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反応の敏感さ、感度の良さから一瞬の判断が重要なFPS/TPSなどのシューティングゲームでとくに用いられるラピッドトリガー。
プロゲーマーもこぞって使用し、近年知名度とユーザーが爆発的に増えているラピッドトリガー搭載キーボードだが、イマイチ利点や特徴などが分かりづらく、どれを選んでよいのか分からないという方も多いのではないだろうか。
今回はそんな方のために、編集部がおすすめするラピッドトリガーキーボードの選び方とおすすめの製品をご紹介。是非とも最後まで読み進め、自分に合った勝つためのデバイス探しの参考にして欲しい。
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目次
そもそもラピッドトリガーとは?普通のキーボードと何が違う?

キーボードのキーの判定動作は「一定の深さまでキーを押下することでON、一定の浅さまでキーが戻るとOFF」という動作が一般的。よって従来のFPSプレイヤーはキーストロークの浅いキーボードを好んで使用していた。
しかし、コンマmsの世界でやり取りを行うFPSゲームなどにおいて展開の速さにキーの反応が追いつかず、結果として勝敗の差に現れるということが往々にして起こりうる。

それを改善するためにキーがどの深さまで押下されるとON判定になるかの「アクチュエーションポイント」キーが戻されてOFF判定になる「リセットポイント」をそれぞれ自由に自身で設定できるキーボードが出現。
一時は興隆を見せたものの、「アクチュエーションポイント」を限界まで浅くしても「リセットポイント」は更にその上に設定しないとキーが押しっぱなし状態になってしまうため、キー入力のOFFが通常のものとは逆に遅くなってしまうという欠点が目立ち、一時期ほどアクチュエーションポイントが設定できるキーボードの人気は陰りを見せている。

そこで開発されたのがラピッドトリガー技術で、単純明快に「キーの押下が始まったらキーをON、キーが戻り始めたらキーをOFF」という製品が登場。レインボーシックスシージやヴァロラントなどの「キャラを静止させて正確に相手にAIMを合わせる」という、「ストッピング」と呼ばれる技術が重要なゲームでとくに重宝され、現在ではプロプレイヤーを始め多数のストリーマーなども愛用している。
アクチュエーションポイントと共に活用されることが多く「1.0mm以下にボタンが押下されたらそこから先はラピッドトリガー」といったような設定が出来る製品が主流。AIMがブレて上手く敵を照準に収められないというような悩みを持っているプレイヤーは導入してみる価値があるだろう。
ラピッドトリガーキーボードは必要ない?必要な人とそうでない人

ラピッドトリガーを搭載したキーボードを使用する上で検索をかけると「いらない」というような意見も散見される。
もちろんラピッドトリガーキーボードは万人が使用してしっかりと効果を実感し、プレイングスキルの上達がすぐに見込めるようなデバイスではないため、使いこなす前に使えないとレッテルを貼ってしまう方がいるのも仕方ないことではある。では、一体どういった層のプレイヤーにおすすめの機能なのだろうか。
これはひとえに「ストッピング技術が重要なFPS/TPSゲームをプレイするプレイヤー」に絞られる。有名どころでいけば前述の通り「レインボーシックスシージ」「ヴァロラント」などの「キャラが静止していないと弾がまっすぐに飛ばない傾向が強いゲーム」にとくに重宝する。
逆にアクション要素が強い腰だめ撃ちや移動撃ちでもしっかり画面の中央に弾が飛びやすい「APEX LEGENDS」や「Fortnite」、「Overwatch」などはラピッドトリガーの恩恵を感じづらいかもしれない。自分の好みのゲームでストッピングが重要かどうかを考えて導入するようにしよう。

また、ラピッドトリガーを使用していると少しボタンに触れただけでボタンが反応するような設定にしないと効果が実感しづらいため、普段のタイピングなどには確実に向いていない。そればかりか誤タッチが増え、作業の効率が下がるということまで考えられるため、タイピングで使用したい場合はラピッドトリガー機能を無効にするか、別途普通のキーボードを用意するようにしよう。
ラピッドトリガーキーボードの選び方

自分にとって最適なラピッドトリガーキーボードを選ぶポイントは以下の通り。
- ・スイッチ種類
- ・アクチュエーションポイント/リセットポイントの設定範囲
- ・キーボードサイズ
上記の3点を押さえることで自分に合ったラピッドトリガーキーボードを選ぶことが可能。一つずつ見ていこう。
ラピッドトリガーで採用されているキースイッチは主に3種類!
キーボード選択のいちばん重要なポイントであるキースイッチは主に3種類ある。それぞれ解説していく。
【磁気検知スイッチ】

