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XREAL Oneレビュー。ゲーム、観戦、仕事――生活の色々が変わったレポート

XREAL Oneレビュー。ゲーム、観戦、仕事――生活の色々が変わったレポート

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近未来「ARグラス」で生活が激変

XREAL OneはXREALが2025年1月に発売したARグラスだ。

GameWithでは昨年、同社のCEOインタビューを行ったが、その際は短時間の試用に止まった。

今回は長期間使う機会を得たので、ゲームに、ゲーム観戦に、仕事に、ドラマ視聴にどっぷり使用してみた。

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「XREAL One」でARグラスがまた未来に近づいた

結論、私の生活はこうなった。

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▲ゲームプレイ&観戦に没頭して間抜けヅラ。

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▲優雅な昼下がり。イキリ散らし顔。

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▲原稿作ってます。真面目に仕事しています。

簡単に言うと、この生活から逃れられないということだ。

目次

XREAL Oneは何ができる?(機能・スペック解説)

AR世界が楽しめる最新デバイス

そもそも「XREALって何?」という方もいると思う。そこでこのパートではXREAL Oneの機能解説に加えて、XREALの基本的な情報も含めて紹介する。

XREAL One を含むXREALのデバイスは、現実の世界にゲームやデジタル情報を重ねて見せるARグラスだ。

普通のメガネのレンズの代わりに、小さな画面がついていて、そこに接続したデバイスの画面が表示される。

AR自体は『ポケモンGO』や『モンハンNow』など、ゲーム好きにとっては身近な機能。

あれをスマホの画面ではなくメガネの中にあるディスプレイに映し出していると捉えてもらえるとわかりやすいだろう。

XREAL社は業績、シェアも絶好調

XREALはARグラスの世界市場で47.2%のシェア(2024年上半期実績/※)を持つ、老舗かつ定番ブランド。

GoogleとクアルコムのAndroid XRパートナーシップも締結していて、今最も勢いのあるメーカーだ。

※出典:IDC Worldwide Quarterly ARVR Tracker, September 2024

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▲昨年行われたプレスイベントの様子。今年のCESでも盛大なブースが展開された。

日本でも2023年比で大幅な売上収益増加を果たしており、売れ行きも絶好調。その最新作がXREAL Oneというわけだ。

本体とデバイスをケーブルでつなぐだけで接続

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XREAL Oneの対応デバイスは多様で、PCはもちろん、スマホ・タブレット、Nintendo Switch、PlayStation 5、Xbox、SteamDeckなどゲーム機も幅広く対応。

デバイスに映っている画面をグラスに投影することができる。

従来機種では接続にハブを介するなどひと手間あったが、XREAL Oneではかなり省略できるようになった。

3DoFに対応。そもそもDoFとは?

AR(やVR)を語る上で外せないのがDoFの話だ。XREAL Oneは3DoFに対応しており、頭の「上下」「左右」「傾き」を認識してくれる。

上位となる6DoFは3DoFに加えて「前後の移動」「左右の移動」「上下の移動」を認識できる。

ゲーマーに身近な例で言うとPlayStation VRは6DoFに対応した製品だ。

XREAL Oneは単独で3DoFをデバイス単体で実現しており、カメラやセンサーなどの外部デバイスとの連携は不要だ。

驚異の専用開発チップ

また、XREAL Oneから搭載されたX1チップが圧倒的な貢献をしている。

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▲X1チップ。本体内に埋め込まれている。

ARデバイスとしては初、同社としては念願の専用開発チップを搭載。

これまでは各種処理を接続したデバイス側で行なっていたが、XREAL OneではX1チップが行う。

チップ自体で高性能なうえ、処理の経路がシンプルになったことで0.3msという低遅延も実現している。

XREALによると今後様々なアップデートを予定しているとのこと。まだまだX1チップの性能には余力がありそうだ。

ウルトラワイドがウルトラすぎる感動

パートの締めにウルトラワイド機能について触れておこう。

ゲーム以外の体験では個人的にこれが沼ポイントだった。

XREAL Oneでは通常、モニターに映っている映像を投影しているが、この横幅をとんでもなく広げてくれる機能を有している。それがウルトラワイド機能だ。その比率なんと32:9

