ラピッドトリガー対応のメカニカルキーボード、Glorious製新商品「GMMK 3」をカスタマイズしながらガチ検証レビュー!
現在、仕事用キーボードにパンタグラフを使用中の筆者が、初のラピッドトリガー付きゲーミングキーボードを使用したガチ検証レビューしていく。
本稿のゲーミングキーボードは、日本で未発売のGlorious製新商品「GMMK 3」。日本でも発売されているのは、本稿で紹介する「GMMK 3」の前身、「GMMK 2」だ。
US配列75%テンキーレスの本体、黄軸/緑軸/青軸の3種に加え、RGBライティング用キースイッチまで隈なく検証。
キーボードのキースイッチやキーキャップを物理的にカスタマイズするのも初な筆者は、高揚感を抑えきれない。
これを機に、ゲーミングキーボードを新調する参考になれば僥倖だ。果たして結果は……?
※ゲーム用キーボードには磁気式メカニカルキーボード(ラピトリ機能×)を使用中。
GameWith編集者情報
ハマったゲームにはとことん課金していた元廃課金厨。現在はライト課金の協力プレイでじっくり遊ぶタイプに。好きなジャンルはRPG、ストラテジー、時々ホラー系。シュールなゲームも意外と好物。無料アプリをやる/やらないは広告の頻度に左右される。 根っからのゲーミングデバイス大好きマンでライター歴は1X年ほど。BTO製PCをカスタマイズするのが趣味?紹介しながら欲しいと思ったモノは即購入のクセがあり、面白そうだと手を出してプレイするゲームも多々。 |
目次
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ゲーミングキーボード「GMMK 3」とは?
本稿でレビューをする商品は、Glorious製の新商品、「GMMK 3」の75%テンキーレスだ。主な製品情報を以下にまとめる。
メーカー名 | Glorious (Glorious Gaming) |
---|---|
商品名 | GMMK 3 |
キーボードタイプ | メカニカル式 |
サイズ展開 | ・65%テンキーレス ・75%テンキーレス ・100%フルサイズ(テンキーあり) |
重量 (75%サイズ) | 1.8kg |
対応軸色 | ・赤色(今回のデフォルト色) ・黄色 ・緑色 ・青色 |
対応OS | ・Windows10 以降 ・Mac OS |
接続 | 有線 |
ポーリングレート | 8,000Hz |
同梱品 | ・USBケーブル ・Mac OS用キーキャップセット4点 ・ピンセット2種 ・お試し用黄軸/緑軸/青軸各1点ずつ |
別売り商品 | ・(使いやすい)ピンセット (※後述するので参考までに) ・黄軸フルセット(Silent) ・緑軸フルセット ・青軸フルセット(Silent) ・RGBライティング用キーキャップフルセット |
(日本での)発売日 | 未定 |
更なる詳細やメーカーからの紹介は、以下の記事も参考にしてほしい。
デザインやビルドクオリティ
外観デザイン
ひとまず開封の儀を終え、そのまま電源だけ入れてみた結果、自動的にホワイトの筐体がいい感じのイルミネーションに。
イルミネーションは常にブルー→グリーン→イエロー→赤→パープル→ブルーのように、グラデーションを繰り返しながら燦爛としている。
※ソフトウェアから設定で変更可能。グラデーションのイルミネーションが苦手な方は早めに設定しよう。
イルミネーション状態だと、外観デザインも「ゲーミングキーボードらしさ」を感じられるが、以下の画像も確認いただきたい。
本商品の本体全体を電源を切った状態でマウスと並べて置いてみた。率直に言うと、隣のゲーミングマウスがなければ、完全に学校や役所系オフィスにありそうなデザインだと感じてしまった。
恐らくはゲーミングデバイスでは珍しい、ホワイトな筐体にあると言えるだろう。古めかしさを思い立たせてしまう。
やはり「ゲーミングキーボード(ゲーミングデバイス)と言えばイルミネーション」と言って過言ではないほど、イルミネーションがデザイン性を高めてくれていることが改めて理解できた。
ビルドクオリティ
そして独立で直立できるほど頑丈なフレーム。アルミ合金ボディとのことだが、約2kgはさすがに重い…。これが100%フルサイズだったとしたら…2kgを超えてくるのだろう。
しかし発想を飛ばすと、FPSやMOBAなどの連打が多かったり激しい指の動きをするようなゲームプレイ中も、これだけしっかりした重さがあれば、キーボードがズレてゲームに影響を与えることはないとも言える。
