
「モンスターハンターワイルズ」をはじめとした注目タイトルが次々と発売されているが、ゲームが要求するPCのスペックは年々上がっており、少し前のPCで今話題のゲームを動かすとカクついたりロードが極端に長かったりという経験がある方も多いだろう。
それであれば、思い切って今後もしばらく買い替えなくて済む一級品を一念発起して購入し、備えてみるのはいかがだろうか。しかし、ゲーミングPCはどれが良いのかイマイチわからないから結局二の足を踏んでしまうという方も中にはいるかもしれない。
今回はそんな方向けにFRONTIER(フロンティア)から発売されている人気モデル「GHLシリーズ」をご紹介。こちらの魅力を余すところなくご紹介していくので、是非とも最後まで読み進めていってほしい。
目次
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FRONTIERのゲーミングPC(GHLシリーズ)とは?

FRONTIER(フロンティア)のブランド特徴
フロンティアとはヤマダホールディングス傘下の「インバースネット株式会社」が運営を行っているBTOパソコンのブランドで、日本国内で組み立て、製造を行っているのが大きな特徴。製品の質に定評があり、BTOブランドの中でも古参に位置し、現在も根強い人気がある。
基本的にはオンラインでの購入が中心だが、一部のヤマダ電機の店舗にはコーナーが設けられていることも。ただし、そういった場所で購入する場合はセールなどの対象外になることが多く、できればオンラインでの購入を推奨する。
幸いHPは専門知識が無くても見られるように細かくカテゴリが分かれており、自分のやりたいことから製品を選ぶことができるだろう。
また、フロンティアは定期的にセールも実施しているため、セール情報もチェックしておこう。
GHLシリーズのコンセプトと強み

さて、そんな初心者にもおすすめしやすいBTOブランド、フロンティアだがその中でもひときわ存在感を放つのがこちらのGHLシリーズ。
フルタワーという超大型のデスクトップPCケースに、ガラスパネルから覗ける統一感のあるカラーリングのPCパーツ、所有欲を満たす最大7基のLEDファンで自由なライティングが可能と、視覚的にも楽しめる要素が満載。
内容的にはミドルハイ~ハイクラスレベルのパーツ構成となっているものが多い。「同じパーツ構成の別メーカーの製品と比べるとコスパが良い」ということが言いやすい価格設定になっているのが強みと言えるだろう。
PCケース、グラフィックカードのカラーは白と黒の2色が用意されているため、部屋全体の雰囲気との調和も図ることができる。
GHLシリーズの主な特徴
GHLシリーズの特徴は何と言ってもそのエアフローの良さ。7基までファンが搭載できるほど、ケース内のスペースが広いため、熱がこもりにくくなっているのが特徴だ。

SATA接続のSSDやHDDを指定しない限り、ケースの前側はまるまる空いているので、放熱で困るということはほぼ無いだろう。
CPUファンも水冷になっているのでしっかりと冷えるし、それでも熱暴走が不安な方はCPUファンを2基から3基にカスタマイズすることも可能。長期間快適に使えるような工夫が為されている。

また、LEDのライティングをソフトウェアで自由に変更できるというのも大きなポイントと言えるだろう。
全てに光り方を合わせることもできるし、あえてずらしてウェーブ効果を楽しむといったことも。どうやって光らせるのが良いかというのを考えるだけで一日かかってしまうかもしれない。
FRONTIER GHLシリーズのスペック比較


