ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士〜
幸せな気持ちになれるRPG、あります。
2022年2月24日(木)(Steam版は同年2月25日(金))、コーエーテクモゲームスより「アトリエ」シリーズ最新作の『ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~』が発売される。
本作は錬金術をテーマにしたファンタジーな世界観が魅力のRPGシリーズで、2015年に発売された『ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜』の続編にあたるタイトルだ。
そしてこの度、本作をGameWith編集部で先行プレイさせていただいたのだが、執筆そっちのけでプレイに熱中してしまい、あまりにも幸せな気持ちに包まれてしまった…。
「執筆そっちのけ」とは言いつつもなんとか記事を書き上げることができたので、本記事を通じて読者の皆様にもこの幸せをお届けしていく。
目次
ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士〜
椅子から転げ落ちる可愛さ。序盤から波乱のシナリオ展開も
まず最初に、1番重要なことをお伝えしておきたい。
前作をプレイ済みの方は当然知っていることだが、この作品の主人公であるソフィーというキャラクター、とんでもない可愛さである。
まさに見ているだけで幸せな気持ちになれるような、そんな主人公なのだ。
前作を未プレイの人でも、「このソフィーって子、可愛いな…」と少しでも思ったら本作をプレイすべき。
幸せに包まれること間違いなし。
なお、本作では前作のあらすじをおさらいできる機能もあるので、前作を触っていなくても安心して遊べる。
このままソフィーの魅力について1万字ほど語り尽くしたいところではあるが、本作の“可愛さ”はソフィーだけにとどまらないのが凄いポイント。
以下、序盤のシナリオをなぞりながら本作のさらなる“可愛さ”について紹介していこう。
いきなりアクシデント発生!?可愛いけど…誰?
物語は、ソフィーが相棒のプラフタと一緒に森を散策しているシーンから始まる。
筆者が「ソフィーも可愛いけど、プラフタも可愛いなぁ…」とのんきに考えていると、事態は急変。
えっ、なんか謎の穴が開いて
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知らない場所に飛ばされたんですけど…
「どゆこと?」
「ソフィー大丈夫?」
「てかプラフタはどうなった?」
といった具合で、序盤からグッと引き込まれるシナリオ展開。
ほんわかとした前作の序盤に比べると、かなり波乱のイントロダクションである。
そして「良かった、ソフィーは無事だ」と思ったのも束の間。
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倒れたソフィーを心配そうにのぞきこむ女の子。
「誰?」よりも「可愛い」が先に来てしまった。
しかしここで話は終わらない。
ソフィーが目を覚ますと…
まさに可愛さのバーゲンセール。ヤバいぞこのゲーム。
(もはや「誰?」という感情は忘れかけている)
なんとここまでゲーム開始からわずか10分ほどの出来事である。
そしてソフィーの相棒のプラフタはというと…?
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いや可愛いけど。
流石に今回は「誰?」が先に来てしまった。
冒頭で登場した相棒のプラフタ(人形)と同一人物なのか…?
謎めく展開の先が気になった方は、ぜひ実際にプレイして確かめてみてほしい。
“可愛さ”の最大瞬間風速を切り取る。時間が溶ける「フォトモード」
本作において、ある意味恐ろしいと感じたのが「フォトモード」。
その名の通り、写真(スクリーンショット)を撮るためのシチュエーションを作れるモードだ。
(撮影する際は、各コンソールのスクリーンショット機能を使用)
冷静に考えてみると分かるのだが、本作のように魅力的なキャラクターが多数登場するゲームにおいて、フォトモードが楽しくないわけがない。
もちろん筆者も見事にハマり、どっぷり時間を使ってしまった。
①ストーリーを進める
②新しい場所に行けるようになる
③とりあえずフォトモードで遊ぶ
…①に戻る
というループに入ったらもう抜け出せない。
本作をプレイするなら、ぜひ一度はフォトモードをご堪能あれ。
ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士〜
気付いた時にはもうハマってる。「採取」からの「調合」こそ本作の真骨頂
記事冒頭から“可愛さ”をプッシュしすぎたせいで忘れかけているかもしれないが、本作は錬金術をテーマにしたRPGだ。
この錬金術という要素は、「アトリエ」シリーズを語るうえで欠かせない魅力の1つ。
ここからは錬金術の要である「調合」の面白さと、調合に大きく関わる「採取」についてそれぞれ紹介していこう。
寄り道が楽しくなる「採取」。パワーアップした「大採取」はまさかの〇〇〇〇ゲーム!?
