
ASUS内覧会で最新ゲーミング技術を発表

2025年10月8日、ASUSは「#ゲーミングの再定義」をテーマに内覧会を開催した。小型ゲーミングPC「ROG NUC 2025」や、最大610Hzの「ROG Strix XG248QSG Ace」モニター、32型4K OLED「ROG Strix OLED XG32UCW」シリーズなど、最新のゲーミング技術を披露。
また、初音ミクとのコラボ製品も発表され、特別デザインのマザーボードやGPUが注目を集めている。これらの製品は、ゲーマーやクリエイターに向けた高性能な選択肢として期待できる。
目次
「ゲーミングの再定義」を掲げたASUS内覧会レポート――ROG NUC 2025、610Hz eスポーツモニター、32型4K OLEDのデュアルモード、ProArt最上位、そして“ROG × 初音ミク”

2025年10月8日、ASUSは内覧会「#ゲーミングの再定義」を開催した。会場にはインフルエンサーのモニ研さん、柏木べるくらさん、プロeスポーツチームVARRELのNICO選手が登壇。

▲左からNICO氏、モニ研氏

▲DbDをプレイするべるくら氏
小型ゲーミングPCからプロeスポーツ向け最速級モニター、32インチ4Kの新OLED、スタジオ向けProArt最上位、さらに“初音ミク”との大型コラボまで、一気に駆け抜けるような発表が続いた。
本稿では現地プレゼンの要点と、公式情報を突き合わせつつ注目ポイントをまとめてお届けする。
デスクトップ級を“3L以下”に凝縮――ROG NUC (2025)

2024年に登場した初代モデルの後継機にあたる本機は、筐体容量3リットル以下というコンパクトさを維持しながら、
最新世代のインテルCore Ultra 9 275HXと
NVIDIA GeForce RTX 5080 Laptop GPUを搭載。ゲーマーやクリエイター、さらにはAI処理を行うユーザーまでを想定した“ハイパフォーマンス・ミニPC”として設計されている。
発表会では、ASUSの製品担当者が「デスクトップ並みの性能を掌の上に載せる」という言葉でその意図を語った。
CPUとGPUの両面で大幅な強化が行われ、AI演算や高負荷な映像編集にも耐えうる処理能力を実現。冷却機構には三連ファンとベイパーチェンバーを組み合わせた「QuietFlow冷却システム」を採用し、静音性と冷却効率を両立させている。
ミニPC特有の熱問題を克服しながら、38デシベル以下という静かな動作音も実現した点は特筆すべきだ。

また、ツールレス設計によるメンテナンス性の高さも魅力のひとつだ。ネジを外すことなくメモリやSSDの交換が可能で、ユーザー自身が手軽にアップグレードできる。
Thunderbolt経由で4Kや8Kモニターを複数接続できるため、ゲーム配信や映像制作などマルチタスク用途にも適している。さらに、Wi-Fi 7とBluetooth 5.4を標準搭載し、ネットワークの遅延を極限まで抑える設計がなされている。

ASUSは「ROG NUC 2025」を、単なるゲーミングマシンではなく、AI時代における新しいクリエイティブデバイスと位置づける。軍用規格の耐久試験を経た堅牢なボディと、RGBライティングによるブランドアイデンティティの両立も、ROGらしいこだわりだ。
デスクトップに匹敵するパワーとミニPCならではの可搬性、その両方を追求した本機は、これからの“ゲーミングPC”の定義を確かに一歩前へと押し広げている。
“610Hz”の衝撃――ROG Strix XG248QSG Ace

「ROG STRIX XG248QSG ACE」は、24.1型フルHDの“Super TN”パネルに最大610Hz (OC、ネイティブ600Hz)という超高駆動を組み合わせた、現時点で最速クラスのゲーミングモニターだ。
応答速度は最小0.1ms、入力遅延は0.8msまで抑制され、素早い視点移動やトラッキングを多用するFPSで照準が滑らかに追随する。

ASUS独自の黒挿入技術「ELMB 2」は従来課題だった暗さを改善しつつ残像低減を実現し、プロ志向の画作りと視認性を両立する。
さらにDCI-P3 90%・sRGB 125%の広色域とDisplayHDR 400に対応し、TN系でありながら発色面の弱点を大きく補っている。

スタンドは従来より小型化されている。NICO選手は「台座が小さいためスペースの確保がやりやすい」と話す。
映像入力はHDMI 2.1とDisplayPortで、照準表示など競技向け機能も網羅する。NICO選手も610Hzは体感差を明確に感じるし、入力遅延や応答速度も十分でプロの競技シーンでも全く問題がないと語る。

