『神魔狩りのツクヨミ』は、コロプラが贈るスマホ・PC(Steam)向けゲーム。
本作は、『ペルソナ』『真・女神転生』を送り出してきたゲームクリエイターの金子一馬氏が手掛ける新作タイトル『project MASK』の正式名称となるローグライクカードゲームだ。
神魔狩りのツクヨミをプレイしたユーザーのレビュー。
基本的なゲームプレイのサイクルはよくできているのでハマれる。自分だけのイラストの切り札がもらえるのもよい。
課金アイテムも現状は単純に時短なので、パス課金でまずは十分なのも高評価。
以下各要素のこまごまとした感想。
1.ゲーム性に関して
ローグライトカードゲームというのが既にジャンルとして強いので楽しいのだが、まだ構築らしい構築が成立しているとは言いにくい。
現状だと角大師や獏などの使用後封印札、またガードに使うと封印される自己複製札を、封印ごとに全体バフをかける生成カードの後に使い続けて全体火力を上げる戦術が使いやすかった。
2.ゲーム性以外の世界観やイラストに関して
しっかり金子一馬ワールドなので悪魔絵師ファンにはたまらないと言いたいが、メガテンでなくてツクヨミなんだと思えるような要素、もっといえば新境地を見たかった感は否めない。
生成イラストも自分だけのカードということで愛着は持てるし、概ね金子タッチなのだが、パラメータの調整に問題があるのかプロンプトの重みづけ等の問題なのか、やや首を傾げるようなイラストが稀に生成されたりするのが残念。とはいえ、新技術をいち早く取り入れた先進性は大いに評価したいので、今後イラスト生成のブラッシュアップにも期待したい。
3.課金要素に関して
集中的にプレイすると、生成イラストカードを貰うためのコインが尽きるので、それのために課金することになる。ただし、コインは毎日少しずつもらえたり、レベルアップ等でももらえるようなので、これも時短要素か。
このようにところどころ粗はあるものの概して大変楽しく没入感のある作りなので、星4に今後の期待を足して星5とした。ぜひ遊んでみてほしい。
2.インターフェースやユーザビリティについて
悪い。本当に劣悪の一言に尽きる。
カード説明文の文字の小ささ。
縦画面による情報密度の低さ。詳細確認の際のスクロールの手間の多さ。
全体的な演出のテンポの遅さ。特に戦闘での全体効果を個別演出する遅さ。
拾った不要なアイテムを任意で捨てられず、回復アイテムも空打ちできず、
それでいてカバンが満杯だと新たに拾えないという嫌がらせシステム。
カード説明文の文字の小ささ。
他にも問題点は無限にあるが、とにかく悪い。
3.ゲーム性以外の世界観やイラストに関して
全くどうでもよい部分。
何らゲームとしての面白さには繋がっていない。
強いて言えば、生成AIの待ち時間が不快で、ゲームテンポを損なっている。
4.課金要素に関して
確かに生成AIの利用料としても(ガチャ1回分以上の)課金通貨を要求してくるが、
これはゲーム的にはオマケのようなもの。
無課金でもイラストが無い劣化カードを使う事ができ、これで攻略上の不便は無い。
この点については気にしなくてよい。
問題はやはり、露骨なソシャゲ形式のガチャによる強さのランダム販売であり
現状ではクリアするだけなら全く不要であるとはいえ、
明確な不快要素である事には変わりがない。
そもそもシステムは極限を見て評価する物であり、
その極限では当然、この課金ガチャによる強化が必要という結論になる。
つまりクソゲー。
以上のように、
・まともなローグライトではなく、ソシャゲ形式のガチャゲー
・それでいてソシャゲのような育成の喜びは一切無い
・ソシャゲ的なイベント開催による時間発展も無いと運営から明言されている
・ミニゲーム的なアプリとして見てもテンポが悪く、サクサク感も無い
・当然スキマで遊べるような手軽さは無く、操作的にも時間的にも手間が多すぎて論外
・そもそも文字が小さすぎるので、画面を凝視して専念する必要がある
と、どういった層を狙ったのか不明な有様であり
恐らく「構築型ローグライト」と「金子一馬」に反応する人だけが対象なのだろう。
とはいえ、最低限の暇潰しになる程度のゲーム性はあるので、
無課金で2~3日は楽しめる程度の使い捨てアプリ、という事で★2とした。
「構築型ローグライト」や「金子一馬」といったものに
特に思い入れが無い、中立一般ゲーマーの立場からレビュー。
まず、ゲームサイクルと呼べるほどのシステムが無い。
いわゆる永続強化要素は存在せず、次回に引き継ぐような要素も一切無く、
あるのは「課金ガチャによる初期状態の強化」と、
「プレイヤーレベル1アップ毎のガチャチケ1枚プレゼント」のみ。
当然ながらプレイヤーレベルはすぐに頭打ちになるので、
実質的に育てるサイクルというものが存在しない。
失敗したら全く同じ条件で再スタートするしかなく、
大半のプレイヤーはここでやる気を削がれるだろう。
同条件での再スタートや、その繰り返しが楽しいと感じられるのは、
不思議のダンジョンシリーズに代表されるような
奥深いシステムを持つ「真のローグライク」であればこその話。
こんな量産型の粗製ローグライトでそれを押し付けられても、ただの賽の河原である。
そして、既に述べたが
課金要素は露骨に下品な「ガチャで強さ売るよ!」であり、
これをどう見たら「単純に時短」という事になるのか、私にはさっぱり解らない。
全く何の工夫も無いソシャゲガチャ形式で、
・強レアカードの追加
・初期カードの強化
・初期プレイヤーステータスの強化
・遺物や加護や消耗品を「拾う権利」の開放(流石に笑ってしまう)
といった特権が、N~SSRまでのレア度に分類されて売られている。
誰がどう見ても、ただのソシャゲのクソガチャ商売である。
1.ゲーム性に関して
細かい部分までStSの丸パクリだが、これといった面白さは無い。
そもそも、構築型ローグライトというのがそんな偉大なジャンルだとは到底思えない。
本当にジャンル自体に本質的な面白さがあるなら、
あの「崩落のカルネアデス」だって成功していた筈だろう。
だが実際はご存知の通り大失敗だった。
単純にこのシステムをパクリさえすれば面白くなる、というような物では全く無い。
構築についても単純で、現状ではドロー強化バフマシマシ以外の選択肢が見えない。
特に「自身がコスト0でありながら、ドロー強化+引いたカードのコストも0にする」
という系統の能力が強すぎて、基本的にこれを引いた枚数で強さが決まってしまう。
環境中の最強カード種がコスト0なので、この手のゲームで典型的な
「ドローやバフといった非戦闘系カードで手札が埋まって有効に消化できず詰む」
といった事故が起こる可能性が無く、これが構築の幅を大きく狭めている。
神魔狩りのツクヨミに関する雑談をする際にお使いください。簡単な質問もこちらでどうぞ。
会社 | COLOPL |
---|---|
ジャンル | カードゲーム |
ゲーム システム |
その他 |
タグ | |
リリース |
iPhone:2025年05月07日
Android:2025年05月07日
|
価格 |
iPhone: 無料
Android: 無料
|
公式サイト | |
公式Twitter |