それでは今回紹介するGHLシリーズの3種類「FRGHLMB650/SG1、FRGHLMB650/SG2、FRGHLMB650/SG3」の詳細なスペックについて見ていこう。
各モデルの基本スペック一覧
AMDモデル | FRGHLMB650/SG1 | FRGHLMB650/SG2 | FRGHLMB650/SG3 |
---|---|---|---|
Windows バージョン | Windows 11 Home 64bit版 【正規版】 | Windows 11 Home 64bit版【正規版】 | Windows 11 Home 64bit版【正規版】 |
CPU | AMD Ryzen 7 7800X3D プロセッサー | AMD Ryzen 7 9800X3D プロセッサー | AMD Ryzen 7 9800X3D プロセッサー |
メモリ | 32GB (16GB x2) メモリ【DDR5】 | 32GB (16GB x2) メモリ【DDR5】 | 32GB (16GB x2) メモリ【DDR5】 |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD (Crucial P3 Plus)【Gen4】 | 1TB M.2 NVMe SSD (Crucial P3 Plus)【Gen4】 | 2TB M.2 NVMe SSD 【Gen4】 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti | NVIDIA GeForce RTX 5080 |
電源 | 850W ATX電源 80PLUS PLATINUM | 850W ATX電源 80PLUS PLATINUM | 1000W ATX電源 80PLUS GOLD |
価格 | 399,800円(税込) | 424,800円(税込) | 509,800円(税込) |
Intelモデル | FRGHLB650/SG1 | FRGHLB650/SG2 | FRGHLB650/SG3 |
---|---|---|---|
Windows バージョン | Windows 11 Home 64bit版 【正規版】 | Windows 11 Home 64bit版【正規版】 | Windows 11 Home 64bit版【正規版】 |
CPU | インテル Core i5-14400F プロセッサー | インテル Core i7-14700F プロセッサー | インテル Core i7-14700F プロセッサー |
メモリ | 32GB (16GB x2) メモリ【DDR5】 | 32GB (16GB x2) メモリ【DDR5】 | 32GB (16GB x2) メモリ【DDR5】 |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD (Crucial P3 Plus)【Gen4】 | 1TB M.2 NVMe SSD (Crucial P3 Plus)【Gen4】 | 2TB M.2 NVMe SSD 【Gen4】 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti 【ブラック】 | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti | NVIDIA GeForce RTX 5080 【ブラック】 |
電源 | 850W ATX電源 80PLUS PLATINUM | 850W ATX電源 80PLUS PLATINUM | 1000W ATX電源 80PLUS GOLD |
価格 | 234,800円(税込) | 399,800円(税込) | 449,800円(税込) |
※以下AMDモデルで性能評価
■CPUの性能比較
まずはCPUだが、どの製品もAMD製の「Ryzen7」を採用。SG1は1世代前の7800X3Dを使用しているが、SG2、SG3は最新の9800X3Dを使用している。ベースクロックが4.2GHzから4.7GHzに上がっており、処理の能力も増加。
さまざまなベンチマークでおおよそ10~15%前後の数字の向上が認められた。特にFHDでゲームをプレイしている方にとっては動きのカクつきが少ないと体感できるレベルで変わると言える。
■GPUの違いと性能(SG1・SG2・SG3の比較)
次にゲーミングPCのキモとも言うべきGPUの性能比較だが、2025年2月より相次いで発売になり話題を呼んだ「RTX5000」シリーズを搭載している。
SG1とSG2が比較的コスパに優れるRTX5070Tiに対し、SG3はゲーマー向けの最上位クラスと言えるRTX5080を搭載。両者ともAIによるフレーム補間や画質の向上を見込める技術「DLSS」の最新規格「DLSS4」に対応しているため、普通に最新のゲームを遊ぶだけであれば5070Tiでも問題ない。
しかし、ウルトラ画質でヌルヌル感を体感しながらプレイしたい、4Kモニターで迫力の画面を処理落ち無く堪能したいという方は5080も視野に入ってくるだろう。
■メモリ・ストレージの違い
メモリに関してはどの製品もDDR5の32GBで速度はDDR5-5600。速度も申し分ないため、メモリがボトルネックになる可能性というのはそこまで高くないだろう。スロットも余っているため、メモリ不足を感じたら後から取り付けは簡単に行うことが可能だ。
ストレージはどちらもM.2接続のSSDになるため、SATA接続の2.5/3.5インチベイを必要としないのが大きな強み。SG1とSG2は1TBだがSG3は2TBを搭載している。
このランクのPCを必要としている方は多くのゲームを楽しむプレイヤーが大半のはずなので、可能なら同じM.2ストレージで増設を頼んでおくと良いだろう。
外付けのSSDやHDDも一つの手ではあるが見た目もゴチャゴチャしてしまう上に、HDDだと回転音も気になるためあまりおすすめはできない。

