PCゲームをしっかりプレイしたいけどゲーミングPCを置く場所がない、持ち運んでどこでも快適に作業をしたいという方に好適なゲーミングノートPC。昨今ではデスクトップのタイプに引けを取らないような3D描写が行えるものも出てきている。
しかし、一口でゲーミングノートPCと言っても多数の製品があり、何を基準に選べば良いのか、どこを見て判断すれば良いのか迷ってしまう方も多いかと思う。
今回はそんな方のために、編集部が厳選した快適にPCゲームを楽しめるゲーミングノートPCの選び方とおすすめ製品をご紹介。今回の記事を参考に、是非とも自分にとって最良のゲーミングノートPCを見つけてみて欲しい。
目次
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記事監修者情報
ゲームも幼少期から現在に至るまでオールジャンル幅広くプレイし、とくに格闘ゲームでは過去に全国大会に出場した経験も。現在はAPEXやOW2、GBVSRなどを中心にプレイ中。最近はSteamの新着インディーズゲームを漁るのが日課。
ゲーミングノートPCとは?通常のノートPCと何が違う?
ゲーミングノートPCはその名の通り「ゲームのプレイに特化したノートPC」である。FPS/TPSやMOBA、MMOなど3D描画や多数のオブジェクトを読み込まなければいけないタフなPCゲームにおいては通常のノートPCだとなかなか難しく、カクついたり動作が停止してしまったりすることも。
しかし、ゲーミングノートPCであれば3D描画の根幹を担うグラフィックカード(GPU)が搭載されているものがほとんどで、こういった現象を回避して快適にゲームをプレイできる。通常のビジネス用途などのノートPCはこのGPUがついておらず、マザーボードの能力に頼っているため、ここが一番の差と言えるだろう。
また、CPUなども高性能なもので構成されていることが多く、総じてパフォーマンスが高いのも特徴だ。PCの大原則として「大は小を兼ねる」ため、スペックの良いノートPCとして利用することも可能。
しかし、ビジネスノートPCなどでは最初から同梱されてくることが多いMicrosoft Officeが最初の価格で付いてくるものは少なく、必要であれば別途購入しなければいけない点と、所有欲やゲーミングの没入感を高めてくれるデザイン性をビジネスシーンで使用するのは若干抵抗があるという辺りはビジネス利用も考えているユーザーにとっては要検討材料となるだろう。
ゲーミングノートPCはコスパが悪いというのはホント?
デスクトップのゲーミングPCに比べてゲーミングノートPCはコスパが悪いという議論はしばしば行われるが、実を言うと2024年現在、そういった懸念は取り払われつつある。
というのもコスパが悪いと言われていたのは5年ほど前くらいまでであり、昨今はパーツの小型化を図るためのコストが下がり、製品自体のコストを抑えられていることと、円安の関係でディスプレイやゲーミングマウス、ゲーミングキーボードなどデスクトップPCの周辺機器の価格の高騰により、相対的にゲーミングノートPCのコスパが良くなっているという点が挙げられる。
もちろん製品の構成の組み合わせ次第にはなるものの、中には同じようなCorei5、RTX3060の組み合わせでデスクトップよりもノートの方が安いということも。拡張性や冷却性能などはやはりデスクトップに軍配が上がるが、それにしても劣らない性能でゲーミングノートPCのコスパが良くなってきているというのが現状だ。
ゲーミングノートPCの選び方
自分にとって最適な安いゲーミングPCを選ぶポイントは以下の通り。
- ・スペック
- ・予算
- ・ディスプレイ
- ・放熱性能
上記の4点を押さえることで自分に合った安いゲーミングPCを選ぶことが可能。一つずつ見ていこう。
スペックはプレイしたいゲームの推奨スペックを余裕で満たすものがおすすめ
ゲーミングPCを選ぶ際に最も重要なのは「自分のやりたいゲームを快適に遊べるかどうか」という点に尽きる。
昨今のゲームは段々と要求スペックが上昇している傾向にあり、重いゲームとして知られている「Kerbal Space Program 2」や「Cities Skylines II」などでは推奨GPUがRTX3080番台を要求するなど、生半可なGPUでは起動すら怪しいものも中には登場しているため、こういったゲームをプレイする予定があるのであればほぼハイエンドのゲーミングノートPCでなくてはならないという点は押さえておこう。
一方で競技人口の多い「VALORANT」や「APEX LEGENDS」といったFPSではおおよそCPUはIntel10世代以上のCorei5/AMDの第2世代Ryzen5以上、GPUはGeForceのRTX3050以上を目安にしておけばPCのスペック不足に悩まされることは少ないだろう。
詳しくはこちらの記事にまとめてあるため、是非とも参考にして欲しい。
予算はどの程度かを考えよう
ゲーミングノートPCを検討する上で考えなければいけないのは予算。先程のRTX3080以上の要件を満たすものが欲しいのであれば最低でも40万円前後の予算が必要となるため、こちらはかなりの出費となる。
反面eスポーツとしてもプレイされているようなFPSやTPSを遊びたいのであれば15万円前後のゲーミングノートPCでも十分にプレイ可能。ただし、10万円を切るモデルではそういった軽いゲームでも描画設定を落とさないとカクつきなどが発生する場合もあるため、注意しよう。
ディスプレイは大きさ15.6インチ以上、リフレッシュレート144Hz以上を基準に選ぼう
画面の見やすさに直結するディスプレイサイズだが、本格的なゲームをプレイするのであれば最低でも15.6インチ以上、可能であれば17.3インチのものを選ぶと良い。
