QSSFサイクルを回しまくれ!『魔王カリンちゃんRPG~恋姫建国奔走記~』は自国と推しキャラとの仲の持続的発展を目指すRPG

まずはQSSFの説明から始めたい。
すなわちQuest(冒険/戦闘)→Story(物語)→Strengthen(強化)→Founding of nation(建国)の頭文字であり、同時に本作のプレイのプロセスを表している。
これが本作を形作る要素であること、またスムーズにプレイを進めながら最大限エンジョイするための手法でもあることは間違いない。
どんどん回していけば戦闘力向上、国の発展、ひいてはあの娘との急接近につながるのだ。
2021年の発表以降、長い時を経てついにリリースを控えている本作。今回先行プレイの機会をいただいたので、魅力について、このリポートを通してお届けする。
目次
『魔王カリンちゃんRPG ~恋姫建国奔走記~』とは?

『巣作りドラゴン』と、人気シリーズ『恋姫†夢想』のコラボ作品として大きな話題となったダンジョン運営SLG『巣作りカリンちゃん-星詠みの神託-』の正式な続編。
装いも新たにRPGになり「建国」の要素が加えられた。
戦闘は自動で進行するベルトスクロールアクション風。デフォルメキャラの小気味いいアクションや派手なエフェクトが飛び交う中で、スキル発動や回避などで一瞬の判断や操作が求められる場面もあり、かわいい見た目とは裏腹に気は抜けないゲームになっていた。
出演キャラクターはまさに百花繚乱!『巣作りカリンちゃん』に未登場の『恋姫†夢想』のキャラクターのほか、『戦国†恋姫』と『双天†恋姫』からも続々と登場するとのことだ。
キャラクター原案とメインシナリオの原案・執筆は『巣作りカリンちゃん』のスタッフが担当しており、ファンにはうれしい采配になっている。
Quest(冒険/戦闘)での勝利が建国への第一歩!

クエストは、メインクエストの他にイベントクエスト、レイドバトル、成長クエスト、チャレンジクエストなどが用意されていて、メインクエストや建国の進み具合などに応じて新しいクエストが開放される。
メインクエストを進めてアイテムを獲得しつつ物語にデレデレし、苦戦が目立ち始めたら部隊強化や建国を行う。これが間違いのない進め方だろう。

▲筆者のお気に入りの娘たちだけで編成を組んでみた。
戦闘する部隊を事前にリーダーキャラ1体+バトルキャラ5体に編成。
オート編成も便利だが、攻撃タイプや属性など各キャラの能力を見てバランスを取ったり相性の良さを重視したりなど、自らの考えに基づいて編成するのがやはり醍醐味。
もちろん見た目の好みで選ぶのもOK!

▲クリアの目安となる部隊の戦闘力が表示されており、初心者には優しい仕様になっていた。
ここでは戦闘において重要な行動リソース「SP」と、それを消費して行う「GRADEアップ」について解説しよう。
部隊には「SP」というポイントがあり、編成されたキャラの能力などに応じてポイント数が決まる。
バトルキャラの出撃、スキルの使用、GRADEアップなどを行うと消費される。
GRADEアップはその戦闘中のみ適用され、キャラの場合はHP最大値の上昇と回復+戦闘力アップの効果が、総SPの場合は敵を倒した際のSP獲得量が増加する効果が得られる。
SPをスキルに使用するか、それともGRADEアップに使うか、といった選択肢が発生するのだ。
ほぼ自動で進むシンプルな戦闘ながら、十分なやりごたえと、高い緊張感を生むシステムだと感じた。
▲キャラは前後に移動可能。ボスの攻撃時に表示される枠内にいるキャラは大ダメージを受けてしまうため、すぐに下がらせよう。
美女たちと展開するStory(物語)に満たされる

『魔王カリンちゃんRPG』ストーリー
記憶喪失の青年は、謎の迷宮を彷徨い今にも力尽きようとしていた。
そんな彼を救ったのは……青年のことをよく知るという 『魔王カリン』 を名乗る女の子!
大混乱から始まる今回の物語。異国から飛んできた少女クオン。友を助けるために舞い降りた妖精族のユエ。金ピカ縦ロール魔王レイハ。魔王に前代未聞な要請をする勇者王シェレン。
青年は新たな出会いとともに、新たな脅威に立ち向かう!
果たして、青年は記憶を取り戻すことができるのか! そして復活の魔王カリン、ついに建国!?

クエストをクリアすると『巣作りカリンちゃん』で復活した魔王カリンと仲間たちの物語が展開される。
記憶喪失の主人公とそれを助ける魔王カリンのほか、国づくりを依頼してくる勇者レンファ、カリンを魔界から追う魔王レイハなど、いろいろな勢力とキャラクターが登場。メインシナリオはフルボイスというのもうれしい。
▲右を向いても左を向いても美少女であれやこれやでてんやわんや(歓喜)。
そのほか、キャラごとに設定された好感度を上げると開放される「キャラエピソード」も要注目。3つのエピソードをすべて開放すれば、まさに苦労が報われる!
さらに『巣作りカリンちゃん』の物語を追体験できる「追憶モード」などがあり、前作を知らない人でも楽しめるようになっている。

▲各所で展開されるストーリーはあとで見返すことも可能。
魔王カリン

ギオウ山に甦った古の魔王。 復活時点ではほとんどの力を失っており、ギオウ山に封印された力を仲間と共に集めていた。
現在は全ての力を取り戻しているが、元々、己の強大な力を振るうことには消極的で、基本的に他人任せ。
しかし、千年近く封印されていたことで好奇心は旺盛。つまり、配下となった者は魔王カリンの興味次第で振り回されることに。
今ハマっているものは主に漫画。 流行のものからマイナーなものまで多種多様な物語を読み込み、王道展開が大好物。
予測不能な展開も大好物。トラブルは大歓迎。 魔王カリンの行く先には、楽しいことが溢れている。
レンファ