重いことに感謝する日もそう遠くないのかもしれない。
※ちなみに筆者はキーボード勢ではなくコントローラー勢であるが…。
そして耐久性も充分だ。家屋の中であれば、いくら高所から落下させても、逆に床が傷付いてしまうことはあっても、キーボード本体はビクともしないだろう。
横から見ると、奥に向かって広がる三角形。おかげでキーボードスタンド不要でちょうどいい角度がついてくれている。
この角度があっても、スペースキー側を下にしたまま直立を保っている。これはそのまま安定感があると評価したい。
画像の赤枠内、真ん中はゲーミングPC本体と本商品を接続するUSB-TypeCのポート。
75%テンキーレスの本体だと、キーボード本体のほぼド真ん中に存在するため、キーボード使用の際に邪魔になることは少なそうだが、周辺環境によっては接続しにくい可能性も出てきそうだ。
ダイヤルは細かな溝もあり、特に使いにくさも感じなかった。しかし正直、左側のGloriousロゴのある部分の存在意義が不明。
キースイッチの種類や打鍵感
本稿で検証レビューを行っているゲーミングキーボードは完成品だった。
本来なら「GMMK 3」は、好みに合わせてキースイッチの種類やスイッチプレートなどを公式ショップ上でカスタマイズした状態が手元に届く仕様になっている。
※Limited Edition など例外はいくつか存在するようだ。
公式サイトで詳細を見るそのため、今回は別売り商品になっている黄軸/緑軸/青軸の各軸色キースイッチを検証レビューのために用意。
キースイッチの種類
英語の説明はさておき、本体箱裏に直感的に理解できるキーボード内部の仕様が画像でプリントされているのは大変ありがたい。
ここでデフォルトが赤軸だと判明。
※だから箱だけの状態では肝心の赤軸がないように見えたのか。
打鍵感
赤軸の打鍵感
まずはデフォルトの赤軸で打鍵感を試したが、滑らかな打ち心地が最初に感じられる。
その後、キーがスッと沈み込む感覚に陥ったが、普段仕事用キーボードにはパンタグラフを使用しているため、クリック音は少なからず大きいと感じた。
ゲーム用として使用している磁気式メカニカルキーボードの打鍵感と比較しても、やはり音は気になる。
黄軸の打鍵感
黄軸は所謂、リニアスイッチに相当する。
そのため、赤軸よりも更なる滑らかさを体感でき、クリック音も控えめだったが、キーを押下した際の重さが気になった。
後述する緑軸のほうが重さはより際立っていたものの、個人的な評価をするならば、緑軸>赤軸>黄軸>青軸だろう。
「キーの押下圧が重め」イコール「タイピングミスが少なくなる」ことだと実感したが、これは個人それぞれの好みの問題もあるだろう。
筆者個人としてはこの重さは好みで、実際タイピングもしやすく、パンタグラフから乗り換えてしまおうかと心揺さぶられるほど。
緑軸の打鍵感
今回の4色軸の中で緑軸は、個人的に1番押下圧を感じ、重すぎて多少の打ちづらさがあった。
クリック音も大きめで、外出先やテレワークで通話しながらのタイピング、ノイズキャンセリング機能のない場でのボイスチャットをしながらのゲームには支障を来す可能性も。
ただ、「メカニカルキーボード」の括りとして見るならば、1番メカニカル感があり、カスタマイズした甲斐があったと心に抱いた瞬間でもあった。
筆者はよく、エンターキーを「ターーン!」とやってしまう癖があるため、自前のゲーム用メカニカルキーボードが磁気式で良かったのかもしれない。
青軸の打鍵感
「GMMK 3」には、静音仕様の青軸と通常の2種類あるようだが、今回筆者が試したのは静音仕様の青軸。
そのため、一般的に言われる「カチッカチッ」というタイピング音はあまりせず、むしろさほど気にならないくらいで、押下圧も軽めになっていた。
正直なところ、タイピングをしていて1番楽しいと感じたのがこの静音仕様の青軸だった。
仕事柄、タイピングばかりしている筆者が「タイピングが楽しい」と感じるとは、不思議な現象も起こるものだと訝しげに思ったものだ。
物理的キーカスタマイズ
キースイッチはGlorious製専用のピンセットを使用すれば、初めての人間でもスムーズに取り外すことができた。
しかも、この全てのキースイッチを外した状態の何とも言えない清々しい爽快感!ある意味、ゲームの一種とも言えるかもしれないほどだ。
ただし問題は「ピンセット」だ。
付属品のピンセットでキースイッチを外そうとしても、ピンセットがなかなか言うことを聞いてくれない……!
