【プロ軍事評論家が厳選】三国志・戦国ゲームアプリおすすめ

「コーエーテクモの三國志ってこんなにスピード感あったのか？」というのが最初の印象。序盤から出し惜しみなく武将もアイテムもドロップして驚く。

序盤は情報の洪水に翻弄されるけど、チュートリアルが丁寧なのでこれを丹念にたどってコマンドの関連性を掴むのが近道。チュートリアルが終わる頃には、武将を強化して武勲を重ね、領地を広げて資源で経済と兵力を強化し、武将を増やして強化する——このサイクルが掴めるはず。急がば回れ、だ。

ゲームの最終目的は帝都「洛陽」の支配であるが、その前に小都市、大都市の順に攻略して足場を強化しなければならない。その過程で、他のプレイヤーとの同盟が必須になる。目的と手段は明確だが、この最大目標を目指す中でどんな働きをするかというところに、プレイヤーの個性が出てくるのだ。

長年の「三國志」シリーズの開発で蓄積、確立された武将の評価やパラメーターを継承しつつ、スマホアプリらしいスピード感や成長要素を上手に取り入れたゲームという印象。普段からアプリゲームに親しみ、スピード感のあるRTSに没入できるタイプの人なら大満足に違いない。

香港のQookka Gamesがナンバリングの「三國志13」のIPをもとに開発し、コーエーテクモが監修したという来歴のとおり、往年の「三国志」シリーズにもっとも近いプレイ感覚で遊べるタイトルだ。

自国勢力を育てつつ、中原の制覇と洛陽の支配を目指す。これは「三國志　覇道」と同じだけど、プレイ感はまったく違う。ご存じのように三国志には歴史記録の「正史」と、後世書かれた歴史小説の「三国志演義」があり、日本で三国志といえば後者のこと。だけど中国文化圏では、まず「正史」があってからの創作なので、群雄や武将の評価や性格付けが日本とはけっこう違ったりする。中国文化圏的な解釈を加えた、俺たちの好きな三国志——というプレイ感なのだ。

このような背景なので、ナンバリングタイトルの「三國志」を遊んでいた人が、いまどきのゲームとして遊ぶなら絶対にオススメだ。戦略を立てながらじっくり勢力を育てるサイクルを重視したバランスになっている。課金要素がプレイアビリティーの向上に繋がるように設定されているのも嬉しいところ。戦場だけでなく移動経路としての地形の影響が強いのも、シミュレーション性の高さを裏付けている。

グローバル市場では「三国志・戦略版」として先行リリースされ、4000万DLを記録したヒット作。世界的にスタンダードな三国志ゲームとして触れてみるのも面白そうだ。

「覇道」や「真戦」が日本市場と深く関わりがあるのに対して、「今三国志」は最初から世界市場をターゲットにしたスマホゲームとして開発されている。

まず目を惹くのが派手な戦闘の演出。戦闘を繰り返すストラテジーゲームでは、どんな戦闘シーンも目新しさが薄れてスキップされがち。だけど「今三国志」では、ゲーム開発エンジン「UNREAL 4」で作り込まれた戦闘シーンのカタルシスが抜群で、軍の育成や編成の苦労が一気に報われる爽快感がある。

また注目は六角形のマスで埋め尽くされたフィールドマップ。これを400万マスも使って、三国志の主要舞台を表現している。難易度が数字で書かれたマスがずらっと並ぶ様に、最初は違和感があったけど、これはボードゲームではおなじみのもの。土地の強さが直感で分かるのでプレイのテンポが良いし、この広さがあれば、今後も様々なイベントが展開される余地も期待できる。

武将はおなじみの有名武将だけでなく、オリジナルの女性キャラが多数登場するのもグローバルタイトルらしい。三国志という中国圏屈指のコンテンツを存分に料理して、世界に挑戦しているゲームなのだ。海外製のスマホゲームが好きな三国志ファンには、ぜひ遊んで欲しいタイトルだ。

コーエーテクモゲームス『信長の野望　創造』の正式ライセンスを得てBB Gameが開発した新作タイトル。「信長の野望」シリーズ経験者ならすんなり入り込めるだろう。

本作の目標は、シンプルに天下統一。もちろん同盟加入などは必要になるけれど、箱庭風の本拠地を中心にした内政と軍事のバランスやインターフェースのわかりやすさと、「創造」ベースの秀麗なグラフィックのかみ合わせは抜群だ。

また自由度が高いゲームでありながら、チュートリアルを兼ねたストーリーが充実している。織田信長の妹、お市がとある理由からプレイヤーの居城に逃げ込んでくる……といった荒唐無稽な設定ながら、ゲームに慣れるまでのサポートが手厚い。初期の領国決定では意外な僻地でスタートすることもあるが、課題は常にあるのでそのうち気にならなくなる。