ラピッドトリガー機能を可能にしたことで有名な磁気検知スイッチはスイッチに磁石が付いており、押し込まれるにつれて強くなる磁力をセンサーで検知し入力する方式。
接点を持たないため、スイッチの入力をONOFFのデジタルではなくアナログで感知できるのが特徴となっている。接点が無いので耐久力が高く、アナログ感知で細かくアクチュエーションポイント/リセットポイントを設定できる製品が多いのもポイント。
ただし、最近登場した新しい方式のスイッチになっているので製品数が少なく、いずれも高価なのがネック。
【静電容量無接点式】

名前の通り金属的な接点を持たないスイッチで、静電容量を測ることでどの程度スイッチが押し込まれたかをアナログ的に感知して押下を行う方式。
ラバードームが配置されており、その中のスプリングが反発力と静電容量の変化を示すようになっている。機械的な接点が最小限のため高耐久高寿命となっているのが最大の特徴で、プロゲーマーにもファンが多いのがポイント。
製品の選択肢が少なく、製品自体が高価なのは懸念点と言える。
【メカニカル】
一つ一つが独立した回路になっており、金属パーツ同士の接触で製品のONOFFが行われる方式。
一昔前までは最上位モデルのキーボードに使用される方式だったが、前者の2方式が出てきてからはミドルクラス帯のゲーミングキーボードに搭載されていることが多い。
スイッチのキャップ部分は交換がしやすく、カスタマイズが簡単なため自分の好きなように出来る範囲が広いのがポイント。
【その他方式】
その他には安価なキーボードに使用されるメンブレン式やノートパソコンに採用されているパンタグラフ式などがあるが、ラピッドトリガー対応のキーボードには採用されていない。
アクチュエーションポイント・リセットポイントの設定範囲をチェック

押下してONになるポイントをアクチュエーションポイント、キーが戻ってくる時にOFFとなるポイントをリセットポイントというのは前述のとおりだが、この設定できる範囲がゲーミングキーボードによって異なる。
中には触れただけで反応するような浅さに設定できるものもあるため、キーの反応が勝敗に直結するFPSゲームをプレイするのであればチェックするようにしよう。0.1mm単位で値を設定できる製品も多く存在しているため、速さを求める方はこちらも必見。
キーボードサイズはテンキーの有無が一番大きい

置く場所が限られている、大会などへの参加で持ち運びも頻繁に行いたいという方は出来るだけ小さいものを選ぶと良い。
テンキーが付いていないモデルだとかなりコンパクトになっているため持ち運びしやすく、マウスを振るスペースも確保しやすいため使いやすいが、ある程度サイズ感と重量が無いと困るという方には向いていない。
反面テンキー付きモデルだとちょっとしたタイピングや文章の作成などもしやすいため、ゲーム以外の用途に使いたいという方はこちらもチェックしておくと良いだろう。

