
戦国時代が「アサクリ」の舞台に。遊びやすさとやりごたえを両立させたシリーズ最新作

Ubisoftから2025年3月20日(木)に発売される『アサシン クリード シャドウズ』は戦国時代が物語の舞台となるシリーズ最新作。
本作では2人の主人公の異なるプレイフィールによって、シリーズ初心者には遊びやすく、経験者はシリーズの原点や奥深さを感じるようになっている。

今回は先行でプレイする機会を得たので、1作目から遊んでいるプレイヤーとして本作をレビューしていく。
ネタバレに配慮しているので未プレイの人も安心して読み進めてほしい。また、本記事はクリアレビューではないことを留意いただきたい。
取り扱いストア(外部リンク) | |
---|---|
ヨドバシカメラ | Joshin WEBショップ |
ビックカメラ | ゲオオンラインストア |
Amazon | エディオン |
楽天ブックス | ふるいちオンライン |
『アサシンクリード』シリーズとは?

▲初代『アサシンクリード』
世界中の人々をマインドコントロールで支配しようとする「テンプル騎士団」とその野望を阻止する「アサシン教団」の対立を描いた作品。
歴史的な出来事の裏ではこの2つの組織の暗闘があったとされており、様々な時代、地域での戦いは現代にまで及ぶ。

▲『アサシンクリード ローグ』
本編だけでもかなりの作品が発売されていて世界観は共有されているが、毎回時代や主人公が異なるのでどこから始めても問題ない。
ただ、1から3までは現代編での主人公が同じであるため、発売日順に遊んだ方が理解はしやすい。


『アサシン クリード シャドウズ』からはゲーム内に「アニムスハブ」の項目が追加され、その他の作品や主人公、活躍した時代などをまとめて確認できるようになった。

▲初代『アサシンクリード』より。
アニムスとはアブスターゴ社(現代のテンプル騎士団)が開発した装置で、使用した人のDNAから記憶をたどることができる。「アサクリ」シリーズはこの装置の被験者となった人物の祖先の記憶の中の世界が舞台となっている。
「アニムスハブ」は便利なシステムというだけではなく、プレイヤー自身が被験者の1人としてこのプロジェクトに参加しているかのような感覚が味わえる仕掛けだ。
安土桃山時代で繰り広げられる影の物語

本作は安土桃山時代が舞台で、忍びの「奈緒江」と侍の「弥助」の2人の主人公による新たな時代を切り開く戦いを描く。

安土桃山時代に「アサクリ」のエッセンスが加わることで、実は〇〇の裏ではアサシンが暗躍していたのかもしれないと想像できる。

▲織田信長のCVは玉木宏さんが担当。ぴったりすぎるので実際にボイスをきいてほしい。
織田信長をはじめ、実在した人物との関わりも見どころ。
先の読めない展開に、どんどんとストーリーにのめり込むことができた。

シリーズのお約束となっている影の者「アサシン」として覚悟を決める瞬間や、アサシンの象徴とも言える「ヒドゥンブレード」を装備する瞬間も物語のポイント。
今作も技術だけでなく登場人物の心が強くなっていく様にどんどん引き込まれていった。
風景を楽しむ


風景の美しさを感じられるのも本作ならでは。雪を踏むと鳴る「ぎゅっ」という音や動物の鳴き声など、耳でも季節を感じられた。
フォト機能によりスマホで写真を残すように気軽に撮影できるのも相性が良く、すっかり観光気分。移動するだけでも楽しいのでファストトラベルばかり使うのはもったいない。

▲この時代ではないが、実際に飛び降りた人もいたそうな。高さ約13メートル。
実在する名所を訪れることも可能で、「清水の舞台から飛び降りる」こともできてしまう。観光の記念に飛び降りるのはアサシンくらいだろうけど。

豪華で雄大な時代に栄えた建築物などに触れ、当時の空気感を味わえるのも「アサクリ」らしさと言えるかもしれない。
発見する面白さ。豊富なアクティビティも
探索をして目的の場所や標的を見つけ、その上で暗殺をしたりストーリーを進めていったりというのがゲームの基本的な流れ。本作ではヒントをもとに「密偵」を派遣し、それらの特定が可能。
従来ならば〇〇に行け、〇〇を倒せなどどこに誰がいるかがほぼわかった状態でマーカーに従って進んで行ったのだが、今作はそのマーカーを自分で探すことになる。

寺や城などのロケーションに関しても、高いところから見渡すことができるものの実際に近づいてみないとその場所に何があるかはわからない。
あの場所にはなにがあるんだろう?よし行ってみようと自らの意思での探索、発見の面白さはオープンワールド特有の「おつかい」感を軽減し、"やらされる"感覚から"探している"という感覚に変化させた。
建造物でのアクティビティが豊富で、弥助の「流鏑馬」や奈緒江の「九字切り」などキャラ固有のものもある。
過去の出来事を知ることができたり能力アップにもつながったりするため、寄り道がレベル上げも兼ねていて強化が苦にならない。