■冷却性能とケースデザイン
冷却性能に関しては前述した通り、最大7基のファンを搭載できるだけのケース内の空間があるため、エアフローはかなり高水準。その分本体も大きいため置き場所を確保しておこう。
CPUは少し発熱が高めのRyzen7を採用しているが、それをしっかり冷やせる簡易水冷ユニットがデフォルトで搭載されている。それでも発熱が心配な方は水冷ユニットのデュアルファンモデルではなくトリプルファンモデルを選択しておこう。
デザインは黒と白のどちらかから選択が可能。ここは好みに合わせて選ぶとよいだろう。前面のファンは自由にライティングさせられるし、光らせないということであればそういった設定も可能。臨機応変に対応できるデザインと言える。
どのモデルを選ぶべき?用途別おすすめモデル

ここではそれぞれのモデルがどういった人におすすめかをまとめる。
■最新ゲームを快適にプレイしたい人にはSG2がおすすめ
最新の第6世代のRyzen7+RTX5070Tiの強力タッグがポイントのSG2は最新のゲームをしっかりと画質を落とすことなくプレイしたい方にとくにおすすめ。
この組み合わせであれば最新ゲームの「モンハンワイルズ」や「黒神話:悟空」などの快適さがゲームの面白さに直結するようなゲームもしっかりと遊び倒せる。
また、PCでも遊べるモバイルRPG「ゼンレスゾーンゼロ」や「原神」といった最高画質の要求スペックが高いゲームもサクサク遊べるため、ヘビーゲーマーも納得できるPCとなっているだろう。
■ゲーム配信や動画編集をしたい人はSG3で無敵の体験を
上記のゲームに加えて動画配信サイトなどでゲームを配信しつつ、Vtuberのアバターをヌルヌル動かしながら配信や動画編集を行いたいという方はSG3を選ぶとよいだろう。
現状ゲーミング体験をする上でハイエンドと言えるRTX5080を搭載しており、最新のAI技術で画質とフレームレートの両立が図れるというのが大きな利点。
この構成であればベンチレーサーの登竜門である「Portal with RTX」や激重SLGとして名高い「Cities Skylines II」なども十二分に楽しむことが可能。
動画のエンコードをしながらゲームプレイしてもまったく重くなることがないので、とにかくヘビーにPCを弄り倒したいというストリーマーにもおすすめだ。
■価格と性能のバランスを重視する人にはSG1を選ぼう
高性能のハイクラスPCに興味はあるけど、50万もPCに出せない…という方はSG1をチョイス。
Ryzen7の第5世代と世代は一つ前にはなるが、同時に使用電力と発熱も下がるため、初心者には扱いやすいと言える。また、一世代前と言ってもそこの最上位のCPUなので、現モデルのミドルハイ~ハイクラス程度のCPUよりも上というのも利点。
CPUソケットもAMDは変わらないのでまずはこちらを購入し、ゲームなどをプレイしていて物足りなさを感じてきたらそれぞれのパーツを付け替えていくようなイメージがベターと言えるだろう。
FRONTIER GHLシリーズでどんなゲームが快適に遊べる?

