角満のゲー漫 第38回!今回はついに発売を迎えた“プレイステーション5”について。いち早くそのプレイインプレッションを語る…とみせかけ、実は抽選販売に当選していない(!)という角満さんが、初代プレイステーションの発売と最新機について語ってくれます。
いよいよ登場!
「まだだ。まだ先だ。まだ慌てる時間じゃない!」
と、陵南高校の仙道君を気取って落ち着き払ったフリを続けていたのだが、気が付けば2020年も11月9日(この原稿を書いている日ね)になっていた。
オイオイ、仙道クンよぉ……これが……慌てずにいられるかってんだ!!!(さっきから誰だよ)
あとわずか数日で、世界中のゲームファンのゲームライフが一変するかもしれない、歴史的なハードの発売を迎えてしまうんだよ!!
そのハードとはもちろん……ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)から発売予定の新世代マシン、
プレイステーション5だぁぁぁああああ!!!
改めて、このプレイステーションファミリーの最新鋭機の諸情報を振り返っておきたいんだけど、ざっと以下のようになっている。
プレイステーション5 | |
---|---|
発売日 | 2020年11月12日(※日本のみ) |
価格 | スタンダードモデルが49980円[税抜] デジタル・エディションが39980円[税抜] |
専用コントローラー | DualSense(デュアルセンス) |
性能 | 互換動作に対応した99%のPS4タイトルがプレイ可能 ロード時間ほぼナシ!? の超高速読み込み 映像のクオリティーは、もはや異次元レベル |
……なんだか抽象的な表現も含まれているけど(苦笑)、実際に手に入れて体験したときに、ここで書いた“超高速読み込み”とか“異次元レベルの美しさ!”というバカっぽい形容の意味を理解されると思う。
きっと、
「……なるほどw もう、そう書くしかなかったんだな^^;;」
ってナットクされるに違いない!
もうそう書くしかないくらい、ホントにクッソ速くて信じられないくらい映像が美麗なんですもの!!w
印象に残った発売日
それにしても、俺が前職のファミ通に入ったのは1994年の6月で、じつは初代プレイステーションの発売年とまったく同じだったりする。
つまりプレイステーションとは“ゲーム業界の同期生”ということになり(なるよね?)、余計にそのシリーズの最新鋭機の発売に感慨を覚えているのである。
そう、俺はこれまでに発売されたすべてのプレイステーションファミリーの発売日を、その最前線である“ファミ通のゲーム記者”という立場で目の当たりにしてきたんだよな。
せっかくなので、当時のことをちょっと回想してみよう。
もっとも印象に残っているのは、2000年3月4日に店頭に並んだプレイステーション2の発売日だ。
このとき、すでにファミ通のニュースチームの責任者に就いていたので取材の指揮も俺が担っていたんだけど、せっかく歴史に残る発売日になりそうだったので、
「二度とない機会かもしれないし、後世に残る誌面を作りたいな」
ってことで、それまでになかった企画のもとで取材&記事作成を進めることにした。
俺が試みたのは“ザッピング”である。
具体的には、都内の行列スポット(秋葉原や新宿の量販店など)にそれぞれ記者を派遣して取材させ、
“●時×分、秋葉原で行列に動きが”
“●時×分、そのころ池袋の量販店には大量の段ボールが搬入!”
“●時×分、同じころ、編集部待機組はカップ麺で腹ごしらえ”
と、7、8ヵ所に割り振った記者からの報告を紐づけ、「同時刻にそれぞれの場所でどんな動きがあったのか?」を浮き彫りにしたのである。
この記事作成、徹夜頭で整合性も取りながら作らなきゃいけなかったのでアホみたいに苦労し、しかもとっくに印刷所から
「大塚さん、早く入稿してくれないと!ホントに誌面が白くなっちゃいますよ!!」
なんて脅されながらだったので、いまでも思い出すと腹の下のほうが冷えてくる(苦笑)。
でも、苦労の甲斐あって記事自体ははすばらしいものになり、いまだこのときの制作に携わった記者が集まると当時の思い出話に花を咲かせたりするのだ。
そんな背景があるので、プレイステーション2の発売日の光景は忘れられないのである。
以来、PSP、プレイステーション3、PS Vita、プレイステーション4といったハードの発売の様子を店頭で見てきたが、予約販売やネット通販の定着、夜間の行列が難しくなったご時世もあって、ゲーム機の世代が上がるに従って販売風景自体はおとなしいものになってきていると思う。
そして、このコラムが読まれるころにはプレイステーション5も発売日を迎えていると思うが、今回は予約分だけで初期ロットがはけてしまい、大々的な当日販売は行われないと聞いている。
それを考えると、もうプレイステーション2のときのような、どこか浮世離れしたお祭り騒ぎは見られないんだろうなぁ……と感慨深く思いながらも、新型コロナウィルスのこともあるし、転売の問題もあるので、いい方向に収束していっているのかなとも感じるのである。
そんな中、最大の問題は……。
……いまだ、俺個人がプレイステーション5の抽選販売に当選していないこと!!!w
これまでプレイステーションファミリーのハードはほぼすべて発売日に購入してきたというのに……ついに土(黒星)がついちゃうかもしれないよぉぉおおお!!!
はたして、俺はプレイステーション5を買うことができるのだろうか……?
……できねえだろうなぁ(苦笑)。
「PS5」発表時のコラムはこちら↓
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。 |
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