無 |
サイズ | テンキーレス |
東プレ『REALFORCE X1UC11』
静電容量無接点式を世に送り出したメーカー、東プレを代表するゲーミングキーボード。多数のプロゲーマーも好んで使用しており、柔らかいキータッチとラピッドトリガーのバランスに定評がある。
キー1つ1つに別のアクチュエーションポイントを設定することも出来るため、誤タッチが多いキーは深め、頻繁に使用するキーは浅めと言ったような調整も楽に行える。
スイッチ種類 | 静電容量無接点式 |
---|---|
接続方式 | 有線 |
ラピッドトリガー | 有 |
サイズ | テンキーレス |
まとめ:FPS用のゲーミングキーボードでライバルに差をつけよう
今回はゲーミングキーボードの中でもとりわけFPSに向いているゲーミングキーボードを中心に紹介を行った。
FPSは一瞬の判断が勝敗を分ける部分も多く、自分の操作に動きが付いてこないという感覚を持つこともしばしば。
皆さんも今回の記事を参考にし、自分の環境に合ったFPS用ゲーミングキーボードを手にしてみて欲しい。
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