「信長の野望」の世界観と目的設定、そしてスマホゲームらしい遊びやすさがうまくミックスされている。じっくり楽しむも良し、適度なスピード感を求めて課金で取り組むのもリターンがはっきりしていて、どちらの遊び方でも楽しい。

ここにあげた5タイトルの中で、2022年12月1日ともっとも新しくリリースされたゲーム。コーエーテクモ自らが手がける看板タイトルには、野心的な挑戦が見て取れる。

プレイ感覚は「三國志　覇道」に似ているが、ゲーム目的のアプローチが違う。あちらでは帝都洛陽の支配をゴールとしていたが、「信長の野望　覇道」のプレイヤーは、武田氏や北条氏などの有力大名家の配下武将となって領地を経営し、主君を天下人に近づけるのに貢献する立場なのだ。

勢力拡大と戦闘の勝利、そして友軍プレイヤーと協力しての大規模戦闘など自身の努力が主君の隆盛に繋がる仕組みは面白い。

ただしまだサービス開始から間がないためか、主君を天下人に近づけるという大目標とプレイヤーの達成感のかみ合わせが今ひとつ。新しいアイデアを充分に伝え切れていないという印象であった。マップが六角形のヘクスや四角形のスクエアではなく、三角形で仕切るなどの工夫は、「信長の野望　覇道」独自の発展性を見据えてのものであろう。今は基本プレイに慣れておきながら、ゲームの進化を見守るべき段階のようだ。

豪華声優陣のボイスがついたリッチな仕様のストーリーはなかなかのもの。まるでドラマを見ているかのような感覚で物語を楽しめます！

ゲームの世界では本家「三国志」とも言うべき、「コーエー」（現コーエーテクモ）の名作。緻密に作られた内政や合戦のバランスが楽しめます。
「ストラテジーは好きだけど対人戦は好きじゃない」という人にはぜひともプレイしてほしいところ。もともとストラテジーというのはこういうものなのです！

上にもありますが、まさに「あの『無双』がスマホに！」という感動。
アクションの爽快感はさすがに据え置きでのプレイと同じとは言えませんが、ただボタンを連打するだけではなく瞬間的な判断力も要求されます。無双好きならとりあえず触ってみてほしいタイトルです。

ド派手な3Dアクションは「よくスマホでここまでできたな」と感動を覚えるほど！数多の敵を一気に巻き込んで攻撃する爽快感が手軽に味わえます。

スマホゲーやったことない人は、全員このタイトルから始めるといいのではないでしょうか。育てたキャラと入れ替えたキャラのレベルや装備を”まるごと引き継げちゃう”というストレスフリーなシステムは革命的。
新しいキャラ、顔は好きなのにイチから育てるのがキツイ……！なんて悩みから、あなたを解放してくれます。

2000年に連載開始した漫画に始まる「一騎当千」シリーズ。そのキャラクターが総勢40人以上登場します。ハイクオリティなLive2Dで揺れ動くキャラたちは、原作をそこまで知らなくとも魅力的。

登場キャラのイラストは「Live 2D」アニメーションで描かれていて、背景はもちろんあらゆるものが動きます。
がっつりハマれるゲームをプレイしたい！という人よりは、かわいい女の子を毎日見たい！放置で溜まった報酬を一気に回収する快感を味わいたい！という人におすすめ。

ガチャがなく、急かされるような気持ちにならないのが推しです。戦争というより内政のほうに重きを置いてプレイしていますが、これがしっかりハマる面白さ。
部下もあからさまに優秀な人材に固定されるのではなく、それぞれいいところも悪いところもある（そこを使いこなしてこその君主）、というのがポイントです。

正直、リッチなグラフィックはおじさんにはちょっと疲れるところがあります。
このタイトルは往年のフリーゲームのようなシンプルUIにシンプルなゲームシステムなんですが、おかげで疲れずにむしろハマれるのが魅力。同盟や臣従など合戦以外の戦も魅力の一つです。

最大20人vs20人で戦う「合戦」ではチャンスもあればピンチもある。毎試合様々なドラマが生まれ、一瞬も気の抜けない熱戦が展開していきます。
長らく運営しているタイトルなので、カードバトルが好きなら安定して楽しめると言えるでしょう。

縁のある武将同士を組み合わせると連携スキルが発動。戦況が有利になります。
戦国ファン以外には絶対「誰それ？」と言われそうな武将も多数実装されているので、戦国ファンには特におすすめしたい作品。

現代兵器を持った武将たちというぶっ飛び系ストーリー。そのくせ200万字という重厚なテキスト量を誇っており、一部のマニアをがっつり虜にしています。