
絶望の中で輝く少女たちを描いた終末系ビジュアルノベルゲーム『VIRTUAL GIRL @ WORLD'S END』を先行プレイレビュー!

『VIRTUAL GIRL @ WORLD'S END』は、「バンドリ!ガールズバンドパーティ!」のキャラクターデザイン・アートディレクターを手掛けた信澤収氏とブシロードがタッグを組んだ新作ビジュアルノベルゲーム。
▲ヒロインの魅力がもっとも輝くライブシーン。素敵なオリジナルソングと凝ったアニメーションで盛り上がる!
本作は、ゆるやかに終末に向かう世界で日々を無気力に過ごす主人公の少年「ミライ」と、絶望に溢れかえった世界でバーチャルアイドル「Vstar」となって歌う少女たちの物語。
暗い世界を希望で照らすような、ヒロインたちの熱いライブシーンは必見だ。
▲【OP】終末系ビジュアルノベル「VIRTUAL GIRL @ WORLD'S END」オープニングムービー
そして、主題歌の「Hi-Vision」を歌うのは「BanG Dream!」から生まれた派生グループ「夢限大みゅーたいぷ」(Vo. 仲町あられ、Gt. 宮永ののか、Gt. 峰月律、Key. 藤都子、DJ&Mp. 千石ユノの5名)と、ファンには見逃せない。
今回は、そんな『VIRTUAL GIRL @ WORLD'S END』を先行プレイする機会が得られたので、実際にプレイしてわかった本作の魅力をたっぷりと紹介していこう。
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目次
ストーリーと世界観を紹介!終末世界を彩るバーチャルアイドルたち

本作の舞台は2055年、東京。資源(リソース)の枯渇による奪い合い・戦争の果てに人口は減少し、僅かなリソースを都市「オルタ」が独占している。
主人公を含む多くの人々は都市から見捨てられ、明日をも知れない絶望の世界を無気力に生きている。

そんな灰色の世界を彩る唯一の存在として人気を得ているのが、バーチャルアイドル「Vstar」だ。
しかし、彼女たちに自由はなく、投資商品として常に評価の目にさらされている。

▲都市「オルタ」から見えるバーチャルアイドルを応援するスラム街の少女たち。Vstarが人々に生きる希望を与えているのは間違いない。
彼女たちは歌や雑談といったエンタメ的な配信で人々を癒す一方で、都市を統制するためのプロパガンダとしても利用されているのだ。

そんな中、廃墟で長年眠っていた「アイ」と名乗る汎用人工知能の少女と出会う主人公「ミライ」。
歌でみんなを笑顔にしたいと願うアイに引きずられる形で、ミライは都市「オルタ」を目指すことになる。
面倒な分岐はナシ!シンプルなシステムでストーリーを楽しめる!

本作は、ビジュアルノベルゲームの中でもストーリー分岐をそぎ落とし、ストーリーの没入感に特化したシンプルなシステムになっている。

その分、ストーリーのシナリオ量は40万文字以上と一般的な文庫本4冊分に匹敵する文章量で、ボリューム不足を感じることはないだろう。

操作は簡単でマウスクリックで全て進行していく。
またAUTOモードを活用すれば、まるでアニメや映画を観ているようにストーリーに没入することが可能だ。

▲始めは誰もいなかったスタート画面がシナリオを進める毎に賑やかになっていく。
本作にはストーリーの分岐は存在しないため、やり直しなどの面倒な試行錯誤は一切必要ない。
1つのストーリーをクリアすると自動的に次のストーリーが始まり、ENDストーリーを見終わると隠されていたシナリオが解放されるシステムとなっている。
物語を盛り上げてくれる激アツなライブシーンに注目!

本作に登場する3人のヒロインには、それぞれに「持ち歌」が用意されており、ライブシーンでは歌って踊るMV(ミュージックビデオ)が再生される。
単純にMVとして完成度の高さもさることながら、ここに至るまでのストーリーを知っているだけに感動もひとしおだ。
希望と絶望がジェットコースターのように乱降下する衝撃のシナリオ!

