
12年という月日を想像してみてほしい。
小学1年生の子どもが高校を卒業して、大人の扉をノックする年月である。
何だか、エモくないですか!?
だって、12年前はまだ平成である。
『白猫プロジェクト』(現『白猫プロジェクト NEW WORLD'S』。以下、『白猫』)がリリースされたのは、そんな2014年7月14日のこと。時代はまさにソシャゲ黎明期だった──。
2026年7月11日、コロプラは『白猫』12周年を祝うオフラインイベント「~やりすぎちゃっていーニャ!~ 白猫12周年おせニャん生放送」を、TODA HALL & CONFERENCE TOKYO(東京)で開催した。
イベントでは、赤髪の冒険家とカイルの因縁の対決を描く12周年記念イベント「ALIVED:CHRONICLE」のPVが解禁されたほか、完全新作となる『白猫プロジェクト INFINITY』の発売などが発表され、会場を大いに沸かせた。

▲(左から)シロー役を務める声優の菊地燎氏。おせにゃんアシスタントでお馴染み「みきにゃん」こと早川実季氏。
そのほかにも、来場者参加型の「協力バトル」、各種アップデート情報、そして熱狂の生ライブまで、12周年の節目にふさわしい充実の内容となった。
今回は、その胸熱イベントの模様を、会場に詰めかけた200名の観客の熱気とともにお届けする。

▲グッズ紹介や予想外のサプライズなど、盛りだくさんな内容だった。
目次
12年の因縁に決着!?赤髪の冒険家が兄のように慕う「カイル」が敵となる切ない展開

▲イベントMCは、エレキコミックの今立進氏。
「エモさ」その1は、12周年記念イベント「ALIVED:CHRONICLE」だ。「原点回帰」をテーマに、長年ゲームをプレイしてきたファンの心を大きく揺さぶるに違いない、切なさを感じさせるストーリーが展開する。
会場で解禁されたPVでは、物語の初期から登場する、主人公「赤髪の冒険家」の兄貴分的な存在である「カイル」が敵役として登場することが決定的となった。
さらに、運命に抗うゼティス、エリクス、ユプスという三姉妹のドラマも深く絡み合う。姉妹は分裂し、姉のゼティスは主人公側に、妹のエリクスとユプスはカイル側へつくというハンカチなしでは見られない展開が、さらに胸を締め付ける。
「どうして!?カイル!兄のように思っていたのに」という赤髪の冒険家の台詞だけでもう泣けるのは何で!?
▲【12周年記念イベント】ALIVED:CHRONICLE PV【白猫プロジェクト NEW WORLD'S】
生放送のステージでは、主人公役の声優を務める梶裕貴氏と、カイル役の緑川光氏が登壇。梶氏は「素晴らしい機会に呼んでいただいて嬉しい」と満面の笑みを見せた。

▲(左から)赤髪の冒険家役の梶裕貴氏、カイル役の緑川光氏。
一方、緑川氏は「12周年のタイミングで呼んでいただいて嬉しい。僕は確実にスネていた時期がありますから」と、長い間メインストーリーへの露出が少なかった不遇さを自虐交じりに話し、会場の笑いと共感を誘った。
その後、ステージには三姉妹を演じる、ゼティス役の大森こころ氏、エリクス役の寺澤百花氏、ユプス役の豊洲りお氏も登壇し、キャスト陣による新キャラクター4体の実機プレイが披露された。

▲(左から)エリクス役の寺澤百花氏、ユプス役の豊洲りお氏、ゼティス役の大森こころ氏
8年の沈黙を破った、『白猫プロジェクト INFINITY』の発売決定
「エモさ」その2は、Nintendo SwitchおよびNintendo Switch 2向けタイトル『白猫プロジェクト INFINITY』発売決定の報だ。
少なくとも筆者は、発売されないかもしれないと思っていた。なぜなら初報は2018年、実に8年も前だから。あまりにも前に発表されたタイトルだし、その間にも紆余曲折……本当にさまざまな経緯があったのだ。
だから、発表の瞬間は本当に驚いた。
イベントの最中、突然会場が暗転。しかもやや長い。「ひょっとしてトラブルが発生したのかも……」そんな不安を覚え始めたころ、スクリーンにNintendo Switchのロゴが表示された。

▲Switchのロゴが映し出された瞬間、鳥肌ものの大歓声が上がる。
「うぉぉぉぉぉぉ!!!!」その瞬間、会場はどよめきに近い歓声に包まれた。
そもそも、一体どれくらいのファンがこの発表を予想できたのだろうか。いや、予想できなかったからこその歓喜だったのだろう。『白猫』歴の浅い筆者ですら、全身に鳥肌が立つほどだから。

ゲームの内容も単なるスマホ版の移植ではなく、50名以上のプレイアブルキャラクターが登場し、バトル中の「選択」や仲間との「キャラリンク」を駆使するという。なんだか、初期の『白猫』を彷彿とさせるアクションゲームの香りがした。

▲「イベントで一番沸いた」と言っても過言ではないくらいに盛り上がった発表だった。
リリースは2027年ともう少し先になりそうだ。それでも、8年待ち続けたファンにとって「あと1年」は、きっとすぐなのだろう。
みんなで戦う! 絆を確かめ合う「協力バトル」とアプデ情報
『白猫』の周年祭の醍醐味といえば、来場者とオンライン配信視聴者が一体となる「みんなで協力バトル」だろう。

