『ノイエ銀英伝』RTSは「プレイヤー同士の連携」が勝利のカギを握る
TVアニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」をもとにした戦略シミュレーションゲーム『銀河英雄伝説 Die Neue Saga』。
2024年中にリリースされる予定のアプリゲームで、「銀河帝国軍」と「自由惑星同盟軍」に分かれ、プレイヤー同士で艦隊を組み戦争を繰り広げる戦略シミュレーションだ。
本作は2024年3月14日(木)〜3月24日(日)にかけてCBT(クローズドβテスト)を実施。この記事ではCBTを通じてわかった本作の特色・魅力を、実際にプレイしたGvGコンテンツ「会戦」を中心に紹介していこう。
『銀河英雄伝説』とは?
1982年から刊行された田中芳樹のスペースオペラ。専制君主制を敷く「銀河帝国」と民主制を尊ぶ「自由惑星同盟」との争いを舞台に、数々の英雄たちによるドラマが展開される。
2024年1月より、日本テレビアニメ枠「AnichU」にて『銀河英雄伝説 Die Neue These』が放送開始。
艦隊同士が激突するGvGコンテンツ「会戦」
本作でのバトルは、マス目上のフィールドで部隊を出撃させて敵機の撃破をしていくシステム。プレイヤーは攻撃したい場所に部隊を移動させることで、全体の戦況を動かしていく。
メインコンテンツである「会戦」というGvG要素のバトルには、2つの艦隊(ギルド)が衝突して戦う「遭遇戦」と、所属している軍勢から複数の艦隊同士で協力して戦う「決戦」の2種類があり、それぞれ指定された日に開催される。
どちらも制限時間は30分で、「制圧ポイント」を敵軍より多く獲得している状態で制限時間を超えるか、敵陣の軍勢基地を占領した際にポイントを多く持っていると勝利となる。
ポイントを手に入れる方法は、大きく分けて敵の偵察艦隊や補給艦隊の破壊か、各地にある拠点の制圧の2つ。拠点は先に敵に占拠されても取り返すことでポイントが手に入るため、味方と上手く連携して立ち回っていこう。
会戦の舞台となる星域は様々で、今回参加した「エル・ファシル星域」では障害物が多く全体的に狭い印象を受けるエリアが多い。敵軍の進路をどう塞いで戦局を有利に動かすかが大切になりそうだ。
ここでポイントとなるのが、マップの中心にある「惑星エル・ファシル」。占拠で大量のポイントを獲得できるが地雷が周囲にあるため、ガンガン突っ込むか敵軍が突破したのを見計らって奇襲をかけるかの状況判断が重要だと感じた。
戦闘開始時には、最大5人の指揮官による部隊を編成して出撃させる。指揮官には「アタッカー」「ディフェンダー」など異なる役割や属性を持っている他、攻撃の属性も「砲撃」「空戦」の2種類が存在している。
その他にも「量産艦艇」という、戦力を向上させる戦闘用の船を指揮官ごとに編成していくのだが、どの艦艇を編成するかによって攻撃力・耐久力・航行速度など様々なステータスが変化する。
戦う相手に合わせた編成をすることで戦闘に勝利しやすくなるため、編成画面のパラメーターを参考にしよう。
というわけで早速「遭遇戦」に挑戦。強い味方が積極的に敵機の撃破や中心に向かう動きをしていたので、筆者はそのまま下へ進み、惑星の占拠をすることにした。
占拠をするにはそれ用に特化した「強襲揚陸艇」という量産艦艇を搭載した部隊を編成する必要がある点には注意。通常艦艇だと占領自体が出来ないので、占拠を狙う動きをするならたくさん生産しておきたい艦艇だ。
敵軍の艦隊を撃破するよりも時間はかかるが、その分獲得できるポイントも多い上に敵と直接戦うわけではないため、あまり育成が行き届いていない筆者でも貢献しやすいポジションにつけた。
何度も繰り返し突撃して占領が完了すると、それまで拮抗していたポイントの差が一気に広がったのでかなりの達成感を味わえた。
味方の中にはかなり戦い慣れているプレイヤーもおり、勝敗を大きく分けるポイントとなっている中心の惑星をどう攻略しようか悩んでいた所、スムーズに行動を取っていた場面も。
マップの中心敵が寄ってこないよう、もともと設置されている地雷に加え、さらに地雷を周囲に配置して強行突破させないようにする粋な戦術を魅せ、思わず「なるほどなぁ~」と声が漏れた。
その後も出撃と撤退を繰り返しながら戦っている中あっという間に30分が経過し、見事勝利を収めることができた。
正直ほとんど活躍はできなかったが、障害物を利用した防衛や味方と固まって動く立ち回りなど「この場面はこうやって動くのかな…?」と戦術を試行錯誤するのが面白い一戦だった。
