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大塚角満のゲーム漫遊記 第60回「モンハン得て谷間なし」

大塚角満のゲーム漫遊記 第60回「モンハン得て谷間なし」

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角満のゲー漫 第60回!今回はモンハン伝道師が『モンスターハンターライズ』をおかわり執筆!シリーズを遊び尽くしている角満さんが感じた本作の優れているポイントとは!?

ゲーム漫遊記60回のアイキャッチ画像

これだけゲームを遊んでいても

待望の狩猟がついに解禁!国民的ハンティングゲーム最新作。

仕事柄、週に数本は新規のゲームに触るようにしている。

それはもちろん、家庭用ゲーム機用ソフトに限った話ではなく、スマホ用のアプリもあればPCゲームもあるし、ときにはボードゲームに代表されるアナログゲーもここに加わったりする。

コロナ禍以前はそれこそ、事務所のスタッフといっしょに飯田橋にあるボードゲームカフェに通い詰めていたくらいなので、この連載でも機会があればアナログゲームを紹介したいなぁ……と考えていたくらいだ。

まあ……サイトの性質とかけ離れているっぽいので、いまだ実現していないけど^^;;

それくらいいろいろなゲームに親しんでいる俺ではあるが、1年を通じて数回、

“新規のコンテンツにまったく触れない週”

というものができてしまうことがある。……そう、いわゆる“谷間”ってやつだ。

じつは今週も、そんな谷間の週になると予感していた。

週の後半に、前々から発売を楽しみにしていたゲームが数本発売されるので、それのことを書ければよかったんだけど……本稿の締切は本日火曜日ww

狙っていたゲームの発売を待っていると、GameWithの担当さんに、

「い、いま書いてます!! 世間的には金曜ですけど……火曜日から寝ていないので、俺的には日付は火曜のまま!!! よって、締切はぶっちぎっておりませんッ!!!><

というナゾ理論を振りかざして真っ向勝負を挑まなければならなくなる。そして、できればそれは避けたいのだ。

しかし。

よくよく考えてみたんだけど……今週は本当に、谷間なのだろうか??

ゲームをプレイしている時間だけを見ると……ここ数週間はおそらく、過去2年くらいでもっとも長くゲームに接していると思う。

いや、“思う”じゃないな。

確実に、“数年に一度の没頭期”ってくらい、ゲームで遊びまくっておりますよ!!w

その理由は、言わずもがな。

当コラムの57回目でも書いたNintendo Switchの超大作『モンスターハンターライズ』に身も心も奪われているからに他ならない!!!

モンスターハンターライズの画像

軽快な狩りを

というわけで、舌の根の乾かぬうちに『モンハンライズ』で2回目のコラムを綴りたいと思う。

ソフトの発売からまもなく1ヵ月だが、その熱はまったく冷めるところを知らない。

全世界出荷本数は早くも500万本を突破。日本国内での実売数も、早くも200万本に達しようとしている。

モンスターハンターライズ プケプケとのバトルシーン

いまや一人勝ちと言っても過言ではないNintendo Switch用ソフトということを勘案しても、このペースは凄まじい。

過去の『モンハン』シリーズと比べても、“出色”と言っていい売れっぷりだ。

かくいう俺も、自他ともに認める“モンハン伝道師”のひとりとして、空いた時間を見つけてはひたすら狩りに勤しんでいる。

モンスターハンターライズ 百竜夜行のシーン

プレイ時間は余裕で150時間を突破し、モンスターともひと通りの顔合わせは済ませたと思う。

基本、のんびりプレイがモットーの俺にしては、かなり早いペースで『モンハンライズ』を堪能していると思うわ。

なんでこんなにサクサクとゲームを進められているのかと言えば、その理由は間違いなく、『モンハンライズ』の作りそのものに要因があると思う。

そもそものコンセプトに“いつでも、どこでも、誰とでも”を掲げている『モンハンライズ』らしく、過去作と比べても群を抜いてテンポがよく、じつにフットワーク軽く狩りができるので、クエストを回すこと自体が非常に軽快になっているのであるよ。

このテンポの良さに寄与しているのが、新たなオトモ“オトモガルク”と、至れり尽くせりなフィールドマップだ。

まずオトモガルクが導入されたことにより、スタミナをいっさい気にせずにフィールド散策ができたり、モンスターの追跡も行えるようになったのが大きい。

モンスターハンターライズ オトモガルクに跨がるハンター

過去作と比べても高低差に富み、起伏も激しくなったフィールドだけど、騎乗すればスタミナが減らず、高スピードで走り回れるオトモガルクが実装されたことにより、いっさいのストレスを感じることなく行き来ができるようになった。

つねにスタミナを気にしながら、エッチラオッチラと自分の脚で狩場に赴く遊び方も好きだったけど、オトモガルクを知ってしまったいまだと……もう戻れないかもしれない^^;;

それくらい、快適かつ軽妙に狩りができるのは素晴らしいと思ったね。

そしてもうひとつ、ペイントボールが廃止されたことに伴い、フィールド上につねに大型モンスターの場所が表示されるようになったこともデカい。

モンスターハンターライズ  ボルボロスとの戦い

初代『モンハン』の時代からあったペイントボールがなくなり、角満事務所のスタッフなどは当初、

「ペイントは、わしの唯一の仕事だったのに!!><」

と喪失感に悶絶していたものだが、その数日後には、

「つねに大型モンスターの場所が表示されるようになって、めちゃくちゃ狩りが快適になったな!!www」

と手のひらクルクルで大喜びww

実際、前述のオトモガルクにまたがって一直線に目標まで走っていけるので、

「レウス、どこいった!!>< もうクエスト時間がほとんどないんですけど!!!><」

なんていう、“迷子の悲劇”を味わわなくて済むようになったしね。

まあ、それも楽しくはあったんだけど……やっぱり、ストレスフリーないまの仕様に慣れてしまうと、もう昔には戻れないかもしれないわ……w

このように、狩猟現場に至るまでのやり取りが断然“軽く”なったのを受けて、

「まるで、別のゲームになってしまったようだ」

なんて思う人も少なからずいると聞く。確かに、そういう向きもあろう。

でも、初代『モンハン』から17年ものあいだこのシリーズを遊び込んできた俺からすると、今回の軽妙さを全面に出したコンセプトは……“大歓迎”以外のナニモノでもないな。

さまざまなコンテンツやレジャーと時間の取り合いが起こっている昨今の生活の中で、少しでも軽快に、ストレスなく狩りを楽しめる方向に舵を切ったのは英断だと思う。

それでもしも、“らしさ”まで削れてしまったのでは本末転倒になってしまうが、俺がプレイした限り……『モンハンライズ』は、紛れもない『モンハン』である。大塚角満が言うのだから、間違いない。

惜しむらくは、

「もっともっと、たくさんのモンスターを狩ってみたい!」

と思ったりもするが、それは運営も承知のこと。4月末のアップデートで、あの“オオナズチ”を始めとする複数のモンスターが実装されるようだ。

本当のお楽しみは……これからかもしれないね。

角満さんの画像
大塚角満
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。
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