本作では、錬金術に必要な素材を集めるために「採取」をする必要がある。
特に難しいことはなく、フィールドでキラキラと輝くポイントがあったら調べるだけ。
景色を楽しみながら採取するだけでも寄り道が楽しくなるのだが、本作の新要素「大採取」が意外性バツグンの面白さだったのでお届けしたい。
こちらが「大採取」の様子。
そう、まさかのスロットゲーム形式で素材を入手できるのだ。
可愛いソフィーが突如スロットに興じる姿。完全に予想の斜め上をいく面白さである。
そして面白いだけでなく、素材に属性が追加付与されたり、お金が手に入ったりもするのもポイント。
また、スロットゲームだけでなく、採取道具によって別のミニゲームも楽しむことができる。
「大採取」のおかげで、フィールド探索や寄り道がより一層楽しくなった。
簡単!なのにやり込める。パズル感覚の「調合」で錬金術士になれました
恐らくこのゲームをプレイするほとんどの人が錬金術士ではないと思うのだが、本作の調合は誰でも簡単に楽しめるので安心してほしい。
作りたいアイテムを決めて材料を選んだら、いくつかのピース(ゲーム中は錬金成分と呼ばれる)をマス目にはめ込むだけでアイテムを調合できる。
それでも難しい場合は自動でピースをはめ込んでくれる「おまかせ材料投入」という機能もあり、調合初心者にはありがたい仕様となっている。
その一方で、やり込もうと思えばどこまでもやり込めるのも調合の面白いところ。
よりよい高品質なアイテムを完成させるには、品質のよい素材を集め、属性の偏りやピースの配置をパズルのように考えていく必要がある。
最初から高品質なアイテムを狙って作るのは難しいかもしれないが、慣れてきたら今より高品質なアイテムの調合に挑戦してみるのも楽しい。
そして本作では、プラフタによる調合も行うことができる。
ソフィーでは作れないアイテムが調合できたり、楽しめる要素が一気に広がるので無限に遊べてしまう。
(筆者もプレイ時間の半分くらいは錬金釜の前で頭を捻って考えてたような気が…)
ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士〜
3人パーティだけど実質6人!編成に悩むなら皆で戦っちゃえばいいじゃない!
本作は前衛3人と後衛3人の計6人パーティで戦うコマンドバトル形式のターン制バトルだ。
そして筆者は、パーティを組んで戦うタイプのゲームを遊んでいるときにいつも思うことがある。
「パーティに入れたいキャラクターが多すぎる〜〜〜!」
「パーティの枠が足りない〜〜〜!」
筆者はこの由々しき問題を「パーティに入れたいキャラクター多すぎ問題」と呼んでいるのだが、なんと本作はこの問題を見事に解決している。
本作のバトルメンバーは、前衛の「アサルトチーム」と後衛の「バックアップチーム」という2チームに分かれる。
バトル開始時には前線にアサルトチームが出てくるが、バトル中にバックアップチームのキャラクターと入れ替わることができるのだ。
しかも単に入れ替わるのではなく、2人で連携する「ツインアクション」で攻撃と回復を一度に行ったり、同時攻撃で大ダメージを狙ったりできるほか、前衛1人のダメージを後衛1人が代わりに受ける「サポートガード」でHPが少ないキャラクターをかばったりと、様々な戦況に応じた動きも可能になっている。
このシステムのおかげで実質6人で戦っているような気分を味わえるし、バトル中の駆け引きがめちゃくちゃ面白い。
コマンドバトル形式のバトルが好きな人や、筆者と同じく「パーティに入れたいキャラクター多すぎ問題」に直面しがちな人がもし居たら、ぜひ本作を一度遊んでみてほしい。
ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士〜
感想まとめ。可愛いからと侮ってはいけない本格RPG
序盤から容赦のない“可愛さ”の波状攻撃に圧倒されていたが、しっかりとRPGらしい骨太な面白さも兼ね備えているゲームだった。
特にシリーズおなじみの「調合」の面白さ・奥深さは流石といったところで、長年「アトリエ」シリーズが親しまれてきた理由がよくわかる。
またこの記事では詳しくお伝えしきれなかったが、本作では可愛いキャラクターだけでなく、カッコいいキャラクターも続々と登場する。
カッコいいキャラクターが仲間になるだけでも当然楽しいが、仲間が増えるにつれてバトルの戦略性が高まっていくのも本作の大きな魅力だ。
この記事を読んでみて少しでも興味を持った人は、ぜひ遊んで幸せに包まれてみてほしい。
ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士〜
GameWith編集者情報
Webサイト運営を約4年経験した後、GameWithへ。小さい頃からRPGが大好物で、特技はストーリーを読んで涙腺を崩壊させること。人生に影響を与えたゲームは「ドラクエ3」「ファイナルファンタジー8」「グランディア」。また、ゲームと同じくらい音楽も大好きで、バンド活動から合唱曲の作編曲まで、ジャンル問わず何でも挑戦するタイプ。趣味は、綺麗なホットケーキの焼き方の研究。 |