アヴァンガンド王国の勇者。その血筋は代々勇者であり、名門の家系出身。
長い間、魔王が存在しておらず、歴代勇者も魔王と戦った記録はかなり遡ることになる。
当人としては、勇者としての使命を果たしたい気持ちと自らの夢を叶えたい気持ちに揺れ動いていた。
色々あり魔王カリンとは顔馴染み。現在は勇者という職業に縛られず、夢である漫画家の卵と勇者の仕事を両立している。
作者の意図などを想像しながら読むのが好きな考察系読者で、漫画のことになると話が長い。
トウカ

ある日、空から地上に舞い降り……墜落してきた天界族の女の子。《神託》という固有の未来視能力を持ち、目的のため日々奮闘中。
基本的にドジな部分があるものの、それ込みで予知した未来へと繋がるため失敗したって前向き。
さらに、コミュニケーション能力はズバ抜けており、種族に関わらず誰でも笑顔にしてしまう。
素の身体能力は低いものの、相棒のアイシャとコンビを組めば、力を発揮し頼もしいサポート役となる。
しかし、潜在する力はとても高く、その力は本人すらも把握していない。あと、色々あってご主人様呼びを定着させた本人でもある。
レン

妖精族の血を受け継いだ人間とのハーフ。人間界育ちだが人間界と妖精郷が接近したタイミングで妖精郷へとやってきてユエに助けられた。
妖精郷の最高戦力。一人で軍に匹敵する力の持ち主で、天界からのちょっかいなども単騎で跳ね除ける。
そんな常識外の能力を持っているが、性格はマイペースでのほほんとしたタイプである。
とはいえ、これまでのんびりと暮らしていけるのはネネネなどの友人や、何より自分を救ってくれたユエのおかげであることを理解している。
ゆえに、ユエのためならば多少の無理でも自身の力でもって押し通す。
キャラや装備をどうStrengthen(強化)するか悩ましい

戦闘などで獲得したポイントやアイテムでキャラ・装備・エンゲージメモリーを強化できる。それぞれ解説しよう。
キャラ

好感度、Lv.アップ、覚醒、羅針盤という強化項目がある。それぞれ専用のアイテムやポイントが必要になるため、部隊の編成や将来像などを考慮して使い道は慎重に見極めよう。

▲能力、スキルなど個性的なキャラクター。見た目と能力のどっちを優先するか迷ってしまう。
装備

装備のカテゴリーは武器・防具・アクセサリーの3つで、「鍛冶場」で強化・製造・分解ができる。
このうち「強化」には、Lv.強化・進化・品質強化・覚醒と項目が複数存在する。

装備の強化にも専用のアイテムが必要で、特定のクエストのクリアー報酬として獲得できる場合がある。貴重なアイテムであることは間違いないため、ある程度、使い先を絞って強化していくのが王道だろう。
不要な装備は「分解」で素材に戻すことが可能。「製造」用にストックしておくといい。
エンゲージメモリー

ガチャで入手方法できるキャラクターイラストをモチーフにした装備で各キャラ1枚だけ装備できる。Lv.アップと覚醒が可能で、装備よりもステータスの上昇量が多い。
さらにスキルを習得できるため、戦闘への影響が大きい。
キャラクターの日常的なイラストでコレクションしたくなるものばかりであった。
Founding of nation(建国)はあらゆる要素に影響する
いわゆる街づくりゲームや箱庭ゲームのように進めていく「建国」。建築可能な土地に施設を建築していけば、それぞれに設定された効果を受けられ、住人が増加して国Lv.もアップする。
その効果はキャラの強化、コンテンツの開放、アイテムの生産などさまざまだ。

▲カリンの拠点をLv.アップすると、領土が拡大して配置できる施設が増加する。
部隊の強化と物語の進行に大きく関わってくるため、効率的に進めたくなる。
また、施設の有無がクエストなどの発生・開放条件になっている場合がある。建築に必要な素材はクエストなどで入手できるが、莫大な量が必要なケースもあるため、先を見据えて蓄えていきたいところだ。

バトルキャラを生産施設に「任命」すると、ステータス「生産力」に応じてアイテムの生産時間が短縮され、生産力がアップする。
泣く泣く部隊に組み込めなかったキャラにも活躍の場があるのはうれしいところ。キャラの収集や強化において残念な気分になることが減るのではなかろうか。
▲国にキャラクターが現れ、「交流」するとアイテムが入手できる。
まとめ

前作から受け継がれた世界観のなかで、圧倒的人数のキャラクターがそれぞれ存在感を出すとなれば、ファンはそこから目を逸らすことはできない。
戦闘はリアルタイムの要素はあれど、キャラの強化を適切に行えば楽しくプレイできる作品。設定変更でほぼ自動化でき、物語やキャラとのあれこれを楽しみたいプレイヤーにとっては手ごろな難易度と言える。
あらゆる行動リソースを一元管理する戦闘システムは、バランス調整が難しいと思いつつも可能性を感じた。是非ともリリースした際は体感してもらいたい。
『魔王カリンちゃんRPG~恋姫建国奔走記~』の基本情報
発売日 |
2025年4月22日 |
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会社 |
DMM GAMES |
ジャンル | RPG |
対応ハード | PC / アプリ |
タグ | |
価格 |
PC : 無料
アプリ : 無料
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最大プレイ人数 | |
公式HP | |
公式Twitter |
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