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大塚角満のゲーム漫遊記 第17回「PS5、お披露目に思う」

大塚角満のゲーム漫遊記 第17回「PS5、お披露目に思う」

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角満のゲー漫 第17回!今回はゲーム業界を超える大きなニュースとなった“プレイステーション5”がトピック。PS5の進化やソフトラインナップについてがっつり語ってくれます。

大塚角満にゲーム漫遊記の画像

眠気が飛んだわ

日本時間6月12日早朝。

プレイステーションファミリーの次世代機“プレイステーション5”をお披露目する映像が、ついに公開された。

時計を見ると……午前5時(苦笑)。

「なんて時間だッ!!」

と眠い目をこすりながら突っ込んでしまったが、北米時間に合わせるとどうしても、日本は早朝になっちゃうんだよな。

そんな時間だったにも関わらず、ネット上には驚異的な数の熱狂コメントが踊っていたよ。当然、

「眠い!!www」

「早く寝かせて!!www」

なんて、興奮を抑えきれないことを誤魔化すような言葉も多かったが、それらを覆い隠すようにあふれたのが、

「スゲェ…………!」

「最強のラインナップかも……!」

「新たな夜明けだ……!」

などに代表される、“驚愕”、“唖然”、“恍惚”なんてところにカテゴライズされるポジティブな意見だ。

そう、世界中のゲームファンが魅了されたのだ。

わずか3分ほどのハードを紹介する映像と、いくつかの対応ソフトのトレーラーに。

PS5の画像

彼らの意見を集約して出てくるのは、つぎのひと言に違いない。

「想像の域を超えていた--」

もちろん……俺もそのひとりだ。

ハード発表の思い出

俺がファミ通に入ったのは、1994年の6月。初代プレイステーションが発売された年だ。

その後すぐに、ゲーム業界の最新ニュースを追いかける報道担当記者となり、1999年のプレイステーション2、2005年のプレイステーション3、そして2013年のプレイステーション4と、すべてのプレイステーションファミリーのお披露目会見を最前列の席で取材してきたのである(もちろん、PSPやPS Vitaのときもね)。

新ハードの発表は、数あるゲーム業界のニュースの中でもズバ抜けて巨大なトピックである。

どこよりも早く記事と写真を載せた速報を公開し、できれば発表会場で関係者をつかまえた上で掘り下げた記事も2、3本作らなきゃ……!

プレイステーション2の時代からそんなことばかりしていた人間からすると……今回のプレイステーション5発表は、隔世の感を覚えながらの視聴になったわ。

だってゲーム業界最大のニュースを、家にいながらゲームファンと同時に知り、同時に驚き、同時に感動しているんだから……。

SNSが発達して以降、“人類総メディア化”なんて言われるようになったけど、個人的には今回の出来事で初めてそれを実感した気がするよ。

映像美の強さ

さて、そんなプレイステーション5だが、2020年年末発売に向けて着々と準備が進行しているようだ。

本体デザインが初公開され、Ultra HD Blu-rayディスクドライブを備えたスタンダードモデルと、それを廃した“デジタル・エディション”なる2モデル展開されるところに戦略性を感じた。

PS5の画像

ふつうに考えれば、デジタルエディションはスタンダードモデルよりもお求めやすい価格になるのだろう。

後述する圧倒的な映像や噂される仕様を考えるに、プレイステーション5が低価格になることは想像しにくい。

そこで、ディスクが使えないというデメリットは生まれるが、部品点数の少ないダウンロード販売特化型のモデルを用意して、少しでも手が届きやすくなるように配慮したということか。

ちょっと前まで、俺はパッケージ版至上主義で、

「ゲームは物理メディアに入ったものを所有するに限る」

と言ってやまない人間だった。ところが、事前ダウンロードをすることで、発売日に日付が変わった瞬間からゲームがプレイできることや、スピーディーにゲームをとっかえひっかえできるメリットに完全に毒され(?)、いまでは積極的にDL版のほうを買い漁るようになっている。

このように意識の変わったユーザーや、ライフスタイルが合致する人(イチ早く最新ゲームに触りたい人)はデジタルエディションに飛びつくんだろうなぁ……と感じた。……まあ、価格差次第なんだけどw

そして、対応ソフトのラインナップ。

ローンチタイミングでどれだけ出そろうのかは現時点ではわからないが、

 「(今回お披露目された対応ソフトは)28タイトルにおよび、そのほとんどがPS5で独占発売、もしくはコンソールゲーム機における独占発売となります」
(公式リリースより。ソニー・インタラクティブエンタテインメント社長兼CEO ジム・ライアン)

とのことで、期待は高まる一方だ。

しかもその中には、『Marvel’s Spider-Man Miles Morales』、『グランツーリスモ7』、『Horizon Forbidden West』、スクウェア・エニックスの新プロジェクト、『デモンズソウル』のリメイク作、『バイオハザード8』などなど、ハード発表時に明らかになったタイトル群としては、

“史上最強”

とも言えるメンバーが揃った。

同時に公開された映像は、“圧巻”のひと言である。

『グランツーリスモ7』

グランツーリスモ7の画像

『Horizon Forbidden West』

Horizon Forbidden Westの画像

『デモンズソウルリメイク』

デモンズソウルリメイクの画像

2005年にプレイステーション3が発表されたとき、俺は仲間の記者とこんな会話をした。

「グラフィック性能は、行きつくところまで来ちまったな。これ以上の映像美は不要だろ」

2013年にプレイステーション4が発表されたときも、つぎのように確信した。

「ついに、ゲーム機の性能は限界に達した。これからはプレイ体験の時代で、この上の映像はいらないな」

そして、いま……。

俺は、このように思っている。

「……やっぱ、グラフィックって重要だな!!www 映像の向上、最高!!!www」

やっぱり、映像の進化、深化は、いつまで経ってもゲームファンを惹きつける絶対的な要素だ。これらの対応ソフトの信じがたいグラフィックを見て、俺は心に決めたよ。

「発売日に、プレイステーション5を買おう!!」

と(笑)。

角満さんの画像
大塚角満
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。
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