ちなみに筆者の所属していた艦隊では発動することはなかったが、艦隊のリーダーは自陣の衛星基地から広範囲の砲撃を放つ「要塞主砲」の権限を所持している。
見た目通りの威力なのは間違いないが、敵味方全てを巻き込むため事前にチャットで情報や行動を共有することも戦局を左右する要素となっていそうだ。
会戦に備える育成とソロプレイモード
ソロプレイの場合は基本的に、フィールドに点在する演習部隊や賊軍といったNPCとの戦闘がメインとなる。上述したマルチプレイモードの「会戦」のために基礎的な操作を学ぶ練習場としても活用可能だ。
NPCを撃破することで育成アイテムなどの報酬が獲得できるため、会戦の開催されていない日はソロプレイモードでどんどん指揮官を育成していきたいところ。
しかし、ただ育成しただけでは指揮官たちの本領を発揮することはできない。育成をする上で大切なのは、各指揮官にある“統率力”というステータス。
統率力はその値と同じだけ量産艦艇を編成でき、上記画像を比べても分かる通りステータスに大きな差が出るため、レベルを上げても勝てない時は統率力と搭載できる量産艦艇の数をチェックしてみよう。
指揮官のレベルを上げることで統率力を含むステータスがどんどん上がっていくため、育成アイテムが確保でき次第レベルアップはこまめに行なっておきたい。
そのほか指揮官のステータス強化は、旗艦の設定や「追憶」というサポートカードの設定によって更に補正を与えることが可能だ。
これらの強化を行い、来たるべき会戦に備えて強力な部隊を作り上げよう。
施設の管理でゲームを快適にしていく「内政」
戦場だけでなく、内政の管理も提督の重要な仕事だ。ここでは施設の解放やレベルアップはもちろん、それぞれの強化に必要な資源の生産などができる。
内政で特に注目しておきたいのは「量産艦艇」の生産で、指揮官の強化に伴って“統率力”で編成できる量産艦艇の数が一気に増えていくため、出撃ばかりを繰り返しているとあっという間になくなってしまうことも。
「艦艇ドック」をレベルアップさせて量産艦艇の保有上限を上げながら、枯渇しないようどんどん生産していくのが良さそうだ。
「技術開発所」についても忘れてはならない。ここでは資源の生産量を増加させたり、演習部隊との戦闘に必要なポイントを増加させたりとゲームの快適性を上げてくれる。
また、レベルアップさせることで駆逐艦や砲艦といった新たな艦艇を生産することができるようになる。戦場を素早く移動できるようになったり、特定の攻撃力が高かったりと特性も様々なため戦略の幅が広がる。
各施設をもっと強化したい際は、「司令部」という施設をレベルアップさせることでその他全ての施設のレベル上限を上げられる。ゲームをより効率的に進行していくのにレベル上限解放はかかせない。
さらに司令部では内政官を配置することで、資源の生産量を上げたり量産艦艇を生産する際の消費資源を減らしたりなど、内政の効率を上げることができるため、目的に合わせて効率的に内政を進めていこう。
▶『銀河英雄伝説 Die Neue Saga』の詳細情報はこちらから『銀河英雄伝説 Die Neue Saga』とは?
提督となりキャラクターたちを編成&銀河統一を目指せ!
本作のジャンルは戦略シミュレーション。
アニメに登場するキャラクターや戦艦などがゲーム内にも登場し、プレイヤーは自らが提督となってキャラクターたちを部隊に編成する。
銀河帝国軍と自由惑星同盟軍に分かれて、他プレイヤーと艦隊を組み銀河統一を目指そう。
ゲームは10週間ごとのシーズン制となっており、シーズンを通して軍勢の勝敗が決する。
シーズン内はさらに2週間ごとのスプリットに分かれており、このスプリットの中で行われる会戦(GvG)の結果により、次のスプリットの戦場が決定。
スプリットの結果の積み重ねが、最終的なシーズンの勝敗結果となる。
会戦では銀河帝国、自由惑星同盟それぞれが銀河統一のために戦っていく。
スプリットの勝敗によりストーリーが分岐し、ゲームだけでしか見られない物語が展開。
戦いの末、どのようなエンディングを迎えるかは、提督であるあなた次第だ。
指揮官(キャラクター)を入手することで、指揮官専用の物語が体験可能。
他にも、好きな指揮官を副官に任命することで、提督であるプレイヤーにアドバイスをくれるように。
各シチュエーションに合わせた言葉をかけてくれる、頼れる存在だ。
©田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会 ©Aiming Inc.