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2024年1月19日、浅草橋ヒューリックホール&ヒューリックカンファレンスにて開催された「ゲームクリエイター甲子園 2024 発表授賞式&作品展示会」。
会場では、ゲームクリエイター甲子園の受賞作品をはじめとした、学生クリエイターが作成した数多くのゲームを試遊することができました。本記事では、専門学生・大学生が制作した作品など、10作品を紹介していきます。
また、本記事で紹介している作品の一部は、ゲームクリエイターズギルドが運営する「みんなのゲームパレード」にて遊ぶことができます。
目次
※『ゲームタイトル』(制作チーム名)で表記します
『紅茶とともに飲み込んで』(武蔵野美術大学 ムサビゲームラボ)
紅茶で悩みを解決するノベルゲーム
『紅茶とともに飲み込んで』は、喫茶店のマスターとなって、紅茶でお客さんの悩みを解決するノベルゲーム。ドット絵のキャラクターがかわいい。
お客さんの会話の一部を特殊なスポイトで抜き取って紅茶に混ぜて飲ませることで、その言葉に関する記憶や感情を失くさせることができます。
例えば、上の画像のように、「あの子の記憶を消して欲しい。」という言葉から「記憶」の部分を抜き取ると……意味が変わってしまいますね。恐ろしい。
あるキャラクターの発言から抜き取った言葉を、別のキャラクターの紅茶に混ぜて飲ませることもできるそうです。
現在制作中とのことですが、ストーリーがどのように変化していくのかが非常に楽しみな作品でした。
『死んで死んで強くなれ!…?』(武蔵野美術大学 ムサビゲームラボ)
死んで苦しむことで強くなるRPG
『死んで死んで強くなれ!…?』は、死ぬことで強くなるRPGです。深い森の中で記憶を失っていた主人公は、死ぬと「死因に由来した能力を獲得できる」ことに気づきます。
ゲームは戦闘パートと探索パートに分かれています。共通して大事なのが、不意に死なないことと、「心」が傷つかないようにすることです。
敵の攻撃を受けたり、能力を使ったりすると「心」が傷つき、「心数値」が減ります。「心数値」が0になると、アイテムと能力を全ロストしてしまいます。
本作は、2025年リリース予定で、鋭意制作中とのことでした。完成が楽しみです。
『Build&Crush』(武蔵野美術大学 ムサビゲームラボ)
童話の世界で組み立てたり壊したりする2人用対戦ゲーム
『Build&Crush』は、おとぎ話の世界で、ビルダーとクラッシャーに分かれて遊ぶ、2人用対戦ゲームです。
ビルダーは、ひたすらワゴンにステージを組み立てます。クラッシャーは、ワゴンで運ばれてくるビルダーが作ったステージを壊しながら前に進みます。
試遊では、制作チームの方とバトルすることに。筆者はビルダーをプレイしました。
作ったステージをクラッシャーがリアルタイムに進んでくるので、「どんな風にステージをクリアしているのか?」「どのパーツに苦戦しているのか?」を見て考えながら、次のステージを準備するのが面白いです。
終盤になって、ようやく良い感じのパーツの配置を思いつきましたが、時すでに遅し。惜しくも負けてしまいました。
童話をモチーフにしたキャラクターは、それぞれ4キャラずつ。ビルダーは選んだキャラクターによって、配置できるパーツが異なります。
キャラクターの組み合わせによって、対戦前のストーリーの内容が変化するだけでなく、それに合わせてイラストも変化するなど、全体的なクオリティが非常に高かったです。
イラスト集も展示されていましたが、非常に分厚く、見ごたえがありました。
『モチモチフライ!』(東京工芸大学 芸術学部 ゲーム学科)
もちもちのドーナツをつくるアクションゲーム
『モチモチフライ!』は、小さな妖精の「ナッツ君」を操作してドーナツを作り、ハイスコア達成を目指すゲームです。
鍋の中にあるボール上のドーナツを操作してくっつけて、さまざまな形のドーナツを作ります。
「まんまる」や「まっすぐ」、「ピラミッド」など、指定された形のドーナツを作ると、スコアが上がります。
操作に慣れてくると、どんどん狙った形のドーナツを作れるようになるのが楽しいです。
ドーナツの形や個数、焼き色によってスコアが変化するので、周囲のドーナツの状況を見ながら、形を重視して最適なドーナツを作ることが、スコアを伸ばすコツかもしれません。
『ベクタボット』(東京工芸大学 芸術学部 ゲーム学科)
重力を操るパズルアクションゲーム
『ベクタボット』は、主人公の「ベクタボット」を操作してステージをクリアし、廃コロニーから地球への帰還を目指すゲームです。「ベクタボット」が立っている方向に、重力が働きます。
前半はパズルがメイン、後半はアクションがメインです。特に、パズルでは「部屋をどう回転させれば箱が思い通りに動くか?」を考えながらクリアするのが面白かったです。
