バンダイナムコゲームスのPS4、PS3対応ゲームソフト「テイルズ オブ ベルセリア」。
「テイルズ オブ」シリーズ史上、はじめて単独の女性が主人公となる本作。キャラクターデザインは、同シリーズを長年手掛けてきたいのまたむつみ氏と藤島康介氏だ。
本作には、自由に連携を作り出せるリニアモーションバトルシステムに、新戦闘システム「ブレイクソウル」が加わった、自由度の高いバトルが楽しめる作品になっているぞ。
シリーズ初の単独女性主人公。しかも主人公や仲間が半分化け物で、復讐をテーマにしているなど、全体的にダークな雰囲気の漂う“攻め”のテイルズ。
ヴェスペリアのユーリなど、ダークヒーローっぽい主人公はこれまでも存在していましたが、ここまで徹底した「世界の敵」として描かれたのはシリーズでも初だと思います。
本作は前作『ゼスティリア』の過去が舞台となっており、ちょうど主人公とラスボスの立場が逆転した描かれ方(前作のラスボスポジにあたるのが今作の主人公で、前作の主人公ポジが本作のラスボス)をしているのも非常に面白かったです。
正義の反対は悪ではなくもうひとつの正義であって、そこにはマジョリティのマイノリティの差しかない、というのを身に沁みて思い知らされました。
戦闘のほうはフリーランを基本としており、MPの代わりにSGと呼ばれるゲージを消費して技を繰り出すことができます。
操作感はバトルシステムにおいてシリーズ最高と名高い『グレイセス』に似ており、直感的な操作で多彩な技を豪快に繋げられるため非常に爽快感があります。
特に主人公の自傷しながらガリガリと敵を削る技が、ヒットストップも相まって“攻撃している感”抜群に味わえて病みつきになりました。
シリーズファンからも最高傑作との声が上がるほど人気があり、戦闘とストーリーのどちらも非常に高いクオリティを誇っています。
そのためテイルズ初プレイの方にもオススメできる本作ですが、一応ゼスティリアと世界観が共通しているため、100%楽しみたい方は前作からプレイすることをオススメします。
コンテンツ量 4点
自由度 3点
ソーシャリティ 2点
BGM 3点
グラフィック 3点
感情移入 4点
ゲーム性 3点
テイルズシリーズと聞けば「The・王道PRG」をイメージする方が多いと思います。
そのイメージは間違ってはいませんが、ことストーリー面において本作はやや異端であることを先ずは覚えておいて欲しいです。
何故なら本作はシリーズ初の単独女性主人公を採用しており、戦う動機も殺された弟の「復讐」であるなど、全体的にダークな雰囲気が満載になっているからです。
なのでよくある勧善懲悪を期待してプレイすると少し戸惑うかも知れません。
とは言えストーリーがつまらないということは決してなく、むしろシリーズの中でもトップクラスと言って差し支えないでしょう。
道中もただ暗い雰囲気が続くだけでなく、強い意思を持ったキャラクターのアツい展開があったり、思わず涙腺が緩んでしまうような感動があったりと、名作と呼ぶに相応しいクオリティに仕上がっています。
そして作品を評価する上で外せないバトルシステムのほうも非常に良くできており、直感的な操作でコンボをガンガン繋げられるためPRG初心者でも安心して遊べます。
難易度を変更することもできるので、バトルが苦手な方はイージーでサクサク遊び、玄人は難易度を上げて歯ごたえを楽しむなど、万人にオススメできる作品です。
とは言え本作は前作『ゼスティリア』の過去を描いた作品となっているので、本作を100%楽しみたい方は前作からプレイすることをオススメします。
ゲームを買うのが難しい方はアニメ版『ゼスティリア』もあるので、そちらを視聴してからプレイするのもひとつの手かなと思います。
コンテンツ量 4点
自由度 3点
ソーシャリティ 2点
BGM 3点
グラフィック 3点
感情移入 4点
敷居の低さ 4点
テイルズ オブ ベルセリアをプレイしたユーザーのレビュー。
会社 | BANDAI NAMCO Entertainment |
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ジャンル | |
ゲーム システム |
調査中 |
タグ | |
発売日 |
PS4 : 2016年8月18日
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価格 |
PS4 : 8,200円(税抜)
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