本作のキーワードとなるのが、希望と絶望の交錯だ。
物語は絶望的な世界を希望に塗り替えようと、主人公と3人のヒロインたちのふれあいを描きながら進んでいく。

こんな終末が訪れつつある世界にも希望はある。……そう信じられる気がした。

そうして迎える衝撃の結末とは?絶望の先に希望はあるのか、皆の目で確かめて欲しい。
キャラクター紹介
ミライ(主人公)



終末世界で希望を失い、無気力に日々を過ごしているエンジニアの青年。
趣味という趣味もないが、旧時代の機械をいじるのは嫌いじゃない。
左目が見えず、Vision Eyeと呼ばれる義眼を埋め込んでいる。
それを使えばAR上でバーチャルライバー(Vstar)の配信を見ることができるが、Vstarに関心がなく、Vision Eyeは故障したまま放置している。
自らをVstarと名乗る謎のAI「アイ」と出会い、嫌々ながらも巻き込まれる形で彼女と行動を共にすることとなる。
アイ(CV:橘 杏咲)



廃墟のゲーム機の中で長い間眠り続けていた少女。
人間のようにふるまうが、その正体はAGI(Artificial General Intelligence:汎用人工知能)。
しかし、長期に渡るスリープの弊害で記憶の大部分を失っている。
人間以上に喜怒哀楽が激しくおしゃべりが大好きで、必要最低限しか話さないミライとは対照的な性質。
忘れてしまった歌を思い出せれば、この絶望世界を「楽しい」でいっぱいにできると考え、画面を飛び出して外の世界を旅することに。
リンカ / 片瀬凛(CV:立花 日菜)




終末世界の頂点にいるアイドルバーチャルライバー(Vstar)。
サプライズ溢れるLIVEパフォーマンスや毎日の多様な配信でファンを飽きさせず、1年以上にわたってトップの座に君臨している。
特に料理配信回は創意工夫がみられ、神回が多いと評判。完璧主義でプライドが高く、他人との馴れ合いを嫌うためコラボ配信は行わない。
かつての親友との約束を胸に、彼女は結果を出し続ける。そのうつろげな目をアバターで覆い隠しながら。
マキ(CV:橘 めい)



選ばれた者だけが豊かさを享受する、そんな世界を反転させるべく結成されたレジスタンスのリーダー。
バーチャルライバー(Vstar)として配信することで、都市の目を欺きながらレジスタンス活動をしている。
明るい性格でノリが軽い一方、計算高く目的のためには犠牲者がでることもいとわない非情さも持ち合わせている。
一向に成らない革命に焦りを感じており、大局を変化させる逆転の一手を模索している。
まとめ

そんなわけで、『VIRTUAL GIRL @ WORLD'S END』の先行プレイをもとにレビューをしてきたが、いかがだっただろうか。
本作は、絶望に溢れた世界に抗う主人公と、文化の最先端ともいえるバーチャルアイドル「Vstar」の対比が非常に印象的で、いくつもの交流の末に訪れるライブシーンでは、恥ずかしながらホロリと感動の涙が頬を伝う場面もあったほどだ。
とくに筆者のお気に入りはアイの歌う歌だ。ゲーム内でさまざまな苦難を乗り越えて完成した楽曲には個人的な思い入れも多かった。
本作の終末的な世界観や、絶望と希望が入り混じるストーリー、彼女たちから紡がれる歌が気になった方は、ぜひプレイして『VIRTUAL GIRL @ WORLD'S END』の全てを感じてほしい。

発売日など基本情報
発売日 |
2025年6月12日 |
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会社 |
BUSHIROAD GAMES |
ジャンル | アドベンチャー |
対応ハード | PC / Switch |
タグ | |
価格 |
PC : 3,600円(税抜)
Switch : 3,600円(税抜)
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最大プレイ人数 |
1人
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公式HP | |
公式Twitter |
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