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▲PC画面の横幅がびよーんと長くなっているのがわかりいただけるだろうか。

これによって、PCで複数の画面を開いているときでも、ウィンドウを重ねずに済むので非常に閲覧しやすくなるのだ。

また、上の写真はキャプチャーのため、再現されていないが、実際の画面ではやや湾曲された映像で描写され、さらに見やすいのが特徴。

ざっくりいえば、32:9の曲面ディスプレイをARグラスで再現しているということ。

今後は実際のディスプレイを買うか、XREAL Oneを買うかといった選択も現実味を帯びてくるはずだ。

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▲再掲。ディスプレイがいらないからデスクが超シンプルになっているのがおわかりいただけるだろうか。

XREAL Oneでゲームは遊べる?

ここからはゲームの話。ちなみに、XREAL Oneの見どころはまだまだ尽きないため、書ききれなかった分は最後にまとめている。

iPhone/iPadでゲームを遊んだ場合

まずは最も身近なiPhone/iPadでゲームをプレイしてみた。

接続はXREAL OneとiPhone/iPadをUSB-Cケーブルで接続するだけ

自動で認識してくれ、すぐにXREAL One内のディスプレイに画面が表示される。

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▲ケーブル側の差し込み口もXREAL Oneの形状を考慮したものになっていて使いやすい。

遊んだのは『レーシングマスター』。昨年リリースされた人気タイトルだ。

まず驚いたのは音の迫力。エンジン音やスキール音が、あらまぁ臨場感すごい。

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XREAL Oneはテンプル部分にスピーカーが搭載されており、耳元に飛び込む咆哮にゾクゾク

かつ、オーディオブランドの王道「BOSE」と共同開発したチューニングに惚れ惚れ

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▲テンプル中央部にスピーカーが搭載されている。

もちろん、画面もiPhone/iPadでプレイする時と段違い。目の前いっぱいに画面が広がるから、自分がコクピットにいる雰囲気がアリアリ。

そのほかにもiPhone/iPadでいくつかゲームをしてみたが、相性が良いのは「リアル系」と「キャラクター系」

いつもは小さな画面で見ている世界や登場人物が大画面にで映し出されるのは感動だ。

■コントローラー操作推奨!

なお、プレイ時はiPhone/iPad を見るのではなく、XREAL One内の画面を見てプレイするので、コントローラー操作が推奨だ。

パズルゲームをしたときは実際の手元を見ないといけないため、操作がしづらかった。

逆に、コントローラー操作に対応している『レーシングマスター』の場合、タッチ操作では表示される操作系UIが、コンロトーラーでは非表示になるのでより没入度が上がった

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▲タッチ操作ではこのようにキーやブレーキ、アクセスなどのUIが表示されるが、コントローラーではこれらがないため画面がシンプルで見やすかった。

Nintendo Switchで遊んだ場合

続いて、Switchでも遊んでみた。Switchの場合は、XREAL Hubが必要になる。

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▲XREAL Hub。上側をSwitchに差し、下側左にXREAL Oneを、右は電源共有のケーブルを差す。

遊んだのはリズムゲームの『メラトニン』。ピコピコ電子音とパステルなカラーが特徴的なタイトルだ。

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さきほども触れたBOSE共同開発のスピーカーの品質もあって、制作者のこだわりの音が空間を震わせて耳に届くのが心地よい。

音を情報として拾うだけならイヤホンやヘッドホンのほうがいいかもしれないが、リズムゲームは楽曲が作り込まれていて鑑賞する楽しさもある。

聴き慣れた楽曲がまた違った側面を見せてくれ、やりこんだ作品であるほど感動が大きい。

なお、今回はトライできなかったがXREAL Oneは120Hzに対応しているため、PS5やPCではさらに実力を発揮するはずだ。

XREAL Oneでエンタメは楽しめる?

