角満のゲー漫 第31回!今回はついに詳細が発表された「プレイステーション5」について。24時間で新作モンハンとプレステ5の発表という「壮絶な1日」を嬉しい悲鳴とともにお届けしてくれます!
一年で最も「壮絶な1日」
俺の誕生日は9月17日なのだが、この日は毎年、1年のウチでも指折りな“ドタバタデー”となる。
その理由は言わずもがな、例年はだいたいこの週に東京ゲームショウが開かれるからで、取材、インタビュー、試遊、あいさつ回り、そして夜の接待(という名の酒盛り)で、深夜まで走り回っているのだ。
とくに9月17日当日は、仲のいいゲームクリエイターさん数人と幕張メッセ近くのカラオケボックスで誕生パーティーをするのが恒例となっていて、俺が覚えている限り去年もおととしも……そしてその前の年も、歌にケーキにと大騒ぎをしていたと記憶している。
しかし、今年は皆さんご存知の通り、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からゲーム業界のイベントも軒並み中止か、オンライン開催に切り替えて実施されている。
世界最大級のゲーム展示会である東京ゲームショウも例外ではなく、2020年度は9月24日~27日までの期間、専用サイトでのオンライン開催となったのだ。
というわけで、今年の9月17日は東京ゲームショウと日がズレているし、そもそもオンライン開催でいつものメンバーと集まりようもなかったので、ひさしぶりに静かで凪な誕生日になるんじゃないかと思っていた。
しかし……ゲームの神様はやはり、9月17日をフリーにはしてくれなかった。
これほど壮絶な1日になるなんて、ほんの数週間前まで夢にも思っていなかったよ。
前フリが長くなってしまったが、日本中のゲームファンもこの日は、眠い目をこすりながらネットに張り付くことになったんじゃないかと思う。
……そう、発表されたのだ。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の新世代機、プレイステーション5の詳細と、カプコンの隠し玉、Nintendo Switch用ソフト『モンスターハンターライズ』が!!!
あまりにも情報が氾濫した24時間だったので、2000~3000文字程度のコラムではすべてを押さえることはできない。
よって今回は、先に発表されたプレイステーション5について書きたいと思う。
思ったよりも安かった!
すでに、ゲームメディアはもちろんのこと、一般の雑誌やテレビ、経済ニュース等でも大きく扱われているので、これをお読みの方は当然のようにご存知かと思う。
でも改めて書くと、プレイステーションファミリーの次世代ハード、プレイステーション5は、日本では11月12日に発売!
希望小売価格は、通常タイプが49980円で、光ディスクのスロットがないデジタルエディションが39980円に決定した!
発売日については、「だいたい、このあたりだろうな」と思っていた予測に近いものだったが、驚いたのが価格のほうだ。
そのスペックからして、通常版は安くても60000円前後、デジタルエディションのほうが50000円前後ではないか……と踏んでいたので、それよりキッカリ、10000円も安く発表されたことになる。
デジタルエディションの39980円って、プレイステーション4の最初の価格と同じなんだよな……。
さらに言うなら、プレイステーション3は発売時59800円だったので、それらと比べても、
「プレイステーション5……すげえがんばったな……」
と感心せざるを得ない。自分のサイフ事情を考えても、この価格設定は本当にありがたいと思ったね(笑)。
このプレイステーション5で、ゲームの何が変わるのか?
公式リリースに、つぎのような文言がある。
「PS5およびPS5デジタル・エディション両モデルともに、CPUと4Kの高精細グラフィックスを可能にするGPUが統合されたカスタムプロセッサ、ゲームのロード時間を過去のものにする超高速アクセスが可能なSSDと統合されたカスタムI/Oを搭載し、圧倒的な没入感を演出するDualSense ワイヤレスコントローラーと3Dオーディオ技術などにより、どちらのハードをお選びいただいても全く同じゲーム体験をお楽しみいただくことができます」
この一文の中で、個人的にとくに注目したいのが、“ゲームのロード時間を過去のものにする超高速アクセスが可能なSSDと統合されたカスタムI/Oを搭載”という部分だ。これ、要するに、
「これまでのゲーム機とは比べるべくもないほど読み込みがチョッ速で、
「ロード? 何それどこの虎〇竜?」ってくらいサクサクなプレイが可能になっている!!」
ってことなのだ。
実際、プレイステーション4のロード時間と比較する映像も見たが、“ゲームのロード時間を過去のものにする”という厨二な物言いが決して大袈裟ではないほど、プレイステーション5のロード時間は速い。
速いなんてもんじゃない。ロードしているのもわからぬほど高速で、これまでのゲームには必ずあった“間”を感じさせず、スラスラなゲームプレイを可能にしているのである。
「いままでも、ロード時間なんて気にしたことないけど」
という人も、プレイステーション5のソレに触れたら、
「もう……もとには戻れない……」
と愕然とするに違いない。
グラフィックやサウンドの進化もすばらしいけど、むしろこういった部分に“次世代の風”を感じてしまうんだよな。
そして、本体と同時発売となるローンチタイトルも注目だ。SIEのワールドワイドスタジオからは、以下の6タイトルが発売される。
<SIE WWSがお届けするPS5と同時発売タイトル>
同時発売タイトル | 希望小売価格 |
---|---|
●Astro’s Playroom(JAPANスタジオ) | PS5本体にプリインストール |
●Demon’s Souls(Bluepoint Games / JAPANスタジオ) | 7,900円/69.99ドル/79.99ユーロ |
●Destruction AllStars(Lucid Games / XDEV) | 7,900円/69.99ドル/79.99ユーロ |
●Marvel’s Spider-Man: Miles Morales(マーベル スパイダーマン: マイルズ・モラレス)(Insomniac Games) | 5,900円/49.99ドル/59.99ユーロ |
●Marvel’s Spider-Man: Miles Morales Ultimate Edition(マーベル スパイダーマン: マイルズ・モラレス アルティメット・エディション)(Insomniac Games) | 7,900円/69.99ドル/79.99ユーロ |
●リビッツ!ビッグ・アドベンチャー(Sumo Digital / XDEV) | 6,900円/59.99ドル/69.99ユーロ |
このほか、『フォートナイト』や『Devil May Cry 5 Special Edition(デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション)』もローンチタイトルに名を連ねている。
また、プレイステーション4の名作をプレイステーション5で楽しめる“PlayStation Plusコレクション”もサービスインするので、
「ハードは手に入ったけど、遊ぶソフトがない」
なんてことには絶対にならないだろうな。
ちなみに、俺が個人的に注目しているのは、『Demon’s Souls(デモンズソウル)』である。
2009年にプレイステーション3で発売されたタイトルのリメイクだが、その映像から、とてつもないパワーアップがされていることが見て取れた。
俺はこのシリーズの『ダークソウル』でプレイ日記を連載し、のちに2冊の単行本にまとめるほど魅せられてしまった人間なのだが、このプレイステーション5版の『デモンズソウル』でも同じように記事を書けたらなぁ……と思っている。
もういまから、ウレションしてしまうほど楽しみで仕方ないわ。……とはいえその前に、本体の抽選販売で当選しなきゃいけないんだけど!!w
それにしても、この秋から息つくヒマもないほど大作、良作の発売が続くなあ。
うれしいんだけど……時間が足りなくてたいへんなことになるのが目に見えてるよ(苦笑)。身体がもつかしら……。
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。 |
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