中には13.3インチや14.0インチのゲーミングノートもあるが、かなり小さく感じるため迫力が少ないのと、画面の情報を小さすぎて見逃してしまう可能性もあるため、出来ればこちらは大きければ大きいほど良いだろう。
画面が1秒間に切り替わる枚数を示すリフレッシュレートの値だが、こちらは144Hz以上のものをチョイスするのがおすすめ。一般的なテレビや据え置きゲーム機などのリフレッシュレートは60Hz程度だが、PCゲームはこの数値の制限が無いものが多く、PCの性能が高ければ高いほど高リフレッシュレートで遊ぶことが出来る。
もちろん描画される枚数が多くなるので動きが滑らかになり、ゲームへの没入感も然ることながら視認性が格段に向上するため、こちらは出来れば144Hz、可能であれば240Hz程度のものを選ぶと良いだろう。
多くのゲーミングノートPCはHDMIやDisplayPortでの画面出力を行えるため、良いモニターを準備するというのも一つの手だが、ゲーミングノートPCの利点である携行性や置き場所の少なさと言った部分は損なわれてしまうため、その点は注意しよう。
放熱性能は長期間使用する上で重要!心配なら別途放熱ファンなどを用意も
デスクトップのゲーミングPCと比較しても明確な弱点として挙げられるゲーミングノートPCの放熱問題。各メーカー大型の放熱フィンやエアフローの確保などに奔走しているが、スペースの限られるノートPCでこういった問題を抜本的に解決するにはまだまだ技術の進歩が足りていない分野と言っても過言ではないだろう。
とくにCPUの温度が80℃を超えるようなモデルもあるため、長時間使用しているとパフォーマンスの低下や寿命そのものの劣化にも繋がりかねない。55℃程度の上昇に抑えられる製品を選ぶか、熱いと感じることが多いのであれば、本体の裏に取り付けする放熱ファンや放熱ジェルなどの活用も検討するようにしよう。
おすすめゲーミングPC比較表
商品画像 | ||||||
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商品名 | MSI Katana-15-B13VGK-1503J | Dell G15 ゲーミングパソコン | マウスコンピュータ G-Tune P6-I9G60BK-A | HP Victus by HP 15-fa1259TX | Lenovo Legion Pro 7i Gen 9 | ドスパラ GALLERIA XL7C-R46-6 |
CPU | Core i7-13620H | 第13世代 インテル® Core™ i7プロセッサー 13650HX | インテル® Core™ i9-12900HX プロセッサー | インテル Core i5-12500H プロセッサー (最大 4.50GHz/18MB) | インテル® Core™ i9-14900HX プロセッサー (Eコア 最大 4.10 GHz Pコア 最大 5.80 GHz) | Core Ultra 7 155H |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU | NVIDIA® GeForce RTX™ 3050, 6GB GDDR6 | NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU | NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4080 Laptop GPU 12GB GDDR6 | GeForce RTX 4060 8GB LaptopGPU |
RAM | 32GB(16GB ×2)DDR5 | 16 GB, 2 x 8 GB, DDR5, 4800 MT/s | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) | 16GB (8GB×2) DDR4-3200MHz (最大16GB) | 32 GB DDR5-5600MHz (SODIMM) - (2 x 16 GB) | 16GB |
ROM | SSD 1TB(M.2 NVMe) | 512 GB, M.2, PCIe NVMe, SSD | 512GB (NVMe) | 512GB SSD (PCIe Gen4×4 NVMe M.2) | 1 TB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4 TLC | 1TB Gen4 SS |
保証期間 | 1年保証 | 1年保証 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート | 1年保証 | 1年保証 | 1年保証 |
ゲーミングノートPCのおすすめ
MSI Katana-15-B13VGK-1503J
台湾のゲーミングPCメーカー、MSIのRTX4070と13世代Corei7を積んだノートPC。メモリも32GBで1TBのストレージを持っているため、ミドルクラスの価格でミドルハイレベルのスペックというのが特徴。15.6インチで画面の大きさもちょうどよく、テンキーも付いているため利便性が高い製品と言えるだろう。
CPU | Core i7-13620H |
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GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU |
RAM | 32GB(16GB ×2)DDR5 |
ROM | SSD 1TB(M.2 NVMe) |
メーカー保証期間 | 1年保証 |
Dell G15 ゲーミングパソコン