このほんの少しの差がキーカスタマイズに多大な影響を与えることになる。
本商品の購入を検討している方で、キーキャップやキースイッチをあとからカスタマイズする予定なら、別売りピンセットは必須と言っていいだろう。それほどに雲泥の差があった。
親切にも、キースイッチの下には「どのキーを当てるのがUS配列なのか」を示す刻印がなされている。
タッチタイピングに自信があり、JIS配列ならキーボードの位置も問題なく戻せる筆者でも、この刻印があったがために全てのキースイッチを取り外すという暴挙に出られたわけだ。
初めてキーカスタマイズする筆者は、これが持久走並みの体力勝負だと言うことに気づかず、周囲から見れば何とも地道な作業を黙々と続けた。
しかし、おかげで理想と言えるほどの軸色カスタマイズが完成した…!達成感がハンパない。
「GMMK 3」独自機能やラピッドトリガー機能
物理的なカスタマイズさえ終えてしまえば、残りの設定はPCで行えるので、意外とスムーズだ。
US配列の時点で、ソフトウェア上も英語なのだろうと思っていたら、やはり英語だった。
筆者の英語力はネイティブの微妙なさじ加減が通じるほどではないため、「Language」を必死に探したところ…
なんと…あった!ありましたよ…お兄さん!
元の画面に意気揚々と戻ってみると……翻訳機能使った感満載のカタコト日本語。
やはり微妙なさじ加減の部分は、きちんとした日本語になっていなかったのである。
それでも馴染みのあるひらがな・カタカナ・漢字が目に入るだけで、喜びを感じてしまうのがこの世界の常でもある。
「GMMK 3」の独自機能
実は、打鍵感やクリック音などの物理的な問題以外は、キーごとのライティングやマクロ設定がソフトウェア上で完了してしまう。
打鍵感やクリック音でさえ、「ホットスワップ」機能である程度は賄えるようで、パズルゲームのように楽しみながらの重労働はいずこへ……。
ゲーミング仕様のキーボードにとことん拘りたい方は、物理的にキーカスタマイズをしたのち、ソフトウェアでより自分の好みに近づける設定をしよう。
筆者のように、パズルゲームなのに重労働を楽しみたい方にも、この物理的キーカスタマイズ+ソフトウェア上でのカスタマイズはおすすめだ。
ラピッドトリガー機能
とうとう、メインディッシュのラピトリ機能の出番だ。
これは実際にタイピングしてみないと、正確に理解することは難しいだろう。
更に、普段から使い慣れているキーボードの場合と、数時間タイピングゲームで検証した程度ではかけ離れた結果になると分かっていても…
検証レビューのために恥を忍んで、目で見て分かるほどの結果を披露することにする。
「e-typing」はこちら今回は、実際にタイピングの試験も受けられるフリーソフト「e-typing」さんにご協力いただいた。
バラエティに富んだお題の中でも、今回は「ビジネス→IT用語」を選択し、あえてカタカナ英語の多そうなジャンルでトライ!
1枚の画像にまとめてしまった都合上、少し見にくい部分もあるが、なかなかハードな単語が連発。
打ち慣れない単語が連発してくれることには、今回だけは感謝しかない。
ラピッドトリガー機能付き「GMMK 3」検証
読者の皆さんには伝わらない部分ではあるが、数時間とは言え「慣れていないから」を理由にしないために必死に練習したにも関わらず、タイピングの結果は見るも無惨に。
悔しくもあるが、どちらが初のラピトリ機能体験なのかがよくわかる結果だとも言えよう。
▼更に恥を忍んで拡大図。
予想通りと言えば予想通りの結果ではある。
ラピトリ機能が特に活きる「A」「S」「D」「W」周辺でのミスを連発しているからである。
編集部
何故そこまで顕著な違いが出ているの?
ちょっと触れただけで入力したことになっちゃうからかも。
でも、ゲームの世界では、その一瞬が命取りになるから、逆に証明できちゃったのかも…。
筆者
編集部
証明できたのはいいことだ!
……。
筆者
ゲーミングキーボード「GMMK 3」の総評
仕事では静音性を重視してパンタグラフキーボードを使用し、ゲームプレイ時には磁気式メカニカルキーボードを使用と、普段からキーボードの使い分けをしている筆者だが、初のラピトリ機能体験は言葉にならないほど感動した。
ゲーミングデバイス大好きマンが、メカニカルキーボードを使ってみよう!となったときには、さほど気にしていなかったラピッドトリガー。
しかし、仕事用はさておきゲーミングキーボードはラピッドトリガー付きに変えたら、ゲームの結果がもう少しいい方向に変化する、と確信してしまった。
確信してしまったからには、ゲーム用として使用している磁気式メカニカルを早速売りに出して……
筆者
いや、そこは大人しくGlorious製「GMMK 3」のJIS配列(日本語配列)の、日本での発売を正座待機しよう。そうしよう…。
皆さんもこれを機に、特にFPSやMOBA系ゲームを好む方は、ラピッドトリガー付きキーボードを使って、相手との差を広げられたら好運だ。
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