Starfield
壮大な宇宙と人間ドラマが持ち味のSFオープンワールドRPG『Starfield』をプレイ!
ベセスダ・ソフトワークスから発売の『Starfield』は、2330年の宇宙を舞台に壮大な冒険へ挑むオープンワールドRPG。
新入りの採掘員である主人公は、多くの人間と敵対している組織「紅の艦隊」に不運にも遭遇してしまう。
その出来事に加えて、主人公に反応を示した不思議な物体「アーティファクト」の謎を解明すべく、1,000以上の星々が広がる宇宙を旅することに。
今回は、本作のこだわり抜かれた魅力を実際にプレイした感想とともにたっぷりとお届けしていこう。
Steamで詳細を見る目次
Starfield
バトル・探索:宇宙船でどこまでも。降り立った星で不思議な出会いを。
探検家の集団「コンステレーション」の隊員「バレット」に宇宙船を託され、最初は自分1人きりでの冒険がはじまる。
さまざまな星を渡る中、新たに発見する出来事もあれば、敵意を感じる勢力や未知のクリーチャーとの戦闘が待ち構えていることも。
本格的な宇宙船の操縦を楽しめる!
操縦席につき、離陸することで宇宙船での移動が開始する。
航行中は、船の電力、進行方向や速度の調節などさまざまな部分を船長として常に管理していく。
また、他の勢力を見かけることがあり、交信や機体のドッキングなど、宇宙にあこがれを持つ人にとってはワクワクが止まらない体験が味わえる。
敵対する勢力に近づく、また、自分から周囲に攻撃した際は戦闘に発展する。
戦闘では、レーザーやミサイル、バリスティックと呼ばれる攻撃手段を使いこなして敵の撃破を狙っていく。
相手が複数いる場合も多いため、やみくもに攻めるのではなく状況をうまく見極めつつ戦うといった歯ごたえのある3Dスペースシューティングを堪能できる。
また、宇宙船は、システムに電力を供給するリアクターなど各パーツをカスタマイズしていくことが可能だ。
レベルアップで解放できるスキルによって操縦が難しい宇宙船も操れるようになるなど、やりこめる要素が盛りだくさんとなっている。
未知の発見に大興奮の惑星・衛星探索
プレイヤーは宇宙船から着陸したい地点を選び、いろいろな星へ旅をすることができる。
惑星や衛星では、私達にもなじみのある鉄などの資源を調査したり、見たことのない植物やクリーチャーをスキャンしたりといった方法で探索していく。
プレイ中は、レーザーでガリガリ音を立てて岩を採掘するのがなんだか癖になったので、気が付けば寄り道しまくって資源集めをしていた。
行先も自由である分、自分のペースで気になった部分をじっくり探索できるのが本作の魅力のひとつだ。
資源や植物、敵の持っているアイテム・素材は、自身に直接使用、またはクラフトの材料として活用できる。
星によっては極度の高温や低温によって、相応の対策がない装備では行動が難しい場合もある。
快適に探索するために自分で考えて環境に適応するといったサバイバルのような楽しみ方もできる作品だ。
また、人が住むエリアではもちろんのこと、探索地点で研究をしているキャラクターなど、さまざまな立場の人物と出会うことも。
星々ではいくつもの新しい発見があり、どこまでも探検したくなるようなオープンワールドの世界に没入していく。
敵対勢力や未知のクリーチャーと繰り広げるバトル!
本作は、多くの人間と敵対している組織「紅の艦隊」や、「テラーモーフ」のようなゴツめのクリーチャーなど、プレイヤーを見るなり襲い掛かってくる敵も多数登場。
正面からやり合うだけでなくステルスなどもうまく行いつつ、一瞬たりとも油断できないスリル満点の戦闘を味わえる。
周囲に人がいるエリアなど思わぬ場所で敵に遭遇することもあり、突然襲撃された際は心臓が止まるかのような緊迫感にあふれていた。
Starfield
【注目】
ミッション:自分の行動1つが世界の全てを変えていけることに感動。
本作で1番ハマったのは、仲間や友達を作って組織に所属するなどといったキャラクターとの関わりだ。
ほとんど何も持たず、何もわからずの状態からゲームがスタートするので、最初はとりあえず何か拾ったりお金(クレジット)を集めようとしたりするプレイヤーが多いだろう。
そして、手がかりを見つけるため、周囲の人にとりあえず話しかけていき、ミッションが発生すればこなしてみようと挑戦するのではないだろうか。
本作は何かに困っているキャラクターがあちこちに存在しているのだが、「飲み物を買ってきてほしい」というようなライトな内容もあれば、時には「とある施設から物を持ち出してほしい」というような危険な匂いのする依頼をされることもある。
報酬がもらえるというのもあり、なんだか困っている人を放っておけずに依頼を聞き入れるうちに、いつの間にか大きな事件に関わってしまうことも十分にあり得る。
そして、キャラクターとコミュニケーションをとりつつ過ごす中で出来事の続きが気になるようになり、さらに話にのめりこんでいく。
問題の解決を手伝うことはその星にとっての大きな変化につながる。私は、自分自身の行動でストーリーを創り上げているような感覚がとても面白いと思った。
1人から始まる物語。仲間を作るもよし、孤高を貫くもよし。
一部最初から敵意を示す勢力がいるものの、基本的に出会ったばかりの組織とは対等に近い関係である場合が多い。
キャラクターからの依頼をこなすなどを行い信頼を得て、組織に所属したり、自分の宇宙船のクルーに任命したりすることができる。
戦闘時は共闘し、移動中に話しかけてくれる仲間たちは、心強い存在となってくれる。
もちろん、何事にも深入りしすぎず中立を貫き、どこにも縛られない自由気ままな旅をするのというのも楽しみ方の1つだといえるだろう。
最後まで展開の読めない壮大な人間ドラマ!