アメリカのPCメーカー、DELLのコスパに優れたゲーミングノートPC。この価格帯で破格の13世代Corei7を積んでおり、性能は申し分ない。「Cyberpunk2077」といったかなり処理の重いゲームでも問題なく動かすことが出来るだろう。BTOのため、性能をある程度自分でカスタマイズできるのも魅力。
CPU | 第13世代 インテル® Core™ i7プロセッサー 13650HX |
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GPU | NVIDIA® GeForce RTX™ 3050, 6GB GDDR6 |
RAM | 16 GB, 2 x 8 GB, DDR5, 4800 MT/s |
ROM | 512 GB, M.2, PCIe NVMe, SSD |
メーカー保証期間 | 保証期間1年 |
マウスコンピュータ G-Tune P6-I9G60BK-A
RTX4060とGPUはミドルクラスではあるものの、CPUにCorei9を採用しているというのがポイントのノートPC。マウスコンピュータは全て国内生産を行っているため、品質面や3年無料のサポートも安心という強みがある。サイズも16インチで見やすく、ゲームに没入したい方にとくにおすすめと言える。
CPU | インテル® Core™ i9-12900HX プロセッサー |
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GPU | NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU |
RAM | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
ROM | 512GB (NVMe) |
メーカー保証期間 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
HP Victus by HP 15-fa1259TX
こちらもアメリカの有名なPCメーカー、HP(ヒューレット・パッカード)のノートPC。CPU、GPUともにミドルクラスのものを使用し、メモリやストレージも平均的なものを使用している、まさにスタンダードなゲーミングノートPCというのが特徴の製品となっている。その分価格はかなり抑えられているため、ゲーミングノート入門機としても使用できるだろう。
CPU | インテル Core i5-12500H プロセッサー (最大 4.50GHz/18MB) |
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GPU | NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop グラフィックス |
RAM | 16GB (8GB×2) DDR4-3200MHz (最大16GB) |
ROM | 512GB SSD (PCIe Gen4×4 NVMe M.2) |
メーカー保証期間 | 1年間引き取り修理サービス |
Lenovo Legion Pro 7i Gen 9
レノボの14世代Corei9、RTX4080を搭載したハイクラスのゲーミングノートPC。もちろん価格も張るが16インチの解像度WQXGA、リフレッシュレート240Hzの超高性能モニターをはじめとし、メモリも32GB、高性能な放熱システムと価格に見合ったハイスペックさが売りとなっている。どんなゲームもサクサクこなしたいといったヘビーユーザーにとくにおすすめ。
CPU | インテル® Core™ i9-14900HX プロセッサー (Eコア 最大 4.10 GHz Pコア 最大 5.80 GHz) |
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GPU | NVIDIA® GeForce RTX™ 4080 Laptop GPU 12GB GDDR6 |
RAM | 32 GB DDR5-5600MHz (SODIMM) - (2 x 16 GB) |
ROM | 1 TB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
メーカー保証期間 | 1 年 |
ドスパラ GALLERIA XL7C-R46-6
Intelの新CPU「CoreUltra7」を搭載したゲーミングノートPC。新設計のCPUがパフォーマンスそのままに省電力を実現しており、発熱が少なく長期間PCを長持ちさせやすいのが特徴となっている。ゲーム~クリエイティブな作業まで、様々なことに使い倒せる利便性の高さがおすすめポイント。
CPU | Core Ultra 7 155H |
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GPU | GeForce RTX 4060 8GB LaptopGPU |
RAM | 16GB |
ROM | 1TB Gen4 SSD |
メーカー保証期間 | 1年 |
まとめ:ゲーミングノートPCで自由なゲーム体験を
ゲーミングノートPCを選ぶコツはとにかく自分の予算とやりたいゲームのバランスを取ること。
もちろん今はそこまで高いスペックが要求されるゲームをやっていないが、後々他のゲームにハマって要求スペックが跳ね上がるなんてケースはままある。
そうなっても後悔しないようにある程度余裕を持ったスペックのゲーミングノートPCを選ぶことが重要だ。
今回の記事を参考にし、ゲーミングノートPCならではの自由な場所でのゲームプレイを是非とも体感して欲しい。
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