他にも、動物が可愛いので墨絵のアクティビティはおすすめ。
ヨドバシカメラで詳細を見るJoshin WEBショップで詳細を見るビックカメラで詳細を見る異なるプレイフィールで楽しさ2倍

本作では「奈緒江」と「弥助」の2人の主人公を切り替えて遊ぶことができる。自由に探索する場合はいつでも切り替え可能で、ストーリーの攻略はどちらかを選択した後に進行していく。
ここからはプレイフィールの異なる2人を実際に使用した感想を、筆者の使い分けを見ながら紹介していく。
定番スタイルの奈緒江
忍である奈緒江はステルスタイプで「アサシンクリード」の代名詞とも言える華麗な暗殺を得意とする。
暗殺前提なので、いかに無駄な戦いを避けるかが重要。暗殺が強力な分、敵に見つかった状態や多人数相手での戦闘ではかなり分が悪い。

▲イーグルビジョンで敵がハイライトされ動きがわかるのもアサシンの能力だ。
暗殺方法に関しては障子の向こうから敵を倒したり、井戸に潜んで近づいてきた敵を落としたりと環境を生かした戦い方ができるのがポイント。

本作のステルスにはオブジェクトに身を隠す以外に明暗の概念も追加。暗いところでは見つかりにくくなっているため、提灯や蝋燭の灯りを消して隠れられる。
「アサクリ」定番のスタイルでありながらステルスの幅が広がり、より多様なアプローチができるようになっていた。
鬼神の如き強さの弥助

奈緒江がステルスであるなら、侍である弥助は戦いに特化したファイトスタイル。相手が何人いようが斬り捨てる鬼神の如き強さを誇る。
弥助ならば城に複数人いる強敵を倒す際に正面から突撃して手当たり次第に斬るという力技も可能で、対象を特定する手間も省けた。

一応隠れたり暗殺…というか不意打ちのようなことはできるがステルス性能は低い。「イーグルビジョン」が使えないのもアサシンとの違いだ。
敵に見つかりやすいのが難点と言いたいところだが、弥助で隠れることは考えていないので気にはならない。それよりも、機動力が低くフリーランが苦手だったり高いところに登れなかったりする方が大変だった。
とはいえ、それを補って余りあるほどの戦闘力であり、大きな爽快感が味わえるのは魅力的だ。
使い分けについて

基本的には場面に応じて使い分けるのが好ましいが、筆者の使用頻度が高かったのは奈緒江。
鉤縄で高いところに登れたり軽快なフリーランができるためストーリー進行以外のマップ探索で重宝した。思い返すと自由に行動できるときは奈緒江ばかり使っていた。
▲弥助に代わってトドメを刺す「やや」。強すぎない?
奈緒江の火力不足などの弱点は仲間を呼べるようになれば多少は補える。
それでも仲間は無限に呼び続けることはできないため、戦闘は弥助に軍配が上がる。やはりボスなどの強敵と戦う際には弥助が向いている。

ストーリーでは2人を交互に使って攻略する場面もあるので、スキルを習得させたり装備を整えたり両方の強化は忘れずに。
筆者はシリーズの初代から遊んでいたのでステルススタイルが遊びやすかったが、昨今の作品では攻撃寄りのアサシンも居たので、そこから「アサクリ」に触れた人にとっては弥助のほうがしっくりくるプレイヤーもいるだろう。




▲性能が低くてもデザインが良いということもある。
能力には関係ないが、武器は見た目のカスタマイズができる。移動中、戦闘中、会話中と目にする機会が多いものなのでこだわりたいという人もいるはず。
カスタムの選択肢に使えるデザインは、既に自分が所有しているデザインのみのため、武器収集する楽しみもある。
まとめ

今回紹介した以外にも、サブクエストや隠れ家を発展させる箱庭要素、アニムスのシステムに関連する物語など、前作『アサシン クリード ミラージュ』がコンパクトで遊びやすいものだったのに対して『アサシン クリード シャドウズ』は大ボリュームでやりごたえがある作品となっていた。
アニムスを通してゲーム内とリンクしタイムスリップしたような没入感が得られる「アサクリ」シリーズ。陰謀渦巻く美しき時代を訪れてみてはいかがだろうか。
取り扱いストア(外部リンク) | |
---|---|
ヨドバシカメラ | Joshin WEBショップ |
ビックカメラ | ゲオオンラインストア |
Amazon | エディオン |
楽天ブックス | ふるいちオンライン |
※当記事のリンクはアフィリエイト広告を含みます。
その他の新作ゲームもチェック!
発売日など基本情報
発売日 |
2025年3月20日 |
---|---|
会社 |
Ubisoft |
ジャンル | アドベンチャー |
対応ハード | PS5 / PC / Xbox |
価格 |
PS5 : 8,900円(税抜)
PC : 8,900円(税抜)
Xbox : 8,909円(税抜)
|
公式HP | |
公式Twitter |
今後発売の注目作をピックアップ!
2025/5/30 発売

/Xbox
ELDEN RING NIGHTREIGN
5,200円(税抜) 2
2025/5/30 発売

Lost Soul Aside
7,254円(税抜) 3
2025/5/22 発売

/PC/Xbox
ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女
6,980円(税抜)