▲みんなで一斉にゲームに興じる風景は、まさにでっかい「友達の家」状態だった。
設定されたクリア目標は1万2000回。プレイヤーたちは驚異的なスピードで周回し、見事に2万7000回を超える数字を叩き出した。
一方、Xのリポストキャンペーンは目標の4万6250ポイントには一歩届かない、3万7333ポイントという結果に終わった。
この結果について、出演者たちは「協力バトルで超過した分を、リポストキャンペーンに追加してほしい」とスタッフに詰め寄り、これが受け入れられた。
「もうちょっとみんなでゴネたら、何かもらえるんじゃないですか!?」と、さらにスタッフに畳みかけた結果、運営より「斬・打・突・魔それぞれのグランドクラス★5確定キャラガチャチケット(各1枚、計4枚)」を全プレイヤーに配布することが急遽発表された。

▲急遽決まったためフリップが用意されておらず、紙に手書きする形で発表された。
注目のアップデートでは、ランク1000までの上限解放、武器練磨の塔の「超級」追加、編成したパーティの武器・装備をまるごと保存・呼び出しできる機能など、利便性とやり込み要素を大幅に強化するものが発表された。
発表されたグッズ情報は、物量が凄かった。その中でも突き抜けていたのが、アプリスタイルから発売されるオーロラアクリルスタンドだ。なんと全プレイアブルキャラクター分、440種類をラインナップするという。
あまりに途方もない数に、コンプリートした暁には感極まって泣くんじゃないかと思う。12年って、エモいだけじゃなくて数も凄いんだなあ。

▲440種という常軌を逸した物量のアクリルスタンド群。全部揃えたら圧巻だろうなあ。
12周年の歴史と自分を振り返る、感涙の生ライブ
音楽の力で会場を泣かせにかかったのが、『白猫』楽曲の数々を手掛けてきた山崎寛子氏の生ライブ。
「12周年記念スペシャルメドレー」の生ピアノ演奏&生歌唱は、胸に迫るものだった。

▲ワイワイしていたイベントが、一転してアーティスティックなライブ会場に変貌。
来場者に配られた200本以上のサイリウムの光がホタルのように客席で揺れる中、歌われた3周年イベントのテーマソング『Ray ―はじまりのセカイ―』の破壊力は凄まじかった。筆者の「なにか」が一気に込み上げてきて、遂に決壊してしまった。

▲甘い歌(水)に誘われたホタルのように、サイリウムが左右に舞う幻想的な風景。
12年──干支がちょうど一周する年月だ。
『白猫』の12年の歩みは、同時にプレイヤーの足跡でもあるのだ。12年間の中には喜びもあれば悲しみもある。出会い、別れ、迷い、傷つき、そして、再び立ち上がって歩き続けた、生きた証でもあるのだ。
筆者は日々、自分でもちょっと引くくらいにダラダラと生活しているが、それでも、12年もあれば、サイドクエストの1つや2つくらいは経験している。
それが、12年のエモさなんだと、生ライブの名曲を聴きながら回想していた。もっとも、筆者は回想するコンテンツの量が少ないので、9割はただ山崎氏のライブを楽しんでいた。いやぁ、染みたねえ、心に。

▲本当に素晴らしいライブだった。
山崎氏は「この日のために主人公を思わせる赤い髪と、カイルをイメージした緑のネイルを取り入れた」と語り、ライブ後には「ライトを振ってくれる皆さんと一緒に、思い出を振り返れた」と、喜びを口にしていた。
2026年9月26日(土)には、ミューザ川崎シンフォニーホールで「白猫12周年記念コンサート」が開催されるとのこと。今回、生歌を披露してくれた山崎寛子氏も出演する予定だ。
まとめ:エモいでしょ!?ワクワクするでしょ!?白猫は終わらないでしょ!?
何より「エモい」のは、『白猫』が今後もずっと続いていくということだと思う。

▲会場は、歓迎ムード満載のアットホームな魅力に包まれた雰囲気が印象的だった。
イベントのエンディングで主人公役の梶氏は「いつか(自分が)60歳、70歳になっても、赤髪の冒険家を演じていけるように頑張っていきたい」と、思いを話した。
因縁のドラマの決着、待望の『白猫プロジェクト INFINITY』の発表、そしてファンとの強い絆。今回の12周年イベントは、過去を懐かしむだけのものではないのだ。
この先も『白猫』の世界が無限(インフィニティ)に広がっていくことを確信させる、希望に満ちた神イベントだったと、筆者は思う。

▲運営、出演者、プレイヤーのそれぞれの想いが、次の12年に繋がる……そんなイベントだった。
なお、公式YouTubeチャンネルでは、生放送のアーカイブが公開されている。
12年の歴史が生み出すこのエモさとワクワク感を、ぜひ多くの人に味わってほしい。
▲~やりすぎちゃっていーニャ!~ 白猫12周年おせニャん生放送【白猫プロジェクト NEW WORLD'S】
©COLOPL, Inc.
GameWith編集者情報

| フリーランス物書き。ドーナツ食べながら子どもとゲームするのが至高。好きなジャンルはインディーズとFPS/TPS。ゲームの腕前は皆無のポテトゲーマー。ジャンルやタイトルにとらわれずゲーム業界全体に興味があります。ゲーム以外にはアウトドア系やローカルニュースなどを執筆中。普段は塾講師、ときどきラジオパーソナリティ。 |
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