プレイヤーがどの組織と友好・対立関係になるかによって、話の見え方や立ち回りが大きく変化していきそうだと感じた。
そして、冒頭で紹介した謎の物体「アーティファクト」は、プレイヤーと星々に何をもたらしてくれるのか。
本作は、多数登場するキャラクター・組織の行く末を追っていくだけでもとんでもないくらい壮大な物語であるのだが、そこに「アーティファクト」というキーアイテムが加わることによってさらにストーリーに奥行きが増している。
だんだんと動いていく話の展開に釘付けになり、まるで自分が主人公の映画を見ているような感覚で遊べる作品だ。
逮捕されることもあるかも。それでも自分が正しいと思う道を選ぶのだ!
本作はあくまでもゲームの世界ではあるが、現実味のある設定も多く存在する。
物を盗む、無実の人にケガを負わせるなど、やってはいけないと分かることでも、ゲーム内だととにかく敵を倒す・アイテムを片っ端から収集するなどに集中するあまりうっかり手が滑ってしまうこともあるだろう。
また、ある時はキャラクター(友人)から、どこかに潜入してアイテムを持ち出すなどの頼み事をされるかもしれない。
もし罪を問われる可能性があったとしても、ゲームだからこそ、自分にとって“正しい”と思った選択をしていけるというのが本作の大きな特徴だ。
どうしても救いたいもの・信念のために自身が法を犯すといった、ダークヒーローのような立ち回りだってできてしまうのも、本作の面白いポイントだろう。
Starfield
こだわり:思わぬ部分にも奥深さがあり面白い。
本作は、ここで紹介しきれないほど作りこまれている要素が盛りだくさんとなっている。
その中でも、特に興味を持ったシステムを3つご紹介。
細部まで作りこめるキャラクターメイク!
プレイヤーは、主人公の見た目に加えて素性や性格的な特徴を自分好みに決めることができる。
どれを選ぼうか迷ってしまうほどパーツがとても豊富なので、気が付いたら結構ハマってしまう要素の一つだ。
また、「内向的」な性格ではひとりで行動するときに力を発揮しやすいなど、自身の特徴が特定の条件下で有利にはたらくことがある。
自分に似せた設定にするのはもちろん、ファンがついて回る「崇拝される英雄」などクセのある雰囲気のキャラクターを作り出すこともできるので、いろいろな楽しみ方ができるだろう。
あちこちで聞こえてくるうわさ話が気になる!
街では数人のキャラクターが集まって何かうわさ話をしていることも。
キャラクターたちは些細な世間話をしていることもあれば、最近起きた事件などについて話していることもあるので、意外な場面で興味深い話を耳にできるかもしれない。
説得で戦いや危ない道を回避できる…かもしれない
「紅の艦隊」などに出くわした際など、必ずしも戦闘に持ち込まなくてよいこともある。
本作は、会話の中で交渉できる内容があれば、「説得」を始めることが可能だ。相手をなだめたり、時には脅したりして上手に揺さぶりをかけていくと、引き下がるか妥協してくれる。
会話している相手の性格によってどのようなアプローチが成功しやすいのか異なるので、よく観察する必要がある。
説得の成功率は、お酒などを飲んで上げることもできる。うまくいったときはちょっとした達成感を味わえるユニークなシステムだ。
Starfield
『Starfield』プレイレビュー:まとめ
1人で広大な星々へと旅立つところから始まる本作は、さまざまな人たちと出会い、関わる中でどんどんストーリーに吸い込まれていく没入感を堪能できる作品だ。
自由度が高いあまり何をしたらいいかわからないという人は、とりあえず気になった星に着陸して、目に入る興味のわくものを追っていくのもよい。そんな遊び方も楽しみの1つとして成り立ってしまうのが本作の魅力だ。
実生活では絶対に体験できないSFストーリーだが、限りなく現実に近い要素もあって話にのめりこんでいける。そういった本作のような壮大スケールのRPGが気になる方は、ぜひ1度プレイしてみてほしい。
Starfield
『Starfield』の基本情報
発売日 |
2023年9月6日 |
---|---|
会社 |
Bethesda Softworks |
ジャンル | RPG |
対応ハード | PC / Xbox |
タグ | |
価格 |
PC : 8,800円(税抜)
Xbox : 8,800円(税抜)
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最大プレイ人数 |
1人
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公式HP | |
公式Twitter |
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GameWith編集者情報
大学の休学期間中に遊んだ「ドラクエ」シリーズで世界観の壮大さに心打たれ、様々なRPGに興味を持ち始める。 中でも、近年は「原神」のストーリーや音楽に夢中になる日々を送っている。 また、ゲームのサブ要素にハマってしまう傾向があり、RPGで見られる料理作りや木の実採集などをとても気に入っている。 趣味はものづくり。 |
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