角満のゲー漫 第29回!今回は『フォートナイト』などを手がけるEpic Gamesの新作『スペルブレイク』を紹介!子供時代に戻ったようなハイテンションで、能力者対戦バトルのプレイ感をお届けしてくれます。
総評!「ココ」が凄かった!
魔法を駆使してライバルと戦う、マルチプレイバトルロワイヤルゲームの新機軸! これで遊べば……気分は超人だ!!
アクション度 | ★★★★★(5) キャラの軽快な動きと手軽に放てる攻撃が掛け合わさり、非常に小気味のいいアクションを実現している。 |
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快感度 | ★★★★(4) 簡単操作でド派手な魔法をバンバン放てる気持ちよさは、同種のゲームと比べても別格の気持ちよさ! |
少年の夢度 | ★★★★★(5) 本文中でも強調しているが、「魔法を使ってライバルと戦いたい!」という少年の夢をここまで美しく形にした作品に、初めて出会いました。 |
空想が、形になった!
俺がバリバリの子どもだった(ヘンな表現だが)昭和50年前後は、SFアニメや特撮ヒーロー番組の勃興期で、小学生以下のチビッ子たちはおしなべて、『秘密戦隊ゴレンジャー』や『ウルトラマン』シリーズ、アニメも『キン肉マン』や『サイボーグ009』などなど、いわゆる“超人”たちが活躍するSFチックな世界観に釘付けになっていた。
そんな中、いま振り返ってみると、俺はまわりの友だちや兄弟・従姉妹と比べても、幼少期からかな~~~り夢見がちな少年だったなと改めて思う。
もちろん、人は多かれ少なかれそういう傾向はあると思うけど、通常値が偏差値50だとしたら、俺はあきらかに偏差値75の浦高、開成、灘レベル。“夢想高校”ってのがあったら特待生で入れるほどには頭がそっちに傾いていたと思う。
いわゆる“中二病”ってヤツだ。
そんな少年角満が、もっとも頻繁に頭に思い描いていた光景は以下のようなものだ。
だだっ広い空間に放り込まれた、数人の“能力者”たち。
ある者は手から電撃を放って周囲を感電させ、またある者は口から強烈な火焔を吐いて木も建物も燃え上がらせていた。
それに対抗すべく、鉄壁の防御術を身に付けた能力者もいる。
一見、ひ弱そうに見える少女は……驚異の回復スペルを持った魔法使いか。
ひとりとして凡人はいない、超人たちの破壊の饗宴……。
はたして……生き残るのは誰だ!? どの能力者だ!!? そんな中……少年角満が操る重力波の力は、並み居る強敵をねじ伏せることができるのだろうかぁぁああああ!!?
……って、その世界って、まんま↓コレじゃんwww
「うおおおおお!!!! 俺が少年時代に夢見ていた世界が、まるでコピーされたかのようにゲームになっちまってるよぉぉおおおお!!!!www」
9月3日より正式サービスがスタートしたEpic Gamesの魔法系バトルロワイヤルゲーム『スペルブレイク』は、少年の夢をそのまま具現化した、まさに魔法のようなゲームでありました!
超人が見ている風景
『スペルブレイク』がどんなゲームかは……上に書いた俺の厨二な夢想がそのまま形になっちまった……と考えてしまって間違いないと思う。
公式サイトに書かれているゲームのざっくりとした説明が、少年角満の空想と大差ないしな。
公式サイトには、つぎのようにある。
「『スペルブレイク』は、プレイヤーが内に秘めたバトルメイジを解き放つ、マルチプレイヤーアクション魔法バトルロイヤル。
自分のプレイスタイルに合ったエレメンタル魔法をマスターし、パワフルな呪文の組み合わせを放ってホローランド全土にいる他のプレイヤーを制圧しよう」
これを読み、ゲームのプレイ動画を見た瞬間に、俺の心の少年スイッチはオンになった。こいつを遊ばずにいられるものか!!
昨今のマルチプレイアクションでは当たり前になりつつあるけど、『スペルブレイク』も基本プレイ無料で、プレイステーション4、Xbox One、Nintendo Switch、PCでのクロスセーブ、クロスプレイが可能。
どの環境をお持ちの人でも、気軽にログインして遊ぶことができる。
そしてサービスイン当初から日本語にも対応しているので、言葉の壁に尻込みする必要もまったくないのだ。
新しいことに踏み出すほんのちょっとの覚悟と好奇心さえあれば、その瞬間からバトルメイジだ。
さて、まずはチュートリアルをやってみよう。おじさんはベッドに寝転んでゲームをするのが大好きなので、今回はNintendo Switch版で遊んでみた。
フロストボーン、コンジット、パイロマンサー、毒物学者……などなど、特徴的ないくつものクラスの中からテキトーに選んでゲームを始める。
操作は非常にわかりやすく、移動しながらBボタンで浮遊したり、LRなどにアサインされた各種魔法をぶっ放してライバルたちに攻撃する……基本は、これだけだ。
もちろん、それだけだと大味なゲームになってしまうが、広大なマップのところどころにパワーアップ用のアイテムが置かれていたり、エレメントを組み合わせて超強力な魔法を編み出したりと、ライバルを出し抜くための手段が「これでもか!!」と盛り込まれている。
キチンと勝ち抜くにはこういった複合的な要素をしっかりと理解し、自分なりの戦略に織り込む必要がありそうだが、ヒュンヒュンと飛び回りながらド派手な魔法を撃ちまくりるだけでも十分に楽しい。いや、楽しすぎるw
「うひょひょひょひょひょ~~~!!! 喰らえ!!w 喰らえぇぇぇえええ!!!www」
ってんで、年甲斐もなくギャハギャハ騒ぎながら追いかけっこをすることが、これほどの快感をもたらすとは……!!
俺は仕事がら、ほかのバトロワ系のゲームもひと通り触ったが、この『スペルブレイク』ほどの楽しさを感じたことはただの一度もない。
どこか殺伐として、つねに緊張感をはらんでいる雰囲気がどうにも苦手で、継続して遊び続けることができないのである。
でも、『スペルブレイク』は違った。まさか自分でも、この仕様のゲームにこれほどハマれるとは思わなかったわ……。
引き込まれた理由はやはり、“能力者となって縦横無尽に駆け巡りながら、魔法を使って敵と戦う”という少年時代の夢想を、そのまま形にしたようなゲームデザインによるところが大きいと思う。
「超人たちが見ている風景って、コレなのかもな……」
手から強烈なエネルギー波を放ちながら、そんなことに思いを馳せた。
……そしてその瞬間、敵から不意打ちを喰らって俺のキャラは墜落した(苦笑)。
(おおつかかどまん)
20年以上にわたりファミ通で記者、編集長などを務めつつ、自ら著者としてゲームプレイ日記の単行本、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズなどを上梓。ベストセラーとなる。2019年より独立し、パズドラのストーリーダンジョンのシナリオ担当を務めるなど、活動の幅を広げている。 |
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