こちらでは実際にどんなゲームが快適に動くかを解説していこう。
最新のゲームも問題なく動作する
SG1/SG2/SG3のどの製品であっても「モンハンワイルズ」の設定ウルトラ画質をFHDであれば快適に遊ぶことが可能。
4Kにすると5070Tiは若干フレームレートが落ちることがあるものの、それでも問題なくプレイできると言っても差し支えないだろう。モンスターとの対峙中、砂埃の演出が重くて結果被弾につながる…といったことは無いので安心してほしい。
前述もしたが、これに加えてRTX5080を搭載しているSG3では重いと言われている「Cities Skylines II」や「Kerbal Space Program 2」、「Starfield」といった名だたるゲームも楽々動作。向こう5年程度はスペックで困ることは無いと言えるだろう。

「FPS/TPS」などの高フレームレートも実現可能
フレームレートの安定性と高い数値がスコアと生存率に直結するFPS/TPSなどのゲームも問題なく動作する。
競技性のあるAPEXやVALORANT、DELTA Forceなども144fps・240fps程度であれば張り付けることが可能だ。フレームレートが高くなればなるほど視界の微細な変化にも対応することができる。後はそれに反応できるだけの腕を身につけよう。

なお、PCの性能が高くてもモニターが高フレームレート表示に対応していなければ全く意味がないのでその点は注意。自分のモニターをチェックし、フレームレートが60Hzまでしか出ないといったモニターは一緒に買い替えを検討しても良いかもしれない。

他社モデルと比べた場合コスパはどう?

多くの読者は「結局、このPCは安いの?」という疑問を持っていると思うだろう。こちらではその点に関して詳しく解説していく。
市場価格と比較してのコストパフォーマンス
それではとくに価格にバラツキのある上位モデルをチェックしてみよう。
FRONTIER FRGHLMB650/SG3 | A社 | B社 | |
---|---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D プロセッサー | AMD Ryzen™ 7 9800X3D プロセッサ | AMD Ryzen 7 9800X3D (4.7GHz-5.2GHz/8コア/16スレッド) |
メモリ | 32GB (16GB x2) メモリ【DDR5】 | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) | 32GB (16GBx2) (DDR5-5600) |
ストレージ | 2TB M.2 NVMe SSD 【Gen4】 | 2TB (NVMe Gen4×4) | 1TB SSD (M.2 NVMe Gen4) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 5080 | NVIDIA® GeForce RTX™ 5080 | NVIDIA GeForce RTX 5080 16GB GDDR7 (HDMI x1,DisplayPort x3) |
価格 | 約509,800円 | 約569,800円 | 約549,980円 |
このように、他社の上位モデルと比較しても価格はかなり抑えられているということが言える。
国内で自社生産しているというのはやはり強いようだ。価格に関しての満足感は高いと言える上に定期的にセールも行われるため、チェックしておこう。
保証やサポートの違い(標準保証とオプション)
保証に関してだが、フロンティアの保証はそのままだと1年。価格帯に応じておよそ10%の価格でプレミアム保証を付けるとその保証が2年延びて3年となる。
また、修理時にすぐ直してくれないと困るという方向けにオンサイトサービスという訪問修理サービスも別途料金で承っているのが特徴だ。この辺りは他のメーカーとあまり差がないと言えるだろう。
オプションは別途料金がかかるため、その分本体が安いということもできる。

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カスタマイズ性の違い
BTOの花形、パーツのカスタマイズだがフロンティアのカスタマイズ性は平均的。
もちろん中にはCPUやマザーボードも換装できるようなモデルもあるが、今回紹介したモデルはCPUとGPU、マザーボードなどの大きな部分は最初から決まっているので、CPUファンやグリス、メモリやストレージとなどの部分をカスタマイズできるようになっている。
逆にそういった部分のみのカスタマイズに留まっているため、初心者でも迷うことなく選びやすいと言うことができるだろう。
まとめ

今回はフロンティアのハイクラスBTOデスクトップPC「GHLシリーズ」の解説を行った。昨今のゲーミング環境は目まぐるしく変化しており、一昔前のミドルクラスPCでは動かないということも珍しくなくなってきている。そんな中、こういった高性能なゲーミングPCを用意することで、長期間満足感の高いゲーム体験をすることが可能。皆さんも是非とも今回の記事を参考に、GHLシリーズを検討してみてほしい。
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