大会環境でも主流の24インチ級に最適化した視認性と、デスク占有を最小化した筐体はマルチモニター運用にも好相性だ。小型・高リフレッシュ・低遅延の三拍子を突き詰めた本機は、現行eスポーツの要請に真正面から応える“勝つための一台”と言える。

▲ NICO選手は610Hzの体感差をあると話す。また入力遅延や応答速度もプロシーンで充分とも語る
32型4K×デュアルモードの新世代OLED――ROG Strix OLED XG32UCWシリーズ

32型OLED新モデル「ROG Strix OLED XG32UCW」シリーズは、“1台であらゆるゲームに最適化する”を掲げたデュアルモード搭載機だ。
いずれも新開発のTrueBlack Glossyフィルムを用いたWOLEDパネルを採用し、0.03msの応答と深い黒を維持したまま反射を抑えるのが強み。
柏木べるくらさんは、ホラーゲームでは霧や暗いところなどのコントラストが重要だが、くっきりと見える“引き締まった黒”が出ていると話す。

ラインナップは2機種で、
・XG32UCWGは4K/165HzとFHD/330Hz
・XG32UCWMGは4K/240HzとFHD/480Hz
をワンタッチで切り替えられる。どちらもDCI-P3 99%、最大1300nit級のピーク輝度、HDR10/DisplayHDR True Black 400準拠で映像美と動きのキレを高次元に両立する。
ASUS独自の「Frame Rate Boost」による解像度と高リフレッシュの即時切替、焼き付き対策を強化した「OLED Care Pro」と在席検知の「Neo Proximity Sensor」、小型化したスタンドやUSB-C/HDMI 2.1/DPの充実した入出力も搭載している。
「このモニターで過去にプレイしたホラーゲームをやり直したい。」柏木べるくらさんがそう熱く語るゲーマーには魅力的な候補の1つだ。

▲ 柏木べるくらさんは本機のコントラストを強調する
“制作~検証”を1台で完結する4K/240Hzの旗艦――ProArt Display OLED PA32UCDM

「ProArt Display OLED PA32UCDM」は、31.5型4K QD-OLEDを採用し、クリエイター向けの色再現と“制作~検証まで一台”を狙った高速駆動を両立するリファレンス級モデルだ。
最大240Hz/0.1msの表示性能により、高フレームレートの映像・アニメ・ゲーム開発でも実フレームでのチェックが可能。工場出荷時ΔE< 1、10bit表示、色域はDCI-P3 99%/sRGB 100%で、HDRはVESA DisplayHDR True Black 400に対応する。

ピーク輝度は最大1000nit(ハイライト)で、深い黒と細部の階調を両立。ASUS独自のハードウェアキャリブレーションやHDRプレビュー、QuickFitなど制作支援機能も揃う。入出力はThunderbolt 4×2(給電96W、デイジーチェーン対応)にHDMI 2.1とUSBハブを備え、Mac/Win双方の制作環境に柔軟に組み込める。さらに近接・環境光センサー、焼き付き低減を含むOLED Care群、均一輝度モードなど長時間運用の快適性とパネル保護も強化された。

ゲーミング用途の“映える”OLEDとは一線を画し、色精度とワークフロー効率を優先しつつ、240Hzでのリアルタイム検証まで視野に入れるスタジオ向け4Kモニターとして有力候補だ。
“推し×性能”のフルラインナップ――ROG × 初音ミク

トリを飾ったのは“ROG × 初音ミク”の大型コラボ。


中核はAM5向けのROG Strix X870E-H Gaming WiFi 7 Hatsune Miku Editionで、PCIe 5.0/USB4を備える現行ハイエンド仕様に特別デザインを施した限定モデル。
GPUはクワッドファンを採用するROG Astral GeForce RTX 5080 Hatsune Miku Editionが目玉で、背面やファン意匠にミクモチーフを取り入れたコレクター性の高い仕上がりだ。

ディスプレイは27型QHD・最大260HzのROG Strix XG27ACMEG-Gミク版を用意。さらにM.2 NVMeを収めるROG Strix Arionの特別版、1200Wクラスの電源、AIO水冷、Helios IIベースのケースまで網羅し、デスク全体の統一感を演出できる。
ファンアイテムに留まらず、実用スペックをきっちり押さえた“推し×性能”の完成形として注目だ。
発売時期や価格については10月17日に発表される予定となっている。
その他の新作ゲームもチェック!
※当記事のリンクはアフィリエイト広告を含みます。
その他ゲーミングデバイス
【関連記事まとめ】
今後発売の注目作をピックアップ!
2026/01/29 発売

CODE VEIN II
5,272円(税抜) 2
2025/10/30 発売

/PS5/PC/Xbox
ドラゴンクエストI&II
6,980円(税抜) 3
2025/11/14発売

/Xbox
Call of Duty: Black Ops 7
8,909円(税抜)