日本一新作ゲームを遊んでいる(かもしれない)GameWithレビュー部編集長奥田総帥が、自信を持ってオススメするゲームをご紹介!
毎週面白いゲームを紹介していくこのコーナー。今週は違った意味で面白いゲームをご紹介。
始めに断っておきますが、DLしても遊べる保証ができないものもあります。
ただ、どうしても皆さんに知ってほしい。この世界にこんな「おバカ」なゲームがあることを。
というわけで今週のテーマ、〜愛すべき、おバカゲームの世界〜。
ケース1:リーグオブバカモン
このゲームはサービスを終了しました。
アプリストアに輝く圧倒的オンリーワン
「どこかで見たことのあるゲームは作りたくない!」
ゲーム企画をする人はみな思っていることだろう。しかし多かれ少なかれ、出来上がるゲームは何かに似てくるもの。
「個性がある」ことと「売れる」ということは、ときに相反する。個性的すぎて売れなければ意味がないのだ。
ある種見慣れた形で企画が着地する。それは至極正しい大人の判断といえるだろう。
しかしそれを完全無視して、「個性がある」に振り切ったゲームがある。
それがリーグオブバカモンだ。
プロデューサーを問い詰めたい
ゲームはうねうね動く宇宙人を、ひたすら銃で撃つというもの。
ひどすぎる(褒め言葉)。
どうしてこうなったのか、プロデューサーを問い詰めたいところだ(いい意味で)。
意外にゲーム性は高い
このハチャメチャなビジュアルゆえに、ゲーム性もいい加減なのではないかと思われるかもしれないが、ゲームは意外にちゃんとしている。
ジャンルはFPSだが、ただ撃つだけではない。
フィールドを動き回るバカモン(仲間モンスター)の動きも計算しなければいけないため、どの領域を撃つかの見極めが必要となり、なかなか戦略性の深いゲームとなっているのだ。
ケース2:ハゲーム
尋常ではない、スクショの破壊力
朗らかに微笑むおじさん。その頭の上を滑るスノーボーダー。
もうこの画面のスクショを見せられたら何も言えない。即おバカゲーム認定せざるを得ない破壊力である。
一歩間違えば「寒い」ゲームになりえたテーマ性をやりきった手腕
いわゆる「◯ゲ」ネタは、小学生にも通用する普遍的なテーマであるゆえに、ネタとしてベタになりやすい。
一歩間違うと「ありきたりな笑いを狙っている」「狙い過ぎて寒い」と思われるリスクをはらんだ難しいテーマだ。
しかし、この作品はすがすがしいまでにテーマを推すことによって、しっかりネタとして昇華している。この手腕はもっと評価されていい。
3回くらいプレイの価値あり
このゲームはおじさんの笑顔と、顔が見えないボーダーとのマッチングが絶妙で、画面からえも言われぬほのぼの感が漂う。
携帯をせわしなく動かす必要がある忙しいゲームだが、癒しがある。
未体験の方は、3回くらいプレイしてみてもいいだろう。
ケース3:サッカープレイヤー・ファイト
強襲してきたバカゲー界の黒船
日本におバカなゲームがあるのと同様、海外にもある。
むしろ結構ある。
そんな海外勢の中でも特筆すべき威力を持つ黒船が「サッカープレイヤーズ・ファイト」だ。
フィジカルとフィジカルの激しいぶつかりあい
見ていただけば分かる通り、格闘ゲームである。サッカー選手どうしの。
なぜ。
このゲームでは、様々な人種のサッカー選手が己のフィジカルを文字通りぶつけ合う。
新しい世界を切り開こうという、あくなき開拓者精神
ときにゲームでは、別々のジャンルの遊びを組み合わせることで新しい遊びが生み出されることがある。
パズル×RPGなど、組み合わせ次第ではエポックメイキングな名作ができあがる。
そんなチャレンジを、このゲームはなぜかサッカーと格闘ゲームで行ったのだ。
まさに、新世界を目指す黒船のごとき冒険だ。
賞賛したい。
ゲーム自体は、ボタンの効きが悪く、ちょっと遊びにくいのが残念。
総帥の総括
今週はおバカなゲームをご紹介した。おバカと言ってはいるが、ディスっているわけではない。
タイトルにあるように、まさに愛すべきゲームたちだ。普通の大人が眉をひそめたり、一笑にふしてしまうかもしれないひらめきを、一本のゲームまで仕上げた人々がいる。
その情熱を思うだけで、元気が湧いてくるのは私だけだろうか。
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