最後は、ゲームに限らず幅広いエンタメを試してみた。

ベランダでのドラマ鑑賞で非日常感味わえる

といわけで調子に乗ってベランダにイスを置いてドラマ鑑賞。

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XREAL Oneは画面の透過度合いを変えられる機能があり、背景(現実の風景)を映さない設定にできる。

逆に、透過率を上げると周囲を把握できるほど投影映像を薄く表示可能だ。

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▲キャプチャーなのでイメージ。

全く透過しない設定で真昼間の好天で試したところ、なんとも作品に没頭できる

ディスプレイがOLED(有機ELディスプレイ)だけあって黒は黒で引き締まり、明るいところは明るく色鮮やか。

ちなみに輝度は600ニト。

XREALではアウトドアと組み合わせたシーンを提案しているが、アウトドアに限らず日常の隙間を非日常に変えてくれるデバイスと言えそうだ。

なお、透過率を上げても装着したまま歩き回るのは安全上あまりオススメしない。

飲み物を取ったり、スマホの通知を見たりするには最適なので、作品を集中してイッキ見したい人におすすめだ。

e-sports観戦にバッチリすぎる

最後に、XREAL Oneをかけてe-sportsをオンライン観戦してみた。

というのも、e-sports観戦は長期戦。

短いものでも数時間、オフライン大会は演出などもあって丸1日かけて行われることもある。

デスクのモニター以外の観戦方法を探していたのだ。

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▲本体の形状ゆえ、ベッドでの寝転び観戦は厳しいがリラックスして長時間観戦できた。

iPadにXREAL Oneを接続して『Fortnite』の大会をYouTubeで見てみると、あらいい感じ。

大画面が目の前に広がるから、気分的にはライブビューイングに来ている感覚。

実際の応援や歓声があるわけではないが、コメント欄が流れていく様子を追いかけるさまは、ライブビューイングとも違った体験が得られた。

XREAL Oneの評価は?

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ゲーム体験はリッチに、日常生活はミニマルに

というわけで、まとめていこう。XREAL Oneがあるとゲーム生活に+αが加わる。

ガチプレイもできるし、いつものプレイでは得られない音や雰囲気を味わえるし、遊ぶ場所の選択肢も増える。

効率よくプレイするというよりは、作品の魅力を味わい尽くす方向で活躍する。

一方で、仕事や勉強用途では既存環境の代替に変わる可能性がある。

複数モニターは確かに作業効率が増すが、場所も取るし、ケーブルも増えるし、電気代もかかる。

ミニマルな環境を構築したい人には有力なアイテムとなるはずだ。

XREAL Oneの補足

無線接続はできない

XREAL Oneは無線接続には対応していない。本体の左テンプルの先端部(耳の後ろ側にかかる部分)とデバイスをUSB-Cケーブルを接続して使用する。

画面サイズは5種類、画面からの距離は7種類から選べる

XREAL Oneには投影される画面のサイズや距離を自分に合ったものに設定機能が搭載されている。

画面サイズは117インチ、132インチ、140インチ、147インチ、191インチの5つから、画面との距離は4m〜10mの1m刻みで7つから設定可能だ。

ちなみに解像度としては1920×1080(片目あたり)のフルHDとなる。視野角は50度と従来モデルと比べても圧倒的に広い。

実物をみないとピンと来ない箇所なのだが、例えば「4m」で「191」インチにするとデケェ!ふだんゲームをプレイしているモニターよりも大きく表示されてダイナミック。

さすがに「映画館の最前列」は言い過ぎだが、体感的にはそんな体験を得られる。

ショートカットボタンが優秀

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▲右テンプルの上にショートカットボタンがある。

XREAL Oneは右テンプル上にショートカットボタンが用意されており、様々な操作を割り当てできる。

透過モードの変更や、ウルトラワイドモードの切り替え、オーディオ規格の変更などを操作可能だ。

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