ただし、キーボードのサイズが大きくなるため、それだけ広い作業用スペースが必要にはなってしまう。
日本語配列と英語配列におけるキーボードの違いはゲーミング用途であればそこまで大きな違いは無い。強いて言うのであれば英語配列はスペースキーが大きいため、その違和感があるか無いかで選ぶと良いだろう。チャットで¥マークを使用したり頻繁に半角/全角を切り替えたりするのであれば日本語配列に軍配が上がる。
ラピッドトリガーキーボードのおすすめ7選
DrunkDeer『A75』
香港に本拠地を置くゲーミングメーカー、DrunkDeerのラピッドトリガーキーボード。
各種ポイントを0.1〜3.6mmまでの間で0.1mm刻みのカスタマイズをすることができ、自分の好みに設定しやすい。ラピッドトリガー対応にしては価格も安価で手が届きやすいのも魅力。
スイッチ種類 | 磁気検知スイッチ |
---|---|
アクチュエーションポイント | 範囲:0.2~3.8mm 精度:0.1mm単位 |
キーボードサイズ | テンキーレス |
Logicool(ロジクール)『G-PKB-TKL-RTBKd』
世界的に有名なアメリカのゲーミングブランド、ロジクールのラピッドトリガー対応キーボード。世界のプロゲーマーと共同開発した製品で、磁気式のアナログスイッチを採用。
アクチュエーションポイントを0.1〜4.0mmと幅広い範囲での設定やロジクールG独自の「KEY PRIORITY」テクノロジーで左右移動キーの同時入力の優先アクションを個別に設定出来るなど機能性が高い。
スイッチ種類 | 磁気検知スイッチ |
---|---|
アクチュエーションポイント | 範囲:0.1~4.0mm 精度:0.1mm単位 |
キーボードサイズ | テンキーレス |
STORIA『Mercury 65』
磁気式スイッチを採用していてこの価格帯というのが最大の魅力のラピッドトリガーキーボード。ポーリングレート8000Hzとかなりの高周波帯になっており、PCへの操作のラグが少ないのが特徴となっている。
ファンクションキーなどがないためコンパクトだが、必要なキーがあるかどうかは事前にチェックしよう。
スイッチ種類 | 磁気検知スイッチ |
---|---|
アクチュエーションポイント | 範囲:0.2〜3.8mm 精度:0.1mm単位 |
キーボードサイズ | テンキーレス |
Razer(レイザー)『Huntsman V3 Pro Tenkeyless』
アメリカのこちらも大手ゲーミングメーカー、Razerのラピッドトリガーキーボード。ラピッドトリガーというものを世に知らしめたメーカーということもあり、トップクラスのシェアをほこるのが特徴。
前のキーを離さず新しいキー入力を優先するスナップタップモードを搭載しており、慣れるとこれ無しでは操作できなくなるくらいの快適さを体感できるだろう。
スイッチ種類 | アナログオプティカルスイッチ |
---|---|
アクチュエーションポイント | 範囲:0.1〜4.0mm 精度:- |
キーボードサイズ | テンキーレス |
CORSAIR(コルセア)『K70 PRO TKL MGX Hyperdrive』
こちらもアメリカのPC周辺機器メーカー、コルセアのラピッドトリガーゲーミングキーボード。脱着可能なパームレストがついており、長時間のゲームでも疲れづらいのが特徴となっている。
また、プレミアムシリコン素材で作られた2層のレイヤーで消音性もしっかり考えて作られているため、気になるタイプ音も緩和されている。
スイッチ種類 | MGX Hyperdriveマグネットスイッチ |
---|---|
アクチュエーションポイント | 範囲:0.1〜4.0mm 精度:0.1mm単位 |
キーボードサイズ | テンキーレス |
SteelSeries(スチールシリーズ)『Apex Pro TKL』
ラピッドトリガーのゲーミングキーボードの中でもかなり有名なSteelSeriesのAPEXシリーズの上位モデル。2-in-1アクションキーと呼ばれるキーの押し込み加減で1つのキーに2つのアクションを設定することが可能。
これによりゲーム内キャラの歩きと走りのシームレスな変更が出来るなど、更に高速のレスポンスが期待できる。また、高耐久にも定評があり、1億回のキーストロークに耐えると謳っているのもポイント。
スイッチ種類 | 磁気検知スイッチ |
---|---|
アクチュエーションポイント | 範囲:0.1〜4.0mm 精度:0.1mm単位 |
キーボードサイズ | テンキーレス |
東プレ『リアルフォース ラピッドトリガー キーボード』
静電容量無接点方式を世に送り出したメーカー、東プレのラピッドトリガーのゲーミングキーボード。
専用アプリケーションでキーごとに個別設定ができ、 反応を良くしたいキーは浅め、誤タッチしそうなキーに関しては深めに設定するなどの緩急をつけやすいのは明確な利点と言える。
30gキー荷重とかなり軽いキータッチになっているので、押し始めの軽さから指や手首への負担が少ないのもポイント。
スイッチ種類 | 静電容量無接点方式 |
---|---|
アクチュエーションポイント | 範囲:0.1〜3.0mm 精度:0.1mm単位 |
キーボードサイズ | テンキーレス |
まとめ:ラピッドトリガーキーボードで思いのままキャラコンしよう
ラピッドトリガーのキーボードはクセが強く最初はとっつきづらさが出やすくなってはいるものの、その独特の操作感に慣れると明確なメリットを感じやすくなるため、手放せないデバイスとなること請け合い。皆さんも是非とも今回の記事を参考にラピッドトリガー対応のゲーミングキーボードを手に入れ、その効果を実感して欲しい。
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