『Big Wave』(東京工芸大学 芸術学部 ゲーム学科)
ウイルスのボスを倒すアクションゲーム
『Big Wave』は、セキュリティソフトとなって、ウイルスのボスを倒すアクションゲームです。ゲームのガイドを参考に、遊び方をご紹介します。
ボスは小さな敵やミサイルを出現させて、攻撃してきます。タイミング良くジャンプしつつ避けます。ジャンプ中に横移動することが攻略のコツです。
上手くTRICKを成功させることができたときの爽快感がたまりません。
『反転機シグルロード』(日本工学院専門学校 麺処FIVE)
ステージが反転するターン制アクション
『反転機シグルロード』は、鬼ごっこのようにプレイヤーとボスが交互に追いかけ合う、ターン制のアクションゲームです。「ボスに近づく」「ボスから逃げる」の2つのターンを繰り返して、ボスを倒します。
まずは、ボスに近づくターンからスタート。ステージから落ちると、タイムロスになるので、移動とジャンプでステージから落ちないように気をつけながら進みます。
無事にボスに追いつけたら、ボスを攻撃できます。
ボスに追いついたら、今度はボスから逃げるターン。ボスが攻撃しながら追いかけてくるので、避けつつひたすら逃げます。
一定時間逃げ続けることができたら、今度はこちらが追いかけるターンです。
このように、追いかけっこを繰り返して、ボスのHPを0にすればゲームクリアです。
制作したのは、日本工学院専門学校の「麺処FIVE」。筆者は日本工学院八王子専門学校の卒業生なので、その縁もあって少しお話させていただき、少し懐かしい気持ちになりました。
『ReflectiOn』(日本電子専門学校 ゲーム企画科)
敵の攻撃を反射するアクションゲーム
『ReflectiOn』は、敵の攻撃を反射して、制限時間まで生き残るアクションゲームです。
プレイヤーの足元の青い円の範囲内であれば、敵の攻撃を反射して、敵にダメージを与えられます。
さらに、黄色い円の範囲内で反射すると、「ジャスト反射」となります。反射した攻撃の大きさ・ダメージ・スピードが上がるだけでなく、壁に反射するようになります。
ただし、ジャスト反射で壁に反射した敵の攻撃に当たると、自分もダメージを受けるので注意が必要です。
目的は生き残ることなので、反射して敵を倒しても良し、ひたすら逃げても良しです。
最初は弱い敵しか出現しませんが、時間が経つにつれてクモやゴーレムも登場するので、だんだん生き残るのが難しくなってきます。
筆者は何度かプレイしましたが、残り時間1/4程度で倒されてしまいました。
『ぶっとびキャノン』(日本電子専門学校 ゲーム企画科)
オリジナルコントローラーで連打して飛ぶゲーム
『ぶっとびキャノン』は、ボタンをたくさん連打して、主人公を遠くに飛ばすゲームです。連打パートと飛行パートの2つに分かれています。
まずは、10秒間2つのボタンをひたすら連打します。
続いて、飛行パートです。3つに分かれたコースで左右に移動して、なるべく「加速アイテム」を取りつつ進みます。ただし、「雲」にぶつかると減速し、「カモメ」にぶつかるとゲームオーバーになるので注意が必要です。
両方終わったら結果発表。短時間で楽しめて、操作がシンプルということもあり、子どもに大人気でした。
『NINJA 〜宵の明星〜』(日本電子専門学校 ゲーム企画科)
敵の攻撃の回避に重きをおいたアクションゲーム
『NINJA 〜宵の明星〜』は、敵の攻撃を回避することが重要なアクションゲームです。敵の攻撃を回避すると一定時間攻撃力がアップするので、それを利用して敵を倒します。
1ステージ目のボスは赤鬼。突進攻撃や飛び上がり攻撃は攻撃範囲が表示されることもあり、タイミングを合わせやすく比較的回避できました。
ただ、金棒による攻撃はスピードが速く、ほとんど避けられませんでした。
2ステージ目のボスは雪女。氷を活かした多彩な攻撃に苦戦して、あとわずかのところまでHPを減らしたものの、惜しくもクリアならず。
現在、手裏剣攻撃などを開発中とのことでした。もし遠距離から攻撃することができれば、筆者も雪女を倒せるかもしれません。
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GameWith編集者情報
小学生のときにゲームボーイを買ってもらったことをきっかけでゲーム好きになる。 「ポケットモンスター」シリーズや「パワプロクンポケット」シリーズ、「逆転裁判」シリーズが好き。 特にハマっているスマホゲームは『ポコロンダンジョンズ』で、8年間プレイし続けている。 休日は、『ポケモンGO』のために、いつもどこかを歩きまわっている。 |
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